天気の子のレビュー・感想・評価
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エンタメ性は「君の名は」に劣る。けれど何かが引っかかった
最初に鑑賞した時は正直、つまらないだけの映画だと思いましたが、二度、三度と回数を重ねるうちに、心の中に何かが引っかかっているのを感じました。自分の中では「君の名は」の方が面白いことは明らか(二度ほど観直しました)で、「天気の子」の何がそんなに引っかかっているのかがよくわからなかったのですが、四度目の鑑賞でようやく原因らしきものを分析できました。
その原因は「新規性」、つまり、既存の作品には無い要素をどれだけ含んでいるか、ということなのかなと思います。
「君の名は」はエンタメとしては非常に良く出来ていましたが、その一方、作品の構成要素には一見して新規性を感じられるものはなかったように感じました(それが悪いことだとは思っていません)。しかしながら、「天気の子」。この作品の中で最もフィーチャーされている「犯罪を犯してでも愛する人に会いたいという帆高の強い衝動」に、多分僕は衝撃を受けて、そこに強い引っ掛かりを感じたのだと思います。
主人公が愛のために走る作品は星の数ほどあれど、「天気の子」ほど懸命であと先を考えないものは今までにありませんでした。少なくとも僕の観た作品の中では、ですが。この作品の新規性の全てはここに凝縮されていると思います。
少年が警察と敵対し、線路に侵入し、邪魔者に銃口を向ける。やりすぎとも思えるほどに少年を追い込み、そして少年がそれらの障害に必死に立ち向かっていく姿を描く。その全てが帆高少年の見たこともないほどに強い衝動を描くための過程であり、それを描くことこそが、新開監督がこの作品でやりたかったことなんじゃないか、というあたりで考察を終えました。
結論。「君の名は」の方がエンタメ性は優れているが、「天気の子」の方が新規性がある。そこに僕は引っ掛かりを覚えました、ということです。
個人的には、エンタメ性よりも新規性の方を重視しているので、星4.5としたいと思います。
「巻き込まれ型物語」&「サービス多い」
たぶん通常上映込で4回目です。4DXが今週で終わるようなので駆け込...
幸せになっていいんだよ
やっと!やっと観に行きました。
なかなか行くチャンスがなく、
賛否両論だし、レンタルにしようと
思ってましたが、
観に行ってよかったです。
「君の名は」で分かっていたものの、
挿入歌の使い方、
最初は過剰演出だなぁなんて
心のどっかで思ってましたが、
途中から映画の中に引き込まれました。
田舎住まいの私には、
帆高の東京は、
私が若い頃抱いていたイメージそのまま
「東京こえー」笑
帆高のドキドキ、
3人での逃避行、
不安や恐れ、やっとホテル入った時の
はしゃぎ具合やら、
会いたい気持ち、、、
アラフィフのおばちゃんですが、
主人公たちと一緒に
きゅんきゅんしました(≧∀≦)
須賀さんのあの打算的なシーンも
大人になった今だからこそ
共感できるのかな。
ビルシーンは
あの鳥居に行かせてやれよ!!
そのために来たんじゃないのか!!
とは思ったけど(笑)
ラスト、あれでよかった。
あれがよかった。
何を犠牲にしても。
うん。
いいんだよ、幸せになっていいんだよ。
須賀さんもしっかりした事務所持ってて
よかった。
あなたも幸せにおなりなさい(←上から目線笑)
気になったのは2点。
毎度思う、
声優を使ってください。
有名な俳優さんを使うと、
その人の顔が浮かぶんです。
ほんとやめてほしいと思うのは
わたしだけじゃないはず。
今回一番気になったのは老刑事の平泉さん。
素晴らしい俳優さんだと思いますが、
顔がチラついてチラついて。
やめて欲しかった。
小栗旬、
あまり知らないから気にならなかったけど、
知らなくてほんとよかった。
もう一つは
帆高、なんで島を出たのかな。
絶対帰りたくない理由の
種明かしがあるのかと思ったら
なかったな。
若い頃にありがちな何か?みたいな?
