運び屋のレビュー・感想・評価
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最後にマグナム44は出ないかァ
良品ですけど
最後にひょっとしたらマグナム44が
と思ってしまうのは 私だけのせいでしょうかね
ちょっとは主役の役者にも責任あると思いますけどね
クリントイーストウッドの渋さたるや
88歳渋すぎやて。
映画上では90歳か。
仕事に人生を捧げ、家族と疎遠になる主人公。
ユリ農場はインターネットの躍進により差し押さえに。
金も無く孫娘の式前パーティーにて運び屋の仕事を紹介される。
はじめは楽しく金を稼いでいたが、彼を買ってくれてたボスが殺され、彼の運び屋は銃を突きつけられながらの辛いものに、、
そんな時、元妻が倒れ、彼は命令を無視してしまう。
探し回る依頼人たち。
最終的には彼は捕まってしまう。
どんなに金を持っていても買えないのは時間だ。
これが捕まった時の彼のセリフだ。
仕事ばかりでは、いつしか取り戻せない時間もあるとちうこと。
家族を大事にしましょうということ。
イーストウッド流石の名演技
自身の監督作では10年ぶりに主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道の作品。
流石に実話であるだけに、ノンフィクション的な盛り上がりは無いものの、熟練の演技で時々の喜怒哀楽を見事に演じていたと思います。
最近は実話ばかり監督していますが、老刑事の活躍の様な名演技も次回作では期待したいと思います。
不憫に思えて仕方ない。
『運び屋』字幕版
※「スパイダーマン スパイダーバース」見た後に鑑賞。
*主演*
クリント・イーストウッド
*感想*
クリント・イーストウッド監督の作品は何本か観たことがあります。どれも傑作ばかりだったので、今回の「運び屋」を非常に楽しみにしてました。(^^)
評判通りなかなか良かったです。主人公・アールは、家族より仕事を優先し、家族から見放され、特に娘とは12年間も口を聞かないでいた。時の流れからインターネット時代の影響で、商売が失敗し、自宅が差し押さえとなり、金銭的に困ったアールは、ある男から「車を運転するだけで大金が手に入る」仕事に誘われる。
90歳なのに現役バリバリのクリント・イーストウッドがカッコいい。監督も素晴らしいですし、演技も素晴らしかった。口が悪いし、家族より仕事を優先し、妻や娘に嫌われ、お金に困った末に麻薬の運び屋に転落し、家族の絆をどう取り戻すのか?警察や麻薬捜査局にどう切り抜けたのか、行く先々でハラハラドキドキしちゃいましたね…(^^;
あと、モーテルでアールが二人の巨乳美女に誘われ、チョメチョメするくだりは、さすがに引いたww
物語が進むにつれ、アールが不憫に思えて仕方なかった。麻薬組織との絡みがハラハラした…
全体的に重いような雰囲気ですが、そうでもなく、クスッと笑えるシーンがちょこちょこあったし、最終的には、グッときました。
あと、驚いたことが2点。
一点目は、アールの娘役の女優さんがクリント・イーストウッドの本当の娘だったこと。
二点目は、麻薬捜査員がブラッドリー・クーパーとマイケル・ペーニャが出てたこと!
