Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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自分の知らないことがあの時起きていた
当時、中学1年生だった私は現場でここまで重大なことが起きてるとは知らずのうのうと生活していました。あの時、住んでいた場所は千葉県です。映画で初めて千葉まで影響があるかもしれないということを知りました。あの最前線で必死で日本の為に尽力を尽くしてくれた人達には本当に感謝しかありません。この映画を見るまで知れなかった事実がありますが今日、自分が安全で安心な生活を送れてることを当たり前だと思わず、感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいと思います。あの震災で亡くなった方々、被爆された方々にご冥福をお祈りします。この映画を作ってくれてありがとうございますこれからの長い人生いつか福島の為に日本の為に生きていけるように自分も尽力を尽くしていきます。
誰もが観るべき作品
あの日、絶望的な状況の中で現場の作業員の方々が、どれだけ必死に日本の為に頑張ってくれていたのかを知ることができ、感謝の想いしかありません。
原発周辺の住民の方々が避難するシーンがありましたが、この日から9年経った今でも、この住民の多くは家に帰れていないという事実にゾッとしました。
また、登場人物の父親が原発が出来たおかげで、出稼ぎに行かずに家族と暮らせると言っているシーンがあり、原発を巡る問題は安全性だけでは解決しないと言うことも認識しました。
原子力発電に関する問題は様々な政治的な立場や意見があるとは思います。しかし、あの時絶望のどん底で現場の作業員がどれだけ必死に職務を全うしていたか、原発周辺の住民はどのような気持ちで避難していったか。来年に復興五輪を控えているからこそ、この映画を観て、それを改めて知るべきだと思いました。
FKS50!!!???
う~~~ん
なんで50???
まあまあまあ。
なぜか時間が経つのが早く感じてしまいまして。(笑)
よくもわるくもキレキレで。(笑)(笑)
組織なんだから、きちんと事情を説明して、お互いコミュニケーションとろうよ??みたいな。(笑)
でもあの状況じゃ仕方がないでしょう。(笑)とか。
いやーーーー。
うーーーーーん。
何だろうな。
個人的には、津波パニックムービーとかならあれだけど。
ここまでドキュメンタリーチックというか。現実におこったことだと。
コメントしにくい。(笑)
これを作った目的というか??
オリンピックの為なのか。
そのための、おさらいムービーなのか。??
ドキュメンタリーではないし。フィクション??調だけど、いちおう史実に基づいてなのか??
まあ、まあ、まあ。
これって誰が得するのか??みたいな。(笑)
まあそんな適当なことが頭をかすめながら。
キチンと完観です。(笑)
復興オリンピック!!!!
津波がどーーーん。
爆発がバーーーン。(笑)
大変そうな、シーンがいろいろで。
うーーーん。
組織が崩壊している~~~とか。
まあ仕方がない。(笑)
今から9年前で。
大変そうなのか。
うーーーん。
感情重視な。
映画的デフォルメなのか、どうなのか。(笑)(笑)
福島と原発を語るための必須知識
ニュースとして採り上げられる東日本大震災、特に福島の話題は故郷を追われた地元住民に焦点が当たることが多い。勿論それを批判するつもりは毛頭ないが、今後の原発のあり方や福島が抱える問題を議論するためには、政府・東電・社会情勢など様々な観点で当時を知る必要がある。本作では東電の視点で当時を丁寧に描くことで、今後福島と原発などの問題を語る上で知らなければならない事項が凝縮しているように思われる。
物語を通して印象的だったのは「次の世代」を意識した行動や台詞である。震災で犠牲となった方々と対比して、視聴者は次の世代に重ね合わせることができる。
終盤では、井崎は吉田所長を弔う。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に例えるならば、カンパネルラが所長であり、井崎と視聴者はジョバンニである。
