天気の子のレビュー・感想・評価
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気持ち悪いと言われる理由
やるぅ!新海誠!!
突き抜けたね、俺らが思ってた以上に突き抜けたね。
前作の「気持ち悪い」批評に、黙れ!うるせぇよ!!とデカく返して来たね。
女性キャラは全員、男の願望で描かれ、主人公の願いのために村に隕石落とすどころか、大都市を永遠に機能停止させる。
少年に拳銃、探偵物語みたいな大人、ラブホで好きな子にガウン、歳上の美少女が実はJC、お姉さんと二人乗り。
愛する人を救う為 非常階段を無限に駈け上がるシチュエーション。
少年の。いや、童貞の夢がぎっしり詰まっている最高に気持ち悪く、最高に最高の童貞映画じゃないですか。
愛する人を救う為なら世界が壊れたって構わない!!
庵野秀明がエヴァ破でやって、次作で破壊したテーマですよ。
巨匠と違う回答、気持ち悪い評に油を注ぐ加速度。
うるせぇよ!俺はこれを描くんだよ!!
私にはそう思えたなあ。
こんな小さな私的理想を、夏の大スクリーン全国毎日フル上映。
これが国民的映画になってしまう。
なるほど、パンクじゃないか。
世界の形を決定的に変えたのは新海誠本人ですよ。
ファンタジーのようで、ファンタジーではない。強烈なリアリズム
興収250億円という大記録を打ち立てた、「君の名は。」(2016)の新海誠監督の新作。
まだ未見の方、2度目の方には、"ぜひIMAX大画面で"をオススメしたい。Blu-rayパッケージや配信、テレビ放送になってからでは、もう見られない。
新海誠アニメ(COMIX WAVE FILM)は、光と影のコントラストを特徴とする主観的な印象風景が、"大画面"によく似合う。そこにアテ書きされた野田洋次郎(RADWIMPS)の楽曲が化学反応を起こし、テレビサイズやタブレットでの感動は、サイズに比例して増幅する。
今回、「天気の子」は通常版とIMAX版がある。前作「君の名は。」のIMAX上映は、公開5カ月後に2週間限定で行ったが、正式なサポートではない。
初日は話題の池袋グランドシネマサンシャインで、"IMAXレーザー/GTテクノロジー"の超大画面。2日目は通常版をTOHOシネマズで鑑賞した。
予告編やタイアップCMで多用されている、「グランドエスケープ」(RADWIMPS featuring 三浦透子)がこの作品のキモである。劇中のシーンもここがクライマックスであり、ぜひともIMAXスクリーンで"光"を、"雨"を浴びてほしい。
さて、美しいシーンとウラハラに、これまで以上に、具体的な街の風景と、タイアップ商品の描き込みが激しい。主な舞台は、新宿・歌舞伎町と田端周辺で、代々木、銀座、六本木、台場・有明エリアなどが出てくる。
本作はファンタジーのようで、ファンタジーではない。強烈なリアリズムである。そして「君の名は。」からの過剰な期待と批判にさらされる。だからこそ、新海監督はお決まりのエンディングを避けている。そこが面白い。
テーマは近年の異常気象と、歴史的な神事・言い伝え。地球温暖化によると考えられる高温、豪雨、爆弾低気圧などの自然現象に向き合っている。
日本人は大震災で自然現象の時間単位が"数百年"であることを学んだはず。
それなのに、つい最近でも天災現場のインタビューで、"生まれてから何十年も住んでいるけれど、初めて・・・"というマヌケな発言を耳にする。大自然の前に、人間の100年未満の経験や、気象庁データの150年なんてものは無意味だ。
現代の世界的な異常気象は、人類の歴史的な営みが影響している。それは多かれ少なかれ認めるところだろう。そんな時代に生まれてしまった若い子供たちにとって、それは自分達の責任ではない。
少年・少女は戦う。敵対する大人、常識的な社会規範に向かって、理想と考える小さな幸せのために。けれど大きな壁に跳ね返される。
異常気象に翻弄される登場人物たちが、平穏無事な環境に戻ってハッピーエンド・・・とはならないのだ。東京は雨が降り続け浸水していく。身も蓋もない話だ。
それは、ある意味で"あきらめ"に近い、"現状容認"である。
主人公の少年・少女は、どちらも恵まれた境遇ではない。"経済格差"も世界の潮流である。貧乏で、将来の夢も描けず、奇跡的なラッキーが訪れるかと思いきや、結局は、現状維持というリアリティである。
そんな中にも小さな愛や幸せはある。これをどう受け止めるかは、人それぞれ。
ちなみに劇中の描き込みは、観る回数を重ねて楽しめるもの。カメオ出演が至るところにある。
ソフトバンクのTVCMで、お父さん(白い犬)が、本作にカメオ出演していることが紹介されているが、それが2箇所ある。
