天気の子のレビュー・感想・評価
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個人的に好きになれなかった…
新海誠監督の作品で唯一君の名はが好きで、期待して観に行きましたが…秒速や言の葉の庭を観た後のような何とも言えない気持ちモヤモヤ感に襲われました。
主人公の性格がどうしても好きになれなくて、クライマックス以外ひなさんとさん付けにしているのも、何だか気持ち悪く感じてしまって瀧くんが恋しくなりました。
中学生のオタクな男子の妄想のような話というか…痛々しすぎて見てられないというか…個人的に入り込めなかったです…
あなたさえ良ければ世界なんてどうでもいいというような展開は好きなのですが、なんかこの2人には魅力を感じなかったです。
相変わらず背景がとても素晴らしい作品なので、クライマックスの上空でのシーンはとても良かったです。
君の名はがすごく好きな人には、こうきたか…となる作品だと思うのであまり期待し過ぎず観ることをお勧めします。
面白いけど、前作に喧嘩売ってる感が…
とても素晴らしく感動した
監督、ごめんなさい!
なぜ家出して東京に来たのか。
なぜ保護も受けず、体を売ろうというのか。
大人達への不信と衝動的な反抗。
だけど、明確な目的なんてなく、
行き当たりばったりの主体性のなさ。
納得できず、感情移入できず、
正直いって鑑賞後は違和感だけが残りました。
しかし、この違和感が考える程に面白い。
「おまえは何がしたいんだよ…」
そんな疑問がどんどん自分に跳ね返ってきます。
エゴとイドとの対比が、
自身の持つ矛盾を浮き彫りにして、
ついつい考えさせられてしまう。
まるで星の王子さま。
ですが、王子さまの様に
わかりやすく語りかけてはくれません。
観客に委ね、問いかけている気がします。
反省しました。
この作品は面白い!
正直、監督のストーリーは好きじゃなかった。
映像きれいやから好き!
楽曲もなんか凄いから好き!
でも、何を伝えたいのかはようわからん!
そんなファンでした(笑)
監督…マジでごめんなさい。
伝えたい事があるから、
あれ程までに映像や音楽にこだわっている。
そんな当たり前の事を失念していました。
正解には辿り着けないでしょうが、
これからも考えてみたいと思います。
リアリティがないよ
賛否分かれるのでご注意を!
新海誠監督が公開前に仰っていたように、やはり賛否分かれましたね。
監督はどこぞのインタビューで、あえて批判される(怒られる)作品をつくった、とも仰っていましたが、これは主人公がいくつかの過ちを犯してまでも愛を貫いていく姿によく現れています。
そこまでして愛を貫くのか?と感じる人や、理性的な物の捉え方が強い方には、この作品は楽しめないかもしれません。残念ながら、私は楽しめませんでした。
私は映画評論家ではないため、主観でしか判断できません。私が今興味があるのは、楽しいと感じた皆さんが、このストーリーをどう捉えたから楽しめたのか、感動の涙を流せたのか、ということです。(皮肉では決してありません)
もしかしたら新海誠監督はこの映画で様々な(アニメの常識を破るような)挑戦を企てていたのかもしれません。
その辺の詳しい所は、皆さんの評価や考察サイトを見て勉強しようと思います。
少年少女の「心の機微」は言の葉では紡げない。
きっと世界は、優しくない。
それでもそばにいることを、選んだんだ。
ボーイミーツガールには珍しく、社会が主人公たちに厳しい作品でした。前作の「君の名は。」が感情移入しやすい作品だったことを思えば、路地裏・法律・違法などの言葉がよく出てくるダークな部分が出てきましたね。ただ、その障害を乗り越えてこその「愛にできることはまだ」あると訴えられたかな、と感じました。
一言で言えば、一途な想いを思い続ける。といったところでしょうか。
主人公の帆高とヒロインの陽菜の感情の変化や内情はしょーじきわかりにくい部分がありました。ただ「青年少女時代とは」どのように考えていたか、何に惹かれていたか、はっきりと鮮明に覚えている、または考えていた方は少ないのではないでしょうか?感情の思うがまま(は言い過ぎかもしれませんが)に行動・恋慕していたのではないでしょうか?
