アスのレビュー・感想・評価
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ホラー映画をアップデートする秀作
近年の映画で言えばデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の「イット・フォローズ」を鑑賞したときに似た、新時代のホラーに出会っているというワクワク感が持続する、巧みに構成・演出された秀作だ。例えば自分そっくりの他者・ドッペルゲンガーや、つなぎ服を着たヴィランなど、恐怖の諸要素はある意味使い古されたものが多いのだが、入念に作り込んだ設定と、笑いを絶妙に織り込んだバイオレンス描写、変幻自在でありながら不思議と統一感のあるBGMなどによって、ホラーというジャンルをアップデートすることに成功している。
監督デビュー作「ゲット・アウト」で高評価を得たジョーダン・ピール、2作目も期待に応えた。ただ、前作に比べると非現実な設定が恐怖の核心に関連することと、終盤でそうした核心部分の情報が観客への講釈よろしく一気に開陳されるあたりが、ちょっともったいない。ラストは大好き。
ドッペルゲンガーのオチは
説明のつかない超常現象か、説明のつくクローンかで、この映画では後者だったんだけど...
流石にその理屈は無理があるだろ!という感じで、うーん。お揃いの服とかどうやって用意したんだろ。
画的にはすごく良かった。
家族が自分そっくりの"もう一人の自分"に襲われる恐怖が描かれる衝撃...
家族が自分そっくりの"もう一人の自分"に襲われる恐怖が描かれる衝撃作。考察動画を見てようやくその深いメッセージ性に気付く。単なる恐怖映像と思っていたら、人間の二面性や社会問題が浮き彫りになる一作、ぜひご覧ください。
凄い面白いわけではないが、つまらなくもない
この前モンキーマンを観たので
ジョーダンピール監督繋がりで本作鑑賞。
フォールガイに出演していた、ウェストンデュークさんと、わりと好きなヤーヤーアブドゥルマティーさんが出演しているので、ちょっと期待。
ジョーダンピール監督のちょっと独特な感じが好きです。
なので本作も監督の個性があり、わりと好きなんですが、ちょっと血がねぇ…
ラストはなるほどと思ったけど、ちょっと中途半端感があるかなぁ
キューブリック!
のシャイニングっぽいと思った。
文句なしの良作。
この現象の原因は最後まで謎なのかと思ったら、「なんだかなぁ」というファンタジーなストーリーに突入していく。
イントロで少し語られる小さなエピソードがバカバカしい因果話に収斂。
サイコー!
整理されたスタイリッシュなカメラや美術もいい!
序盤の雰囲気は不安感あってイイ。
自分の影になる存在が入れ替わりを目論んでいるとしたら恐ろしいことだ。
という恐怖を描いた作品。
格差社会についても描かれてるらしいけど、よく分かんなかった。
登場人物の”もう一人の自分”が軒並み登場するわけだけど、「政府の実験」「クローン」ととっても物理的。
クローンって遺伝情報が同じなだけなので、一卵性双生児と同じものなんだよね。
それがオリジナルと等しく成長させるなんて恐ろしくコストがかかることなわけで現実的ではないよね。
オリジナルと同じ組み合わせで番わせて同じ子供が生まれるわけないし。
しかもアメリカ全土で同様のことが起こってるって…どんな巨費を投じれば出来るんだろうか…
そんな感じで、なんだか真相の部分が規模の割にペラペラでとっても貧相なのですごく冷める。
まぁ、本作の監督は「ゲット・アウト」と同じ方のようなので、何か納得しちゃう。
正直、「ゲイブ」と「レッド」だけで十分だったのでは?
