天気の子のレビュー・感想・評価
全1963件中、1921~1940件目を表示
後半の展開は人を選ぶかも
主人公に感情移入できるかで別れると思います。特に後半は主人公の利己的な行動が目立ちます。
僕は感情移入出来なかったため、後半の展開はつまらなく感じてしまいました。
しかし、一緒に見に行った友人は面白かったと言っていたので人を選ぶ作品であると思います。
個人的には整合性のない脚本と必要性のないシーンが気になってしまいました。
これがリアルなんでしょうけど、警察がやたらと悪く描かれていたのも気になりました。
君の名はよりハードルを下げて見に行くことをおすすめします。
犠牲と代償
久しぶりに劇場で見たくなりチネチッタ川崎にてライブサウンドシアターで鑑賞。
君の名は。に比べるとさらにファンタジーな作品ではあるが、君の名は。に負けじ劣らず夢や希望を抱かせてくれる非常に素晴らしい作品だと毎度観るたびに思う。
この作品において大切なのはやはり若者への希望だと個人的に解釈していつも楽しんで見させてもらってる。
陽菜ちゃんにしろ帆高にしろ当初は具体的な夢や希望が持てず現実をひたすらと生きていたが彼らが出会い恋をする事で夢や希望を抱き、そして後にその夢や希望が相手の幸せとなる。恋愛の王道な展開とはいえど、恋愛の基礎となる為やはり見ていて心躍らされる。
ただこの作品では陽菜ちゃんが存在する事で雨が続き、同時に天気を晴らす力を持つ。そして日常的な天気を戻すには人柱になって命絶えてしまうという枷があるわけだが、この辺のファンタジー設定が非常に没入しやすくまた分かりやすく感情移入しやすい為、人気作品であるのもうなずける。
一度は陽菜ちゃんは帆高の為、そして世界のために自分の命と引き換えに日常的な天気に戻そうとするが帆高が引き止める事で命は戻り天気が異常気象は変わらぬままで作品は終わる。ここがこの作品の一番面白いところである。
何かを得る事に時には犠牲や代償が必要な時はある。自分が犠牲になる事で多くの人が幸せになる結果ならば犠牲になる事は時にはとても美しいものである。
ただ自分を犠牲にする事ばかり正解で、犠牲にならない選択が誤りなのか。決してそうではない。
この作品のように彼らがこれから恋愛する事もまたとても素晴らしい選択の一つである。
この作品のように雨が続き日本の一部が沈没し、海上で生活する事は現実世界で比較するととても異常な事である。
しかしこの異常が長く続けばそれは通常となり、人はその環境に適応した生活を営む力や知恵を育み適応していくのであろう。
人間というのは自分たちが思ってるよりも賢くて強い生物だと思う。
日々生きていれば困難にぶつかり立ち向かうことが必要な場面はいくらでもある。
時にはその困難をなにかを犠牲にする事で解決できることもあるかも知れない。ただ犠牲や代償に頼って困難を乗り越える術だけを覚えてしまうと本来失わずに済んだものも、もしかしたら失ってしまってるのかもしれない。もしそのような事があれば非常に惜しい事である。
この作品を見ていると「犠牲や代償」といったものを凄く考えさせられる。
振り返ると歳を重ねると失う事にも慣れ、そして失う物も減り犠牲や代償で済むのであれば済ませてしまうケースは多くなってる気がする。
ただ今一度その犠牲や代償といった選択に追われた際は一度振り返り、そして人は思っている以上に強く賢い事を自信に変えて強く生きたいと勇気をもらえる作品だった。
時として、陽菜ちゃんや帆高達のように自分達を大切に、そして自分達の幸せを第一とした強くて勇気のある生き方を大切にしたいと心に響かせながらいつも観賞させてもらってる。
都会の風景を書かせると天下一品
やるなと思ってた再登場(笑)
情報絶って観ましたので、知ってる人は、居たのかもしれませんが、「君の名は。」キャラ再登場やっぱりかと(笑)
感想は・・・面白かったですよ。
まあ、キャラ設定、演出から音楽、綺麗な街並み全て「君の名は。」を踏襲しているので、つまらないと思う人もいるかもですが、隕石、雨と「降る」シリーズ第2作と思えばね。次は雹か!(笑)
後、小栗旬さんなど今回も俳優の方が出演されています。商業的面から仕方ないのかも知れませんが、たまに聞く「下手くそ」「棒読みすぎ」だとか感じなくて、違和感なく観れました。(て言うか最後のスタッフロールで知った。)
最近思うのですが、アニメに関しては俳優起用でも違和感無いこと増えたかと。
(実写モノは、たまにひどいのがある)
内容については、さわやかな雰囲気の作画に対して、意外なくらい現実の東京が描かれている?(バニラのトレーラー出すとは(笑))ヒロインなんかマックのバイトから風俗行こうとするし。
ゴミ箱から拳銃拾ったりするしね。
??だったのは、ラスト廃墟ビルでのシーン主人公は、わかるのですが、警察や須賀さん、弟くん、なんで廃墟ビルに主人公来てるのわかったの?
