人間失格 太宰治と3人の女たちのレビュー・感想・評価
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映画の太宰治
小説は読んだ事がありません。
なので、映画の中での太宰治しか
解りませんが、、
太宰治という人間は
男の強さがあり、エゴだけど、
筋が通ってて 辻褄を合わす 普通の感覚を持つ
天才小説家だったのだな、と感じました。
太宰治を演じてた小栗旬さん、、
本当に色気があり優しく 何時も苦悩の中で
生きている、、素晴らしい演技だったと思います。。本当の太宰治はもっと、ドロドロしてた
と想像しますが、、それでは映画には
重過ぎたでしょう。
とても見易く判りやすかったです。
映画に入り込み易く 展開の速さには
飲み物飲めないくらいでした。
宮沢りえさん、二階堂ふみさん、沢尻エリカさんと 魅力的な女性が3人も、、
これだけでも充分観たいと思わせる。
演技もやはり良かったです。
沢尻エリカさんの、軽さが何故か私には救いで
した。弟が姉を守る姿も新鮮に映って、、
恋に恋した女性 意外に強かったんですね。
今ここで死ななければ死ねない。
もう、生きなくても良いんだよって
最後まで太宰治と居た女性。
好きな男の為に死を選んだ。
夫を亡くして 次に愛した男も
死を前にしている。
愛する人をもう二度と失いたくない。
去って欲しくないと
いう気持ちなんですね。
愛情が深すぎた女性だったんですね。
太宰治も、本当に必要としていた。
妻は子供がいるから強く生きていく。
夫の愛を信じれるから、生きていける。
太宰治は素晴らしい。
大変面白かった。
too much
太宰治しょうもない男やね。
見終わった最初の印象です。
映画としては、ちょっと長すぎる気がして、途中、退屈な感じがありました。
小栗旬さんや、周りの女優さんたちは良かったと思います。特にりえさんには引き込まれるものがありました。
唯一ホッとしたのは、妻宛の遺書に、貴女を誰よりも一番愛していたと書かれていた事。
女と心中して、こんな事言われてもとは思いますが、でも、まあ良かったなと思いました。
この部分が本当なのかフィクションなのかは知りませんが。
太宰治と“3人の女たち”
太宰治が『人間失格』を執筆するにいたった、3人の女性との話。
太宰は、自らの死と引き換えに小説を書いたわけではなく、死に直面し、死期が近付いている中で、あえて自らの人生を小説にしたということだと思います。
悪いレビューも目立ちますが、そもそも題材自体が、感動したり、「見た方がいいよ!」と勧めたりする類の話ではなく、太宰についても、一般的には人間として尊敬には値しない人物ということもはっきりしているので、どう描くかが焦点の映画。(・・・のはず)
賛否両論あるとは思いますが、蜷川実花監督作品のこの映画は映画館で観てこそと思います。“きれいに描く”のはとても上手な方です。
3人の女性たちはそれぞれの役をうまく演じていましたし、蜷川監督は女性の視点でよく描いていたと思います。
あえて言えば、「太宰治は小栗旬ではない。」と思います。太宰治像としては、頭がよく、色男。物静か。ひとと接するのが苦手で、自分というものを出すことはめったになく、争いごとを好まないため他人に流されてしまう。生にも執着がない。
この映画は、太宰治よりも3人の女性に主眼をおいているので、あまり太宰っぽ過ぎる俳優よりもよかったのか・もしれませんので、ミスキャストとまでは言いませんが・・・、太宰についての描き方も含め・・・、う~ん。少し残念・・・・・・(>_<)
監督として??
印象に残らない
恥ずかしながら、太宰治についての事前知識はほぼゼロの状態で観ました。三鷹に住んでいたんだなぁ、子供の1人はダウン症だったんだなぁ、、、など太宰の基礎知識を得るのには入りやすい映画だと思います。
小道具や衣装などもきっとリアルで、当時の様子を知るのにも良いかと。
後世に残るような作品は、想像力だけでは生み出せないものなのでしょう。自分の人生を破壊して、それをネタに作品を書く。太宰治の苦悩、周囲の人間の諦め、外野の期待(作品への期待とスキャンダルへの期待)が伝わってきました。
映像は蜷川実花らしく、カラフルでレトロでポップ。季節の花が印象的です。
退屈せずに観られますが、心には残らない。大量生産大量消費の映画だと感じました。
そんなに悪くはなかった
私も小栗旬の演じる太宰治に恋してしまった!
