「ビートルズは『富』だ!」イエスタデイ Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
ビートルズは『富』だ!
人間にとって絶対必要なもの。たとえば、きれいな水、大気、森林、農地。それはかつて誰のものでもなく、みんなのものだった。お金を持っている・持っていないは関係なくみんなが利用できた。
それが人間にとっての本当の『富』だ。
ところが、お金で価値が決まるものだけを富と呼び、一部の人が独占するようになって、世界は狂ってしまった。
そこでジョンは「イマジン」を歌った。天国も地獄もない、富を分かち合う世界を想像してごらん、と。
この映画は、悪意が描かれていない。主人公、エリー、両親、友達、エリーがちょっと付き合った彼。みんな善人。謎の二人の男女も、真実を知った観客たちも、主人公を罵倒したり攻めたりしない。ビートルズの曲を広めてくれてありがとうと思っている。
アメリカ人のマネージャーも拝金主義で口が悪いだけで、面白い悪人キャラって感じだ。
そんな争いのない世界で、海辺のセンスの良い小屋で暮らす78歳のジョンへの憧憬を募らせよう。
我々にとってビートルズは『富』なのだ。老若男女、世界中のみんながそれぞれのやり方で、ビートルズを楽しめば良い。
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