人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
全284件中、161~180件目を表示
私も小栗旬の演じる太宰治に恋してしまった!
恋に溺れ、愛人の日記を盗んで書いた「斜陽」。身を滅ぼしてまで書いた「人間失格」。改めて読まずにはいられようか!
太宰治は、身重の妻を持ちながら、愛人・静子と不倫をして、子供を作り、さらには、美容師の富栄との恋に溺れて、最後は、心中へ。
結核に苛まれ、酒と煙草と女の毎日。こんなどうしようもない太宰を正妻・美知子は、陰ながら支え、叱咤激励して傑作「人間失格」を生み出す。
その報われない美知子の献身っぷりに心が痛くなりつつも、小栗旬の色気に当てられ、私も死ぬ気で恋したくなりました!笑
蜷川ワールド
脱・蜷川実花ワールド
過去の三作品に比べると蜷川実花監督らしからぬ作品
蜷川実花カラーがだいぶ薄まってしまった
小栗旬が太宰治で藤原竜也が坂口安吾で高良健吾が三島由紀夫
小栗旬と二階堂ふみの熱演が光る
太宰の息子を演じている子役がダウン症っぽい感じがした
実際に太宰の息子はダウン症だったということは観た後知った
そういう細かい点もリアルに再現
二階堂ふみのさくらんぼは発見できたが沢尻エリカのさくらんぼは発見できなかった
でも露出は沢尻のほうが上だった
知らない大勢の人と一緒にヌードを見るのはいたたまれない
人間失格を執筆しているときに家がバラバラになるのは蜷川実花ワールドか
あまり太宰治は好きじゃない
どうして人気があるのか理解できない
退廃的な作家は嫌いだ
太宰治も坂口安吾も三島由紀夫も志賀直哉も代表作を読んだがピンと来なかった
むしろ太宰が喉から手が出るほど欲しかった第一回芥川賞を受賞した石川達三の方が面白い
太宰が憑依
演者目当て
芸のぉ〜ためならぁ〜女房も泣かすぅ〜♪ …ならぬ、女を泣かすのは単にだらしないだけ!
まぁ、面白かった。
冒頭、海からあがってきて「あ〜死ぬかと思った…」と小栗=太宰が言うところが、正直一番面白い。
後は、只ただ太宰のクズぶりを格好よく描いていく。
「実話に基づいたフィクション」とは、危険なもの。
実話だと思い込んでしまう人と、事実と異なると憤る人が出る。
フィクションだと断れば何でも許されるというものではない。
太宰治という稀代の文学者を題材にする責任は、わきまえねばならない。
とはいえ、太宰に思い入れ皆無の自分には、まぁまぁ楽しめた。
太宰フリークには申し訳ないが、女にだらしない天才という男のファンタジーとしての面白さはあった。
色男でクズな太宰治に小栗旬がはまっていて、山崎富栄(二階堂ふみ)が口説かれていく様に、そりゃしょうがない…と思えた。
少女顔の二階堂が、太宰に堕ちていく女の苦しさを体当たりの熱演で魅せる。
そして、入水心中前の二人の会話シーンでは持ち前の愛くるしさで笑わせる。
妻役の宮沢りえが「私たちを壊しなさい」と太宰に迫るシーンは見せ場だが、そもそも太宰の創作の苦悩が描かれていないので活きてこないのが残念。
子供たちと青インクでふざけ合う場面は、女絡みで悔しさと情けなさが溢れる泣きの場面で、胸に迫る。
太田静子を演じた沢尻エリカは、序盤では、30歳を過ぎても好きな男に逢いたい気持ちを抑えられない女の可愛さをハツラツと演じている。
「恋が悪いなら、不良でいい。元々不良が好きなんだから。」と啖呵を切る姿は凛々しい。
実際にあった(とされる)出来事をなぞり、坂口安吾(藤原竜也)や三島由紀夫(高良健吾)との議論の場面などを挿入してはいるが、文学論は表面的で中身がない。
井伏鱒二は出てきもしない。
戦後の混乱や荒廃感はなく、むしろ大正浪漫的な雰囲気もあって時代感覚が曖昧。
台詞もほぼ現代語。
いっそもっと現代的にしてしまって、ファンタジー性を強調した方が良かったのかも。
デカダンスの中で男女のサガを描きたかっただけなら、竹久夢二でも良かっただろうし、太宰治でなければならなかった訳ではない…そんな映画だろう。
蜷川実花のビジュアリストとしてのセンスは、やはり目を見張るものがある。
全てのカットが絵画的に美しい。
いつもより原色ギラギラの場面を抑えているのが、効果をあげている。
やっぱりギラギラには程よさが必要。
父君蜷川幸雄は映画に手を出さなければ名声にキズをつけることもなかっただろう。
写真家実花の映画製作の方は、一定の価値が認められると思う。
相変わらず芯が強くて好きです
蜷川実花作品は好きだから必ず観るけど、元々太宰の人間失格が大好きなので楽しみにしてた笑。(私は自分もネガティブ女だからか、こういうネガティブなタイトルや内容の作品が好きなんです。「弱くても勝てます」「ごめんね青春」「泣くなはらちゃん」とか、ネガティブ寄りな言葉がタイトルに入ってる作品も同様に笑。一周回って明るくなれるので!)
