天気の子のレビュー・感想・評価
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壮大なPV、残念
新海さんの映画は前作以前からほぼ観てます。
それらの圧倒的な映像美と、せつないストーリーが好きでした。
前作は思いっきりエンタメ方向に舵を切って、あれはあれで正解いや大正解だったのは言うまでも無いが、今作ではまた新海節に戻ると思ってたらなんか中途半端になった、そんな感じだ。
セリフ回しがむず痒く、中二病丸出しと言うかそんなの今時の中学生でも使わんだろうと。
映像美も規模が大きくなった分、スタッフに任す部分も増えたせいか、ジブリっぽい描写も増えてなんだかなぁって感じだ。
ストーリーも荒唐無稽で、背景の見えない登場人物に感情移入もへったくれもないまま水没した東京の前で呑気に愛を見せられても、ねぇ?
新海さんは小規模な短編をやるのが向いてるように思えて仕方がないけど、業界がそれをさせないんだろうなぁ。なんか切ない。
何回も行っていたら見飽きる前にお金が底を尽きた
どの視点で観るか
あおはるでした。
自分が子供だったら純粋な気持ちで観れたかな
観ている途中で気がついたが
大人視点で観ている自分が嫌だなぁ
って思いました。
個人的なことで
本筋から少々離れてしまいますが
自分は佐賀県在住でして
大雨で沈む東京と
先日、佐賀県を襲った大雨の記憶が
重なって少々胸が苦しいかった
また時間を置いて改めて見ると
今回感じたものとは違う感想が
感じられるような気がします。
頭が固いとついてけない
愛にできることはあるんだろうけど、ここまでやっちゃっていいのかよ、愛のためって言ったら何やってもいいの?
って思ってしまうくらいには、自分は頭の固い大人になってしまったのかなと感じてさみしくなった。
新海誠といえば、普通の人が考えもつかないくらいロマンティックでドラマティックな思想の持ち主だってことは他の作品も観て予習済みだったし、現実でどうかってことより、より美しく派手に表現する新海誠ワールドにどっぷり浸るための心の準備もできていたはずだったのに、結局は全部が終わった後に「これでよかったの?」って思ってしまった。負けた気分だ。
天気の子
本当の愛なら、言葉はそんなにいらない
内容は大人向けだけど、子供にも分かりやすいようにという親切心からか、登場人物の気持ちや行動を補足するような説明的セリフ(例えば「僕は彼女に会いたいんだぁ~❗」とか)が多すぎます。
そのせいで彼ら彼女らの言動に深みがなく、何だか軽い感じになってしまい残念でした。
また、東京の環境を激変させるほど「世界を変えてしまった」自覚がありながら、そんな世界ででも「僕たちは大丈夫」と、抱き合って再会を喜んでいるのには、「お前ら周りが見えないバカップルか❗」とツッコミたくもなります。
ただ「時に若さ故に、盲目的に突っ走ってしまう男女の愛」というのを隠れたテーマとしているとすれば、さすがは新海監督だぜ……と恐れ入るところなのですが😥
あとついでに、警察の無能さを、徹頭徹尾・遠慮なしに描いてフォローもしない、という反権力的姿勢は、わりと格好いいと思いました
君の名は。と比べられない
大人になっちゃったけど、この映画が好き
中学生の頃というのは、この作品の言葉を借りると人柱というものに弱いと思う。
弱いというかある種のかっこよさを感じてしまうというか。
世界が誰かの犠牲のうえに、成り立つということへの妙な憧れである。
家出をした少年が猥雑な東京の街で出会ったのは、祈ると天気を晴れにできる不思議な力を持った少女だった。
しかし、当然のことながら天気はタダでは晴れにならず、彼女は力を使い果たしてこの世界からは消えてしまう。
彼女が消えるぐらいなら、天気なんてずっと雨でいいと強く願った少年は、少女を世界果てから引きずり戻すのだった。
たったこれだけの内容。
でもたったこれだけが、ストレートに伝わってくる。
そして、中学生の頃にこんな映画があればよかったのにって思っていた、まさにそのもの。わくわくする気持ちがよみがえってくるような。
