運び屋のレビュー・感想・評価
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派手さは皆無なのにこの面白さ。
イーストウッドはやはりさすが。表現がわかりやすい。終盤裁判のシーンでは思わず泣けてしまった。
悪意はないのに人生が転げ落ちて行ってしまう事ってあるんだなー、と。運び屋の回数積んで行ってどこかで気がついていたのかもしれないけど。それでもそうならなきゃいけない人生がまたつらい。自身で決着つけた人生にもなみだ。
クリント・イーストウッドは裏切らない❗
老後を考えさせられた
人は誰でも年を取るが、取り方は様々で無駄に取っているだけの老人も周りには多い。主人公の老人も、自分中心で生きてきて家族をおざなりにした報いでそれなりの生活になってしまう。そしてひょんな事から、
運び屋に。
最後まで観終わって、人生にとって何が大事なのか考えさせられた。
クリントイーストウッドの作品は、いつも説教くさくなく、何かを考えさせてくれる。
思ったよりも
テーマは不変
ありがとな、ジイさん。元気にしてたら、また会いにゆくよ。
クリントイーストウッドの渋さたるや
88歳渋すぎやて。
映画上では90歳か。
仕事に人生を捧げ、家族と疎遠になる主人公。
ユリ農場はインターネットの躍進により差し押さえに。
金も無く孫娘の式前パーティーにて運び屋の仕事を紹介される。
はじめは楽しく金を稼いでいたが、彼を買ってくれてたボスが殺され、彼の運び屋は銃を突きつけられながらの辛いものに、、
そんな時、元妻が倒れ、彼は命令を無視してしまう。
探し回る依頼人たち。
最終的には彼は捕まってしまう。
どんなに金を持っていても買えないのは時間だ。
これが捕まった時の彼のセリフだ。
仕事ばかりでは、いつしか取り戻せない時間もあるとちうこと。
家族を大事にしましょうということ。
イーストウッド流石の名演技
不憫に思えて仕方ない。
『運び屋』字幕版
※「スパイダーマン スパイダーバース」見た後に鑑賞。
*主演*
クリント・イーストウッド
*感想*
クリント・イーストウッド監督の作品は何本か観たことがあります。どれも傑作ばかりだったので、今回の「運び屋」を非常に楽しみにしてました。(^^)
評判通りなかなか良かったです。主人公・アールは、家族より仕事を優先し、家族から見放され、特に娘とは12年間も口を聞かないでいた。時の流れからインターネット時代の影響で、商売が失敗し、自宅が差し押さえとなり、金銭的に困ったアールは、ある男から「車を運転するだけで大金が手に入る」仕事に誘われる。
90歳なのに現役バリバリのクリント・イーストウッドがカッコいい。監督も素晴らしいですし、演技も素晴らしかった。口が悪いし、家族より仕事を優先し、妻や娘に嫌われ、お金に困った末に麻薬の運び屋に転落し、家族の絆をどう取り戻すのか?警察や麻薬捜査局にどう切り抜けたのか、行く先々でハラハラドキドキしちゃいましたね…(^^;
あと、モーテルでアールが二人の巨乳美女に誘われ、チョメチョメするくだりは、さすがに引いたww
物語が進むにつれ、アールが不憫に思えて仕方なかった。麻薬組織との絡みがハラハラした…
全体的に重いような雰囲気ですが、そうでもなく、クスッと笑えるシーンがちょこちょこあったし、最終的には、グッときました。
あと、驚いたことが2点。
一点目は、アールの娘役の女優さんがクリント・イーストウッドの本当の娘だったこと。
二点目は、麻薬捜査員がブラッドリー・クーパーとマイケル・ペーニャが出てたこと!
総じて、アールが途中から不憫に思えて仕方なかったけど、なかなか良かったです。90歳の運び屋なんて驚きです。家族の絆やアールの心情描写が上手く描かれてたけど、毎回麻薬を運ぶシーンで、眠たくなってしまったw ラテのシーンもちょっとウケた。(^^)
クリント・イーストウッドの渾身
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
会社の同僚と観に行きました。
高齢にも関わらず凄まじいバイタリティーで監督業に専念しているのをすごいと思う反面、もう演技をすることはないのかなと感じていた矢先本作を知り、観るしかないなと…
仕事一筋、家族を顧みて来なかったひとりの老人。生き甲斐だった仕事を失った彼が飛び込んだ、メキシコ麻薬カルテルの運び屋と云う危険と隣り合わせの仕事。
大金を手に入れて、孫娘の披露宴の資金を出したり、閉店危機の退役軍人クラブを助けたりする。「自身の存在を認めて欲しい」と云う欲求が次第に加速していく。
実際の事件を元にしたストーリーとは言え、まるで俳優としてのクリント・イーストウッドの人生が窺えるような作品だなと、めちゃくちゃ心に刺さりました。
時折クスりとさせられる場面もありましたが、全体に漂っていたのは人生の終幕に差し掛かった男の生き様が醸し出す哀愁と、本当に大切なものは何かと云う問いでした。
イーストウッドのこれまでが滲み出る。娘とのやり取りも実の娘が演じているだけにリアル。役柄に自身を投影しているみたいで、フィクションと現実の境が無くなる感覚でした。
アールが気づいた、居場所の温かさ。元妻の変わらぬ愛に触れ、娘とも和解し、老境にして新境地へ辿り着きました。最後に残るのは家族の想い。いくつになっても人は変われる。
アールの姿を通して、人生の深味を教えられたような気がしました。これまでの俳優人生の総決算的な渾身の演技に引き込まれ、最後にはその生き様に自然と涙がこぼれました。
※修正(2023/09/26)
ザ・ラストワン
クリント・イーストウッドが米寿にして監督・主演を果たしたこの作品。彼の映画人生を90歳の主人公に投影していてストーリーを超越して素晴らしい。とにかくクリント・イーストウッドの生き様を観る映画なのだ。劇中の科白にある通りこれが「ラストワン」なのだろう。 マグナム44を構えるでかい看板に惹かれて梅新の映画館で「ダーティハリー2」を観たのは中学生の頃。あれから45年経ってしまった。彼の映画はいつも斬新でありながらオーソドックスで、光と影、短いカットと長回しの使い方、ドキュメンタリー的手法などなど…映画を知り尽くした職人技が観ていて心地よい。一日中ソファでTVを見てすごしている私の父親と同じ年齢なのか…と思うと尊敬せずにおられない。たとえそれが家庭を顧みない超わがままな人生であったとしても。
ラスト、ハイウェーで安堵した。
結末は察しが付いたものの・・・
なかなかに緊張感があった。
黒いトラックは何処でも走っているようなので新車に替えてよかったのか。
実入りがいいのだなと感心(して良い話ではないが)。
仕事バカも日本ならここまでひどくない(はず)。
昭和の時代なら普通にいたかもしれないが・・・娘の結婚式くらい、普通は出るだろう。
後半の出来事の時間配分等は、映画的スピードで実際にこのようには事が運ばないだろうが、イーストウッドの映画らしく、心地よい(と言っても清く正しいわけではない)終わり方。
実際の仕事は捜査員の裏をかいているのか、単なる気まぐれなのか、クルマの運びが上手い。
途中、捜査に引っ掛かる中年男のチキンぶりと対照的。
働き方改革の良い見本?