蜷川実花は私の中では映画作ると外さない人。原作ありきの映像化が毎回だけど、原作の良さと自分という人間が作る良さを絶対に損なわない作品が出来上がるから、凄いなぁーといつも感心します。この人の作品は「映像がきれい」「とがってる」「アート系な作品」とかそんな一部分だけの好評ではなく、演技とか空気感とか人選とか全てが蜷川実花好みであり自分の作りたいもの・映像・作品へと突き進んでいて一貫性というかポリシーや芯がしっかりしていてどっしりそこにあってかっこいいです。
今回の作品は太宰が「人間失格」という作品を世に出した後に、彼に関わった3人の女がそれぞれ書いた手記を蜷川が読んで作った映画。
私が思うこの映画の好きなポイントは、普通に生活して人生を生きてりゃまともにきちんと毎日を送るであろうとても芯の強い女性陣が、太宰という男によって恋に狂わされていくところ。私みたいな平凡で弱々な芯で何とかいつも取り繕ってる女だけでなく、芯が強い人でも自分が自分じゃなくなっていく「恋」っつーものは…とんでもない魔物なんだなーというところが上手く描かれていて好きです。キャスティングも半端や妥協など一切無く、ただ演技上手い役者を揃えたでも無く、本当にぴったりで気持ちが良かった。
(こないだのボクらの時代で小栗旬が「ラブシーンが初めてだった」って言ってたのも驚いた。しかも初挑戦がこの作品て…。なんだか新鮮で可愛良いなと思いました◎)
じわじわと何か来ました。
小栗旬さんが好きで、出演する映画を観ました。
蜷川監督作品は、初めて観ました。
最後の方の場面で、心の奥に棘が刺さりました。
太宰夫婦のあり方とか、お互いがお互いに踏み込まない。普通だったらああはならない。
太宰さんが、素晴らしい小説を書いたことは事実ですが…ほかにレビューした人も書いていましたが。
時代というか、幼少期の事件で…
人との付き合い方だとか、生き方がうまくできない人と表現されていて。
恵まれた才能と大人として不器用な人なんだな。
と、感じました。
素晴らしい作品を作った人というより。
いつの世も、男は甘えん坊で妻にたより、子供はかわいいけど、愛し方がわからなかったり。
奥さんには頭が上がらないみたいな?
どこか、身近に居そうな男がたまたま太宰さんだったりする話かも。
宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみの演技対決❗
太宰治は読んでない
映像という表現の可能性を強く感じる
よかったです。蜷川監督らしさも十分出てたしね。読者に媚び、社会に媚びていると当時の文壇からもかなりバッシングを受けていた太宰だけど、あんな感じかもしれない。優しいんですよ。それを嗅ぎ分けた女性に愛され、男性からは疎まれる。
散りばめられた幾多の小道具、窓ガラスが十字架になっていたり、桜桃が脈絡なく登場したり。映像がそのまま心理描写になって、行間を埋めていく。
色味についてもそう。二階堂ふみのベースカラーをグリーンにしてるのは偶然じゃないと思うよ。目立ちにくい中間色、正論だからこそ否定できない。
白日夢のような雪に舞う花、創作途上で変容する書斎など、新しいアプローチも悪くなかった。見るべき価値のある、力作だと思います。
蜷川実花だから期待しなかった
目線を変えると!
