天気の子のレビュー・感想・評価
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あなたの望むように生きなさい
「世界のために、みんなのために」と自己犠牲へと向かう主人公の物語は悲しくも感動を呼ぶが、この映画の主人公はそれを選ばない。
そこに、この映画のメッセージが込められているように思います。
主人公の選択を自己中心的な若者の決断と見てしまってはこの映画のメッセージに気付けないのではないでしょうか。
直接的に映画の中で描かれてはいないため、わかりにくくなっているが、須賀さんと穂高の対比から伝えようと試みているのだろう。
自身が望むものが周りを犠牲にしたり、不幸にしたりする選択であったとしても、それを選択したいと思うことは悪いことではない。
個人的には新海監督から、わたしたち大人に「世界のため、みんなのためとか自分たちに都合のいい武器を振りかざして、まず若者に犠牲を強いるなよ」と注意しているような気がした。
現代の若者は少子高齢化の影響もあり、これからも少数派である。
多数派の大人から「みんなのために」という強力な論理の武器を振りかざされることが多いのだろう。
新海監督は現代社会からそんな要素を感じ取り、全体主義傾向の強い大人たちへの警鐘と若者に自分が望むように生きることへの勇気を与えようとしているのではないかと思いました。
また、このごろは何かあったときに、子供のころのように「きっと大丈夫」と強く信じて生きていくことができなくなってきているなと振り返りました。
それは大人になるにつれて「世の中に絶対なんてことはない」ということを学んだからだと思いますが、少しの寂しさを同時に感じました。
718という運命
7月19日、公開の日。朝一番の回を予約しておいた。
起きられるか不安に思いつつ予約したのが1週前。
予告編で公開を知ったのは1ヶ月前。
ようやくレビューを書いた。
さすが君の名はの大ヒットの後ということで関心も高く話題にもなった。
感想といえばほとんど出尽くした感じでこれといって特に書きたいことも無くなった。
作品自体は好きだと思う。
相変わらず細部にまでこだわった背景描写には畏れ入る。
冷蔵庫のドアを開けるとワンテンポ遅れてついてくる牛乳パックの動きだとか。
雨粒が地面を叩く様だとか。
しかしそれ以上に大きく水を差されたのは否めない。
まさか公開前日にあのような大事件が起きるなんて…
新海誠という人物は宮崎駿の後継として期待されているのはわかる。
しかし作画のクオリティだけでは鬼才を超えるのは不可能だ。
何故なら宮崎氏は戦争を体験している。
今の日常では計り知れないほどの絶望と不安、そして悲しみを味わった世代。
そこから来る怒りでもない恨みでもない微妙な感情が使命となって彼を突き動かしている。
どうも私には新海氏の作品は平和ボケしているように感じられて仕方がない。
東京が水没して水浸しになっているのに汚泥がまったく含まれていない透き通った水。
呑気に窓を開けてオフィスに流れ込む水を眺めている場合ではないと思う。
やはり生きる喜びや命を失う悲しみが作品に込められていないと。
最後の展開には落胆した人も多いだろうが話としては納得できなかったわけではない。
ただ被災した東京で苦しみながら必死に生きているという人々の生き様が全く感じられなかったことに、温室で育った世間知らずな価値観を感じざるを得ない。
あまりにも主人公とヒロインの狭い範囲の中でこじんまりとしたスケールの狭い話になってしまったのは残念。
せめてヒロインを助けることで世間から非難され孤立して苦悩に満ちた日々を送り続ける主人公の姿があればもう少し心が揺れ動いただろう。
新海氏は今回の許しがたい悲劇から何を学び、何を悟るのか。
718という運命を背負った世代がこれからの時代を導く。
