天気の子のレビュー・感想・評価
全1956件中、561~580件目を表示
ファンタジーに手を出すべきではなかった。
彼岸にも関わらず雨が降りしきり肌寒い東京。離島からの家出少年・帆高と晴れ女の少女・陽菜のボーイ・ミーツ・ガール。ファンタジーであり超能力者ものである。
にしても序盤は説明不足。異常気象の雨に対する都民の認識がわからない。突如、離島から少年が東京へ家出してくる。理由は教えてくれない。離島なので特殊で説明してくれんと共感もできない。セカイ系なので、馬鹿な主人公じゃないと話が進まんのは無理もないが、新海誠に合ってない。新海は内向的な少年を描く方が合っている。ファンタジーと超能力のギミックに粗があり、ツッコミたくもなる。ストーリーの流れは好きだった。結構、君の名は。のキャラが出て来たり、主人公二人が恋ダンスやフォーチュンクッキーしたりするのが邪魔だった。野田洋次郎の楽曲が多く感じ、最後の一曲だけで良かった。
僕が好きなのは、新海誠が描くフェチズムとロマン、リアリズムである。今度は田舎フューチャーな大人向けの映画が観たい。
愛にできることはまだあるよ
真夏の新宿で鑑賞。若い人たちでいっぱい。 レビュー欄でもたくさんの説が活発に書き込まれていて、すごい人気を集めているのを肌で感じる。ラストが賛否両論とか、そういう議論が引き起こっていること自体、観た人が自分ごとにしまくっているということよね。
その熱狂とは少し距離を感じつつ、私は前作もあまりピンとこなかったほうで今作もあまり期待せずに行ったのだけど、今回、新海誠監督の映画で初めて泣いた。
ストーリーの進み方はいちいち説明的で直線的な気がしたけど、まあそういう作風ということでいいと思います。あと、あの様なビジネスをスマホ1つで始められる現代の特徴を描いた歴史的な資料にもなると思った。
鑑賞後数週間経った今でも、いちばん思い出すのは、池袋のラブホのシーン。一番泣けた。あのときのあの祈りがいちばん切実でいちばんピュアで、叶わないのを薄々わかりながらも祈るすがたに、ただただ涙が出た。これが、愛というもの。あの気持ちのピュアさは誰にも奪えない。
そんな相手に一生のうちに会えるか会えないか。そんな人に巡り会えない人だっている。あんな気持ちになることは、切なくてツライことかもしれないけど、ほんとは幸せなことでもある。その記憶は自分に力を与えてくれる。と思う。
その愛のピュアさがただただ尊い。
アベンジャーズのようなヒーローではないリアルさ
とても綺麗な映像と綺麗なヒロインで心が洗われた。
最後の主人公たちの選択には賛否両論あるが、自分に重ねると間違いなく帆高たちと同じ選択をするだろう。
わがままと言われようが、結局、人は自分が一番可愛く、アベンジャーズのようなヒーローにはなれないというリアルさがとても共感できた。
大好きで何よりも大事な人がいる人にとっては、刺さる内容ではないだろうか。
それにして、雨が多く、暗い印象が強い。
映画館を出たときに、雨が降ってたかもと思ってしまうくらい雨の描写が多い。
それ自体は全く問題ないが、やっぱり天気は不思議なものだと改めて思った。。。
弱いなぁ。。
なんで晴れ間をちょこっと作るアルバイトに命を賭けるんだろう。弟も養わなきゃいけないのに。
そこの動機の弱さがストーリー全体の弱さにつながって退屈な作品になってしまった。と、思う。
拳銃という重いアイテムとか使ってなんとかしようと試みてはいると思うけど物語自体の力が弱いのでいかんともしがたい感じだ。(廃ビルでの伏線の回収の仕方はしゃれてたが)
天気を変えるということの意味合いを作者自身が対象化しきれてないからだと思う。主人公の上京の理由は語らずとも良いが命をかけて晴れ間を作る理由はきちんとしたほうが良かった。
どうせ世界は狂ってるんだからこのままでいい、というのもちょっと説得力に欠けるし、3年会わなかった理由も何だかなぁ。
要するに脚本が未熟な段階で製作してしまったという印象だ。(日本映画にありがちなやつ)
もうちょっと練ったほうが良かった。
ところどころはやはりかなり光るものがあるので非常に残念。(線路を走るシーンは最悪ではあったが。。大切なシーンなのに凡庸な構図でしかも長い)
「主体性」を通して見る世界へ
音楽はよかった。映像も綺麗だった。
大人が悪者。大人は信じられない。大人は頼りにならない。このメッセージ性の強さに、こんなの夏休みにやっていいのかなって寂しくなった。
ひなとほたかの恋愛は結構ゆっくり描かれていてよかったけど。
音楽も映像も綺麗だったけど、それ以外、ストーリーは全然心に響かない。
なんかスッキリしない...
今回初めて新海誠監督の作品を見ました。雨とか、雲の隙間から差し込む太陽の光などの映像はすごく綺麗だったし、音楽のかかるタイミングも良かったと思います。でも、ストーリーが私的にはスッキリしませんでした...
たぶん登場人物に感情移入が出来なかったんだと思います。帆高が東京に家出してきた理由も結局よくわかんないし。船に乗ってる時に穂高の顔にガーゼ?みたいなの貼られてて怪我してたし、島にいるのが息苦しいみたいなこと言ってたから虐待とかそういうのか?って思ってたら、光の中にいたいとかいうよく分からん理由...。陽菜ちゃんを犯罪を犯してまで取り戻そうとするほど好きになる経緯も薄いと思いました。
あと、伏線みたいなのが無駄に多い。結局あの空から雨と降ってきた魚みたいなのは何なの?あと、廃ビルの屋上になぜ鳥居があるのか。あと、別に銃いらなくない??
