人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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目線を変えると!
蜷川実花監督だから、この映画って見てる途中で思いました。
太宰治、人間失格が大好きだったので。
だけど、監督考えたらこうなる映画って読めたじゃない…
私が見たかったのは刹那的な人間失格。
きっと、小栗旬は好きだけど
刹那的なな太宰治ではないよね。
ま、映画熱が上がってる時に見るにはちょうどいい映画でしたね。
と、最初のレビューには書きましたが
日がたって思うのは
大宰と3人の…
女性なんですね!女性目線で大宰と絡んだんですね。
それをみか監督が表現したら
あんな感じに
そう思うととても、よい映画でした。
太宰治については、私もですが独得のファンです。
個性的か方なので評価はかなりわかれるかと。
しかもそれが、評価のわかれるみか監督。
何日かしてジワジワきてます(笑)
綺麗だけど軽い
駄目男にそれぞれの女。話に深みがないわけではなく、俳優陣の演技力も十分あり、わかるわかると思えるのだけど、不思議なほどにそれ以上でもそれ以下でもない。それは蜷川実花の映像の添え物になってしまっているからか。綺麗だけど軽い。巷のカワイイのように消費するだけして終わりという心境になる。
追記。レビューを見ていると太宰推し、蜷川推し、小栗推し、女優さん(特に二階堂ふみ)推しがぐっちゃぐちゃに入り乱れていて面白い。
僕にはわからない
僕は太宰治の作品を読んだことがありませんし、この映画がどんな内容なのかも知りませんでした。前知識ゼロで見ました。
話は面白いかったです。特に成田凌さんの演技は見ていてとても感情移入ができ、素晴らしかったと思います。
ただ、音楽がなんだかわからない。
小栗旬さんの太宰治、そして3人の女優達の醸し出すこの映画の色気や艶かしさを、この映画の音楽が全て取り去っていくような感じがしました。つまるところ、急に下品に見えてしまうのです。もったいない。
見終わったあとに、うーん、と悩んでしまう映画であることは間違いないです。
でも面白い映画でした。映像がとても綺麗。
絵は綺麗。
蜷川監督作品。前のダイナーでも思ったが絵、配色、光がとても綺麗。
それは見応えがあったが、映画としては所々太宰治と不倫相手が盛り上がるシーンが散りばめられているだけに感じて、主役への感情移入や同情はあまり出来なかった。
太宰治の人生をと人間失格の誕生を映像で観れたのは良かったが、英語としてはとしてはツギハギで盛り上がりどころ等がイマイチ分からず終わった印象。
好き嫌いが分かれそうな映画でした。
濡れ場があれば色気を感じるわけではない
女たちの話だと思えば脚本は悪くないし、映像もさすがに綺麗でしたが、正直残念でした。
太宰の文学は昔から好きで読んでますが、神聖視はしてませんし、彼が今で言うダメ男だということもわかってるので冒涜されたとも思っていません。
けれど、主演された小栗さんからは太宰の作家としての孤独や、ふと魅入られてしまう死の匂い、それに比例した退廃的な色気などが全く感じらなかったです。痩せて吐血すれば死の匂いがするわけではないし、濡れ場があれば色気を感じられる訳ではありません。
私は小栗さんが嫌いなわけではないし、恋愛ドラマなどはとても上手だと思います。しかし今回は残念でした。全く感情移入できずにイライラしました。これは現代の話なのか?と何度も錯覚しました。
良くも悪くも彼は現代の恵まれた男の人で、それ以外の役を演じきる技術も、観客を引き込むだけの説得力を持たせる存在感もないのでしょう。
3人の女たちを描きたかったのでしょうから太宰にあまりにスポットが当たりすぎないように小栗さんに演じさせたのは間違えじゃないんでしょうが(例えば藤原竜也が太宰をやっていたなら存在感が強すぎて女にスポットは当たりにくかっただろうと思う。)、それでも題名「人間失格」で、主人公を太宰とするならばそこはせめてあの時代の空気を作れる力量の人に演じさせて欲しかった。蜷川監督が作り出した太宰像は好きだっただけに本当に残念です。
あの時代の空気や孤独を本妻を演じた宮沢りえさんとわずかな出演時間でしたが坂口安吾役の藤原竜也さんは持っていたと思います。そこは引き込まれました。
美しいと思う映像も、セリフも音楽もところどころあるのに、映画として物足りない。世界観が出来ていないのは残念だし映画って難しいのだなと思います。脚本も映像も美しいのにカメラワークやカット割りなどで流れがぶつ切りになって入り込めない部分が多々あったのももったいなかった。
太宰にもあの時代にも興味ない、映画も話題のものをみるくらいというそれぞれの俳優のファンは楽しめると思います。
ラブシーンが濃厚
太宰治を演じる小栗旬と愛人を演じる二階堂ふみのラブシーンが濃厚でまさか!二階堂ふみさんが、乳房まで見せて、騎乗位や自分からパンツを下ろす演技するとは思わず興奮してしまった!
