劇場公開日 2019年6月28日

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「この作品が日本アカデミー賞作品賞を獲った事が信じられない」新聞記者 馬券師さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この作品が日本アカデミー賞作品賞を獲った事が信じられない

2020年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なぜなら疑いもなく安倍政権批判だからだ。
しかも、この作品で描かれている事はフィクションではなく事実だからだ。
(あっせん利得処罰法の適用対象になる)ど真ん中のストライクに近い事案と言われた
甘利明・経済再生相をめぐるUR(都市再生機構)への“口利きワイロ疑惑”が出てこなかったのは不満だが、公文書改竄にレイプもみ消し。
安倍友なら何をしても一切のお咎めなし。
これを忖度なしに描き切ったのだから凄い。
この映画を観て日本の闇に改めて愕然とする。
権力を監視しなければならないメディアがこの国では一切機能していない。
伊藤詩織レイプ事件は新聞もテレビも全く報道しなかった。
したがって一般国民はこの事件を知らない。
逮捕状が出ていたにもかかわらず、逮捕直前上からの圧力によって逮捕が止められた。
これほどの不条理極まりない事件が全く報道されないのである。
この作品のラストシーンは正義無き日本の現状を見事に表現している。

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馬券師