天気の子のレビュー・感想・評価
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とても良かったと思います。
他の方のレビューを読むと、皆さま考えが深いなぁと感心してしまいます。ただ単に映像描写がきれいなこと、分かりやすいストーリーであることなど、単純な映画としての面白さに見入っていました。
新海誠さんだなあ
良くも悪くも新海誠さんだなあというのが所感です。ただ、前作の「君の名は。」に比べると少しひっかかる部分が多いように感じられました。
最初に気になったのが、スポンサーの企業について。作中度々商品が登場する場面がありましたが、ああ、前作のヒットから後ろにつく企業が増えたのだなと実感させると同時に、ひと夏を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールを描く作品でありながら裏にはお金とオトナが絡んでいるのだなと萎える瞬間がありました。
次に、作中での拳銃の扱いについて。拳銃を主人公が拾うことで、警察におわれる動機やピンチを何度か助ける舞台装置として機能していますが、見方によってはただ邪魔にも見えます。拳銃を所持し、発砲している時点で彼は不慮の事態とはいえ犯罪者にもなりかねない訳で、まず、拳銃が舞台に登場しなかったのならよりスムーズな話運びにできたのではと思ってしまいました。警察に追われる、線路の上を走るというシチュエーションの為に付与した設定なのでしょうが、蛇足とも取れます。
映像や演出に関しては流石の一言。しかし、映像力で押している部分もありますし、それが監督の持ち味でもあります。確かに、多少は賛否が分かれる作品だと思います。次回作も少年少女と世界の秘密、神秘、というテーマで来るのか。それで観客を飽きさせることは無いのか。それが次回の課題でしょうか。
劇場で見る価値のある良い作品でした。
東京が好きになる作品
新海監督の作品初体験でしたが、非常に面白かったです。素直に楽しめました。異常気象という環境問題と人柱という神話伝説、つまり現実と幻想、リアルとファンタジーがうまく調和して作品に自然と入り込めました。神話を取り入れた壮大なテーマ、ジブリ的な冒険活劇性、クライマックスに向けてのハラハラドキドキ感とか、息つく暇もない手に汗握る展開に終始興奮しました。突き詰めると、公共工事へのアンチテーゼでしょうか。自然回帰への挑戦。そんな印象を受けました。
面白かったです
一言で言ってしまうと中学生と高校生のラブストーリーにすぎないのですが、微細な映像美(特に雨露の表現は秀逸)、RADWINPSの奏でる繊細なBGM、圧倒的なカタルシス(まさかの東京崩壊)、ちょっとした伏線(三葉と瀧)があいまって、当事者の熱量の高さ、こういった要素がミックスアップして、まるで一枚の絵画を観賞しているような作品でした。
細かな設定はいろいろ気になりますが(現実ではありえない行動等)、そんなことを吹き飛ばしてくれるパワフルな作品です。『愛にできることは』という一貫したテーマの基で、しばし、常識の枠を取り外して非日常を与えてくれました。見終わった後は清々しいくらいスッキリした気持ちになれました。
小説も読んでからいきましたが、概ね忠実に再現されていましたし、また、君の名はを見たくもなりました。
(二人が再開する前の物語かなあ)
狂気の子
最初の感想は「つまらない」でしたが、そもそも私の受け取り方が間違っていたのではないかと思いましたのでまとめてみました。
まずこの作品はセカイ系のボーイミーツガールの青春ラブストーリーだと思いますが、そもそもこの認識が間違ってるのだと思いました。
この作品は主人公帆高の狂気を描いたダークファンタジーだと考えると色々なモヤモヤがスッキリします。
批判点としてよく上がっているのが帆高の行動に共感できない、彼に感情移入できないために置いてけぼりにされた感じがするというものですが、単に帆高が元々狂ってるということで説明がつきます。
むしろ帆高に感情移入させるつもりなどハナから無いのだと思います。
彼の背景は殆ど描写が無いですし、ラストの彼を見ても家族関係も悪くなく地元の人間関係にも特に問題は無いように感じます。
そんな彼がなぜ頑なに地元に戻らず、犯罪を犯してまで逃避行を強行したのか観客には理解できないので当然彼に共感できるわけがありません。
彼が陽菜にあそこまでの熱情を向ける理由が分からなかったために彼に共感できなかった方も多いでしょう。
若いから、向こう見ずな10代の恋愛だから、で説明がつくレベルを彼は逸脱しています。
特に批判の的となっている拳銃ですが、あれこそが帆高の狂気の象徴なのです。
考え直してみれば船上に初登場した時から彼は雨に狂喜乱舞していましたし、ずっと帆高は狂気の存在として描写されていたのです。
それなのに我々は彼を普通の高校生だと思い込もうとしていたため歪みが生じてモヤモヤしながら観ることになったのです。
ちなみにラストに近づくにつれて圭介や夏美も事務所を水浸しにしたり警察に逆らったり狂っていきますが、これも帆高の狂気に感化されたためです。
最終的には世界も彼の狂気に感化され、東京は元から海だっただの世界は元から狂ってるだの、帆高の行為を当たり前に受け入れる人間ばかり描写され、3年間雨しか降っていないのに元気に桜が開花しています。凄いですね帆高。
外側だけうまく青春ラブストーリーで仕立て上げ、中身は狂った主人公が世界を狂わせる話にするという辺り、流石新海誠というところでしょうか。
君の名はがかなり大衆寄りだったので変わっちゃったなと思いましたが安心しました。
ちなみに万が一これが徹頭徹尾青春ラブストーリーとして制作されていたのであれば星1つです。
大失敗!