途中話してました?
後、互いに拳銃向け合うシーンがありました。お互い硬直状態になりましたが、映画なのでいいのですが、今の警察の拳銃使用は、法改正されて、向けられた時点で発砲しても良いとなってます。
まあ、子供だからね。躊躇するでしょうが、リアルだとああいう状況はないかと。
あとですねー、主人公の家出の理由、中2病全開なんですが!もっと家族と確執あるとかだと思ったのに帰りたくない理由が、田舎出たい?光追っかける?大人からすれば、まあ、ふざけんなと。(笑)
色々書きましたが観て損はしない映画です。
「君の名は。」のレビューでも書きましたが、恋愛スイーツ映画にファンタジー混ぜた感じ?(笑)
劇場予告で今後公開されるアニメがありましたが、似たようなモノが多いですね。
楽しみは「エヴァンゲリオン」くらいかな。
最後に、監督さん、神道系好みなのかな?今回も彼岸だとか、使ってたし。3作目は、いっそ伊勢神宮あたりを舞台にしてみては?
初期からの新海ファンだけど…とにかく酷い…
映像に関しては文句なしです。
相変わらず引きのカメラでキャラが激しく動き回ると盛大にボロが出ますが、まぁその辺りはいつものことで…。
内容に関していえば、とにかく内容が思いついたままにキャラを喋らせて、思いついたままに場面をとっかえひっかえしてる感じで内容が頭に入ってこない。
特に酷いのは会話やセリフのセンス。中盤になると新海らしい台詞もありますが、序盤はもうどっかのアニメやドラマを参考に作りましたといわんばかりの既視感のある場面と台詞とCMのオンパレード。
CM自体は そこまで盛り込んでくるのかって感じで逆に面白いのですが…。
とにかく 君の名は で一般向けの台詞回しのほうが売れる!こういう演出だから売れたんだ!みたいな新海誠コンプレックスみたいな部分を、ジブリや細田作品を真似て作ったような内容のオンパレード。
本来の新海誠にある、閉鎖的な空間で自問自答するような虚無感や喪失感はかなぐり捨てて、売れるために星を追う子ども路線に再度挑戦しました!という感じ…。
キャラクターに関しても、その年齢らしいリアルさを出したいのか、君の名は のようなキャラクター性を出したいのかどっちつかずのまま、その年代のリアルな子達が共感しなさそうな言動ばかりで。
ネットにありふれてそうな偏見に満ちた客観的な考えのオンパレード…。節々に出てくる問題提議地味た内容も、あの映画だよね?この映画だよね?みたいなものばかり…。
君の名はより前の新海誠作品と比べると大分会話のテンポや、笑いを混ぜたりと、アニメ作品としては成長を感じますが、新海誠の作品としては成長したというよりも、劣化したサマーウォーズ期の細田守を見せられてる感じです。
グッとくるシーンもあるのですが、大抵はその場のノリだけで、後々につながらないので余計にガッカリします。
とりあえず、主人公達の年齢から見直したほうがいいんじゃないかなぁ。
一番の見所は ぼくにできることはまだあるよ というフレーズに合わせて流れてくる 監督の名前かと…。
ハッとした
風景描写については本当に綺麗で、流石としか言いようがないです。
ストーリー構成や展開のテンポが前作に似ていて、(ついでにRADの音楽が流れるタイミングも)先の展開をある程度予想できてしまいました。
君の名は。の登場人物も沢山でてくるし尚更前作を意識させられた感じです。
「お父さん」は見つけられなかったです(笑)
話の中で、主人公の帆高が中々に強烈な行動を起こす事が何度かあります。理由はあるけど完璧な違法行為をです。
帆高は純粋すぎて、それゆえに自分を突き動かしたものをうまく説明できない、そして周りの大人達は帆高の異常な行動しか見ず、帆高に耳を傾ける余裕がない、言ってることが理解できないといった感じでした。
かくいう自分も、帆高の行動には違和感あったり引いたりしたのですが、そういう感覚を持つ大人に対して、子供や若い人の思いに無意識に蓋をしてませんか?っていう監督からの問いかけだったのかなぁって感じたりもしました。
