運び屋のレビュー・感想・評価
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人生の失錯
冴えない男を装いながら、実はめちゃくちゃな能力を備えた超人(そんなキャラはアチコチの映画では見かける)……そんな下地は無いのに、優能力者の様な余裕をまとっている。
他のヒーローとは違って、徒手空拳で進んで行く。
いつ失敗するのか……これってフラグじゃ?…とかドキドキ厭な気持ちにさせ続けられた。
そんなハラハラをよそに、周りの皆んなを懐柔させていくアール、これこそヒーローの持つスーパー能力に匹敵する能力なのかも。
しかし、周りを惹き付ける自由気ままな生き方にも失錯がある……。
そして、時間は買う事が出来ないモノだ。
どちらを選んでも選ばなかった方に失錯が生じる事になるのだが、最期の最後は仕事より妻を選ぶ。
奨励される生き方では無いかもしれないが、深く突き刺さる生き様だ。
何が悪いとかそれはダメだ、といった批判抜きに没頭させる力強さの在る作品。
運び屋
【ピロシの映画レビュー⑩】
邦題 運び屋
原題 THE MULE
⚫︎監督
クリント・イーストウッド
⚫︎脚本
ニック・シェンク
⚫︎出演者
クリント・イーストウッド
ブラッドリー・クーパー
⚫︎公開
2018年
⚫︎上映時間
116分
⚫︎製作国
アメリカ合衆国
⚫︎ジャンル
ヒューマンドラマ、ロードムービー
記念すべき!?第10回めのレビュー
ということで、、、
当時齢88のクリント様の監督&主演作品でございます。海外では割と一人二役、二刀流やられている方多いのかもしれませんが、日本人で監督・主演する人っていうと北野さんぐらいでしょうかね?古くは伊丹十三監督?
ところでメジャーの大谷くんなんて、もはや監督もやって三刀流?目指した方が良いのではと考えてしまう今日この頃。
話逸れましたが😂クリント様監督作品といえば、『硫黄島からの手紙』は名作でしたね〜。ニノさんの演技良かったですね←改めてレビューしたい。
ちなみにバチェラーの坂東さんも出演していらっしゃいます。
今回はNetflixでおすすめに上がっていたので、2回目の視聴。ストーリーは割と覚えていた。比較的新しい作品なんですね。
⚠️⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️⚠️
家族との関係がギクシャクしている花職人の老人が主人公。
仕事一筋300年で家族を顧みてこなかったツケがキタ━(゚∀゚)━!ということで、総スカン的な扱いをされるわけですが、ひょんなことから麻薬の『運び屋』さんをすることとなり・ ・ ・。
ヒューマンドラマであり、若干ハード色もあるのですが、薬物を運送するシーンはまさにロードムービー。ピックアップトラックを新調したあと、熱唱しながら乗りこなす姿が渋くもあり、可愛くもあり、素敵❤️バッググラウンドソングの演出がニクい!
特に良かったシーンは、やっぱり妻に会いに戻るところですかね。2人のやりとりが泣かせます。
ストーリー的には基本淡々と進みますので、ハラハラドキドキしたい方には向かないかな?帰せずして犯罪の片棒担いでしまった悲しきお爺さんという悲壮感はなく、一貫として家族愛をテーマにした映画ではないでしょうか?かといって押し付けがましくもないのも良い。
キャスト面から見ると、娘役に本当の実娘(アリソンイーストウッド)が出演しているという!町山さんの解説も参考にすると、本映画は『女たらし』クリント様の人生が投影されているとも言えるようです。
年齢的には、中高年向きの作品かもしれません😆若い人には、50overになったら見て欲しい作品ですかね😅ワタスはこういう人間ドラマ大好きです🥰🥰🥰日本タイトルも珍しく適切だ(笑)
🎬️本作の名ゼリフ
『遅咲きなのよ』
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アールが育てた花! 家族の時間が経過した先に見えてきたもの
運び屋の仕事をしてきたアールは、仕事を
真面目にしてきた男性だったと思いました。
しかし、前妻のメアリーは家に夫のアールが
いない寂しい思いを募らせていたと思いました。
孫のジニーの結婚式に現れたアール。
華やかな花束も虚しくなるほど、冷たい
扱いをされたアールに声をかけてきた青年が
思い遣りがあったのが救いに見えました。
財産を失いそうになったアールにメキシコの麻薬組織の仕事が舞い込んだ!