御多分に漏れず『君の名は。』のあまりの素晴らしさに感動して、今回の映画にも足を運んだ一人です。
結論としては大失敗! 迷ってる人は、是非お金を別のことに使ってください。
まず各人物の状況設定がやっつけで、場面展開もちぐはぐで思いつき感がぬぐえません。
全体としてストーリーが薄っぺらでメッセージ性もなく、前作のように練りこんで作り上げられた作品ではありません。
加えて、ヒロイン陽菜役の「森七菜」と、重要人物である夏美役の「本田翼」のセリフ回しがヒドすぎる…。興味のある方は是非テレビ放映時にご確認を。
最後に、やはり画像はすばらしいです。画像・映像関係の勉強してる方は勉強になるのでしょうね。
素晴らしき水の表現。
新海誠作品の良さはなんと言っても背景画の美しさ。今回は水の表現が光った。
「言の葉の庭」あたりから水面や雨などの表現に比類なきモノを感じさせた新海誠作品が、とうとう雨を主題にした映画を作ったという感じ。
君の名はの彗星の描写で、CG技術をうまく使うなぁと思っていたが、今作ではそのCG技術が鼻に付くシーンがいくつかあった。
花火を空撮したような映像や、東京タワーを空撮したような映像がそれだ。引きのCG絵はアニメーションだとどうしても浮く。背景描写が緻密で美しいからこそなお、その違和感が引き立ってしまっていた。
また、新海誠作品では心の声的なナレーションがかなり入る。ここに好き嫌い別れる理由があると思う。
ジブリやスタジオ地図作品は、大事な場面でも、キャラクターが何も言わないでただ佇んでいたり、無言で何かしているというシーンが数多くあるが、新海誠作品ではあらゆるナレーションが入る。
(時をかける少女のラストシーン付近、まことが息を切らして走っている場面と、天気の子の、帆高が線路を走って行くシーンを見比べると面白い)
これにより、新海誠作品ではメインのキャラクターがなんとなく稚拙に写る(本音ダダ漏れだから)。しかし、それが青春時代の若さと相まって雰囲気を出しているのも事実だ。そこに加えてファンタジー要素が入るし、別空間に飛んだり時間をテーマにした要素が絡んでくるので、なんとなく、辻褄の合わない"夢心地"な雰囲気が作品全体に横たわっている。
"君の名は。"では、作品の主題とその"夢心地"な雰囲気がものすごくマッチしていたというのが多くの人の心を掴んだ要因の一つだと考える。
その点で天気の子は、警察、拳銃、売春、生活保護、親権問題など、夢心地さとは離れた要素が散りばめられていたので、君の名はほどの没入感はなかった。
ただ、話の流れは天気の子の方が理解しやすいし、小栗旬が声優を務めた須賀圭介の葛藤とキャラ設定は実に魅力的だった。
楽曲、グランドエスケープが流れるシーンはシンプルに美しく、興奮した。
そして何より、前述した水の表現が前面に出てきた事により映像美の部分でも類を見ないほど素晴らしいものとなっていた。
総じて、君の名はより完成度は高い。
が、新海誠作品の雰囲気に合っていたのは君の名はの方だった。
期待し過ぎたかな
自分は君の名はも見てないし、新海誠ファンでもない。だから他の人のレビューを見て、よくそんなことに気がつくなぁとか、あのシーンにそんな意味があったのかと感心するばかりです。
迫力のある映像やシーンに合った挿入歌など素晴らしいが、色々と作品から汲み取れないせいかストーリーが微妙に感じる。
あの魚や龍、雲の上の世界についてもう少し触れて欲しかったし、終わり方があまり綺麗じゃないかな。色々と解決してないし。世界と彼女どっちも取るのを期待してたからちょっと残念。東京に青空が戻り、彼女も人柱から解放されるみたいなのを期待してたんだけどな。
若い人に込めるメッセージを強く感じる
前作と全然違うというのを聞いていて覚悟して観ました。
かなり美しい前作を裏切ってきたなと感心しました。
自分はたまたまお盆休み、新宿歌舞伎町の映画館で観たのですが、映画の舞台と相まってそのせいかより良かった。
観る前は、いつもだけど、ところどころ臭いところで息を止めて歩いて、相変わらず怪しい人達、たむろしてる危なっかしい若い子達、そして日本人より多いと感じる外国人…
無意識に嫌悪感に近いものを抱きながら通っていたけれど