上映前に前作より評価がわかれる事を監督が仰っていたかと思いますが、確かにな、と。
結末は、世界vs個人で個人をとった感じだから今の日本人にも受けやすいかなと思いますが、道中の展開には上で書いたような点で感情移入できず違和感しかない方もいそうだなと思いました。
が、帆高達と年の近い子たちや子供側の視点に立つことができる方であれば共感でき、大きな感動を呼ぶのかなと思います。
あ、空から落ちるときの二人とグランドエスケープはずるい、感動しかせんです。
自分にとっては、エンタメを素直に楽しめたというよりちょっとお説教されたような、そんな気分になりましたね(笑)
うん、若い人の想いはちゃんと聴かなきゃな。。あとアメかわいい。
この世の中だからこそ、心に響く作品
一般的な視点からだと、突っ込み所色々あるし、「君の名は。」と比べると、評価が低くなるかもしれない。
でも「天気の子」という一つの作品から考えると、新海監督が今回表現したいこと全て詰まっていい作品でした。
不安定な世界観を「天気」として表したファンタジー。だけど、それは今の世の中全体かもしれないし、この先の「いつか」同じようなことが起こるかもしれない。けれど「大丈夫」。支え合う人がいる。そうやって世界で生きていくんだと感じられる作品でした。
もちろん、これは自分の主観で、他の人は別の考えがあると思います。
だからこそ、まだ見てない人は実際見てほしい!そう思いました。
映画レビューしたことないけど、今回はしたくてしてみました。個人的に最高です(笑)
劇中曲も全て魅力的なので、そこも注目です。
いい作品ではあったが、、
前半最高!後半なんだこれ…
ほぼなんの宣伝も見ずにこの映画を観ました。
そして思ったことは、いい意味でも悪い意味でもなんだこれ。この一言です。
※以下ネタバレあり
前半から惹き込まれる映像がバンバン来て、素晴らしい楽曲たちもドンドン流れます。
家出主人公と保護者のいないヒロインの甘酸っぱい青春が繰り広げられ、サブキャラ達の優しさに涙し、意外な友情出演もあり最高でした。最高だったんです。
問題は後半。主人公が家出少年とバレ警察に追われ、ヒロインも保護者がいないことがバレ児童相談所に連れて行かれそうになってから全て狂いました。
現実を突きつけてくる大人から逃げる主人公とヒロインの逃避行…からの溢れて止まらない主人公の自己中心的で自分勝手な独りよがりの奮闘劇の垂れ流し。
この時ほど映画館を飛び出したいと思ったことはありません。
この逃避行の末に2人は驚く程多くの人を巻き込み迷惑をかけ(絶対死者出てる)ますが、主人公には反省など皆無です。それどころかすぐに自分を正当化して開き直ります。この時点で私は白目剥いて泡吹いてました。
そして最初から最後まで、主人公の"ヒロインと2人でいられるならいいや。"精神にはあきれをすっ飛ばして感動さえ覚えました。最高ですね。
なんだこれ。
大ヒットが間違いない作品だけに
大ヒットが間違いない作品だけに評価が難しいと思った。
敢えて箇条書きにしたい。文章にすると語ってしまいそうだから。
まず当然ながら映像は超美麗。水、雨という難しそうなものが本当にリアルにえがかれている。東京の街をこんなにも美しく描けるのかとため息が出る。新宿なんて決して綺麗な街じゃないのに。それでありながら東京に長く住む者なら映像を見てどこを描いたのかすぐ分かるリアリティを併せ持つ。
肝心なストーリーは正直少し退屈だった。向かっていく先は君の名は。に似ていなくもない。
キャラクターも君の名は。の方が印象に残る。
「あの人たち」が出てくるのは嬉しい。
思いのほか本田翼の声優が悪くない。不思議なことに小栗旬より印象に残る。
白戸家のお父さんのことはすっかり忘れていた。
よって全く見つけられなかった。
それだけ物語というか、映像というか、この映画そのものに集中できたのかもしれない。
新海監督=RADWIMPSが定着するのが果たしてよいのか。君の名は。がチラつく一因であるのは間違いない。
今度は田端の坂道が聖地になるのかな?
