フォー・ハンズ

劇場公開日:

フォー・ハンズ

解説

死んだ姉の魂に体を乗っ取られた妹の恐怖を描くドイツ製サイコスリラー。幼い頃、両親が強盗に殺害される現場を目撃してしまった姉妹ジェシカとソフィー。ジェシカは事件のトラウマと妹を守らなければという強い思いから精神を病み、ソフィーを過剰に束縛し依存するようになっていた。ある日、犯人の出所を知ったジェシカは復讐を企てるが、突然の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れながらも新たな人生を歩もうとするソフィーだったが、それ以来、突然意識を失って見知らぬ場所で目を覚ます不可解な現象が続くように。やがて彼女は、姉の魂が自分の体を乗っ取り犯人たちに復讐しようとしていることに気づく。ジェシカ役に「顔のないヒトラーたち」のフリーデリーケ・ベヒト。監督はこれが長編2作目となるオリビエ・キーンル。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。

2017年製作/94分/ドイツ
原題または英題:Die Vierhandige
配給:クロックワークス
劇場公開日:2019年4月12日

スタッフ・キャスト

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(C)Erfttal Film- und Fernsehproduktion 2016

映画レビュー

4.0車のトランク開けたら拘束された人が入ってたなんて・・・やだなぁ

2020年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

3.5解離性障害かな

2019年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

子供の頃に両親が強盗に殺され、姉と二人だけが助かった経験をもつ妹が主人公。
姉は妹を守る、ということに異常なほど取りつかれていた。
大人になり、妹は姉をウザく感じ一人になりたかった。
そして喧嘩をしていたところに車が通りかかり、姉は死んでしまう。
その後、妹は死んだ姉の魂が時々乗り移ったようになった。
所々無理があるが、映像がよく面白かった

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いやよセブン

4.0この手があったか!

2019年5月2日
Androidアプリから投稿

88.脚本、映像、音楽共に良く出来たサイコスリラー。姉妹のフォーハンズ。タイトルもハマってる

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movie

5.0連番

2019年4月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

死者を悼むのは罪悪感を和らげるための自己満足。

精神的な追い詰めや物理的な痛みや恐怖とトラウマも折り込み、ホラー要素やサスペンス要素もバランス良く配合されたサイコスリラー。とても面白かった。

妹を守ることに異常な執着を見せる姉ジェシカ。
生前の暴走っぷりが既に怖い。
隈たっぷりで目が落ち窪んでてノイローゼ感が半端なくて普通に恐怖である。
守るためだと言いつつ、事件を消化して母と同じピアノの道を進みたいソフィーの邪魔にしかなっていない。
これまでもソフィーの友人関係や恋路に一々首突っ込んでいたんじゃないか、なんて想像も容易い。

死してなお過干渉と暴走が続き、身体を乗っ取られる気持ち悪さ。
自分の意識とは関係なく人格が入れ替わり、記憶の無い間にとんでもない行動を繰り返される恐怖。
その行動、守るどころか危険に晒していることになるのに。

しかしジェシカの暴力性と攻撃力の強さは少し笑える。格闘技かなんか習ってたのか?
ただ20年前の犯人達を追う目的にハンドルを振り切り、尋常じゃない熱量でガンガンに行動する姿はいつしかクールにも見える。いや怖いけど。

録音メッセージを利用したやり取りや崖っぷちの抵抗方法にグッときた。もう必死。
それぞれがそれぞれの道を塞ごうとする思索が面白い。

たった一言で見えてくる真実。
若干の既視感はありつつ、完全にしてやられた。後になって思い返す小さな伏線。
なんて切ない。あまりにも苦しくてあまりにも悲しくて、すごく良い結末だった。
最後に吹き込んだ小声のセリフとピアノの連番で涙腺崩壊。

大きすぎる荷と愛が巻き起こした悲劇と奇跡と前進の話だった。
20代半ばの歳、これからの人生に幸あれ。

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KinA