観終わった後は、見事になんというか受け入れるではないけどむしろいとおしく嫌悪感はなくなり気にしないで頑張ろうみたいな気持ちになってる自分に変わってた。
そういうところがすごい映画だと思う。
前作では、映画館出て、東京がキラキラして見えて、嬉しくなったんだけど。またそれ以上の意識革命をやってのけて下さった。
最後の最後で、ドカンと感動が押し寄せました。
自分ひとりの力で世界は変えられるのだよとみんなその力があるんだと
理屈でなく弾丸のように強烈に魂に打ちこんでくる。
そんな気が私はしました。
闇が真っ暗だからこそ差し込む光はまばゆいのです。
綺麗事でないところにリアリティとして感じさせるものがある。
たぶんよくわからないと言っている人にも、無意識に刺さっているものがあるんじゃないかと思います。
それくらい六感にぶち込んでくる映画でした。
自分の中の心の声に、愛に背中を押され、全力で走り出したくなるんじゃないかな。
相変わらず細かい裏ネタ満載ですが、意識下に働きかけてくるところは物語というより音楽にも似ています。
全力で作ってくださりありがとうございます。
深海ワールドの帰還?
安定のエンタメ作品でありながら、『君の名は。』にかけていた深海作品ならではのもの寂しげな感覚(いい意味で)が帰ってきていたように感じた。
ただ、エンタメ要素が今回は自分にはあまり刺さらなかった。
あと、ツッコミ要素が前回より目立ってると思います。
安定の映像美
始めから最後まで安定して映像が美しい。雨粒のように心弾む描写も多く、見とれてしまう。背景を切り取っても待ち受け画像にしたいほどだった。
ストーリーとしては細かい部分が作りきれておらず、共感できない部分も多かった。帆高が単なる我が儘に見えてしまい勿体ない。
群がるスポンサー企業のせいで台無し
映画自体は悪くないと感じました。ただ、登場人物の言動と、最後のオチが若干かみ合ってない気がします。もう少し早めの布石が欲しかったかも。
それはいいとしても、前作のヒットに便乗しようとしたスポンサー企業の存在感が強すぎます。
スポンサーに配慮した数々の演出。事前にとあるインスタント食品会社の醜悪なテレビCMを観た影響かもしれませんが、最終的に長編CMを見せられた気分になりました。
新海監督の魅力ではあるが
大々的な宣伝もされており、ハードルも上がっていた本作品。映像は他の新海作品にも見られる通り非常に美しい。
個人的に好きかどうかと聞かれると、どうしてもジブリ作品のシーンが頭を過ってしまう事が多く、作品自体に集中して鑑賞出来なかったので残念。
動機などの心理描写も全て明かされる訳では無いので、ややスッキリしない部分もあったが、新海監督の作品の魅力は閉じられた世界のように思っている。
友人も多く、キラキラとした派手な青春時代を過ごした人というより、フラストレーションのような物を抱えた、ある種の厨二病を経験した人物であれば強く突き刺さるのかも知れない。
主人公たちにしか分からない繋がり、秘匿性のようなものがあり、観覧者を置き去りにしてでも、登場人物が走って行くというのも特長ではないだろうか。
友人に勧めるかと聞かれると微妙ではあるが、見た人の感想を聞いてみたい、考察に期待したいという気持ちもある。
「世界なんて、元々狂ってんだよ」
須賀のこのセリフが、1番印象に残っているかな。
短く纏めると、本当に音楽の使い方が上手い、、、!
RADWIMPSの作詞作曲のセンスもあるが、このタイミングでこの曲をぶち込んでくるかぁ~という、パズルのピースがぴったりハマったような感覚を覚えた。
内容は普通といったところだろうか。
多少ドキドキはしたけど、なんとなくの予想通りに事は進んでいったので、そこまで衝撃はなかった。
でもshotamalさんのネタバレレビューの考察を読んで、かなり驚いた。
もしこれが本当なら、ストーリーの奥がなんと深いことか…
後作画も本当に綺麗。
さすが新海誠作品だなと、感心した。
あまり比べたくはないが、正直「君の名は。」程の衝撃と胸が熱くなる感覚はなかったかな。
でも普通に面白かったです。
愛にできることってきっとあるって信じたい!