総じて、アールが途中から不憫に思えて仕方なかったけど、なかなか良かったです。90歳の運び屋なんて驚きです。家族の絆やアールの心情描写が上手く描かれてたけど、毎回麻薬を運ぶシーンで、眠たくなってしまったw ラテのシーンもちょっとウケた。(^^)
クリント・イーストウッドの渾身
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
会社の同僚と観に行きました。
高齢にも関わらず凄まじいバイタリティーで監督業に専念しているのをすごいと思う反面、もう演技をすることはないのかなと感じていた矢先本作を知り、観るしかないなと…
仕事一筋、家族を顧みて来なかったひとりの老人。生き甲斐だった仕事を失った彼が飛び込んだ、メキシコ麻薬カルテルの運び屋と云う危険と隣り合わせの仕事。
大金を手に入れて、孫娘の披露宴の資金を出したり、閉店危機の退役軍人クラブを助けたりする。「自身の存在を認めて欲しい」と云う欲求が次第に加速していく。
実際の事件を元にしたストーリーとは言え、まるで俳優としてのクリント・イーストウッドの人生が窺えるような作品だなと、めちゃくちゃ心に刺さりました。
時折クスりとさせられる場面もありましたが、全体に漂っていたのは人生の終幕に差し掛かった男の生き様が醸し出す哀愁と、本当に大切なものは何かと云う問いでした。
イーストウッドのこれまでが滲み出る。娘とのやり取りも実の娘が演じているだけにリアル。役柄に自身を投影しているみたいで、フィクションと現実の境が無くなる感覚でした。
アールが気づいた、居場所の温かさ。元妻の変わらぬ愛に触れ、娘とも和解し、老境にして新境地へ辿り着きました。最後に残るのは家族の想い。いくつになっても人は変われる。
アールの姿を通して、人生の深味を教えられたような気がしました。これまでの俳優人生の総決算的な渾身の演技に引き込まれ、最後にはその生き様に自然と涙がこぼれました。
※修正(2023/09/26)
ザ・ラストワン
クリント・イーストウッドが米寿にして監督・主演を果たしたこの作品。彼の映画人生を90歳の主人公に投影していてストーリーを超越して素晴らしい。とにかくクリント・イーストウッドの生き様を観る映画なのだ。劇中の科白にある通りこれが「ラストワン」なのだろう。 マグナム44を構えるでかい看板に惹かれて梅新の映画館で「ダーティハリー2」を観たのは中学生の頃。あれから45年経ってしまった。彼の映画はいつも斬新でありながらオーソドックスで、光と影、短いカットと長回しの使い方、ドキュメンタリー的手法などなど…映画を知り尽くした職人技が観ていて心地よい。一日中ソファでTVを見てすごしている私の父親と同じ年齢なのか…と思うと尊敬せずにおられない。たとえそれが家庭を顧みない超わがままな人生であったとしても。
ラスト、ハイウェーで安堵した。
結末は察しが付いたものの・・・
なかなかに緊張感があった。
黒いトラックは何処でも走っているようなので新車に替えてよかったのか。
実入りがいいのだなと感心(して良い話ではないが)。
仕事バカも日本ならここまでひどくない(はず)。
昭和の時代なら普通にいたかもしれないが・・・娘の結婚式くらい、普通は出るだろう。
後半の出来事の時間配分等は、映画的スピードで実際にこのようには事が運ばないだろうが、イーストウッドの映画らしく、心地よい(と言っても清く正しいわけではない)終わり方。
実際の仕事は捜査員の裏をかいているのか、単なる気まぐれなのか、クルマの運びが上手い。
途中、捜査に引っ掛かる中年男のチキンぶりと対照的。
働き方改革の良い見本?
余裕のない仕事は破綻する。
途中の伏線をちょっと見逃したぽい(主従関係の部分)ので、もう一度じっくり観てみたい。
成功体験はまさに麻薬
御年88歳のクリント・イーストウッド、さすがに年には勝てず腰も曲がり弱々しさが漂う。それがむしろ、犯罪組織の最下層にいる立ち位置も合間って、必ず勝ち抜けるという往年のイーストウッドにはない見る側の緊張感と焦燥感を醸し出している。
イーストウッドへの先入観とのギャップもあり、最後まで気を抜けず、見る側の精神も疲れさせるほど。
帰還兵としてのプライドと時代から抜けきれず、自分時間で生きる姿が何とも言えない。
