影裏のレビュー・感想・評価
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多面のガラス玉のような艶美さ
前半と後半で評価が分かれた作品
前半の100分に1600円の価値あり
前半における今野と日浅の関係描写が素晴らしい
特に今野(綾野剛さん)の表情や瞳、肌質の変化で表現するのが良い
非常に繊細で美しい
綾野さんの表情の変化に心を奪われた部分が大きい
だが
後半のリズムはとにかく良くない
2時間14分にする必要がどこにあるのかという感じが否めない
原作が純文学というのもあり
そのままのボリュウム比で配置してはやはりいけない感じがする
誰にも裏の顔がある
日浅(松田龍平)が死んだ・・・
驚きを隠せない今野(綾野剛)
そして物語が過去へ遡り
日浅と今野の物語が始まる
誰にでも影の顔がある
どんなに親切でも明るい笑顔の中にも
人には言えない裏の影がある
日浅にも今野にもそして登場する全ての人々
私たちにも
物語は今野の孤独な平凡な単調な日々から
日浅と出会い二人の酒を飲んだり釣りをしたりと
二人の過ごす日々を坦々と描き出す
なので結論を求めて観てしまうと
わからなくてつまらない作品となってしまう
なので日浅や今野の気持ちによりそい
鑑賞すると味わい深いものになる
綾野剛の下着姿がセクシーでドキドキしてしまった
副島演じる中村倫也が美しい
初めは誰だかわからなかったが
もしやと!キャー!!と興奮しうっとりしてしまった
結局人の裏の顔なんてわかるわけがない
そういう中で私たちは生きているのだ
_φ(・_・よかったよこの映画。
綾野はLGBT演じさせたらピカイチですね、松田龍平もああいうちょっと風変わりな青年を演じさせるとピカイチ。『羊の木』で演じてたサイコパスのっぽい青年とか。
この2人の演技でこの映画の大部分が成り立っているような気がします。
松田龍平が生きていることがわかった時の綾野の演技は本当に良かった。最高ですね。
それと綾野と昔の恋人とのハグシーン、、、、凄く良かった。ジンときた。
人間関係ってのは相手のことを全部知る必要もなく知らなくてもいいこともある反面知りたいという人間の本能的なものもあり難しいものだけれど、人間の生死や存在はそれを簡単に凌駕するのでしょうね。
難解な映画です(原作を読んだとしても)
松田龍平が好きなので見に行きましたが、難解な映画でした。
映画を見た後に原作を読んで多少補完できましたが、それでもわからない部分が多いです。
原作と映画で少し終わりが異なります。
それでも日浅が結局生きているのか死んでいるのかは曖昧です。
そこを曖昧にしておくことで想像を掻き立てることが作者の狙いなのかなという風に感じました。
もはやただのBL映画
綾野剛と松田龍平の関係性だけに着目すれば、
今野(綾野剛)が日浅(松田龍平)を好きになったけど、日浅が最低なやつで、最終的には今野が日浅に利用されたことが分かり、「結局、私もただの金づるだったのねー。えーん。」で終わるという、クソしょうもないストーリー。
原作未読だが、原作にはBL要素がないということなので、おそらく最後の今野の号泣シーンはもっと別の意味だったんだろうと思う。
原作が芥川賞で震災も織り込んでるということで、おじいちゃん、おばあちゃんも見に来ていたが、彼らはどういう気持ちでこの映画を見ていたのだろう。
今野と日浅の関係性がただの恋愛話になってしまっているのに、震災を絡める意味がまったく見いだせなかった。震災をからめたせいで難解な印象ができてしまっている気がする。
この映画のストーリーは最初に書いたとおり、好きな人が実は最低なやつで、とっても悲しいというクソ単純な話。
ただ映像はキレイだった。
難しい
さすがに単調すぎ。
想像力がないと理解するのが難しい。
主題は人は見かけによらないから気を付けろよ、か。
またそんな信頼できないやつでも、愛してしまい、最後は生きてて報われた今野の気持ちに共感してくれよな、か。
あと突然消えた訳でもないような気がする。
原作をよもう。
【神出鬼没な、"段ボール課長"の表と裏の顔・・。】
ー 序盤は盛岡に転勤し、知人のいない今野(綾野剛)と同僚、日浅(松田龍平)が、徐々に近しくなっていく様が川釣りをする風景を背景に描かれる。ー
・二人の演技は見応えがあり、そこに筒井真理子が彼らの職場の同僚として絡んで来ると期待は高まる。
・突然、職場を辞めた日浅に戸惑いながら、彼が現れると嬉しさを隠しきれない今野。
・が、ここから物語は錯綜して行く。
・あの出来事を絡ませながら、物語が進むのだが、思わせ振りな濁流の川のシーンが随所に挟まれたり、日浅の"屍の上で・・・"という台詞もあざとい感が拭いきれない。
・今野の性癖も劇中露にされるし、昔の"友人"(中村倫也)も登場するが、そこから物語が展開しない。
・日浅の過去が暴かれる場面の父(國村隼)、兄(安田顕)の日浅に対する態度も台詞の根拠が観客にきちんと提示されないため(学歴詐称という事は提示されるが、台詞のみ。)何故、父が縁を切る決断をしたのかが、腑に落ちない。
・作品の風合い、役者達の演技には魅了されたが、何を語ろうとしたのかが、観客に伝わリにくい作品。
<失礼を承知の上で敢えて記すが、大友監督が、”芥川賞作品を映画化するのだ”と気負い過ぎた感が拭えない作品でもある。>
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