さらに嬉しいのは、主人公の帆高と陽菜が"お天気"の仕事で訪れる、おばあちゃん(立花冨美)は、「君の名は。」の主人公の(立花)瀧くんの祖母の家だ。そこに瀧くんが出てきて、帆高と陽菜と会話する。
また帆高が、陽菜の誕生日に指輪を買い求めるシーン。店頭で応対する女性は、宮水三葉だ。さらに三葉の同級生、勅使河原(テッシー)と早耶香がエレベーターの中にいたり、フリーマーケットのシーンにも出てくる。
他にもエンドロールには、宮水四葉の名前もある。もう一回観て、高校生になった四葉を探さなければならない。
(2019/7/19/グランドシネマサンシャイン/ビスタ・IMAX)
ハレとケ、祈るとか、環境とか、
まだ、上映2日めなのに、すんごい投稿量だ。
気後れする。
僕は純粋にストーリーをエンジョイしたが、若い子たちには、環境とか、人のために祈るとか考えるきっかけになれば良いと思えた。
陽菜は晴れを祈ったが、全て人の願いのためだったではないか。
晴れを祈る。
ハレとケ。
ハレは日常とは違う、祈ったり、祭事や儀式を行う日のことだ。
日本の古来から続く、日本の様式や生活を表す言葉に通ずるようでもあり、この作品の発想のきっかけにもなったのだろうかと色々考えてしまった。
僕は神社の関係者で、古来からの日本人の祈りは、自然や環境、人々が豊かに暮らすための豊穣に対するものだったと信じている。
他者を貶めるものではないのだ。
そして、京アニへの放火事件で、亡くなられた方に哀悼の意を表すると同時に、ご家族の方々、関係者の方々にお悔やみと、怪我をされた方々には早い回復を心からお祈りいたします。
世の中には、ヘイトを始め憎しみが蔓延しています。このような悲しい出来事が、これからは起きないように心から祈ります。
若者と常識を知る大人で意見が分かれる作品
今作のテーマについては、新海監督がパンフレットで自ら語っています。
だいたい要約すると、『現実的な世界で、世界情勢や環境問題、日常変化の加速など、そういった狂い始めた世界で、きれいごとのストーリーではなく、少年少女が自分たちの気持ちを前面に押し出して前に進む作品。』
という感じなのかなと思います。
そのテーマを盛り上げ、そこにリアルを持たせるためにより忠実に世界のゆがみを描いていくところは、さすが新海監督といった感じでした。
ただ、この作品は、そのテーマに沿って全力で目の前のことに向き合う少年少女と、常識やしがらみに染まった大人とでは全く違う見方ができます。
それこそ、評価が二分するくらいの結果であるともいえます。
ここではあまり強いネタバレは書けませんので、よければネタバレを含んだ記事をブログで書いていますのでぜひ遊びに来てください(*'ω'*)
https://www.datemanroom.com/entry/2019/07/20/weatheringwithyou
鑑賞者の経験値で評価が二分する
『君の名は』が万人ウケしたSFだとしたら、天気の子は万人ウケはしないSF映画でした。
伝えたいのはストーリーの構成や展開ではなくて、キャラクターの考え方や生き方の変化。
誰もが毎日何かを選択して生きているこの世で、自分は何を生業として、誰と何のために生きるのかを問いかけるキャラクターの表現力が素晴らしかった。
後悔などしない日はないし、さりとて毎日の日常として変化を受け入れていかなければならないやるせなさみたいなものが丁寧に描かれていました。
倍賞千恵子のお婆ちゃんがとても良かった。
彼岸へ誰か大切な人を見送った経験のある人には、とても深い言葉が多く出てきます。
幸福なことに、まだ長のお別れをしたことのない方には刺さらなかった映画かもしれません。
話題作ですから、ぜひ劇場でご覧ください。
良かった...ほんと良かった
良かった...ほんと良かった
前作と比較されがちだと思うが私は今作品も同じぐらい素敵なものとなっていると感じた。
本作では各キャラクターが世界の理不尽に対し紛糾しています。
就職活動がうまくいかない子、親と合わず家出した子、天と繋がる人柱...彼らだけでなく私たちが生きてくるうえで必ずぶつかる不合理に対し帆高はひとつの答えを見せてくれました。
何か大切なものを必死になって追い求める。例え世界の形を変え歪めても....そこに賛否はあるのかもしれない、、誰にも分からない決められない。 けどただ、、そんな譲れないものがあるということが美しく、素敵であり愛おしいことなんだ。そんなことを伝えたかったのかなぁと漠然と考えてました。
そういう意味では割と老警官と須賀の会話が物語の革新突いてるのかなぁと。ただ大切なものがあるというのは羨ましい...