二度と同じ事態とならぬよう、緊急対策室の中とは言わないまでも、私を含め視聴者は当事者として立ち向かわなければならないと改めて考えさせられた。特に民間企業の一個人に「俺たちは自然をなめていたんだ」と言わせた我々の罪は計り知れない。
他人のことを偉そうに言えないが、大震災や原発の問題に対して、多くの人は「なんとなく知っている」状態で止まっている。2011年にリアルタイムで体験したり見ていたにも関わらずである。当時戦っていた方々の姿を目に焼き付け、原発などの問題に向き合わせる十分なエネルギーを本作は秘めている。
(単なる個人の好き嫌いの問題かもしれないが、だからこそ個人的には東京2020大会を引き合いに出し、復興のシンボルとすることには若干の疑問が残った。評価を星4としたのはそのためである)
良い映画でした
この映画を見て1番思ったのは、原発についてみんながその存続について考えるべきだということだ。
俺たちはどこで間違えたのか、という問いに最後に、自然を舐めてたという答え。本当にその通りだ。だからそれだけで終わってはいけない。どんなに高い壁で守ってもさらに上回る自然の脅威があるからだ。そして、さらにエンディングではソーラーパネルや風力発電の映像が。原発はかつての日本の高度成長を支えてくれた安くて素晴らしいエネルギーだったかもしれない。でもこの事故が起きた。次の悲惨な事故が起きる前に次のエネルギーに踏み出したい。そんことを思った。
そして、この映画のタイトルが、当時の原発現場を最後まで守ってくれた人たちのことを海外メディアがこう呼んでいたそうだ。当時は報道されなかったな。
内容は事実をわかりやすく残すという意味ではよかったと思う。ただ、ストーリーは現場を知らないお偉いさんとの闘いにあつくなるシーンが多くてちょっとあきた。
あの日を忘れない…
映画としては見るには75点… テレビでやるのを待つかレンタルでもいいかなーという感じでした。唐突に回想シーン(米軍の幼少時)とか死の灰シーンは、ん?と、思ったりしましたが… 少し安っぽくなっちゃうよー。
ただ、現場の方のご苦労がよくわかりました。あの日、あの時、何をしていたか… おそらく経験者は皆だいたいは覚えていると思いますが、その後の数日間、東電に限らず様々な職種の方がそれぞれのカタチで全力を尽くしていたんだろうなと考えさせられました。火野正平が頑張ってバルブを開けてるとき、私も会社に缶詰だったっけーなんて…
皮肉にも今世の中がコロナで「想定外」の出来事に翻弄されつつありますが、踊らされることなく冷静に対応していきたいもんです。
追記 海外ドラマの「チェルノブイリ」を見ました。1話60分はあるし、5話もあるので深ーく描かれてて、むっちゃよかった!
リアルだった
この映画の中に登場した、とある役柄そのままを実際に経験した者にとって非常にリアルな映像だった。と共に、よくぞ映像化して頂いたと非常に感動しました。
大熊町の入り口に掲げられた【原子力明るい未来のエネルギー】というアーチが最後に出てきましたが、実際に震災直後に原発に向かう時に通り、真っ暗なところで車のライトに照らされ、ものすごく不気味な印象があったことを思い出しました。
また、満開の綺麗な桜並木では帰還困難のため誰も見る人がいないけど、これからもずっと変わらず咲いていくというメッセージが受け取れて感慨深くなりました。
それでも向き合っていく覚悟
コロナで映画館は控えていましたが
様子を見て鑑賞
感想は
当時の緊迫感
どうしようもなさ
立ち向かう決意
ひたすらリアルに描写されており
コロナで気落ちしてるところを勇気づけられました
あとこの映画は政治的なメッセージは一切無いと思います
ただ原発と共に育った作業員の人々が
故郷を守るために戦った記録
当時の政権の個人名は出てきませんし
(まあ出さないのが逆に皮肉っちゃ皮肉かもね…)
あとどうしてもそんなに過去の話ではないため
この映画の話なのか
実際に起こった当時の印象なのか
鑑賞後に議論するのは難しい作品だと
思いましたが
自分にはとりわけ美談には感じませんでした
ただ綴るに留まった印象
原作は門田隆将氏の吉田所長へのインタビューをもとにした作品
現場を投げ出して職員が逃げたと報じた朝日新聞や
それまとめて事態を収拾したと吹聴する当時の首相などに
真っ向から反論する形で話題になりました
冒頭いきなり地震が発生するところから始まり
津波による非常電源停止から原子炉の冷却システムが止まり