それにしてもこれが実話だとしたら、当の本人に意識はないといえ、日常に簡単に犯罪に巻き込まれる環境があるという米国の怖さを感じた。おいしい話は麻薬にならないようにほどほどにね。
ある退役軍人の生き方
原題の「THE MULE」は、「麻薬を密輸するために, 外国からの運び屋
として雇われる素人の旅行者」で、主人公のアール・ストーンの
ことです。
邦題の「運び屋」も良いです。
アール・ストーンのモデルとなった人物は、1924年5月7日生まれで、
インディアナ州で生まれ、ミシガン州で育ち、第二次世界大戦で
イタリア戦線で活躍し、ブロンズスターメダルも授与され、
インディアナ州ミシガンシティ近郊に46エーカーの農地を持ち、
ブルックウッド・ガーデンズを起業し、1990年代中盤までには、
デイリリー栽培の達人として知られるようになりましたが、
インターネット経由でデイリリーの種子を購入するようになると、
事業は低迷し、倒産したレオ・シャープです。
レオ・シャープは、2009年から2011年までシナロア・カルテルの
運び屋として、合計で630kg以上の麻薬を運びました。
レオ・シャープは、2016年12月12日に92歳で亡くなっています。
デイリリーは、名のとおり一日だけの咲く美しい花で、北米国で
園芸品種として、品種改良され、毎年新しい品種が発表されています。
退役軍人が就業できず、家族に見放され、ホームレスになる人は多く、
社会問題にもなっていますが、数でさえ把握されていません。
退役軍人で自殺する人も多いです。
退役軍人会は、退役軍人が集う所です。
退役軍人の収入は、連邦政府、州と市の補助、さらに民間からの寄付
です。
日本にもいるホームレスを見ながら、帰りました。
テキサス州エルパソは、テキサス州最西端にある都市で、米国とメキシコ
との国境となっているリオグランデ川の北東岸にあり、メキシコと国境を
接しています。
イリノイ州は、米国中西部に位置する州で、州都はシカゴです。
シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ、米国第3位の都市です。
アール・ストーンは、戦場をくぐり抜けてきただけに、咄嗟の判断が
鋭いです。
アール・ストーンは、ハイウェイだけでなく、田舎道を選んで、運転
するので、米国の風景が楽しめます。
朝鮮戦争は、1950年6月25日から1953年7月27日まで続き、現在も休戦
状態で、終わっていません。
朝鮮戦争では、日本では直接的には10億ドル、間接的には96億ドル
もの物資が調達され、朝鮮特需と言われています。
1990年代に韓国へ、何度も行きましたが、戦争中という緊張感は
平和な日本では感じられない何かがありました。
米国では、麻薬も大きな社会問題になっています。
日本でも、覚せい剤等の薬物の使用が社会問題になっています。
パンフレットには、元となったニューヨークタイムズ・マガジンの
2014年6月11日の記事が収録されています。
クリント・イーストウッドについても色々書かれているので、
クリント・イーストウッドのファンなら購入することをお勧めします。
魅力的な爺さん
主演監督イーストウッドだから出来た映画。
特に、90歳の飄々とした爺さんを演じるのは、なかなか他の人には難しいと思う。
この爺さんのキャラが魅力的。
仕事を優先して、家族を顧みなかったため、妻には離婚され、娘からは絶縁されている。
人間、仕事に打ち込む理由は色々あるが、他人から評価されるということに、ある種中毒的に溺れるって事もある。
評価の形も様々で、賞、金、VIP待遇、などなど。
一方で、家庭人としては無能で役立たず。
結局、自分が一番かわいいタイプだから、仕事で成功してちやほやされる事を選び、家族とはいえ他人に対してどう接すればいいかわからないし、その努力をしない。
そんな仕事人間の末路はこうだよ、というダメ爺さんを、イーストウッドが見事に演じているのだ。
それは、ダーティ・ハリーの末路でもあるかもしれないし、今20〜60歳で働く人間の末路かもしれない。
物語は、実話ベースだけど、新聞記事に着想を得た、創作的要素が強かった印象です。
演出が切れ味抜群。
匠の技を堪能しました。
満足満足。
金で買えないものは、そこでずっと待っていた。
死を目前にしたメアリーの言葉が心に滲みた事を除くと、少し中途半端な感がして、感動には至らず。もっとメリハリあった方が良い気がしますが、このサラッとした具合がイーストウッド流なんでしょうね。