須賀と帆高の対比もよかったですね。大切な人を亡くしもう会うことができない須賀と大切な人を取り戻したいともがく帆高。
最後の廃墟のシーンの須賀の心情の変化を考えるとこみ上げてくるものがあります。
本作も美しい描写とRADの曲に魅力されました。
こんな素敵な作品をありがとう!!
雰囲気を楽しむ
・君の名はと同じくファンタジーな雰囲気を素晴らしい映像美で何となく楽しむ映画でした。
・声優の演技のバラつきと、製品CMの多さに注意を削がれたのが残念でした。
・ストーリーの説明不足は視聴者の想像に任せるスタンスで悪くないです。
・モヤっとした終わり方も悪くないですが、終盤には突き抜けるような爽快感が一瞬でも良いので欲しかったです。
・小栗旬さんの演技が好印象でした。
主人公やヒロインの魅力薄。 感情移入するだけの理由が足りない。 ノ...
主人公やヒロインの魅力薄。
感情移入するだけの理由が足りない。
ノンパラメータ系主人公でやるなら、
せめて愛嬌が無いとただのウザキャラ。
カナさんアヤネさんを出演させる、
瀧君、三葉
まぁまぁかな
映像と音楽は素晴らしいです。
ただ、君の名はと比べたら、劣る映画だと思った。映画が始まって数十分はあんまりにも退屈でした。
でも映像が美しいので、そのお陰で寝ることなく見れたかな。
映像は本当に良かった。CG使ってるのか、ビルの屋上でカメラが一回転したり、花火のシーンでは立体的に見えて凄いと思った。
ストーリーをざっくり。
16歳の島育ちの高校生、森嶋帆高が家出をして東京に出る。東京は何故か悪天候。
帆高はお金がないのでアルバイトを探すが中々見つからない。マクドナルドに入り休んでいると、天野陽菜18歳(本当は14歳)にハンバーガーを差し入れされる。
その後、帆高は船で助けられた恩人の須賀圭介(30代?)の下で働くことになる。圭介の仕事はオカルト記事を書くこと。帆高は圭介の姪の夏美と共に取材したり記事を書いたり、職場に住込みながら生活することになる。
その後、陽菜がアルバイトをクビになり、怪しい仕事に手を出そうとする。偶然陽菜を見かけた帆高は陽菜がチンピラに絡まれていると勘違いし助ける。
帆高は東京に来て仕事を探していた時に偶然ピストルを拾っており、チンピラに向かって発砲してしまうのだが、弾は当たらなかった。しかし、この時の映像が残っていたため、後に警察に終われることになる。
帆高は陽菜を救い、陽菜の家で陽菜の弟と3人で生活することになる。ここで、陽菜から自分が晴れ女であることを打ち明けられる。
帆高は陽菜の晴れ女の力を使ってお金を稼ごうと、サイトを作り仕事を取ることに成功する。陽菜は能力を使うことに乗り気でなく、積極性に欠けていた。
仕事に成功すると益々仕事は増えていく。ある時、テレビに映ったことから依頼が殺到してしまったため、暫く営業休止にする。
やがて陽菜の家に警察が訪れる。ピストルを発砲した帆高を捜索しているためだ。適当にあしらうと、帆高らは家を出る。
丁度、東京は帰宅難民が出るほどの悪天候が襲う。そのため、ホテルは満室で中々休めるところが見つけられない。
やっと見つけたホテルで帆高は陽菜から自分が晴れ女の力を使うと体が消えていくことを打ち明けられる。事実、体の一部が透明になっていることを確認した帆高は、何も知らずに晴れ女の力を使わせたことに後悔すると共に、消えて欲しくないと強く願う。
その夜、陽菜は消えてしまう。晴れ女の運命は人柱となり消えることであり、その対価として悪天候が正常に戻った。