どんどん悪化していく事態をなすすべ無く対応に追われ
意味不明なタイミングでの首相の視察など様々な
対応に迫られる福島第一原発の吉田所長や
伊崎当直長とスタッフの奔走が描かれます
当時原発の様子はワイドショーなどでは御用学者が
安全だ安全だ爆発はないと言い張り
NHKの遠影カメラでしか様子はわからない程でしたが
いきなり水蒸気爆発を起こした映像は正に恐怖でしたし
正しい情報はわからずいよいよ日本もおしまいかと
思わされましたし自分は中部地区でしたが日々線量を
気にしていた記憶があります
この映画で感じたのは福島に建設された原発と共に育ち
生活として関わってきた原発をどうにかして
故郷を守ろうと言う気持ちで立ち向かい
最悪の状態は防げたものの帰れない場所を作ってしまった
事への責任などといった感情が現場の作業に携わった
方々にあったのだなと思ったことでした
9年経った今でも完全に元通りには当然なっていませんが
少しずつ回復が進んでいることは幸いなことです
むしろ損害がつづいていなければ「困る」らしい
反原発派の連中の未だに続く福島へのヘイトには
憤りを感じます
原発は推進か反対かという二極論ですぐ語られますが
自分は手放せるか出来ないかだと思うし
出来ないと思います
前述の通りひとつの地域を活性化させる経済面
資源の少ない国での効率の高い発電方法
1度すった甘い蜜から逃れられるでしょうか
もし現世の文明で否定したとしても
巡り巡ってまた関わることになると思うからです
ならしっかり向き合って付き合い方をはっきりしていく
事が文明の責務だと思います
あの地震に耐えた原発もあるのですから
クルマも内燃機関を止め電気自動車にすると
言ってますがその電気を作るのに石油を燃やしていたら
結局やってることは同じです
これからも議論はつづくエネルギー産生法
こうした作品などをもっても色々考える
キッカケになると良いと思いました
震災時の福島を知る
東日本大震災を多くの方が経験したわけですが、福島の第一原発の様子を知ることが出来る良い映画だと思います。
映画だからやっぱり演出が入って美化されてるし盛り上げたりしていますが、ドキュメンタリーではないので、その辺りで不満を上げてる人は、ちょっと違うかなと思います。
ストーリーをざっくり言うと下記の流れです。
映画はいきなり震災から始まります。その直後、津波がやって来て発電機が海水に浸かり故障したので、現場の中央制御室は真っ暗になってしまいます。
そこで働いているのが主人公の伊崎(佐藤浩一)です。伊崎は震災後直ぐに福島原発所長の吉田(渡辺謙)に電話連絡し二人三脚で原発事故を防ごうと協力して対応します。
計器類が異常を示す(気圧の膨張)ので、伊崎はベント(気圧上昇により原子炉が爆発するのを防ぐため、バルブを開いて空気を大気に放出すること。これを行うと放射性物質が原発周囲に撒かれることになるので、ベントは余程の緊急時のみの対応。当然、周囲には人は住めなくなる。ベントは世界で例がないこともあり、政府からの許可もなかなか下りない。)するため部下から志願者を募ります。バルブは原子炉の近くなので、放射線を沢山浴びてしまい体に悪影響を及ぼすので、かなり危険です。
二人1組でバルブを開きに行きます。服装は防護服に防護マスク、20分で尽きる酸素ボンベを身に付けています。1つ目のバルブは開けましたが、2つ目のバルブは、高温となった室内と、非常に高い放射線量により失敗してしまいます。
その後、水蒸気爆発が起こるのですが最後の2号機だけ何故か気圧が下がり爆発しませんでした。最終的に米軍が動いて避難民達は救われます。伊崎は現場から解放され家族の元に帰ります。
そして3年が経ち、伊崎は福島で春を迎えて終わります。
この映画では、判断できない東都電力本店(東京電力ではない)とそれに苛立つ吉田所長(本店に向かって悪態をつきます)が描かれています。私のサラリーマン経験から、基本は上からの指示以外のことはできませんから、その場での個人の判断による対応は難しいと思いました。東京電力の様な大企業ともなれば、なおさらだと思います。(優秀な社員が集まっているはずですが。)
政府指示による、ヘリコプターからの海水投下について、吉田はセミの小便と例えます。結局、現場の人間がどうすべきかを一番分かっているわけです。この辺りも、サラリーマンの方なら共感出来るのではないでしょうか?