蜷川ワールド
脱・蜷川実花ワールド
過去の三作品に比べると蜷川実花監督らしからぬ作品
蜷川実花カラーがだいぶ薄まってしまった
小栗旬が太宰治で藤原竜也が坂口安吾で高良健吾が三島由紀夫
小栗旬と二階堂ふみの熱演が光る
太宰の息子を演じている子役がダウン症っぽい感じがした
実際に太宰の息子はダウン症だったということは観た後知った
そういう細かい点もリアルに再現
二階堂ふみのさくらんぼは発見できたが沢尻エリカのさくらんぼは発見できなかった
でも露出は沢尻のほうが上だった
知らない大勢の人と一緒にヌードを見るのはいたたまれない
人間失格を執筆しているときに家がバラバラになるのは蜷川実花ワールドか
あまり太宰治は好きじゃない
どうして人気があるのか理解できない
退廃的な作家は嫌いだ
太宰治も坂口安吾も三島由紀夫も志賀直哉も代表作を読んだがピンと来なかった
むしろ太宰が喉から手が出るほど欲しかった第一回芥川賞を受賞した石川達三の方が面白い
太宰が憑依
演者目当て
芸のぉ〜ためならぁ〜女房も泣かすぅ〜♪ …ならぬ、女を泣かすのは単にだらしないだけ!
まぁ、面白かった。
冒頭、海からあがってきて「あ〜死ぬかと思った…」と小栗=太宰が言うところが、正直一番面白い。
後は、只ただ太宰のクズぶりを格好よく描いていく。
「実話に基づいたフィクション」とは、危険なもの。
実話だと思い込んでしまう人と、事実と異なると憤る人が出る。
フィクションだと断れば何でも許されるというものではない。
太宰治という稀代の文学者を題材にする責任は、わきまえねばならない。
とはいえ、太宰に思い入れ皆無の自分には、まぁまぁ楽しめた。
太宰フリークには申し訳ないが、女にだらしない天才という男のファンタジーとしての面白さはあった。
色男でクズな太宰治に小栗旬がはまっていて、山崎富栄(二階堂ふみ)が口説かれていく様に、そりゃしょうがない…と思えた。
少女顔の二階堂が、太宰に堕ちていく女の苦しさを体当たりの熱演で魅せる。
そして、入水心中前の二人の会話シーンでは持ち前の愛くるしさで笑わせる。
妻役の宮沢りえが「私たちを壊しなさい」と太宰に迫るシーンは見せ場だが、そもそも太宰の創作の苦悩が描かれていないので活きてこないのが残念。
子供たちと青インクでふざけ合う場面は、女絡みで悔しさと情けなさが溢れる泣きの場面で、胸に迫る。
太田静子を演じた沢尻エリカは、序盤では、30歳を過ぎても好きな男に逢いたい気持ちを抑えられない女の可愛さをハツラツと演じている。
「恋が悪いなら、不良でいい。元々不良が好きなんだから。」と啖呵を切る姿は凛々しい。
実際にあった(とされる)出来事をなぞり、坂口安吾(藤原竜也)や三島由紀夫(高良健吾)との議論の場面などを挿入してはいるが、文学論は表面的で中身がない。
井伏鱒二は出てきもしない。
戦後の混乱や荒廃感はなく、むしろ大正浪漫的な雰囲気もあって時代感覚が曖昧。
台詞もほぼ現代語。
いっそもっと現代的にしてしまって、ファンタジー性を強調した方が良かったのかも。
デカダンスの中で男女のサガを描きたかっただけなら、竹久夢二でも良かっただろうし、太宰治でなければならなかった訳ではない…そんな映画だろう。
蜷川実花のビジュアリストとしてのセンスは、やはり目を見張るものがある。
全てのカットが絵画的に美しい。
いつもより原色ギラギラの場面を抑えているのが、効果をあげている。
やっぱりギラギラには程よさが必要。
父君蜷川幸雄は映画に手を出さなければ名声にキズをつけることもなかっただろう。
写真家実花の映画製作の方は、一定の価値が認められると思う。
相変わらず芯が強くて好きです
蜷川実花作品は好きだから必ず観るけど、元々太宰の人間失格が大好きなので楽しみにしてた笑。(私は自分もネガティブ女だからか、こういうネガティブなタイトルや内容の作品が好きなんです。「弱くても勝てます」「ごめんね青春」「泣くなはらちゃん」とか、ネガティブ寄りな言葉がタイトルに入ってる作品も同様に笑。一周回って明るくなれるので!)