総じて。見るべき作品であるのは間違いなく、傑作でもある。ただ、個人的にはもののけ姫の次に千と千尋を作ってしまう宮崎監督のように、新海監督にはこんな面もあるのか!?こんなものも作れるのか!と思わずにいられない新たな一面が見たかったように思ってしまった。
誰かと語りたくなる。
まず、明らかに賛否あるであろうこの内容でこれだけ大規模に公開するという勇気に拍手でした。面白さは勿論、異常気象が多い今の時代を生きている私達が今観るべき映画だと感じました。
結構スリリングな要素もあり、和む要素もあり、アクションもあり…激しい114分でした。
そしてやっぱり新海監督の描くラブストーリー。キャラクター達の気持ちに寄り添って丁寧に描かれていて、心が揺さぶられます。
悪く言えば「都合の良い解釈」、良く言えば「ものは考えよう」。不条理に起こる不幸は、もしかしたら何かの埋め合わせのためなのかもしれない…とか、色々考えてしまいました。
上映が終わったらすぐに「私はよかったと思う」「ん~~~どうなのこれ」という声がたくさん聞こえてきて、これがこの映画の狙いか、と思ってしまいました(笑)
そして今作も新海作品ファンへのファンサービスがあります。そこも熱いポイントです。
あと、本田翼さん別に悪くなかったと私は思いましたよ。
勿論、映像と音楽は言うまでもありません!これは映画館で観てほしいなあと思います。
未来に期待出来ない若者の叫びを表した映画?
この映画はよくある全て解決したという映画ではないと思います。パンフレットの新海誠監督のプロダクションノートに書いてあるようにこの映画は帆高の「天気は狂ったままでいいんだ!」の叫びから始まってみたいです。
最後に帆高は人柱になった陽菜を連れ戻すには天気は異常気象を繰り返す事になり、世界は狂ったままで陽菜を助けるのは帆高の自己満足になってしまう。
それでも帆高は陽菜を助ける事を選択してしまい、結局天気はおかしいままになってしまう。
様々なオーソドックスな映画とは違う全て解決でハッピーエンドとは違い、
世界を狂ったままでも一緒にいたいという違った見方をするとアンハッピーエンドにも近いこの結末はものすごい現実に近いと思いました。
途中で帆高が「神様お願いします、これ以上僕達に何も足さず、僕達に何も引かないでください」と拙劣に願いを込めてますが
私達はこれ以上何も望みませんが何も奪わないでくださいという今のまま幸せを望んでいる帆高に迫ってくる試練にどうする事も出来ない苦しみが今の若者の悩みや不安を表してる様で切なくなる
今の生きにくい現代社会だからこそ伝わるこのメッセージを表したこの映画に素晴らしいの一言です。
確かに批判が来そうな内容
作品は人によって受け取り方が変わりますが、この作品から僕が読み取ったことは《大多数の人間を犠牲にしても一人を大切に想えるか》です。
人によっては《僅かな人数でも犠牲になる人間は居てはならない》とかだとも思います。
君の名は。は誰もが良かったね、と思えるハッピーエンドでした。しかし天気の子は関東全域が雨になるという全てハッピー!!なエンドではありません。その点でも違うのではないでしょうか。
何せ大ヒット作の後継作品です。前作と比べられて当たり前、批判上等のスタイルを貫いている新海監督は肝が据わってるというか思います。
結局は人それぞれなのでネタバレありですが、これを見てまだ映画を見てない人は映画を見に行きましょう。
明確にメッセージ性のある映画
ペラペラ感動製造サイクル
・すさまじい映像美
・キャッチーなキャラ
・テンポのよい笑い
これだけで2/5点。この辺がしっかりしている時点で一般的には高評価が多いであろうことは想像に難くない。ただ、
1:青臭い十代の恋物語
2:日本古来の伝統
3:ハイテクな映像技術
4:エモい曲
「青臭い十代の恋物語」に「日本古来の伝統」を絡ませることであたかも深い世界観を持っていると錯覚させてからの「ハイテクな映像技術」と「エモい曲」でとどめをさす。それが新海誠ワールド。更に言うならば、
主役の男女を引き離す
↓
告白
↓
なんやかんや平和になる
この流れをエモーショナルな曲を流しながら美しい絵を晒しておけば大抵は感動するように作られている。それが新海誠ワールド。
彼の作品は「君の名は。」「言の葉の庭」しか観たことないけど全部一緒。
どうしてもその感動製造サイクルが薄っぺらく感じられてしまうのは毎度のこと。
もっと宇宙のような、底知れぬディープな世界を感じさせてくれるような、勘違いさせてくれるような、あともう一歩がない。
全1963件中、1921~1940件目を表示