実話で本妻と愛人2人いた事は本当ですからね!
ベストセラー作家はモテ男!
稼いだお金は、全て酒、煙草、仲間内の飲み食い、そして女に使っていたら家が一件建つぐらい税金が滞納し過ぎていた。実際に肺結核の病気ながら自分の事より本妻、子供の事よりとにかく女、女に手を出す事が人間失格ですね!
感性が合わない
蜷川監督との感性が合わないのでなんとも言えないけど、「んー…」て感じ。
場面場面の映像がそれぞれキレイだし、役者の熱演も伝わってくる。ストーリーの善し悪しはよく分からないけれど、良いんじゃないかな?
演出も、その場面を取り出せば「イイネー」と思える。
一個一個は「おお!」て目を見張るものがあるけど、色々しっくり来ない。
このストーリーでの太宰は小栗旬じゃ無い。もっとイケメンだけど駄目っぽい人居なかったかな?
奥さんが宮沢りえじゃ見た目が不釣り合いに見える。年の差的に?
三島由紀夫が子供っぽく見えてイメージじゃ無かったし、沢尻エリカが役の割にエロく無いのもなんか…背中が健康的過ぎるのかな?
役者の演技が悪いわけでは無いのだけれど…
演出も素晴らしいけど、イマイチ意図が分からない場面ばかりだし、全編を通して見ると、色鮮やかにしたいのかシリアスにしたいのか、なんかハッキリしない。
もっと映像をビビッドに、もう少しだけキャスティングを含めてそれぞれの役を誇張しても良かったんじゃ無いかな?と思えてしまう。
一場面を切り取れば、あれだけハッとするような画なのだから、もっと「良い物見たなー!!」、「目が回るくらい美しかったな~」て思える映画に出来たんじゃないかと、物足りなさを残して見終わってしまった。どっちつかずというか?
映画館の大きなスクリーンで見れたのは良かった。こういう映像美は、大きいスクリーンじゃなければ、自分には響かなかったと思う。
気になっていた作品だから、映画館で見なくてもレンタルか何かで見たと思うけど、家で見たら退屈だったんじゃないかな。
蜷川監督作品に自分の感性が合っていれば、もっと楽しめたんじゃないかな?と思うと、悔しいというか、損したというか?そんな気になる作品でした。
え?そんな酷評されるの?