なんか変
作画に関しては申し分ないが、ストーリーには問題どころじゃない
ツッコミどころが多く、映画を見て初めて退屈しかけました。
最終的に全員が犯罪者になるのは個人的に好きなのでどうでもいいけど、ポっと出のアイデア詰め合わせセット感が半端ない
君の名は。の時は黄昏時という条件下で別の世界と交差するのは伏線としてあったので納得いきましたが、今回は陽菜を助けるシーンで何故帆高が鳥居をくぐれば陽菜の元へ辿り着けることを知っていたのかが不思議でたまりませんでした。
まるで作画だけに力を入れてストーリー性を捨てたみたい
嫌いではないけどもう少し伏線を入れたりすればもっと良い作品に仕上がってた。
余談ですが、この作品のレビュー欄にある須賀さんの奥さんが人柱説は個人的に筋が通ってて好きです。
考察しがいのある映画だと思います。
現在の東京と雲と光の描画の緻密さとクオリティーに脱帽❗️
描画の緻密さとクオリティーの高さは素晴らしくてさすが新海監督だと思った。雨の降り続く東京の闇い夜景は昔のブレードランナーを思い出した。しかし、前作の君の名はと比べてファンタジー要素が単純で薄いと感じた。
主役2人の背景説明が絶対的に不足していて、2人の結びつきに全く感情移入出来なかった。特に帆高が人柱になった陽菜を何故あそこまで強引に救い出そうとするのか?その強さを表すために拳銃まで持ち出す必要性がどこにあるのか?警察の絡ませ方や追跡行があまりにご都合主義ではないか? など。途中から話について行けなくなった。というか、追いかけるのが面倒くさくなったという方が正確かもしれない。
説明過多を避けてストーリーを前に進めてスピード感を出したいといのも分かるが、何だか訳の分からない展開にわざとして、観客を悩ませるというのは僕は賛成できない。謎解きは謎解き向きの映画があるのでそちらに委ねて、本作はもっと心にスッと響くような作品にして欲しかったというのが率直な感想だ。
雨降りや水溜りの描画の素晴らしさを見ながら残念で仕方なかった。
わかりやすく泣きやすく
主人公二人が助け合い、いっしょに逃げて引き離されて、そして再会する。ボーイ・ミーツ・ガールの青春ドラマ。
多くの人に受け入れられてヒットするには、やはりわかりやすく泣きやすくあるべきだろう。
新海によるグレタさん批判
「中二病を卒業しろ」新海誠は秒速5センチメートルでそのメッセージを発していた。
新海はファンタジーが得意ではない、リアリストだからである。
この物語を多くの人はファンタジーと勘違いするように作られている。
売れるためだ、しかし裏設定は「ファンタジー批判」なのだ。
一人の少女が世界を救う?それは妄想だ。
「中二病を卒業しなさい。」新海はこう言っている。
以下、設定に対する新海の本音
少女の祈りで天気が変わる?
妄想です。超能力など存在しない。
雨が止まないと都市が沈む?
嘘です。雨で海面上昇は起こりません。
このような嘘や妄想は、何のために存在するのか?
恐怖で人をコントロールするためにある。
子どもに使う嘘や妄想
ご飯を残すと貧しい国の子供が飢える。
早く寝ないと、子取りが来る。
夜に笛を吹くと、蛇が来る。
本音:子どもは大人の言うことを聞きなさい。
エコ活動家の嘘や妄想。
あなたが飛行機に乗ると、人類が亡ぶ。
あなたがエアコンを使うと、人類が亡ぶ。
極地の氷が融け海面が上昇、人類が亡ぶ。
本音:我々の言うこと聞きなさい。
これらの嘘や妄想は、呪いのようものである。
この呪いに罹ったものは、罪の意識、未来への恐怖を植え付けられ、
怯え苦しみながら生きる事を強いられ、負の妄想にコントロールされる。
人が生きている罪、その罰としての地球温暖化。
まるで聖書である。教祖様が言いそうなファンタジーである
地球温暖化の原因と解決
原因が産業革命以後のCO2排出量にあるとしたら、解決する方法は?