帆高は目覚めると陽菜が消えたことに気付いた。陽菜を取り戻そうと、陽菜が晴れ女の力を手に入れた場所(ビルの屋上の小さな神社)へと向かう。そこで、陽菜を取り戻すことに成功したが、その代償として悪天候へと戻ってしまった。
3年経過したが悪天候は続き、東京は3年間雨が止まず、多くの土地が水没した。
帆高は島の高校を卒業し大学進学のため東京へと向かう。3年間、陽菜とは連絡を取っていない。たまたま道で陽菜と再開し、ここで映画は終了する。
う~ん
100本映画があったら、上位20本かな、とは思うので★5としましたが、期待してた分、う~ん、という感じですね。映画館ではなく、偶然、金曜ロードショーで見た、とかなら、満足度はかなり高いんじゃないですかね。
秩序の中で幸せになるのか、自分たちだけ幸せなら秩序はどうでもいいのか?という対立軸があるとは思いますけど、そのへんは、もう、飽き飽きした論点なのでどうでもいいです。
本当にガチの恋愛なら、秩序なんて二の次なんでしょう。私はそんなにガチになったことないので、東京が晴れのほうがいいですが・・・。ましてや、私のカノジョでもない、ひなとかいう女が消えるかどうか、っていう第三者的視点だとそうなりますね。
第三者的視点になってしまうのは、感情移入できてないからですね。なぜ、この映画に感情移入できないかというと、ムーに原稿出してるような人が、都会にバーのカウンター付きの事務所とか持てる訳がネェ、家出少年にビールおごってもらわないといけない人ならなおさらそんな事務所持てるわけがネェ、ましてや、若い美女がアシスタントで居るわけがネェ、ましてや家出少年に書けるくらいのクオリティの記事ならなおさらあるわけネェって、入口から荒唐無稽過ぎたってことですね。夢物語だな~っていう感触がプンプンしてました。
あと、東京っていう、私の普段の生活の場所が映る訳なので、普段の生活の文脈で眺めてしまうので、「そこではそんなことしないのに・・・」とは、やっぱり思っちゃいますね。舞台設定が別の場所だったら、日常を離れて考えることもできたかもしれませんけど・・・。
ステマ広告の多さも、ちょっとしつこ過ぎましたね。
やっぱり、自分の中では、『秒速5cm』が一番しっくり来てたかな~(主題歌以外は)。『君の名は。』も、悲劇にできてさえいれば、結構良かったです。でも、今作は、どこか一部を変えたくらいじゃ、私にとっては最高傑作と言える感じではないですね。
2度目で分かった面白さ
1度目を観た感想
・君の名は。を彷彿とさせる展開や、演出。
・1人を助けるために世界を犠牲にするというどこかで観た事のあるストーリー。
・警察、銃とかいる?→君の名は。にもあった、終盤への盛り上がりのためだけに出したのかな。
・登場人物が多過ぎて薄く広く感じる
特に最後の登場人物の多さで殆ど感情移入出来なかった点が残念と感じた。
演出は似てたが、映画としてはよかったという印象。
2度目を観た感想
登場人物が多い中、裏の主人公が須賀であることに気づく。
作中に多く彼の心理描写がある事からも、感情移入しやすい。
昔の自分と似ている主人公と、大人になった自分。
警察に追われる主人公を切り捨てる彼。
人柱の犠牲で晴れるなら晴れたほうがいいと言う彼。
ヒロインが人柱になった後、晴れた空を見る為に水も気づかず窓を開ける彼。
ヒロインを助ける為に動いている主人公の話を聞いた彼。
主人公を説得する彼。
大人が一番歯向かってはいけないと感じる警察から主人公を助ける彼。
そして、また雨が降り始めた時の彼。
1度目でイマイチと感じた方も、2度目には最高の作品になっているかもしれません。