泣かせようとする意図を感じる場面は何回かあり、それで泣いてる方も多かったのですが、私は現場の末端として働いている派遣社員の事が気になってしまいました(笑)
もう少しリアル感があればと思いました。海外メディアが福島原発事故を報じてるシーンでは、恐らく実在しないニュース番組なので、残念に思いました。また東電と言っているが東都電力の略称で東京電力でないことにも残念さがあります。略称もTTEPCでしたしロゴも異なりました。シン・ゴジラの方がリアル感があったと思います。
吉田と伊崎とその部下達がヒーローになってます。彼ら福島原発と戦った人達のことを海外メディアはFukushima50と名付けましたが、東電社員だけがヒーローになっていることに違和感を感じてしまいました。もっと多くの方(派遣社員)が活躍してたのではないでしょうか?
吉田所長は事故の2年後に食道がんで亡くなってます。事故の時にあれだけ頑張った方なんだと感心しました。
映画としては、普通に二時間観れますよ!
トモダチ
東日本大震災という日本でも屈指の大災害を映画にするというのはとてもプレッシャーを感じるものだと思います。製作陣の皆様お疲れ様でした。
現場の緊迫感はひしひしと伝わってきました。もう少し説明が欲しかったなぁと…
首相がさすがにバカすぎましたね。放射能出てる現場にズカズカ乗り込んでは、命令するな!これは命令だ!とかもう観てて痛々しかったです。日本映画は誰かを無能に描かないと成り立たないのか…
アメリカ軍が終盤の方ではありますが、とてもカッコよかったです。助けに行く、作戦名はトモダチ。少しの出番でも印象に深く残りました。
いろんな意見がありますが、「観るべき作品」なのかと思います。
この作品だけは東日本大震災が起こった3月11日に鑑賞したくて、この日を待っていました。
感想は面白い、面白くないを簡単に語れないぐらいに見応えがあり、個人的には観るべき作品で、あの震災を知っている者は観なければいけない作品かと思います。
冒頭から劇中で鳴り響く緊急地震速報のアラームはやはり心臓に悪い。
いきなりドキドキの心拍数が上がり、その後の余震や第一原発での爆発が起こる度にビクッとします。
渡辺謙さん、佐藤浩市さんを始め、様々な豪華キャストで固められた作品は極上の作品として見応えがあり、
1号機、3号機と爆発していく描写はキリキリとする痛みを感じるくらいに胸が締め付けられます。
佐藤浩市さん演じる伊崎利夫を始め、現場を担当する職員のギリギリでの奮闘とそれを管轄する所長の吉田昌郎を演じる渡辺謙さん。
現場と本社。そして政府との葛藤。
最悪の状況下、東日本壊滅が過る中で職員の奮闘には涙腺が緩みます。
原発の現場での緊張感が半端無いのですが、そんな緊張感が続く中での時折入る緩急の「緩」が上手く、エンターテイメントとしても一級の作品かと思います。
今から7年前に「週刊モーニング」で不定期連載されてました、竜田一人さんの「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」で震災後の福島原発の撤去作業の様子が描かれていたので読んでましたが、それでも得た知識は微々たる物です。
東日本を襲った未曾有の大災害で様々な被害が出て、沢山の犠牲者が出ました。
当時どんな事が起こったかはそれなりに知っていたつもりでも、まだまだ知らなかった点もあり、震災に合われた福島の方々に比べればまだまだ勉強不足な点も多々あるかと思います。