怪しげな仕事をしている地下のスナックを事務所がわりにしているおじさん。そこで働くちょっとセクシーで破天荒な姉さん。
歌舞伎町の夜、新宿の目ネオン、廃墟の非常用階段。
そして、世界と関わる重大なちからを持った少女。
キャラクターの行動の根拠がない、いつ好きになったのかわからない 、発砲はいかがなものか、などツッコミたくなる気持ちも分かる。
けれど、たまたま出会った二人が、
世界をちょっと狂わせてしまったことぐらい大丈夫なのだろう。
世界はもとから狂っているのだから。
そう思わせてくれる良いファンタジー作品だった。
私は好きです。
余談ですが、ラスト近くでアントロポセンについて調べていたようなので、彼なら真剣にあの世界の気象の謎に挑んでくれるのかも。てるてるぼうずを作っていた彼が、彼女を救って物理で雨を解決する未来も悪くない。
リアリティーが邪魔
この作品は「君の名は」を見ている見ていないで評価に差が出ると思います。このレビューは見た側の一個人の意見です。
展開や手法が前作とかなり似ていると感じました。同じ監督なので当たり前ですが、それにしても似過ぎていると感じました。
期待せずに見ましたが、期待せずに見て丁度良いかなと思います。「君の名は」を見ていない人からすれば、映像も綺麗だし音楽も良いので楽しめると思いますが。
恋愛描写が前作より色濃かったかなと思います。
少しそこがクドく感じましたし、その描写が雑だったかなと思います。
勢いのあるどうしようもない「感情」を「物理的」に表現するためだったのかな?と思いますが、それでも拳銃を軽く使っていたと思います。「重そうで軽い」ではなく「軽そうで重い」様に描いて欲しかった。難しいんですかね。
あとこれは前作を見た時は良い感じましたが、あまりにも実在の物を使い過ぎかなと思います。
リアリティーを出すのは良いと思いますが、それで作品に入り込めなかったです。
個人的にですが、思いっきりスポンサーなのかなと変に勘ぐってしまうほどだったので嫌なところでした。
結構悪い点を書きましたが、前作同様料理の作画やBGMを含めた音楽はとても良かったです。
それだけにもったいない作品だったと思います。
ストレートな力作
雨に濡れる東京の街並み、雲の間から射す日光など、とにかく画面の美しさ、細密さに目を見張る。
近年の異常気象、ゲリラ豪雨の頻発をモチーフに、東京に家出してきた少年の心情と行動を描く。震災を背景の一部とし、時間や空間のズレといったSF的ギミックに溢れていた前作と比較すると、本作はシンプルかつストレートな作品となっている。
社会現象となった前作から、相当のプレッシャーがあった中で、これだけのレベルの作品を完成させたことに素直に感心する。主人公二人の声、特に醍醐虎汰朗がピュアで自然で素晴らしい。
前作では、映像と音楽の力で一気に観せつつ、辻褄の合わない点も結構あったが、本作では、クライマックスで代々木の廃ビルで圭介が待ち受けていたところ(圭介はあの場所をどうして知ったのか?)ぐらいか。
ただし、前作もそうだが、ラストの主人公二人の再会シーンは、ピタッと決まった感じがしない。前作よりシリアスな本作では、観客を突き放すぐらいの終わり方でも良かったのではと思った。
ちょうど、夏休み恒例のジブリ作品連続放映とも重なったこともあり、宮崎駿に対するオマージュも強く感じた。
楽しい青春ファンタジー!
君の名は。の意味も楽しさもぜんぜん分からなくて、でも君の名は。めちゃめちゃ流行ってて、どうして?なんでと思っていたので、今回見に行くかどうかめっちゃ迷いました。
どうせまたつまんないよ、でも話題作だしな、面白いかもしれないしと迷いに迷って観に行ったけど、結果観に行ってよかったです。
つまらなかったり嫌な気持ちになったらどうしようと序盤ビクビクしてましたが、普通に面白かったです。
特に物語の意味とかみんなが言ってる須賀さんの奥さんの話もなんも考えずに観たけど、楽しい青春ファンタジー!