最初から最後まで世界観に没頭して目が離せませんでした
君の名はを越えるかなぁと思って期待して行ったけれど、どちらが優れているかなんて甲乙付けがたい!素晴らしい、の一言です。
君の名は以上にメッセージ性を感じる内容だったと思います。一人の幸せと全体の幸せ、どちらを選ぶか?どちらを選んだとしても、世界は続いていく。結局人は、自然現象には敵わない。みんなそれぞれの正義の元に動くけれど、他人の実際のところなんて何も知らない…などなど、まだ受け止めきれてないメッセージもきっとあると思うのでもう一度映画館に足を運びたいです。
最後の陽菜が祈っているシーンに賛否が多いようですが、陽菜は力をもう失くしたけれど責任感から毎日祈り続けている…と私は解釈しました。
帆高の家出理由も説明はされてなかったけど、絆創膏が顔にたくさん貼ってあったので殴る親だったのかな…なんて想像しました。
構成は君の名はとほぼ同じだなと思いました(男女が出会う→RADWIMPSの音楽と共に二人の仲を深める楽しい日常の様子がテンポ良く描かれる→二人が引き裂かれる→主人公がヒロインを探しに行き、走って走って助けると同時に世界の仕組みを少し変える→時が経ち再会する)。
でもこんなに構成が同じなのに全く違う物語になっていて、既視感も無く最後まで夢中で観ることができました。弟のキャラも良かった。あとは君の名はよりもわかりやすくまとまっていたと思います。
映像はため息が出るほど美しいし、RADWIMPSの音楽と歌詞のシンクロも大変効果的で涙を誘います。
一つだけ残念なのは、リアルな世界観なのにリーゼントの刑事だけが少し浮いてたかな……
君の名はと比較されがちだとは思いますが、私はどちらもとても好きです。君の名はの次の作品ということでプレッシャーも大きかったとは思いますが、監督の作りたいものを作りながらも観客の観たいものにもちゃんと応えてくれたと思います。素晴らしかった。しばらく余韻に浸ります。
自分の目で観て確かめて欲しい
『美しい』という言葉だけで表せるのか、この言葉が相応しいのかも私には分からないけれども見終わって1番最初に思い浮かんだ言葉だと思う。
そして、中高生の時代にこの作品をスクリーンで直接見れる人達は幸運なことなのだと思います。
ただ、事前に新海さんが言われていたとおり賛否が分かれる作品だと思います。
最後に一言だけ言うのなら
中高生の時の心情を忘れかけていた自分に気づき
この作品で気づくことが出来て本当に良かった。
心だけはいつまでも『大人』というものになりたくないなぁ…………
気持ちの置きどころがわからない
前作以上の映像美、傘に当たる雨の音など表現は圧巻。主題歌も良い。
ただストーリーについていけなかった。
穂高のエゴをただ見せられ続けたようで辛かった。世界より陽菜さんを取るんだってメッセージは良いのだが、そこに至るまでの過程で感情移入が出来なかった。カタルシスを得られなかった。取り敢えずお前須賀に銃を向けるのは違うだろ!
本田翼の演技が悪いなど言われていたが、この作品においての清涼剤だと思う。特に後半。
須賀が人間臭くて良かった。でも後半でそんな風に心変わりされるとついていけないと思うのだが。
凪の元カノと今カノ?の名前には心の中で笑ってしまった。
ソフトバンクのお父さん見つけられなかったなあ。
もう一回観るかと言われたらかなり迷う。どうしよう。少しは考えが変わるだろうか。
画が美しく爽快
賛否両論という口コミが多かったので、どうかな?と思いましたが、とても良かったです!