人口を減らすしかない、しかしそれは解決できない事と同じだ。
温暖化が進めば人口は減る、人口が減れば地球温暖化は解決する。
CO2が原因なら、解決は自然に任せるしかないのだ。
グレタさんへ
あなたが世界を救う能力があるというのはファンタジーだ。
飛行機に乗ればいい、エアコンを使えばいい。
自然に任せるしかないことに、必要もない苦しみを負うのは辞めなさい。
人類が亡ぶならそれは運命だ。運命を受け入れなさい。
あなたが豊かな環境に生まれたことを感謝しなさい。
便利で快適で楽しい社会。それを満喫しなさい。
それは罪ではない。正しい生き方だ。
飽きさせない2時間のCM
ライトノベルも読んだ上での感想です。
執筆時間がなかったのか、ライトノベルがお粗末だったので映画は観ていませんでした。出先で時間ができたので11月になってようやく観賞。時間潰しには良い映画でした。
まず、ライトノベルを読んだ時点で思ったことですが、映像映えするモチーフを盛り込みたいがあまり、キャラクターの行動心理やストーリーの起承転結の前後関係がモロく、エキサイティングな場面のツギハギ映像集に終始していました。
ただ、作品の中で登場した企業などにとっては、この映画は良いC Mだったでしょうし、今後も新海監督は映画作りでスポンサーに困ることはないと思います。上手にビジネスしてると思います。
天気を自在に操ることができる少女と出会った少年の物語です。少年は少...
天気を自在に操ることができる少女と出会った少年の物語です。少年は少女を次第に愛するようになり、少女の誕生日に指輪をプレゼントしますが・・・。この物語はHAARP気象兵器で自由に気象変更できますがその技術使った○○に意地悪され続ける日本の現状というのを示唆しているようです。人身御供に一人いけにえに差し出そうが(神)の意地悪は変わらないような気がしますが・・。人工地震兵器・・・ホットスポット多発地帯の東京の諦観的、寂寥感がただよう映画です。(そして、情報混乱工作の映画でもあります。)
「HAARP」により人為的に気象を操作することにより
敵対する国家や地域に損害を与えることを目的とした兵器の一種。環境改変技術のひとつ.
高周波活性オーロラ調査プログラム(HAARP)において気象兵器の研究が行われている
ミネソタ州知事Jesse VenturaはCNNの取材に対して、
「ハープシステムは、特別な50本のアンテナで構成されたシステムであり、
出力数百万ワットの高周波を、電離層の特定の地点に集め、その地上への反響が、
多くの災害を引き起こしている可能性がある」と指摘し、
HAARPは雲の動きや気候をコントロールすることができる
私の母親が死の宣告されたきっかけに映像学校入学し、
私は「船と指輪」の映画と、「誕生日」の映画を作り、卒業後2年後に母は死亡しました。そして、
今年の4月に私は、付き合ってた人に、誕生日に指輪をもらいました。
なんだか映画の先読みした行動をまたしたようですけれど。
「君の名は」という前作を付き合ってた人が映画見に行きたいと偶然いうから、映画館に行き適当に「君の名は」を選びました。私はその日は主人公とそっくりの髪型と服装をしていました。「君の名は」観る数か月前に祇園祭で組みひも館に行き八坂神社にて偶然お祭りに行ってきた。という映画の内容を公開する前から知ってるかのような行動をしました。
今回の映画も公開数か月前に偶然の予言行動したらしいですけれど。
それで誕生日に指輪もらったのか・・。なるほどね。
そして、
私は2010年頃「weather天気」という題名で天気のモチーフで絵を描いて
2012年にFacebookに掲載してます。(パステル画です)
絵の個展用の一枚で、画商やらには一枚絵で見せてましたが・・・。
これもごぞんじでしょうか・・・・。
映画自体は、なんとなくリンクしてるかと思いきや
情報混乱工作映画っぽくリンクしてませんでした。
私は、天然自然の未来の出来事を創出しますが、
この映画は、情報工作でしかありません。天皇派でも薩長派でもなんでもいいですけど。
天皇や薩長に批判的な言動する人物に対しての敵対攻撃情報混同映画
にしては・・また予言行動してしまったので
指輪くれた人が
大阪もですが。天罰はあたるのですね。
この製作者の居住地域に呪いが降るのでしょう。さらに。
MAGOより。
映像は素晴らしい
本当に絵が素晴らしく、実写と見まがうほどの描写もありました。
物語は・・・・う~ん、意識高い系の方などには好印象かも。
タイミング的に洪水被害の惨状を連日報道されているだけに、
見るのが辛いシーンもありました。
世界の為に誰かを犠牲にしても良いとは思わないけれど、
愛する人の為なら世界を犠牲にしても構わない、それが愛だ!なんて到底思えないので
主人公に共感できないし。
主題曲以外の彼らの歌は邪魔かな。
最高の映画です!