社交性に長け、花造りに没頭し、家庭の外を居場所にして来たアールの能天気な軽さ。と、麻薬を巡るクライムものの重さの対比。
前者は程よい演出で楽しかった。と言うか、テンポ良く、スラスラと話を進めてくれるので好きでした。後者の緊迫感は薄い印象。狙いですかね。
金より時間。時間は金なり。メアリーとマフィアの異なる価値観は、イーストウッド世代の「後悔」の表明なんかなぁ、と思いながら。家族を蔑ろにしたい訳じゃないベイツと、家より外に出るのが好きなアールじゃ、罪深さが全然違うじゃん、と思ってしまった自分を反省しながら帰って来ました。家族からすれば、どちらも一緒かも知れない。
ダイアン・ウィーストが良かったです。イーストウッドは言わずもがなです。
家族が一番、仕事は二番、三時のおやつはサンドイッチ
90歳という老人を表現するのに、これでもかこれでもかと演技力を発揮したイーストウッド。さらに携帯の無い時代を生きてきたことを強調し、デイリリーを育ててきた園芸一途の男だったのにインターネットに仕事を奪われてしまったのだ。ケータイ絡みのシーンはほのぼのさせられるし、麻薬カルテルの人たちもなぜだか親近感を覚えてしまう前半部分。
一回運んだだけで新車も買えるし、差押えられた家をも買戻し、退役軍人会の建物だって直してしまうくらいなのだ。老人だということで、警察やDEAの捜査網からも逃れることが出来てしまい、ついつい止められなくなり、メキシコまで飛んで麻薬王ラトン(アンディ・ガルシア)からも可愛がられる始末だ。
好きなシーンはそこでフリオに対して「こんな仕事辞めなさい」と親心で諭そうとするところ。自分も家族を顧みなかったことから、反省し始めてたから出た言葉なんだろうけど、「孤独な俺を拾ってくれたファミリーなんだぜ」と切り返される。血のつながった家族と麻薬組織のファミリーの対比も面白い。
家族というキーワード以外にもいろいろと工夫が見られるものの、それがちょっと空振り気味だったのが残念。タコス野郎とかニグロとかの人種差別だったり、バイク姉ちゃんたちだったり、どちらも中途半端だったのだ。また、DEA捜査官たちもブラッドリー・クーパーやローレンス・フィッシュバーンといった有名俳優を使う中、マイケル・ペーニャがいまいちはじけてなかったのも残念。
遅咲のデイリリー!
観る映画の「選択」を誤ったかなと…(一般的な作品の評価は高いが)。
ゆりの農場経営が破綻した後も、孫娘のために何かしたいと、「運び屋」をしてしまう主人公。12回の運び屋稼業。
でも、断片的にではあるが、見所はあったと思う。
麻薬を運ぶクルマ(黒のピックアップ・トラック)の中で、ラジオから流れる曲に合わせ、「オン・ザ・ロード・アゲイン」と口ずさむ。
(離婚した)妻の最期を看取り、娘に「後咲」と言われながらも、家族との関係修復に尽くすシーン。
自分を追う麻薬捜査官に対しても、家族が一番大事なんだと繰り返す…。
公判では、自ら「ギルティー(有罪)!」と訴え、潔いラストシーンだった。
家族を顧みず好き勝手して身を持ち崩した爺さんが、欲に目がくらんだ話。
予告を観たときに期待していたスリルもない。追い込まれていくヒリヒリ感も物足りない。だいたい、爺さんは引くに引けなくなって巻き込まれていくのかと思っていたが、犯罪と知っていて金に目がくらんだんでしょ?ラジオから流れてくるカントリーミュージックを口ずさむ呑気さで。運んだそのドラックがどれだけ闇のマーケットに流れていったのか、はどうでもいいんだね。監督も含めて。
あれだけ嫌っていた家族も、金を持ってくれば手のひら返しだ。農場を抵当にとられるくらいの金欠の年寄りがどうやって大金を用意したのか、むしろそれを心配してやってくれ。そして裁判では、爺さん何やってんだ!って叱ってくれ。
それに、せっかくデイリリーを扱うのだから、「一日しか咲かない」ってことを家族とふれあう時間と絡めたりして話を膨らませればもう少しよかったんじゃないか、ともったいない気がした。役者としてのクリント・イーストウッドのすごさは感じるが、どうもスッキリとしなかったストーリーだった。絶賛の意見は多数のようですが。
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