「ジャックは偉い」イエスタデイ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャックは偉い
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ダニー・ボイル作品は大袈裟演出がどうも
三○幸○演出を連想してしまって苦手だったのですが
安い日だったのでせっかくだから観てみることに
結果非常に面白かったです
わりと予告などからこんな展開なんじゃないの
と読めてしまう印象を持っていましたが、想像以上に
ビートルズの消えた世界がシミュレートされていました
特に面白いと思ったのはビートルズと共に
いくつかの存在も消えてしまっている点です
これによって変わってしまった世界の変わりっぷり
に揺らぎがあり、観る客の勘繰りをかなり
はぐらかすことが出来ておりうまいなと思いました
まさかあのバンドまで消えてるとはw
そしてどんどん売れていくジャックですが
良心の呵責はずっと残ったままで、エルの前で
自分の思いを打ち明ける勇気も持てないままで
いる気持ちをビートルズの歌詞に乗せてぶちまけて
いくのは最高に移入できました
エルも音楽を続けていたジャックに自分の夢を
重ねていたのでしょうから送り出したい反面
自分から離れていく寂しさとの葛藤がよく出てました
もし自分がジャックと同じ立場だったら
ビートルズの曲で自分の富と名声を得るか?
世界にビートルズの名曲を無償で還元するか?
おおいに迷う所でしょう
そこでジャックは音楽とビートルズへの愛で
最高の答えを出せたのだから偉いです
公開しているうちにおすすめしたいです
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