蜷川実花監督だから、この映画って見てる途中で思いました。
太宰治、人間失格が大好きだったので。
だけど、監督考えたらこうなる映画って読めたじゃない…
私が見たかったのは刹那的な人間失格。
きっと、小栗旬は好きだけど
刹那的なな太宰治ではないよね。
ま、映画熱が上がってる時に見るにはちょうどいい映画でしたね。
と、最初のレビューには書きましたが
日がたって思うのは
大宰と3人の…
女性なんですね!女性目線で大宰と絡んだんですね。
それをみか監督が表現したら
あんな感じに
そう思うととても、よい映画でした。
太宰治については、私もですが独得のファンです。
個性的か方なので評価はかなりわかれるかと。
しかもそれが、評価のわかれるみか監督。
何日かしてジワジワきてます(笑)
綺麗だけど軽い
僕にはわからない
濡れ場があれば色気を感じるわけではない
女たちの話だと思えば脚本は悪くないし、映像もさすがに綺麗でしたが、正直残念でした。
太宰の文学は昔から好きで読んでますが、神聖視はしてませんし、彼が今で言うダメ男だということもわかってるので冒涜されたとも思っていません。
けれど、主演された小栗さんからは太宰の作家としての孤独や、ふと魅入られてしまう死の匂い、それに比例した退廃的な色気などが全く感じらなかったです。痩せて吐血すれば死の匂いがするわけではないし、濡れ場があれば色気を感じられる訳ではありません。
私は小栗さんが嫌いなわけではないし、恋愛ドラマなどはとても上手だと思います。しかし今回は残念でした。全く感情移入できずにイライラしました。これは現代の話なのか?と何度も錯覚しました。
良くも悪くも彼は現代の恵まれた男の人で、それ以外の役を演じきる技術も、観客を引き込むだけの説得力を持たせる存在感もないのでしょう。
3人の女たちを描きたかったのでしょうから太宰にあまりにスポットが当たりすぎないように小栗さんに演じさせたのは間違えじゃないんでしょうが(例えば藤原竜也が太宰をやっていたなら存在感が強すぎて女にスポットは当たりにくかっただろうと思う。)、それでも題名「人間失格」で、主人公を太宰とするならばそこはせめてあの時代の空気を作れる力量の人に演じさせて欲しかった。蜷川監督が作り出した太宰像は好きだっただけに本当に残念です。
あの時代の空気や孤独を本妻を演じた宮沢りえさんとわずかな出演時間でしたが坂口安吾役の藤原竜也さんは持っていたと思います。そこは引き込まれました。
美しいと思う映像も、セリフも音楽もところどころあるのに、映画として物足りない。世界観が出来ていないのは残念だし映画って難しいのだなと思います。脚本も映像も美しいのにカメラワークやカット割りなどで流れがぶつ切りになって入り込めない部分が多々あったのももったいなかった。
太宰にもあの時代にも興味ない、映画も話題のものをみるくらいというそれぞれの俳優のファンは楽しめると思います。
ラブシーンが濃厚
感性が合わない
蜷川監督との感性が合わないのでなんとも言えないけど、「んー…」て感じ。
場面場面の映像がそれぞれキレイだし、役者の熱演も伝わってくる。ストーリーの善し悪しはよく分からないけれど、良いんじゃないかな?
演出も、その場面を取り出せば「イイネー」と思える。
一個一個は「おお!」て目を見張るものがあるけど、色々しっくり来ない。
このストーリーでの太宰は小栗旬じゃ無い。もっとイケメンだけど駄目っぽい人居なかったかな?
奥さんが宮沢りえじゃ見た目が不釣り合いに見える。年の差的に?
三島由紀夫が子供っぽく見えてイメージじゃ無かったし、沢尻エリカが役の割にエロく無いのもなんか…背中が健康的過ぎるのかな?
役者の演技が悪いわけでは無いのだけれど…
演出も素晴らしいけど、イマイチ意図が分からない場面ばかりだし、全編を通して見ると、色鮮やかにしたいのかシリアスにしたいのか、なんかハッキリしない。
もっと映像をビビッドに、もう少しだけキャスティングを含めてそれぞれの役を誇張しても良かったんじゃ無いかな?と思えてしまう。
一場面を切り取れば、あれだけハッとするような画なのだから、もっと「良い物見たなー!!」、「目が回るくらい美しかったな~」て思える映画に出来たんじゃないかと、物足りなさを残して見終わってしまった。どっちつかずというか?
映画館の大きなスクリーンで見れたのは良かった。こういう映像美は、大きいスクリーンじゃなければ、自分には響かなかったと思う。
気になっていた作品だから、映画館で見なくてもレンタルか何かで見たと思うけど、家で見たら退屈だったんじゃないかな。
蜷川監督作品に自分の感性が合っていれば、もっと楽しめたんじゃないかな?と思うと、悔しいというか、損したというか?そんな気になる作品でした。
太宰の時代なら、相当、新鮮
道徳観ゼロの太宰の私生活。昔だし、あまりにもショッキングだったであろう。だから、売れたんだろうな。(今なら、ショッキングなことは社会から抹殺されるので、逆に売れない)
小栗旬は、頑張ってる俳優かとおもっていたが、やはり今時の男の子。沢尻エリカの胸もろくに揉めなかった。昭和のスターならやっただろう。いい子チャンのアイドル俳優なんだなあーと、おもった。
また、脇役までも、男前で揃えすぎ。有名写真家が監督なので美意識からキャスティングしたのだろうが、現実味がうすれる。なんか違うという感じの映画。ただ、二階堂ふみは、とてもがんばっていた。沢尻エリカも受身の役だから仕方ない。小栗旬、もうちょいまじめにやれ。
やっちゃった…
全284件中、161~180件目を表示