車で荷物を運ぶ途中、警察にバレそうになりながら、機転を利かせて切り抜けるアールは
人生の酸いも甘いも噛み分ける、成熟した
男性の姿でした。
運び屋の仕事の途中でアールがメアリーの
葬儀に参加できたことは、家族の再生を
表現していました。
アールが警察に逮捕されて、裁判になったけれど
自分の人生間違いだらけだった。
と呟く場面は、悲しさを振り返る気持ちで
見ていました。
刑務所で花を育てることにより、家族の愛を
育てたかった心情が伝わるストーリーでした。
これぞイーストウッド映画
良い作品です。
ストレートすぎたかな
クリント節の気のいいお爺ちゃん犯罪者
実話ベースのクリント・イーストウッド主演&監督作品。
【ストーリー】
主人公は経営していた園芸牧場経営が破綻して、放浪せざるを得なくなった初老の男アール(クリント・イーストウッド)。
関係の破綻していた娘の元をたずねると、誕生日パーティーの最中。
所持金も尽きて切羽詰まったアールは、そこで出会った娘の友人から持ちかけられた「用意された車を目的地まで運ぶだけで金がもらえる」仕事に手を染めてしまう。
予想外の報酬の多さに喜ぶが、運んだ車に積まれたモノはやはり南米産のヘロイン。
他にやる事もなく、出来る事も限られたアールは、交通違反をした事がないという安全運転で、FBIの厳しい取り締まりの網の中を悠々と運び屋稼業で稼いでゆく。
成功率のあまりに高いアールの存在は、"エル・タタ"と呼ばれ、FBIとマフィアの双方から注目されるようになる。
その話を聞いたボスにも気に入られ、南米の豪華な屋敷に呼ばれて歓待をうけるアールだが、台頭するマフィアの若手たちは、鋭い敵意をアールにむける。
なんというか、肩の力の抜け具合がクリント節。
冒頭のスピーチに見られる、気のよさと人好きのする風貌とユーモアのセンスでみんなに愛されてる年老いた男の、お気楽な運び屋ライフをリラックスした画面で撮りつないでゆきます。
『許されざる者』ではなく『スペース・カウボーイ』よりのクリント節です。
マフィア相手のお仕事ですから、最初はひどく脅されたりしますが、田舎者の朴訥さでのらりくらりと乗り切ってゆきます。
FBIに次々と運び屋が逮捕される中、疑心暗鬼になるマフィアたちを尻目に、自分流のやり方でどんどん仕事を成功させてゆく姿は、イーストウッドの映画を撮る姿勢そのまんまですね。
無理はしない。
『ミスティック・リバー』で、銃声と共に鳥が飛ぶ予定のシーンも、飛ばなかったけどそれでいいやとそのまま使う緩さ。
偶然出会った忙しなげなFBI捜査官に「家族を大事にしろ」とアドバイスしたり、マフィアの世代交代と共に(ネタバレなので中略)し、家族と和解して、最後には園芸にもどる姿。
タフぶらず、モテを気取らず、自然に老いた自分を演技してます。
演技がゆっくりでも、カット割はリズミカルだから退屈する事もありません。
半世紀以上を映画の世界で生きてるイーストウッド、本当に映画をよくわかってる人なんだなーと感心します。
ジェイムズ・スチュワート似
原題の「The Mule」ですが、本来の意味はラバ。口語では直接的に「運び屋」の意味ですが、「がんこもの」みたいな意味もあってうまいダブルミーニングになってるな、と思いました。実話をもとにしているというところが面白いですね。
監督の筆致はいつもながらさすがです。
黒人やメキシコ人に対しての差別発言がいくつも出てくるのはちょっといかがなものかと。それこそ正直で頑固な年寄りということを表現したいのだというのは分かりますが、イーストウッドにはそういう差別的な老人を「古き良きアメリカ」として美化する傾向があっていただけないですね。まあ自身がそういう人なんでしょう。「ジェイムズ・スチュワート似」って作中2度もわざわざ出てくるのは観客に正しい人と思わせるためのバイアスかな?笑
映画としての出来はいいだけに残念です。
イースト監督 いつも通りの安心安定の佳作
仕事よりも家族を大切に
90歳の役
100歳まで生きた新藤兼人をはじめ、日本でも長寿の映画監督は数多いるが、晩年になるまで映画は作っても主演を果たした例はない。
87歳にして90歳の役を演じたクリント・イーストウッドは、人間は何歳になっても挑戦できるという希望を与えてくれた。
主人公のアールは老いのためかセリフ回しこそ小声で力がないが、辛口ジョークを交えた毒舌トークは冴えわたる。麻薬王の役でマフィア映画で有名なアンディ・ガルシアが登場するが、今の姿にビックリ!その麻薬王に招かれたパーティーではアールのまさかの濡れ場も・・・
家庭を省みず、仕事一筋に生きてきたアールが、不法とはいえ麻薬の運び屋で稼いだ巨額の報酬を困っている人たちに寄付をする、そして、最後には自分の半生を懺悔し、家族愛に目覚め、潔い決断をする、その行動に心を打たれた。
おじいちゃんがいつ撃たれないかヒヤヒヤする(笑)
おじいちゃんがヤバいところに足を踏み入れて最後は一家離散でもうメチャクチャだ~~!!という感じではなく、飽く迄もお小遣い稼ぎで半ばメキシコ人たちに利用されるお話。おじいちゃんが実はメッチャキレるだとかメッチャ強いだとかそういう事もなく、その辺のご老人が参画するような感じで面白かった。実話であるが故か。
そんなおじいちゃんも”人生経験”だけは他の誰よりも豊富なので、そういった部分でマウントを取ってメキシコ人や警察官とやり合えるある種の爽快さが有って新鮮だった。決して急にとんでもアクションをするとかでもなく、むしろいつ撃たれないかヒヤヒヤするような状況でまるで息子の相手をしているかのように説教を始めるのは結構爽快です(笑)。
アクションや特別な能力に頼ること無く、一人の人間として、人生の先輩として彼らに真摯に向き合う新しいスタイルで、なんだか新しい職場ですぐに助けてくれた心優しいおじちゃん先輩を思い出すようなそういう感覚で見れる映画です。
今見るとおじいちゃんが頑張ってる映画、でも自分が歳を取ってから見ると、また違うのかも。
久々にいい映画を観た
自分勝手なのに何故か憎めない
時代錯誤の差別用語をいうかと思えば
その一言が的を得ていたり、しみる言葉だったり。
序盤から「もう運ばないで」と思いながら見る。
時代遅れで不器用なとこもあるのに、
機転を利かせ次々に運ぶ。
いずれ終わりが来るのだろう
その結末はずっと号泣しながら観た
エンディングは歌詞も含めめちゃめちゃ良かった。
【イーストウッドの集大成】なんて書かれていたけど、
さすがというか、これが本物ということなのだろう。
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