その2点気になったけど、
星減らすほどじゃないかな。
映像も美しかったし、
映画館で観てよかった。
心が動く幸せな映画時間でした。
あなたの望むように生きなさい
「世界のために、みんなのために」と自己犠牲へと向かう主人公の物語は悲しくも感動を呼ぶが、この映画の主人公はそれを選ばない。
そこに、この映画のメッセージが込められているように思います。
主人公の選択を自己中心的な若者の決断と見てしまってはこの映画のメッセージに気付けないのではないでしょうか。
直接的に映画の中で描かれてはいないため、わかりにくくなっているが、須賀さんと穂高の対比から伝えようと試みているのだろう。
自身が望むものが周りを犠牲にしたり、不幸にしたりする選択であったとしても、それを選択したいと思うことは悪いことではない。
個人的には新海監督から、わたしたち大人に「世界のため、みんなのためとか自分たちに都合のいい武器を振りかざして、まず若者に犠牲を強いるなよ」と注意しているような気がした。
現代の若者は少子高齢化の影響もあり、これからも少数派である。
多数派の大人から「みんなのために」という強力な論理の武器を振りかざされることが多いのだろう。
新海監督は現代社会からそんな要素を感じ取り、全体主義傾向の強い大人たちへの警鐘と若者に自分が望むように生きることへの勇気を与えようとしているのではないかと思いました。
また、このごろは何かあったときに、子供のころのように「きっと大丈夫」と強く信じて生きていくことができなくなってきているなと振り返りました。
それは大人になるにつれて「世の中に絶対なんてことはない」ということを学んだからだと思いますが、少しの寂しさを同時に感じました。
主要登場人物の共通点が ほっておけない で。
主要登場人物の共通点として ほっておけない というのがあるかと。
夕食がスープ一杯の子をほっておけない
家出少年をほっておけない
飼い主がいないであろう猫をほっておけない
子供だけで生活しているのをほっておけない児童相談所
帆高にほっておいてくれと言われても 結局はほっておかなかった神様(脚本家)
大丈夫だと言ってても そうではなさそうな陽菜をほっておけない帆高
「他人の人生より 自分の生活が大事だろ」と言っててもほっておけない須賀
警察に保護された児童(凪)をほってけなくて救出しに行く
警察に再度捕まりそうになっている帆高をほっとけなくてバイクで救出する
廃ビルについた帆高をほっとけなくて警察に連れて行こうとする
廃ビルで高井刑事に取り押さえられた帆高を自由にする
普通の人ならば ほっておくのに 登場人物は ほっておかなくて
それが続くから違和感を感じて 面白くないと思われる人がおられるかと
普通の人ならばほっておくのに 登場人物はほっておかない そのような状況を考えるのに思いっきり苦労されただろうなと。
一回目の鑑賞では話についていけなくて 予想していたのと思いっきり違う話で
泣けなかったけど 2回目以降は話が分かっているので 泣けました
2回目以降が面白い映画って珍しいなと
7回目でも新しい発見ができて 良いなと。
ネットで調べると新しい見方がわかって 良いなと。
グランドエスケープの歌詞の解釈が 100人いたら100通りあって
ネットで歌詞の考察 意味を見たけど 人によって思いっきり異なっていて 良いなと。
718という運命
7月19日、公開の日。朝一番の回を予約しておいた。
起きられるか不安に思いつつ予約したのが1週前。
予告編で公開を知ったのは1ヶ月前。
ようやくレビューを書いた。
さすが君の名はの大ヒットの後ということで関心も高く話題にもなった。
感想といえばほとんど出尽くした感じでこれといって特に書きたいことも無くなった。
作品自体は好きだと思う。
相変わらず細部にまでこだわった背景描写には畏れ入る。
冷蔵庫のドアを開けるとワンテンポ遅れてついてくる牛乳パックの動きだとか。
雨粒が地面を叩く様だとか。
しかしそれ以上に大きく水を差されたのは否めない。
まさか公開前日にあのような大事件が起きるなんて…