新海監督の作品の中では、1番好きです。四カ月くらい経った今日、観に行きました。私の前の列には老夫婦、私の後ろは、お爺ちゃんが1人、これは、いかーーんと、お爺ちゃんがイビキをかきだしたら、空いている席に移動しようかと、真剣に考えて映画が始まりました。
いろんなコメントはありますが、私は、1番好きです。背中を押してくれる、そんな映画だと思います。スタッフロールで、普通席を立つ自分が、初めて余韻に浸りながら、RADWIMPSの曲を聴き、劇場が明るくなるまで座っていました。立つと、前の老人夫婦も、私の後ろのお爺ちゃんも、一緒に立っていました。愛するものを救いたい、一緒にいたい、その原動力こそ地球なんだと、、、感慨深かったです。晴れの日の1日は嬉しかった日を何倍にも嬉しい日にしてくれる、、、でも、そう想わせてくれるのは、周りにいてくれる愛しい人がいるからだと、、、自然に感謝、愛しい人達に感謝、そんな事を改めて考えさせてくれる時間でした。ぜひ、たくさんの人に見て欲しい映画です。
なんとなく
「君の名は」の時は最初の段階で色々と勘づいてしまい「あぁ~、やっぱり。そうなるか」と言う印象だったが今回は淡々と見続ける事ができた。
「諦め(妥協)を知った大人」と「諦め(割り切)る事のできない子供」の対比なのかと。
この歌CMで聴きすぎた!
映画を観る前から各種CMのタイアップで聴いてきた
愛ーにでーーきるーーことーーは、
まーーだーーあーーるかーーーーい
が劇中内で流れた時には既にお腹いっぱい状態。RADWIMPSファンでないので少しもたれました。
映像とRADWIMPSの曲がリンクする手法も同じなので『君の名は』を初めて見た時ほどの衝撃もありませんでした。
天気の子をにしてはいけない
陽菜は人柱になったのか
今秋は、神ではない新しい天皇・皇后両陛下が私達に笑顔の風を感じさせていただいたのだが。。。。
自然の有り様はどうしたことだろう
首都東京は守られ、それを取り巻く地方に対する仕業には目を覆いたくなるのはどうしたことだろう
200年余り前は、皇居を取り巻く我が日本の首都は海の中だったのである
「天気」は「天の気持ち」次第なんだよ
君達が造り上げたこの造作など私達に取れば容易く変えてしまうこと等、わけもないことを知らない筈はないだろう
あの、一瞬の、青空の、低い大きな虹の意味を君たちはどこまで感動したのだろうか
陽菜を人柱にする気ですか
私達ひとりひとりが真剣に心を持って感じる時が来ているのですよ
ほんとうに。。。。
面白い。違和感なかった。 違和感云々ってのは「君の名は」どころかジ...
面白い。違和感なかった。
違和感云々ってのは「君の名は」どころかジブリアニメすらまともに観てこなかった目線で観て、まずはアニメが故に物語に入り込めないのではないか?といった懸念は杞憂だったなということです。
大ヒット前作と比較される運命の映画なので「ラストシーン違和感」「ご都合な場面設定」の様な批判を受けたりもしているらしいけど、過去のカルト的な評価を得てる名作はどれもそんな特徴を備えてるものだし、それだけ複雑に練られた背景がある脚本である証拠だと思う。
その複雑な背景というのは、東京に住む者が持つ「雨」に関する皮膚感覚であったり、日本人の持つ「天気」に関する宗教感とも密接にリンクする感性だったり、日本人以外には容易に共感できないであろう感覚だったりするのが良いと思った。欧米の映画の表現方法に阿らないやり方。
そんなところはBABYMETALの方法論(日本語で歌う、童謡オマージュ、アイドル文化、メタルの日本的解釈)とも共通するんではないかとも思ったりした。
ほぼロードショー期間終了しそうな時期に観たのですが、それで良かったと思ったのが、映画中の爆弾低気圧の雨雲の範囲が、先日の台風19号の範囲とモロ重なっているとか、これは予言か?と思えるほど描かれた異常気象が現実のものと重なって見えたことでした。
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