鑑賞後色んな人の考察を読んで深い…。
最後主人公はいい選択、いい最後だなと思いました。
自然に順応して生きていくのが本来の姿だしね。
ただ、主人公が劇中結構心情を説明してたのがちょっと。
俳優さん達だと表情や仕草で伝えてくれるのに…!
ティーンにはイケル感!
タイトルなし(ネタバレ)
キャラクターが大きな声で叫んだり、涙をだらだらと流したり、ドラマティックな音楽がタイミングよく流れるから、見ている人が感動するのではない。それらはただの「演出」であって、しっかりとした世界観に裏打ちされた脚本があってこそ、効果を発揮するものだと思います。
前作の「君の名は」に比べると、脚本の出来が著しく劣化、他の方も書いているように、「なんでこーなるの?」ってのがきちんと説明されていないため、騒ぎ続けるキャラたちの誰にも感情移入できないまま、どんどん描写だけが進んでいきます。
「なんで女性主人公は晴れ女になったの?」「晴れ女になったときに病床にいた人はそのあとどうなったの?」「なんで男性主人公は島から出たの?」「なんでゴミ箱の中にピストルがあったの?」「なんで東京には雨が降り続けているの?」「なんで女性主人公は人柱であることがわかったの?」「なんで人柱になると消えるの?」、などなど解決されない疑問が山積みです。
芸術作品だったらこれでOKでしょうけど、娯楽作品としてはどうでしょう? 正直、途中で寝ちゃいました。
これが本当に、あの精緻な「君の名は」を作った新海監督の作品なのでしょうか? なんかのパロディじゃないでしょうか?
肝心の描写も大したことありません。
たとえば空を舞う主人公たちにまったく「浮遊感」がないのです。宮崎駿があれだけこだわってきた空中シーンをあえて導入するわけですから、宮崎にはなしえなかった新しい浮遊感を提示すべきでしたが、残念ながらそれはなし。スタジオジブリもほっとしているでしょう。
マクドナルドをはじめとしたあちこちに出てくる企業タイアップのカットも興ざめです。
企業に媚び、大衆に媚び、自分の前作に媚びた…そんな悲惨な作品。残念です。
男の子視点の新海節、女性視点では…
新海節とも言える男の子の視点、心の描き方は流石という仕上がりです。
地方の島出身の家出少年が新宿・歌舞伎町で100%晴れ女とボーイミーツガールという作品。
作中にはそろそろ毎回お馴染みになってきたスターシステムで「君の名は」の登場人物たちがちらほら出てきましたので、前作も観ている方はそんな所も楽しめるかと。
映像の美しさに関しては元々定評がありましたが、ジブリ解散の時期と前作の製作時期が重なったことから元ジブリスタッフをかなり抱えての今作への着手は作中の至る所に伺えます。
背景の描写やヒロインの弟とかはもろジブリ少年だし、警察官とか中年の描き方も素晴らしい。
ポスト宮崎駿ではなく、ここからは新海誠としての作品に期待したいですね。
最大の懸念というか疑問はヒロインはいつ主人公のこと好きになったのかという点。
最近の新海作品はそこがいつもご都合主義というか、主人公好き→ヒロインも好き→何かトラブルが起きて、解決して両想いでめでたしめでたし、このパターン。
女性キャラの視点が欠けている気がする。「秒速五センチメートル」の時はヒロイン視点で語られているのだが…。
女性はその辺りどう思っているのかなー。
私はこの作品をビル4階分の巨大スクリーンが名物のグランドシネマサンシャイン(池袋)で観ましたが、大正解でした。
4Kで高精細なだけでなく、巨大スクリーンで登場人物の景色を見上げるシーンでは自分もまるで景色を見上げているような錯覚を覚えました。音響設備もさることながらこの没入感は通常のスクリーンでは想像さえできないでしょう。
これからは作品に合わせて劇場選びも作品を楽しむ上で重要なポイントになるでしょうね。
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