「切ない気持ちになるコメディ作品でした。」イエスタデイ yoshibunnyさんの映画レビュー(感想・評価)
切ない気持ちになるコメディ作品でした。
「ビートルズ」という存在が歴史にない世界にいきなり飛び込まされる主人公。まずはそのパラレルワールドの世界観の面白さから映画は入っていくのですが、、。物語が進むにつれて、やはり「ビートルズという存在の大きさ」を感じざるを得ません。当時のビートルズ(4人のメンバー、特にジョンとポール)の繰り出す「当時はまさに革命的な楽曲、、リズムや歌詞だけでなく、使用する楽器も含めて実験的な曲へのアプローチ」などなど、それまでのロックやポップのジャンルを超えた新しい創造芸術が、あの当時世界中に放たれたわけです。そのビートルズの音、曲、歌詞、メロディ、、そして生きざま、ファッション、文化などなどに世界中の人間が影響され、音楽以外にも大きな大きな影響(社会現象も含めて)を与えその後の世界が変わっていったということは事実です。ビートルズの影響を直接的でも間接的でも影響を受けたアーチストは世界中にプロもアマもゴマンといるわけで、その人たちはどこへ行ってしまったのだろう?とかファッションや思想、思考(ジョンレノンの平和への活動等々)とか、人類は そういうものも経ずにここまで果たして来れていたのであろうか・・・?という思いがずっと渦巻いてモヤモヤし、ジョン、ポール、ジョージ。リンゴスター、それぞれの作った曲は、4人が抱える問題や生きざまがあるからこその「その曲がさらに輝く」のであって、ただ、なんの脈絡もなく、思いやしんどさもメッセージもなく、覚えているビートルズの曲をコピーして歌ったとしても、厚みがない1曲に過ぎず、それがとってもせつない気持ちになりました。78歳まで生きていたレノンおじいさんとの会話、私だったら「ポール・マッカトニーっていうヤツと中学校の時に出会うことはなかったんですか?」って絶対質問すると思う。 まあ、基本主人公はいいやつだし、周囲の人間もそれほど悪い奴もいない、ハッピーエンド?(なのかな~)だったので、まあ、いいんじゃないでしょうかwww