いやまあ、いちいち説明する時間もないかもだけど...
他のレビュー見てると、天気を晴れにする祈りをお金を取ってやってたってところにん?ってなる人が多いみたいですね。私はそこは別に気にならなかったけど、それよりも帆高の行動に疑問しかなかったです。正直ちょっと不快感すら覚えました...私は高校生で帆高とそう変わらないくらいですが、あれは若気の至りってレベルじゃないような...。大人の人だったら、この辺イライラするかも。
陽菜ちゃん助かったのは嬉しいんだけど、東京水没させちゃうのかぁ...って思った。
映像とかいいところもたくさんある分、ストーリーの残念なところがちょっと目立つなって思った作品でした。もう1回見たい!とはならないかな...
東京と彼女を天秤にかける
一時期、セカイ系なんて言葉がサブカル方面ではやったことがありますが、そっち方面の空気をまとった作品です。
こういった展開で主人公が目指すのは……
・がんばって世界も彼女も両方救う大団円。
なのが普通ですよね。もちろん、結果として失敗して選択を迫られたり、彼女が自分を犠牲にして世界を救って主人公号泣なんて展開も多々あるのですが、あくまでも目指すのはすべてが解決するハッピーエンド。
でも、本作の場合は……
・世界とかどうでもいいから彼女と幸せになる。
でしたね。最初から悩まないでそれだけ。自主製作アニメならともかく、前作の大ヒットで注目されてる状況で安パイの王道展開ではなくてこんなのをやっちゃう新海監督は、すげーな、と。
まあ、もしかすると、こういうのが世相なのかもしれないですが。
甲乙つけ難い面白さ
それで良い
エンディングで賛否両論出ていますが、東京は穂高の身勝手のせいで水没したのではないですよ。穂高が東京に来る前から、雨は降り続いていたんです。天気の子が人柱だというのは、あくまで迷信に過ぎない。彼女がいなくなれば悲劇が避けられるなんて、そんな思い込みはクソ喰らえですよ。少なくとも、そう思って行動した穂高は正しいし、共感できます。
選ばなかった未来は見ることができないというのが、君の名はとの違いですね。水没していない東京があったかもしれないけど、ただ彼女がいないだけの水没した東京があったかもしれない。
自分勝手
主人公が自分の都合や欲望を中心に動き回るので周りが振り回され続ける。
「若いなぁ」を完全に通り越してる。
この後先を考えなさはヤバイですよ、流石に見ていて不愉快さを覚えるレベル。
主人公が走ってる時など、どういう感情で見ればいいのこれ?ってすごく冷めた感情だった。
そして拳銃を須賀に向けた時は、本当に失望した。
お前、それは無いだろ…。
ビジュアルすら初期アバター並みの特徴のなさなのに、一体どこに主人公の魅力があるのか。
観衆に想像を膨らませる余地を与える作品というのは、見た人が様々な考察をし色んな見方をするので面白いと思う。
みんなが自分の意見を話したり、他の意見を聞いたりしたいから、よく話題にもなるし。
しかしこの映画はそういった余白とかじゃなくて、単なる説明不足による消化不良。
主人公になんの信念があるのか、この映画からはただの若さゆえの反骨心的なものしか感じられなかった。
そうなると途端に弱くて脆いものに感じる。実際最後は帰ってるし。いや、なんだったの?君がちゃんとしてれば東京も無事だったし何も起こらなかったよね?そんなくだらない理由で東京の一部を沈没させた理由が正当化されて良いわけなくない?
やはりここの説明は絶対に省いたり想像にお任せしますスタイルでぼかすべきではなかった。
重ね続ける犯罪行為も過剰すぎて何でここまで…という感じ。残念。
惜しい
「君の名は」ほど感情移入出来ませんでした。
それはキャラクターに愛着が持てなかったからだと思います。
愛着が持てれば「なんとかして助けてあげたい」っていう気持ちに共感出来るんですが。
それで、考えてみました。
私が共感出来なかったのは、晴れる祈りをお金を取ってやっていたからです。
「それで稼いでたんだから、消えても仕方ないよな」という気持ちになりました。
お母さんが亡くなる前に晴れの中を散歩したい。
そう思ってその力を得たんでしょう?
で、劇中にそのシーンは描かれていなかったけど、自分が感じた幸せを他の人にも分け与えたい。
もし主人公がそんな気持ちでやっていたなら、神隠しにあったのはとても可哀想だし、なんとか助けてあげたい!という気持ちになれたと思います。
(ここは貧乏だから、ということでは片付けられない重要なポイントだと思います)
結局、自分がお母さんと散歩するために能力を使って、そのことが原因で東京の天気がおかしくなって、更にお金を稼いで取り返しのつかない気候にまでしてしまい、で結局助けられたから東京が海に沈んで、、、
むちゃくちゃ自己中心的じゃないですか。
そんなことから、この映画は冷めた感じで見てしまいました。
新海監督がダークな東京を手掛けたことや、やはり予想を上回るストーリー展開をして頂いたことには敬意を覚えました。
大ヒットの「君の名は」に振り回されることなく、ご自身の今作りたいものを作った、その気持ちが凄く伝わってくる作品でした。
辛辣なコメントをしましたが、
また次回作も楽しみにしています。
何回も観に行って発見出来る映画。
スケールは小さいものの、ラストは意外な展開。
成功した前作からのプレッシャーはあったと思いますが、
巧く出来ていると思います。
君の名はのキャラ探しが楽しい。
何回観ても楽しい作品ですね。
全1956件中、561~580件目を表示