僕はこの映画すごく好きだ。あまり多くをセリフで語らず、演出や演技で魅せるのは素晴らしい事だと思う。
最初の伊豆の別邸での性行為祭りはあれ?ポルノ映画か?とも思いましたが
三人の女達は宮沢りえさんが、夫に素晴らしい作品を書いて欲しいという、作家の妻としての気持ちと家庭に帰ってきて欲しいという普通の恋する女性としての気持ちとの板挟みがよく表されていて好演。
沢尻エリカさんは正直言って、エロいくらいしか感じるものはなかった。この人は本当に太宰そのものを愛したのか?という疑問が残った。
二階堂ふみさん。最初の太宰との出会いから最後に至るまでどんどんたがが外れて壊れていく様が素晴らしかった。
そして主演小栗さん。クズなことをたくさんして、自分はクズだと達観した見方をしている自分。それでも世間の目を気にして振り切れずにいる自分。この2つの相反する気持ちが混ざり合った、いわばなあなあな雰囲気がよく出ていた。文学に尖った太宰ではなかったが新たなる人間太宰とでもいうべき演技ではなかっただろうか。
そのほかの脇役の人たちも揃った。
雪の中で倒れたシーンを批判する人たちもいるが、あれは人間太宰の死を意味する大事なシーンだからあれだけ時間をかけて演出したんだと思う。あのシーンから、家庭や世間体といったものを気にしてたほんのわずかな人間太宰が死に、徹底的に狂った作家太宰が誕生したのだ。
そこまでぶっ壊したからこそ、人間失格という名作にして最高傑作が生まれ、そしてそれが遺作にもなったのだ。
この作品は一貫して太宰治が作家人生の最高傑作を書くまでを描いているのだ。
太宰の時代なら、相当、新鮮
道徳観ゼロの太宰の私生活。昔だし、あまりにもショッキングだったであろう。だから、売れたんだろうな。(今なら、ショッキングなことは社会から抹殺されるので、逆に売れない)
小栗旬は、頑張ってる俳優かとおもっていたが、やはり今時の男の子。沢尻エリカの胸もろくに揉めなかった。昭和のスターならやっただろう。いい子チャンのアイドル俳優なんだなあーと、おもった。
また、脇役までも、男前で揃えすぎ。有名写真家が監督なので美意識からキャスティングしたのだろうが、現実味がうすれる。なんか違うという感じの映画。ただ、二階堂ふみは、とてもがんばっていた。沢尻エリカも受身の役だから仕方ない。小栗旬、もうちょいまじめにやれ。
やっちゃった…
監督自身の前作よりもひどい内容だったのでは?
評価する人もしない人も言い分は、よくわかるが、後者かなぁ…。
でも、なんで時代を変えたのだろう?
説明もなかったし、別に戦後すぐでも良くなくない?
単に小道具とかが面倒くさかったのか?
正直、理解に苦しむ。
演技は悪くはなかったと思うけど、そのシーン要る?というのも多くて…。
退屈でした。
誰が、この監督に映画を撮らせているのだろう?
静止画しかダメなのでは?
残念…。
獰猛な獣
太宰は読んだ事がない。
なもので、人間失格がどういった話かも知らない。ロマンスなのかサスペンスなのかも分からない。自伝のような描き方であったけど、それが本当なのかも興味がない。
ただ…
ぶっ壊すとか捨てるってのは、ちょっと分かる。切り売りするとか。
作家がどうゆうものかは得体は知れないのだけれど、創作って部分だと頷ける箇所もある。
まぁ、なんせ、女性が強かだった。
狙いなのか何なのか。
受け入れる太宰もそうだが、肉食獣のソレに見えて仕方がない。
「人間失格」ってタイトルだけど、では人間には資格がいるのだろうかと考える。
それは、おそらく道徳だとか慣習だとか、おおよそ多数決の論理ではないのだろうかと思えてしまう。その枠組みに収まりきらなければ「ひとでなし」ってわけだ。
そういう一般論に反してきたとか、それを模倣できない葛藤があったとか…なんかそんな事が原点で「破壊」の原動力なのかとも考える。
3人の女性達は理知的な略奪者にも見える。それぞれの行動にそれぞれの正当性があるわけで、それが蛮行だという可能性すら疑わない感じだ。うん…身に染みる。
まぁ、原作を読んでないので、原作既読ならまた違う感想を抱くのだろうなぁ。
どおにも天才作家なのか狂人なのか、それを演じるにも演出するにも相当ハードルが高かったように思う。
作品自体から自信は感じるものの、その自信の根拠までは見えてこない印象だった。
相変わらず色彩は鮮やかで、浮きもせず沈みもせず抜群のセンスは健在。
もっと耽美的なイメージかと思ってたのだがそうではなかった。
3人の女性はどなたも鬼気迫る感じがあって、良かった。文壇に詳しい方は文豪達の共演にテンションが上がるのかもしれない。
うん、観るなら、原作を読んでからだなぁと、自分の勉強不足を悔いる。
映像は綺麗、、、
太宰治をよく理解していないので、あまり勝手なこと言ってはいけないけれど、私の中ではこの映画のとおりのイメージ。なのでストーリーとしては好きではない。身勝手な男にちょっとイラついてしまう。
でもいつものことながら映像美はさすが。3人のヒロインに合わせた花や衣装、内装、全てがピッタリで美しい。3人を、より際立たせていてさすが。それを観るだけでも価値はあるかな!
