「【現代政治をメインテーマにした邦画がシネコンで上映された画期的作品。この作品を観ていた方々が老若男女であった事と、予想を遥かに上回る観客が席を埋めていた光景が嬉しかった作品でもある。】」新聞記者 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【現代政治をメインテーマにした邦画がシネコンで上映された画期的作品。この作品を観ていた方々が老若男女であった事と、予想を遥かに上回る観客が席を埋めていた光景が嬉しかった作品でもある。】
ー 藤井道人監督及びこの映画の製作に関わった方々と劇場上映に漕ぎつけたスタッフの方々に敬意を表する。ー
・邦画で現政権を想起させるテーマの作品が大手シネコンで上映になったケースは、私の記憶する限り、近年稀なことであり、この事実だけで値千金の映画だと思う。
・更に感慨深かったのが、この作品を観ていた方々が老若男女であった事と、予想を遥かに上回る観客が席を埋めていた光景である。
時期的な要素が後押しをしていたのは間違いないと思われるが、今までポリティカルな邦画は何故、韓国、欧米諸国の後塵を拝しているのか(ミニシアターでは上映されるが)忸怩たる思いを抱いていたので、素直に嬉しかった。
・物語としても内閣府内閣情報調査室と記者との攻防がスリリングかつ重層的に描かれており、見応えがあった。
<映画は娯楽であるが、総合芸術だとも私は思っており、年に数本で良いのでこのような現代政治を扱った社会派映画を大スクリーンで観れる国になって欲しいと心から思います。>
■追記
・今作後、シネコンでも大島新監督の「何故君は総理大臣になれないのか」「香川一区」が上映されるようになった。
いずれの作品も、ポリティカルドキュメンタリー映画として、大変面白く且つ見る側に重い命題を問いかける作品である。
プロパガンダではない、優れたポリティカルドキュメンタリー映画がシネコンで見れる状況に道を拓いた藤井道人監督及びこの映画の製作に関わった方々に改めて、感謝を申し上げたい。
勿論、大島新監督の、御父上の映画魂を継いだ姿勢にも、敬意を表します。
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