他の感想で、「過去に何があったか掘り下げていない」とたくさん書かれると思います。それは、あえて、だと私は考えます。ただがむしゃらに、ただある人のために、ただ走り抜ける。そこに小難しい理由はありません。ただ、自分がそうしたいのだと、それだけなんです。
また、須賀さんと帆高の言動も対比を描いていました。
愛するものを亡くした大人な須賀さんが、愛するものを亡くしたくない少年の帆高を「大人になれよ」と諭すシーン。それでも突き進み、望みを叶えようとする少年。押し殺していた自分の気持ちに気づき、今度こそ叶え(させ)ようとする大人。正しいことはそうしたいと思ったことなんだと教えてくれた気がします。
色々小難しいことを書きましたが、見て感じて欲しいです。難しく考えずに素直な気持ちを思い出して見てほしい作品です。
蛇足。後半の「グランドエスケープ」シーンは涙腺にきます。きっと映像と感情と音楽がマッチしてるんだなぁ。
きっとどうにかなるさ。
モヤモヤが良い
いつも新海作品を見るときは、キレイな映像表現を探しては「これこれ!」と、一人喜ぶのを第一の目的にしているけれど、今回はあまりそこに気が行かなかったのは、お約束を盛り込んだ娯楽作品が好みに合ったからかな?と思う。
映画を見て思ったのは
・今回は犯罪が多いな。これも見た人の意見を聞きたいってやつかな?
・子供の頃、たいした理由も無いけど「とにかく外の世界に出たい」て、あったあった!
・どこかで見た設定やキャラクターが多いな。好きだけど。
・ちょっと尻すぼみ。エンディングにかけて、もうちょっと盛り上げれなかったもんだろうか?
・ポニョ出てきそう。水の表現は「言の葉」の時の方が好きだな。ちょっと劣化ポニョみたいに見えちゃう。
・役者が声優でも、序盤以降は気にならなかったな。
・「そんな所に手前かける!?」ていう映像を楽しみにしてたけど、今回はそんなシーンが発見出来なかったのが残念。
他の人のレビューを見て改めて思ったのは。
「背景描写をしないことを粋だと思っているんじゃ?」みたいなことを書いている人が居たけど、「粋」に近い事は思ってるんじゃないかと、なんとなく以前から思う。
「粋」じゃなくて、もう少しピッタリした言葉がありそうだけど。
設定が雑なのは、新海作品ではいつもの事だから、今さらそんなに非難しなくても…。上手な監督ならもっと上手くやるんだろうけど。
この監督は、自分の中で消化しきれないまま表現して、それを見た観客の意見を聞いて未消化の部分を補完してるような?
裏設定を考えてる人が居たけど、誰かその設定で二次創作してくれないかな?
ーーー
「お話し」そのものが良い作品は、他の監督が作ってくれると思ってる。
新海監督の作品は、毎回見た後に「少し鬱になって、自分にも少し心当たりがあって、また少し鬱になって…」みたいな作品が多いと思ってる。そんなふうに心が動く作品は希で、そこが面白いと思っていたけど、今回はジェネレーションギャップを感じたときのような「釈然としないけど…なんかモヤモヤ」が良かった。どっちも、見終わった後に色々考えさせられるし、色々思い出される。
そういう作品を今後も見たいな。
君の名はみたいな、ミュージックビデオみたいなのも、テンション上がって良いけど。
雨の描写が美しい
雨の描写がとても美しいです。
普段は陰鬱な印象が強い雨の風景をこうも美しく表現できるとは、さすが新海監督といったところでしょう。
さて、ストーリーはどうでしょう。
この手の物語に対する感受性は当然ながら世代によって差異があるかとは思います。
今作は、個人的には「君の名は」ほど響きませんでした。
基本的構造は言ってしまえば、前回同様boy meet girl.