他のクローンは物語上そんなに役割が無いって感じたので…
痒いところ
初監督作品「ゲット・アウト」(17)の衝撃があまりにも強かったので、2作目の本作は正直、そうでもないという印象でした。が、何とも奇妙な不気味な感覚はありました。例えれば、痒いところに手が届くか、届かないかみたいなスリルがありました(笑)。ドッペルゲンガーというようですが、自分と同じ幻覚をみるのは、ちょっと怖いですね。自分には実際に見えているようでも、周囲には幻覚扱いされて二重に苦しむという展開はよくあります。ガラス張りで雨戸のない家って怖いなぁと思いました(汗;)。
タイトルなし
オープニングの娘ほったらかしでモグラ叩きに夢中の父親にイライラ、そんな父親に娘を任せてトイレに行ってしまう母親にイライラ、そして勝手にフラフラ歩き出して遠くまで行ってしまう娘にもイライラ。こんな感じのイライラが最後まで繰り返される作品。
ホラーではあるが怖さ控えめでコメディ色が強いのかなと思ったが自分にはストレスでしかなかった。
主人公家族には全く魅力が無く辛気臭いばかり。ずっと足を引きずるだけの親父を始め誰も好きになれない。登場シーンは少ないが全滅してしまった友達家族の方が興味をひくレベル。
入れ替わりのパターンは絶対にやってくると思っていたが最後の最後にオチとして使われた程度。また入れ替え前の彼女を知る両親が話に絡んでこないと効果の薄い設定なんじゃないかと思った。
"わたしたち"の謎
予告やタイトルからも、ドッペルゲンガーである"わたしたち"が登場するのはすでに分かっており、その正体ばかりが気になってしまう映画なんですが、その謎を暴こうと冒頭から最後までずっと、ヒントを探し続ながら鑑賞しました。すべてのシーンが何か意図があるように思えてしょうがないのです。
一家と自分のトッペルゲンガーとの闘いが非常に面白く描かれてます。少し笑えるシーンもありますが、そこはホラー、きっちりグロめシーンもありで見どころ十分でした。しかし自分の姿の人間を自ら殺すって、どんな気持ちになるんでしょうかね?
知りたくて知りたくてうずうずしていた、謎が後半で一気にネタバレになります。が、これはすぐに理解するのは難しかったです。結構理由が、こじつけ感が否めない気がしており、その点は少し残念に思いましたが…。
そして、ラストのラストで持ってきました衝撃の一撃!いや~驚きました!う~~と唸りを上げたくなりました。と、同時に一気に色々つながっていった気がします。。。
かなり不気味
ゲットアウトさながらの不気味な演出と音楽は、不気味さをさらに助長していました。
ストーリー展開は、終盤までそっくりさんに襲われ、逃げるというもののため退屈したのが残念。
ラストは、どんでん返しがありますが、なぜ主人公以外があのような行動を取ったのかがよくわかりませんでした。
ゲットアウト以上のインパクトは残せなかったという感想です。
スリラーの部分だけでも面白いのにそこにアメリカ社会問題を盛り込んで...
スリラーの部分だけでも面白いのにそこにアメリカ社会問題を盛り込んでいる
表裏一体、左右対称的なアイテムや表現が多いのが特徴的だった。ハサミとか
ノープより面白いよ
ジョーダン・ピール監督好きだったけど、たまたま観る機会がなかったので、アマプラで観る。
正直、最新作のノープより面白いです。
ドッペルゲンガーなのか、どうなのか?不安を煽る不気味な演出は怖い。最後は理屈で説明できる感じにしてるけど、どっちがリアルかしら?と思わせる。ホラーお約束の後味悪いラストも、実はちゃんとした伏線回収だったり。
社会の分断を描いた刺激的作品
前作「ゲットアウト」同様、この作品でもピール監督の不気味さの演出が巧み。前作よりも、より謎解き要素が多い感じで、自分の中で謎な点がいくつか残っている。こういうある意味後味の悪さがこの監督の作品の醍醐味でもあり、あれはどういう意味があったんだろう?あれは何のメタファーか?など観終わった後に本当に色々考えさせられるから、観て「はい終わり!」というわけにはいかない。だからこの監督の作品は好き。プロットに多少穴があったり、辻褄が合わなかったりなど脚本に完璧を求めるならそういう指摘も当てはまるかもしれないが、強いメッセージと観客に想像力を働かせて考える機会を与えてくれる、いい作品だと思う。
凄いけど謎も多きスリラー