若さゆえの真っ直ぐさと、行動力、エネルギッシュさ
人を想う心の強さを感じ、元気になりました。
また、画がとても綺麗で美しかったです。
サマーウォーズの次に好きかも。
そんなに期待値は高くないつもりだったが
君の名は。という前提があるのを踏まえても期待をし過ぎていた節があったんだと思う。
予告を観た限りでも声優陣にまったく期待はできていなかったし、キャラクターの魅力もあまり感じていなかった。そして前作として構えている君の名は。これはあまりにも完成度が高過ぎていると思っていたのでまさか君の名は。と同等、それ以上だとは露ほども思っていなかった。しかしそれでもここまで落差があるとは…。
まず先述した声優陣だが、名指しで本田翼が公開前は酷評されていたと思うがその過程があったからこそ「思ったよりは」違和感なく観れたかと思う。しかし、思ったよりは、というところで本田翼、小栗旬、このお二方はアニメーションの中では違和感が強い方かと思われる。
ただただ、声だけであればとても魅力的だとは思うが人には向き不向きがあると思う。だけれどそんなものは私のような素人よりプロの方がわかるはず。どういう意図の人選なのかが知りたいところ。
穂高、夏美、須賀の3人のシーンでは声のバランスがおかしく、少し気持ち悪く感じた。
次にキャラクターの魅力についてだが、主人公達に感情移入できるところもあまりなく、またなにか目的のようなものがあるのかも不透明で最終的には、穂高は若気の至りの家出、陽奈は東京を晴れにする使命があるけどそこまで現実的に受け止めていない、そんな風に受け取れたので魅力を感じることはできなかった。
それに2人の恋愛模様も不可思議と出会った高揚感を恋愛感情と間違えているだけのようにも見えた。若いってこういうことなんだろうな、と途中から客観視していた。
また、夏美、須賀、凪等、好感を持てるキャラクターはいたがいまいち主人公達がパッとしないのでこちらのキャラクターが立ってもなぁという感じ。
刑事などは何故キャラを立てたのかわからなく、不愉快だった。
君の名は。のキャラクターと再会できたのは嬉しかったが、今回の出来だと頼っている感が否めない。せめて出すとしても瀧だけにしてほしかった。個人的には全員集合で嬉しいところもあるが。
そしてストーリー。
他の面でも思ったが、制作時間が足りなかったのか?と思う。穂高の家出の理由(感情移入できていれば違ったのかもしれないが)、陽奈の力に対しての覚悟の無さ(深く考えずに使い続け、覚悟もないのに、晴れにしなきゃいけないからなどと言い澱む)、3人の逃走の浅はかさ(16歳はここまで向こう見ずだろうか?)、銃のでどころのうやむや感(キーアイテムではないのか?)等まだあるだろうがこのあたりでもう見切りをつけていたのかもしれない。
酷評ばかりだか、穂高がパトカーの中で、誰も何も知らないくせに晴れを享受していることに対して憤慨している姿には涙を誘われたし、年下の凪を先輩と呼ぶ穂高も可愛らしくおもしろかった。また年上女性か、と思っていたところに陽奈の年齢詐称でやられた、とも思っていたし楽しめなかったわけではないが、いかんせんどうも自分の期待値が高すぎたのだと思う。
また、締めの部分も穂高の選択を周囲の人間が認めるシーンがあったが、これは制作サイドを穂高として見ればいいのか?と観ながら皮肉るくらいだった。再会シーンすら感動はほとんどなく、正直このハッピーエンドにショックを受けていた。
まだ書き足りないところもあると思うがとりあえずここまで。
RADWIMPSの音楽については私個人がRADWIMPSのファンであることをふまえ何も言わないが、この映画に対する評価がイコールではないにしろRADWIMPSの評価につながってしまうかと思うとなんとも言えない気持ちになってしまう。
青くさい青春、テーマは愛
くさいですが、愛ってこいういことだな、と改めて考えさせられる映画でした。
とても大切な人がいて、それはその人じゃなきゃ駄目なんですよ。その人は消えてしまったかもしれないけど、もしかしたらまだ間に合うかもしれない。諦めたくない。世界のためにと彼女が死を選んだとしても、何故何も悪いことをしていない彼女が世界を救うために消えなければならないのか?理不尽すぎて到底受け入れられないんですよ。他人が困るとか、自分の人生詰むとか、そんなことはもうどうでもいいから、彼女が消えないうちに、一目会うだけでもいいから追いかけたいんですよ。
そういう主人公の若さと、強さと、純粋さで、ヒロインは生き返ります。大切な人を守ったわけです。
他人に理解されなくても、自分を信じて勇敢に立ち向かう。周りに流された方が生きやすいし、長いものには巻かれて、自己主張しない方が安泰な世界に、彼は訴えている。
それで本当にいいのか?
人は生まれてきた時から社会の規律や常識に無意識にがんじがらめにされて生きているけど、本当に大切な人ができた時、世界中を敵に回しても、倫理観や常識からいかに外れようとも、その人を守りたいと思う。その言動が、たとえ狂ってると言われても。よくある「世界中が敵になっても君を守る」とか言っちゃうくさい歌詞を再現するとまさにこういうことだなと思うんですけど、それってそう簡単にはできないことだよなと改めて考えさせられました。人はこうしたらこうなるとかリスクや逃げ道をあれこれ考えて、選びたい選択を諦めてしまう事が多いし、実際その方が堅実だったり楽なんですよ。でもそれで本当にいいのか?