蜷川実花は私の中では映画作ると外さない人。原作ありきの映像化が毎回だけど、原作の良さと自分という人間が作る良さを絶対に損なわない作品が出来上がるから、凄いなぁーといつも感心します。この人の作品は「映像がきれい」「とがってる」「アート系な作品」とかそんな一部分だけの好評ではなく、演技とか空気感とか人選とか全てが蜷川実花好みであり自分の作りたいもの・映像・作品へと突き進んでいて一貫性というかポリシーや芯がしっかりしていてどっしりそこにあってかっこいいです。
今回の作品は太宰が「人間失格」という作品を世に出した後に、彼に関わった3人の女がそれぞれ書いた手記を蜷川が読んで作った映画。
私が思うこの映画の好きなポイントは、普通に生活して人生を生きてりゃまともにきちんと毎日を送るであろうとても芯の強い女性陣が、太宰という男によって恋に狂わされていくところ。私みたいな平凡で弱々な芯で何とかいつも取り繕ってる女だけでなく、芯が強い人でも自分が自分じゃなくなっていく「恋」っつーものは…とんでもない魔物なんだなーというところが上手く描かれていて好きです。キャスティングも半端や妥協など一切無く、ただ演技上手い役者を揃えたでも無く、本当にぴったりで気持ちが良かった。
(こないだのボクらの時代で小栗旬が「ラブシーンが初めてだった」って言ってたのも驚いた。しかも初挑戦がこの作品て…。なんだか新鮮で可愛良いなと思いました◎)
じわじわと何か来ました。
小栗旬さんが好きで、出演する映画を観ました。
蜷川監督作品は、初めて観ました。
最後の方の場面で、心の奥に棘が刺さりました。
太宰夫婦のあり方とか、お互いがお互いに踏み込まない。普通だったらああはならない。
太宰さんが、素晴らしい小説を書いたことは事実ですが…ほかにレビューした人も書いていましたが。
時代というか、幼少期の事件で…
人との付き合い方だとか、生き方がうまくできない人と表現されていて。
恵まれた才能と大人として不器用な人なんだな。
と、感じました。
素晴らしい作品を作った人というより。
いつの世も、男は甘えん坊で妻にたより、子供はかわいいけど、愛し方がわからなかったり。
奥さんには頭が上がらないみたいな?
どこか、身近に居そうな男がたまたま太宰さんだったりする話かも。
宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみの演技対決❗
太宰治は読んでない
しょうもない島村修=太宰治
墜ちるだけの人間は!?と
見始めた私。
映像は蜷川実花監督で耽美な世界が愛らしいすきなんですね
無頼派の坂口安吾をして堕落=人間だから落ちるのであって、生きるから墜ちるだけだ。
=お前彼女の日記を借りただろう!と恋とは革命!のことばを愛人から借りる。
小説家は書けなくて行き詰まり言葉をあざとくかりるんですね
生きずまって、心中もするも
「死ぬかと思った」川から上りながらいわせるしょうもない太宰治
津島美智子・太田静子・山崎富栄という“三人の女性”を、宮沢りえ・沢尻エリカ・二階堂ふみが演じていますが
それぞれ健気に、リヨンの妻=宮沢りえ、、愛人斜陽の人=沢尻エリカ 何もなかった恋に治魅かれる=二階堂ふみ
3者の構図のなかで
妻がありながら、愛人=認知する治、はたまた死んでも愛したい、いや二人で愛し合い最後まで死にたい
パフォーマンスしながらそれおも取り込み生きるためただけ
後半結核、酒と恋に生きる!
恋と愛と分けると事もないように思える太宰の女癖の悪さは
カウンター越しに手を絡ませるに始めって、いろいろあったのだろうと想像させる
太宰はというより、女性は男性のキスそれも深いデープキスで
男をとりこにしてしまんだろうと思える、イチコロの感が
否めない!山崎富栄は治はまってしまったのだろう
男とはキスより単純に射精することに喜び快感=天国感はある
子ができる妻に3人、愛人に1人、そして心中したい彼女と
なるがままのしょうもない太宰治
最後は3人の女性を3様に満たしてしまう結末に
唖然です
映像という表現の可能性を強く感じる
よかったです。蜷川監督らしさも十分出てたしね。読者に媚び、社会に媚びていると当時の文壇からもかなりバッシングを受けていた太宰だけど、あんな感じかもしれない。優しいんですよ。それを嗅ぎ分けた女性に愛され、男性からは疎まれる。
散りばめられた幾多の小道具、窓ガラスが十字架になっていたり、桜桃が脈絡なく登場したり。映像がそのまま心理描写になって、行間を埋めていく。
色味についてもそう。二階堂ふみのベースカラーをグリーンにしてるのは偶然じゃないと思うよ。目立ちにくい中間色、正論だからこそ否定できない。
白日夢のような雪に舞う花、創作途上で変容する書斎など、新しいアプローチも悪くなかった。見るべき価値のある、力作だと思います。
全329件中、181~200件目を表示