それとアニメの持つ毒を強く前に押し出した感じ。
うーん、悪くはないですが・・・・ちょっとすでにマンネリ感すら感じます。
主人公の味付けでちょっと方向性を変えたようにしていても、ladwinpsが音楽担当では前作とかなりオーバーラップしてしまいます。
宮崎作品と久石譲は切っても切れない関係ですが、新海作品にはladwinpsは必須ではないと感じます。
あくまで個人の意見ですが、次回作では別なアーティストと組んだ方がよいかと思います。
以上、予備知識なく鑑賞した印象でした。
余談
声優陣では本田翼さんが下手とか下馬評だったようですが、個人的にはベストキャラクター賞でしたね。
新海作品裏ベスト
新海作品と言えば、男女の心の機微を美しい映像と音楽に乗せて描く手法で高く評価されており、
前作「君の名は。」は社会現象ともなる大ヒットとなりました。
「君の名は。」が代表作である「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」の集大成であるとするならば、
本作は「雲のむこう、約束の場所」や「星を追う子ども」といった評判がイマイチだった作品の集大成と言えるかも知れません。
「君の名は。」ではまるでテーマパークのようにひたすらに美しく描かれた東京とは対照的に、
廃墟、貧困、暴力、風俗といったネガティブな問題を抱えるある意味でリアルな東京を舞台に物語が進行します。
本作の主人公、帆高と陽菜はそんな東京で出会いながらも決して陰鬱になることなく、明るく、力強く、支え合って生きていきます。
「もう一度君に会いたい」
ただその一心で狂おしい程に走り出す帆高の姿は気高く、美しく心を鷲掴みにされました。
本作は前作のように、ひたすら爽快で気持ちが良い作品とは趣向が異なり、
ともすれば目を背けたくなるテーマも織り込んでいるため、監督も言うように賛否が別れる部分もあるでしょう。
私自身、当初は「君の名は。」程ではないと評価していましたが、苦しみながらも、がむしゃらで自分の想いに真っ直ぐ力強く生きる帆高と陽菜の魅力に気付いたとき、本作が「君の名は。」に勝るとも劣らない傑作だと認識を改めました。
面白い。
まず作画はとても綺麗です。流石は新海といったところか。また、ストーリーは「君の名は」とは一風変わった感じで、前作のようなものを想像している人にとっては少し異なるということを感じるでしょう。
挿入歌はそれぞれの場面によくあっていて、鳥肌がたちます。特に歌詞はよく聴いてみるといいでしょう。
私はとても好きですが、やはり賛否両論、ハマる人にはハマる、イマイチな人は首を傾げるような映画だと思います。
また、多少説明されていない所がありますが、そこは監督の意図だとパンフレットに記載されていました。ですがそこは、気になる人には気になるかもしれません。
あと、前作「君の名は」を見た人は、前作のキャラクターが何人か登場するため、よく見てみると面白いですよ。
天気を題材にした着眼点は面白い
前作の君の名はがとても良い映画だったので期待して新作である天気の子のプレッシャーはハンパなかったと思う。
新海監督の作品を全て見ている者として、絵の綺麗さだけでなく独特の世界観や人間臭い関係などもリアルでとても好きです。
今回の天気の子という題名を聞いた時、正直期待薄な感覚がとても大きかった。
実際に見てみて、冒頭40分まではとても退屈な一本調子の展開であり、なぜそんな事をするのか疑問に残るシーンもあり話が全く読めませんでした。
新海監督の独特な世界観を味わうこともなく最後まで、なぜそうなったのか?なぜそこにいたのか?きっかけは何なのか?などわからないことがわからないまま終わりました。
今回は前作の期待を持たれていただけに、ちょっと期待はずれだし作品自体のレベルも下がっているのかなという印象…
ただ、天気を題材にした着眼点は良かったと思います。
面白かったが 少し「ん?」と思うようなところあり
共感はしません。でも、
面白い作品ですよ。
皆さまがおっしゃっている通り、キャラクター一人一人の背景が薄いようですが、そんなのは仕方ないです。
たかが2時間ほどの映画で背景説明してたら時間ありませんよ。
共感ですか? できるわけないじゃないですか。全く違う世界を生きている違う人間ですから。感情移入はできるかもしれません。
自分とは違う世界のとある場面を垣間見てると思ったらなかなかの面白さ。もしも自分が同じ立場だったら? 主人公みたいに行動できたか? 想像すると楽しくなります。
だって、それは現実逃避ですからね。
現実で満足できてる人は見ない方がいいかもしれません。違和感が強い。現実的じゃない。こんなこと起きやしない。妄想だ、と。
逆に現実に満足していない人はいいかもしれません。
結局は人によりますが、きっと『何か』を感じさせてくれます。
(自分は現実に対しての寂しさを憶えました。人と触れ合うのって大切なんだな…と。)
長文失礼しました。
この作品の賛否両論は正しいです。
だって人の価値観は人それぞれだから。
僕は面白かった。自分は面白くなかった。それでいいじゃないですか。
自分は立派な人間じゃないんで・・・
主人公の行動に否定的な人って、今までの人生で(特に10代のとき)誰にも迷惑をかけず、エゴに走ったこともなく、常に完璧で立派な人間だったんだろうか。それって高齢ドライバーの大半が自分の運転にかなりの自身を持っているのと同じようなものじゃないのかな。あとフィクションだから多少大げさな部分もあっていいと思う。少なくとも自分はそんな立派な人間ではないおかげで登場人物たちに感情移入できた。帆高の思いもわかるし、それなりに人生経験を重ねたので須賀や刑事の行動も理解できた。前作に比べてストーリー、音楽とシーンとの組み合わせ、登場人物のキャラクターなど映画作りの色んな面で格段の進歩を遂げていたと思う。次も楽しみです。
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