新海誠という人物は宮崎駿の後継として期待されているのはわかる。
しかし作画のクオリティだけでは鬼才を超えるのは不可能だ。
何故なら宮崎氏は戦争を体験している。
今の日常では計り知れないほどの絶望と不安、そして悲しみを味わった世代。
そこから来る怒りでもない恨みでもない微妙な感情が使命となって彼を突き動かしている。
どうも私には新海氏の作品は平和ボケしているように感じられて仕方がない。
東京が水没して水浸しになっているのに汚泥がまったく含まれていない透き通った水。
呑気に窓を開けてオフィスに流れ込む水を眺めている場合ではないと思う。
やはり生きる喜びや命を失う悲しみが作品に込められていないと。
最後の展開には落胆した人も多いだろうが話としては納得できなかったわけではない。
ただ被災した東京で苦しみながら必死に生きているという人々の生き様が全く感じられなかったことに、温室で育った世間知らずな価値観を感じざるを得ない。
あまりにも主人公とヒロインの狭い範囲の中でこじんまりとしたスケールの狭い話になってしまったのは残念。
せめてヒロインを助けることで世間から非難され孤立して苦悩に満ちた日々を送り続ける主人公の姿があればもう少し心が揺れ動いただろう。
新海氏は今回の許しがたい悲劇から何を学び、何を悟るのか。
718という運命を背負った世代がこれからの時代を導く。
なんか変
作画に関しては申し分ないが、ストーリーには問題どころじゃない
ツッコミどころが多く、映画を見て初めて退屈しかけました。
最終的に全員が犯罪者になるのは個人的に好きなのでどうでもいいけど、ポっと出のアイデア詰め合わせセット感が半端ない
君の名は。の時は黄昏時という条件下で別の世界と交差するのは伏線としてあったので納得いきましたが、今回は陽菜を助けるシーンで何故帆高が鳥居をくぐれば陽菜の元へ辿り着けることを知っていたのかが不思議でたまりませんでした。
まるで作画だけに力を入れてストーリー性を捨てたみたい
嫌いではないけどもう少し伏線を入れたりすればもっと良い作品に仕上がってた。
余談ですが、この作品のレビュー欄にある須賀さんの奥さんが人柱説は個人的に筋が通ってて好きです。
考察しがいのある映画だと思います。
現在の東京と雲と光の描画の緻密さとクオリティーに脱帽❗️
描画の緻密さとクオリティーの高さは素晴らしくてさすが新海監督だと思った。雨の降り続く東京の闇い夜景は昔のブレードランナーを思い出した。しかし、前作の君の名はと比べてファンタジー要素が単純で薄いと感じた。
主役2人の背景説明が絶対的に不足していて、2人の結びつきに全く感情移入出来なかった。特に帆高が人柱になった陽菜を何故あそこまで強引に救い出そうとするのか?その強さを表すために拳銃まで持ち出す必要性がどこにあるのか?警察の絡ませ方や追跡行があまりにご都合主義ではないか? など。途中から話について行けなくなった。というか、追いかけるのが面倒くさくなったという方が正確かもしれない。
説明過多を避けてストーリーを前に進めてスピード感を出したいといのも分かるが、何だか訳の分からない展開にわざとして、観客を悩ませるというのは僕は賛成できない。謎解きは謎解き向きの映画があるのでそちらに委ねて、本作はもっと心にスッと響くような作品にして欲しかったというのが率直な感想だ。
雨降りや水溜りの描画の素晴らしさを見ながら残念で仕方なかった。
自分の大切な物語は何か、考えさせられる物語
まずストーリーについて。
君の名は。同様に舞台が日本である事は言うまでもないですが、あくまでファンタジーと捉えなければ、この作品を100%楽しむことは出来ないと思います。
ですが、リアリティに富んだ登場人物達の立場に、自身の経験を重ねずにはいられず、感情移入させられてしまいました。
新海監督が『政治、教育、メディアでは絶対に言えない事を天気の子では描く』と情報番組のインタビューでお応えしていましたが、まさに作中のラスト、帆高が自分達の住む世界全体の幸せより、たった一人の愛する女性である陽菜救う事を選択します。