大切な人に会いたいと言った主人公を須賀は止めませんでした。思い出したんですよね。大事な人を失う辛さを。奥さんが晴れ女だったという説もありますが、須賀がどこまで知っていたかに関わらず、こんなになるまで戦っている主人公を応援したくなったんだと思います。大人になった理性と、少年の純粋な感情の対比が素晴らしいです。
大体、世の中は自分たちのためだけに都合よくは回ってくれないし、理不尽で狂ってることだらけなんですよ。その中で、本当に大切なことは何か?自分で考えて、どんなリスクがあろうと迷わず行動できる、その強さと若さと純粋さが強烈に眩しかったです。
そもそも知らない他人やその他大勢のために犠牲にならなきゃいけないなんて理不尽すぎるんですよ。その他大勢のために我慢して黙って死ぬのが美徳だからそうしなきゃいけないなんて思わなくていい。世界はそれでも回っていくんだから。
愛なんて言葉滅多に使いませんが、これが愛なんだな、と思いました。自分がどうなっても、世界がどうなっても、この人を助けたいし生きてほしい。
はぁ、眩しすぎだろ。思いが溢れてしまいまとまりのない長文失礼しました。ぜひ多くの方に観てほしいです。
とても綺麗な映画だけど…
すごい綺麗で見ていて飽きないんですけれど、ストーリーに対して個人的にツッコミ要素がいくつかありました。
個人的に感じたツッコミ要素だけ載っけます。
1,帆高が家出した理由がわからなかった。
→何故家出して島から出たのか帆高の家族背景もわからないまま最後まで進んでいた。
2,帆高のバイト
→なんで年齢詐称して陽菜がマックでバイトやってんのに帆高はバイト何度も落とされてるんだろうって思いました。(しかも水商売のお店で全部落とされてる)
3,陽菜を天から連れて帰る方法
→陽菜が生贄になった時にどうやって取り戻したらいいのかって描写が少なかったかなと。あの鳥居に行けばなんとかなる!で終わったのが残念でした。
4,ちょっと夜の歓楽街描写が多い
→東京をリアルに表現していていいんですけど、ちょっと多めだったかなぁって…
(おそらく演出に必要だったんでしょうけど)
5,最後のシーン
→陽菜と帆高が再開してまた陽菜が天気を祈ってたんですけど、また東京を水没させるのかなって思っちゃいました。
大まかに言えばこんな感じです。
あと帆高が陽菜を救うために必死になるのはわかるんですけど、警察に銃を向けた上に結果的に異常気象で東京を水没させるようなことがあったので主人公に感情移入することができませんでした。なんか、まるでサードインパクトを起こしたシンジ君みたいでしたね。
神秘的!
雨…言の葉
空…君の名は。
と比べてみてしまったが、
本当に美しかった。
雨の雫が葉を伝う様や、
雲間から覗く太陽の光、
風、街など、風景が本当に美しかった。
アニメ映画で初めて「空気感」を
感じることができた。
内容は、新海監督らしくも
意表を突いたようなファンタジーに
分類されると思う。
細かい設定は、ツッコミどころもあるが、
そんなの気にしてられないくらい
美し描写に見惚れた。
細かい設定の答え合わせに、
もう2、3回観たい!と思える作品!
新海監督の全身全霊の想いを込めた作品
この映画を、既に3回見た者です。
その度に涙し、辛くなっています。
主人公の帆高と、ヒロインの陽菜。
正直、前作「君の名は。」をかなり意識をしているとも思いますし、物語の結末は決して正しくないものだとも思います。
ただ、新海監督が描きたかった物語とは、多分こういうことなのだと思います。まだ少年である彼らが、自らの生き方を選択するという物語。その真っ直ぐな想いに、ひたすら心を打たれます。
賛否両論が巻き起こるのは必至でしょうし、ここのレビューを見ていてもかなり議論が活発なようです。
ただ私は一言申しておきたい。
この世界は、私たちの思い次第でどうとでも変わってしまう。だからこそ、世界を選び取るという行為が、一番大切なことだと思うのです。この映画に対して考えることをしないのは、自分から逃げていることと同じ。本気で、この作品と向き合ってみてほしいと、心から思います。
絵が、音が、声が、
新海監督をはじめとしたスタッフが、映画を通して、本気で語ってくれているのだから。
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