ピール監督作品第2弾。
これもなんと大胆な脚本でしょうか。
突如現れた“もう一人の自分”に翻弄されるショッキングスリラー。
一人二役を演じた出演者の皆さんに拍手を贈りたい👏
そしてとんでもない終わり方に唖然…
(; ゚д゚) ェ…? チョッ…マ…
色々なホラー映画の「怖さ」が詰まっている感じで、監督の他の2作品に比べると少し過激な内容となっています。
それでいて謎も多いのでミステリー映画としても見る事ができます(まぁ今回も私は謎が残りまくりでしたが…💧)
なかなか解釈が難しい部分があるので、逆に深く考えないで単純なスリラーとしてみた方が楽しめるのかも!?😂
そんな馬鹿なが最も当てはまる
赤い衣服に身を包んだ目的が謎の集団が襲い来るという、ジェイソン・ブラムが好みそうなネタで攻めてきた本作、まさに新世代のホラーに相応しい作品だと思う。 奇をてらった作品の中でも本作のレベルは桁違いだ。本作で描かれる人権を無視した異常な実態に驚かされるや否や、それに巻き込まれた人物による更なる衝撃。「そんな馬鹿な・・・」思わずそんな言葉がこぼれてしまった。
序盤は「赤い服の人」第1号の存在や主人公の生い立ちを含めてかなり王道なホラー的展開からスタートする。ここでも主人公夫婦の友人として登場するリッチな白人一家にやや嫌味的な事を言われ、もはや白人の心には常に巣食う様にも思える白人至上主義を感じ、迎えた夜。家にやってきたヤツらの登場から物語が激しく動く。
殺害シーン等があるためR-15+指定だが、コメディアンの顔も持つジョーダン・ピール監督のこだわりで、どこか喜劇を見ている様なテンポとノリで進んでいく。恐れおののく様なシーンでも怖くしすぎないところが返って怖い位だ。ヤツらの行動にどこまで自由が効くのかはイマイチ分からない所だったが、特性を生かした撃退方法などの観客の感情を高ぶらせる様な上手い演出の数々で2時間ノンストップの面白さを味わうことが出来る。 皆で手を取り合うシーンが挿入された冒頭のテレビコマーシャルから伏線が貼られており、それらも分かりやすく描かれている為、理屈っぽくなることも少なく、純粋に楽しむことが出来る作品たろう。
今度は格差社会への警鐘
やはりジョーダンピールの作品はエンタメを超えたメッセージ性が卓越している
映し出される映像全てに意味がある作り込みが、どのカットでも見て取れて引き込まれる
全てのセリフ、着ている服や持っている物からしても細部へのこだわりが伝えたい気持ちの熱として伝わってくる
見終わった後でもアレはどういう意味なんだろうとか、あのシーンはどこに繋がるとか、会話と考察が弾む数少ない天才監督作品
すごい映画、だけど
全体的に不気味な雰囲気😨
何か秘密があるなという雰囲気がプンプンするが、B級ホラーのような時間が続く😨😨
最後【すげえええええ】🐇🐇🐇🐇
最後はすごいので絶対に見るべきですが、メッセージつめこみすぎてるせいで、映画としての面白味に欠けるのが残念。アクションやギミックにもう少しこってほしかった。ハサミはねえだろ🥲
伏線強くてストーリーが置き去りに。
2019公開米映画です。
アカデミー脚本賞を受賞した「ゲット・アウト」のジョーダン・ピールが監督・脚本です。
US=United States
すなわちアメリカ社会の黒人差別、資本主義社会を揶揄しているわけです。
この映画を理解するためには、アメリカの人種差別の歴史や「Hands Across America」、貧富の格差社会、登場するウサギが持つ意味など(キリスト教観点)の前知識が必要なわけですが高評価を上げている日本人のどれくらいが内容を理解しているんでしょうか甚だ疑問です。ハイコンテクストな映画ですね。
またクローンを示唆する「対称・背反」についても、この映画の大きなテーマとなっており、鏡を初めとして、鋏や双子、11:11など様々な伏線が散りばめられており、観るものを楽しませてくれますね。
オチについては序盤に出てくるスリラーがヒントとなっており、PVを見たことがある人は、序盤に気づけたかもしれませんね。同じジョーダン・ピール監督の「ゲット・アウト」と比べると多少伏線に重視しすぎたため、ストーリーがおざなりになった感が否めませんね。
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