いつもの事ながら…(^^)
雨をこんなに美しく表現できる監督は他にいないんじゃないかな?
監督の集大成がここに完成した感じ。
目を閉じるとそこには、空の青さと、雲の巨大さと、雨の壮大さが蘇る。
雨、雨、雨、雨!
雨が、まぶたの裏に洪水のように押し寄せてくる感じにとても興奮しました!
そして、雨が上がって太陽が顔を出す瞬間もとても美しかった。
一筋の光が、東京の街全体をピカピカに黄金に照らしていく姿に感動!
RADWIMPSの音楽も相まって、完成度の高い映像美が生まれていました。
東京の巨大さに飲み込まれそうになりつつ、改めて東京の凄さを感じてしまった今作。
東京って凄い!
と心の底から思ってしまいました。
東京の魅力や汚さ、人間の優しさや悲しさをたくさん吸収して、一歩大人になっていく少年の姿が微笑ましい。
ダメダメな少年ですが、日を追うごとに徐々に強くたくましく成長する姿に、思わず応援してあげたくなりました!
今回、ストーリー云々言うと、色々な意見が出てくると思うので、詳細は言いません。
でも、この映像美は、映画館でないと味わえない!
今回は、池袋に新しくできたグランドシネマサンシャインで鑑賞!
巨体スクリーンと立体的な音の構成に、鳥肌が立つほどの興奮が溢れ出てきました!
音と映像のコントラストがとにかく最高!
雨が上がったり降ったり、晴れたり曇ったり、その天気の変化に圧倒されました。
途中までファンタジーだと思っていた作品でしたが、最後の最後の衝撃的な展開で突如SFに様変わり⁈
世界はもともと狂ってるんだよ。
このセリフが意表を突いた、なんとも劇的な終焉となりました。
個人的には、ただハッピーエンドで終わるのが嫌いなので、このラストには大満足(笑)
こういう終わり方は、新海感時ぽいなと思いました。
最後に…。
いろんな声優さんが出ていましたが、まさかあの人が出てくれるとは!
豪華キャストに、嬉しい悲鳴の連続でしたが、ここに来てサプライズな出来事が(^^)
今月誕生日の私にとって、まさに最高のプレゼントとなりました(^O^)
豪華キャストに、豪華映像美。
この映画は、それだけでも大満足できる作品。
君の名と、比べてしまうのではなく、1つの作品として純粋に楽しむことをオススメします。
そうしたら、新しい楽しみ方が出てきそうな感じ。
久しぶりに作品の世界に入り込んでしまったかのような、あっという間の114分でした(^^)
最高に楽しかった〜!
気になる
毎度のことだけど、映像はとても美しい。光の入れ方が好きです。
ただ、ストーリーとしては、主人公がなぜ家出をしたのか、どうして東京にこだわり続けるのか分からなかった。また、主人公の言動の節々に見える中二病感に少し引く。
そして空上の場面での既視感。ポニョ、ラピュタ、千と千尋の神隠し…。どうしても見えてしまう。
また、話の内容が半分ファンタジーだから?人間同士の心理描写が軽薄にみえてしまう。
なにか期待し過ぎたかな。
でも、ラストで主人公が彼女を選んだことは素直に良い選択だと思う。私が気付いていないだけで、良い部分はもっとあるはず。
もう一回位は映画館に行き、見えていなかった部分を見てみたい。
映像と曲で魅せた114分かと思いきや・・・
最初予告を見た時「いやこれRADWIMPSの歌といい雰囲気といいもろ君の名は。じゃん」と思い観客は沢山来ると思うけど評価は低くなりそうだなー、と考えてた。
だけど観に行ったのは曲が良さそうで意外にも評価が高かったから。
見終えたら君の名は。感はあるけどラストや伏線を回収しきらないところが新海監督挑んだなぁと思った。
しかし自分が考えるに新海監督はこういう映画を作りたかったのだと思う。
君の名は。が異例のヒットをし注目の集まる次作で新海監督本来の映画を作りたかったのだと
賛否分かれるラストについては自分的には賛成派だ
詳しくいうとネタばれになるので言わないが東京の結末と主人公達の思いは、作中にも出てる理不尽な世の中に対する天罰として新海監督がわざと選んだラストだったのだとと自分は考える。
そう考えると世の中に対する皮肉もこの作品にはあるかなぁー
映像はさすが綺麗で背景に力を入れていた。
曲はなんといっても三浦透子のグランドエスケープに鳥肌がたった!
それにしても三浦透子の歌声は名前の通り透き通っている。
ドルビーアトモスかドルビーシネマをオススメします!
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