僕達の住む現実世界では、物事を多数決を取る民主主義で決められていく事がほとんどですが、その中で割りを食わせられ、気持ちや考えを封殺されてしまった事は誰でも経験した事があると思います。
だからこそ真っ直ぐに、自分の大切な人を向かって、周りの喧騒にもお構いなしに走る少年に涙がこみ上げて来ました。
それだけなら良くあるストーリーですが、プラスに自分の大切な物と、他人の大切な物、それらを天秤に掛ける事の難しさと苦悩を上手く描けていたからこそ、ラストは感動出来たのだと思います。
音楽について。
放映前にテーマソング5曲は事前に聴いておきましたが、正直イマイチだと思っていました。
君の名は。を超えてはいないと。
ですが、劇場で映像を観ながらとでは印象がガラリと変わり『この曲が良い、この曲じゃないとダメだ』と思わせられる程にマッチしていました。
RADWIMPSの野田さん、監督が仰っていましたが『音楽に合わせて映像を変える』レベルで世界観と音楽を極限まで組み上げていたそうで、映像美と合わせて圧巻の一言です。
比較してしまうな…
君の名はにくらべると動機があいまいな感がある。
なんで少年が家に帰りたくないのか、あんなにまわりを振りまわす理由がなさすぎるし、すぐに消えてしまう小さい魚?みたいなものも空の上に生態系があるとかの話だけで実態や少女とのつながりがなさすぎる。
拳銃に関してはただ警察に追っかけられるために出てきたアイテムのように見えた。
ただ雨や光の表現の美しさや人物の動き方の心地よさだけで2時間見ていて楽しめてしまう。
少年少女の一瞬の美しさみたいなものはより強くあらわれていたのでまた期待して映画館に観に行きたい。
長い時間かけてもいいから丁寧な話作りをした次の作品が観たい。
新海によるグレタさん批判
「中二病を卒業しろ」新海誠は秒速5センチメートルでそのメッセージを発していた。
新海はファンタジーが得意ではない、リアリストだからである。
この物語を多くの人はファンタジーと勘違いするように作られている。
売れるためだ、しかし裏設定は「ファンタジー批判」なのだ。
一人の少女が世界を救う?それは妄想だ。
「中二病を卒業しなさい。」新海はこう言っている。
以下、設定に対する新海の本音
少女の祈りで天気が変わる?
妄想です。超能力など存在しない。
雨が止まないと都市が沈む?
嘘です。雨で海面上昇は起こりません。
このような嘘や妄想は、何のために存在するのか?
恐怖で人をコントロールするためにある。
子どもに使う嘘や妄想
ご飯を残すと貧しい国の子供が飢える。
早く寝ないと、子取りが来る。
夜に笛を吹くと、蛇が来る。
本音:子どもは大人の言うことを聞きなさい。
エコ活動家の嘘や妄想。
あなたが飛行機に乗ると、人類が亡ぶ。
あなたがエアコンを使うと、人類が亡ぶ。
極地の氷が融け海面が上昇、人類が亡ぶ。
本音:我々の言うこと聞きなさい。
これらの嘘や妄想は、呪いのようものである。
この呪いに罹ったものは、罪の意識、未来への恐怖を植え付けられ、
怯え苦しみながら生きる事を強いられ、負の妄想にコントロールされる。
人が生きている罪、その罰としての地球温暖化。
まるで聖書である。教祖様が言いそうなファンタジーである
地球温暖化の原因と解決
原因が産業革命以後のCO2排出量にあるとしたら、解決する方法は?
人口を減らすしかない、しかしそれは解決できない事と同じだ。
温暖化が進めば人口は減る、人口が減れば地球温暖化は解決する。
CO2が原因なら、解決は自然に任せるしかないのだ。
グレタさんへ
あなたが世界を救う能力があるというのはファンタジーだ。
飛行機に乗ればいい、エアコンを使えばいい。
自然に任せるしかないことに、必要もない苦しみを負うのは辞めなさい。
人類が亡ぶならそれは運命だ。運命を受け入れなさい。
あなたが豊かな環境に生まれたことを感謝しなさい。
便利で快適で楽しい社会。それを満喫しなさい。
それは罪ではない。正しい生き方だ。
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