余裕のない仕事は破綻する。
途中の伏線をちょっと見逃したぽい(主従関係の部分)ので、もう一度じっくり観てみたい。
成功体験はまさに麻薬
ある退役軍人の生き方
原題の「THE MULE」は、「麻薬を密輸するために, 外国からの運び屋
として雇われる素人の旅行者」で、主人公のアール・ストーンの
ことです。
邦題の「運び屋」も良いです。
アール・ストーンのモデルとなった人物は、1924年5月7日生まれで、
インディアナ州で生まれ、ミシガン州で育ち、第二次世界大戦で
イタリア戦線で活躍し、ブロンズスターメダルも授与され、
インディアナ州ミシガンシティ近郊に46エーカーの農地を持ち、
ブルックウッド・ガーデンズを起業し、1990年代中盤までには、
デイリリー栽培の達人として知られるようになりましたが、
インターネット経由でデイリリーの種子を購入するようになると、
事業は低迷し、倒産したレオ・シャープです。
レオ・シャープは、2009年から2011年までシナロア・カルテルの
運び屋として、合計で630kg以上の麻薬を運びました。
レオ・シャープは、2016年12月12日に92歳で亡くなっています。
デイリリーは、名のとおり一日だけの咲く美しい花で、北米国で
園芸品種として、品種改良され、毎年新しい品種が発表されています。
退役軍人が就業できず、家族に見放され、ホームレスになる人は多く、
社会問題にもなっていますが、数でさえ把握されていません。
退役軍人で自殺する人も多いです。
退役軍人会は、退役軍人が集う所です。
退役軍人の収入は、連邦政府、州と市の補助、さらに民間からの寄付
です。
日本にもいるホームレスを見ながら、帰りました。
テキサス州エルパソは、テキサス州最西端にある都市で、米国とメキシコ
との国境となっているリオグランデ川の北東岸にあり、メキシコと国境を
接しています。
イリノイ州は、米国中西部に位置する州で、州都はシカゴです。
シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ、米国第3位の都市です。
アール・ストーンは、戦場をくぐり抜けてきただけに、咄嗟の判断が
鋭いです。
アール・ストーンは、ハイウェイだけでなく、田舎道を選んで、運転
するので、米国の風景が楽しめます。
朝鮮戦争は、1950年6月25日から1953年7月27日まで続き、現在も休戦
状態で、終わっていません。
朝鮮戦争では、日本では直接的には10億ドル、間接的には96億ドル
もの物資が調達され、朝鮮特需と言われています。
1990年代に韓国へ、何度も行きましたが、戦争中という緊張感は
平和な日本では感じられない何かがありました。
米国では、麻薬も大きな社会問題になっています。
日本でも、覚せい剤等の薬物の使用が社会問題になっています。
パンフレットには、元となったニューヨークタイムズ・マガジンの
2014年6月11日の記事が収録されています。
クリント・イーストウッドについても色々書かれているので、
クリント・イーストウッドのファンなら購入することをお勧めします。
魅力的な爺さん
主演監督イーストウッドだから出来た映画。
特に、90歳の飄々とした爺さんを演じるのは、なかなか他の人には難しいと思う。
この爺さんのキャラが魅力的。
仕事を優先して、家族を顧みなかったため、妻には離婚され、娘からは絶縁されている。
人間、仕事に打ち込む理由は色々あるが、他人から評価されるということに、ある種中毒的に溺れるって事もある。
評価の形も様々で、賞、金、VIP待遇、などなど。
一方で、家庭人としては無能で役立たず。
結局、自分が一番かわいいタイプだから、仕事で成功してちやほやされる事を選び、家族とはいえ他人に対してどう接すればいいかわからないし、その努力をしない。
そんな仕事人間の末路はこうだよ、というダメ爺さんを、イーストウッドが見事に演じているのだ。
それは、ダーティ・ハリーの末路でもあるかもしれないし、今20〜60歳で働く人間の末路かもしれない。
物語は、実話ベースだけど、新聞記事に着想を得た、創作的要素が強かった印象です。
演出が切れ味抜群。
匠の技を堪能しました。
満足満足。
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