小栗旬も「さくらん」ではほんの一瞬の出演だったのが今回は主役、成長したものですね!
中身が無くて残念でした。
太宰作品は好きで、高校生の頃、かなり読んだ方です。
でもこの映画を観ると、太宰って要するにロクデモナイ人間だったんだなと嫌な気分・切ない悲しい思いに見舞われました。
こんなんだったかなあ?って。
私はこんな人の作品を好んで読んでいたのだろうか?
と。
この映画を観て、太宰治と言う人に好印象を持つ人はあまりいない気がします。
人間的にだらしなくて、深みがなくて、酒盛りばかりしていて、女性には不誠実。
そのような人には、大勢を魅了する小説なんか書けないと思うのだが。
太宰の苦悩とか、どうしてそこまで荒廃していったのかとか、太宰は女性たちのどこが好きだったのかとか、3人の女性たちは何故それほどまでに太宰のことが好きだったのか、とか知りたかったし、描いてもらいたかった。
この太宰は、別に女なら誰でも良い感じだったし、自殺していく深淵もちっとも描かれておらず、人はそんな簡単に自殺なんかしないでしょ、と、あっさり思いました。
極彩色の蜷川ワールドは全開だったと思います。
BGMとどぎついスクリーンの時は、耳と視界がきつすぎて、早く終わってくれないかなあと、目を閉じてやり過ごしました。
ソープオペラ感。
私の原作愛が強すぎて映画版の「ヘルタースケルター」に怒りさえ感じたので、蜷川実花監督作品を観るのが怖かったのですが、おそらく太宰をよく知らなかったが故、今回は大丈夫でした。
ただ、思っていたよりだいぶ軽かった。
ひとことにまとめると「蜷川実花が好きなものをぎゅうぎゅうに詰め込んだ、2時間枠のソープオペラ」。
可もなく不可もなく、正規の料金支払ったら高く感じそうだけど、サービスデーならありかな?って内容。
かわいい!が詰まった画面を堪能できたのと、太宰治作品に興味が湧いたのが収穫でした。
蜷川実花監督の次回作、今より深みが出ていたらとてもうれしいです。
3人の女たちの『戦い』の話
自分の感想と逆で低評価が多いので、思わずコメント。
事前にDVD借りて見た、生田斗真版の人間失格がショック過ぎたのか、個人的には蜷川監督の本作は今年見た映画で一番良かった。
太宰の人間性とかイメージのギャップで低評価が多いのかと感じたが、
サブタイトルにもあるように、どちらかというと今回は3人の女たちがメインの話と思って鑑賞すれば別に違和感なく見られた。
二階堂ふみが、戦いの開始?みたいなセリフを言ってたので、最後に勝ったのが、「出版にも関わり、子供に名前までもらった女」「正妻で、一番愛していたと遺された女」「最後に一緒に死ぬことが出来た女」の三者三様であり、それを、女である蜷川監督が映像美(色彩、花、音楽)でつくっていて、太宰治と人間失格はあくまでシチュエーションの一部ではないかと感じた。
宮沢りえの涙が、家庭も壊せとは言ったけど…家のことと子供たちまで。と思うとやるせなかった。
太宰を主人公だと思って観ることはオススメしません。
太宰というグズ野郎を軸に三人の女の生き様を描いた作品。
蜷川実花ワールドと女の幸せについて考える作品だと思って観る事をオススメします。
夏が終わって少しずつ日が短くなったこの時期に公開したのは作戦成功!女性なら誰でも分かる。感傷に浸りたいこの時期に観るには最高の作品です!
流されて生きてますなあ
あまり期待してなかったのですが、まずまず良かったですよ。宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさん、それぞれ演技も良かったです。私的には、二階堂ふみさんの演じた富栄という女性が強い印象でした。絶対、付き合ってはダメな人ですね。太宰さんも、ふらふら流されるというか、もてるからしょうがないのか、まあダメな人ですよ。天才ではあるのですが...。これ以外にも太宰さんの人生を書いたものはいくつかあるので、お読みになることをお勧めします。
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