いろんな意見があって、この作品に東電の福島第一原発の現場の人達を必要以上に美化していると言う意見もあるかと思います。
それでも思うのは、この作品は映画であり、事実を元に製作されている事。
東電の第一原発での現場の方々の決死の奮闘があったからこそ、あれ以上の被害が出なかったと考え、考えうる最悪の事態に行くまでに食い止められたと自分は考えます。
事実を淡々と述べ、検証するだけならドキュメンタリーで良いかと思います。
必要以上の脚色がなされていると言う意見もあるかと思いますが、自分は映画としてのヒューマンドラマの範疇は越えてなく、そうは感じませんでした。
あの日あの時にあの地震が起こった事は紛れもない事実で、当時東京に居た自分でも東日本大震災の出来事は風化はさせてはいけないと思いますし、まだ9年しか経ってないのに既に風化しつつある事を感じます。
先日、常磐線が全線開通したとニュースを聞き、9年経ってやっと開通した事にあの震災の規模の大きさを改めて痛感し、また現在も多くの方々が避難生活を送られていると言う現状に復興したとは言い難いし、風化するには早すぎると感じます。
様々な意見があるにしても、この作品が出た事が大事であり、この作品で改めて震災に備えての準備と心構え、平和の尊さ、震災の怖さを知りました。
だからこそ、この作品は意義があり、不謹慎な言い方かも知れませんが、映画としても感動し、楽しめた一級の作品かと思います。
当時様々な状況下の中で被害に合われた方は沢山いて、誰が悪いと言うのではなく、劇中で渡辺謙さんが述べられていた「自然をナメてた。慢心していた」もうこれに尽きるのでないかと。
だからこそ、いろんな形であの震災が起こった事、あの震災で学んだ事を後世に残す事。
その1つがこの作品だと考えます。
またラストで描かれた「トモダチ作戦」も感動しました。
これもいろんな意見がありますが、素直に感謝を述べたいと思います。
今から9年前の2011年3月11日2時46分。当時専門学校の講師をやっていたのですが、その日はちょうど終業日でホームルームをやっている時に地震が発生しました。
幸い日頃の避難訓練のおかげで、慌てる事もなく避難し、無事に生徒は帰宅出来ましたが、一週間後に控えた卒業式は生徒の安全を考え、中止になりました。
安全を鑑みての中止ではありましたが、それでも学校生活を共にした生徒達を卒業式で送り出してやりたかったのでなんとなく心残りがある感じを覚えています。
先日、専門学校に通う知り合いの子が3月19日に行われる卒業式が中止になったと聞きました。
その子は小学校の卒業式は震災で中止になり、今回はコロナの影響で中止。
人生で卒業式を迎えるのは普通は多くても4~5回ぐらいかと思いますが、“人生で2回も自分が参加する卒業式が中止になると思わなかった”と言っていました。
福島の復興は着々と進んではいますが、完全復興まではまだまだでオリンピック・パラリンピックの聖火リレーが福島からスタートすると言うテロップは3月11日ではオリンピックが行われないかもしれないと言う現状が皮肉にも感じますが、それでも前を向いて歩んでいくしかないんですよね。
長文で拙く、まとまりの無い文章ですが、いろんな事を再び繰り返さない為にこの作品は「観るべき作品」と個人的には考えます。
後味が…
9年前のこの日に起こったことを、自分の中で風化させないために、鑑賞しました。
TVで見ていた福島原発の事故や、その中で必死に止めようとしていた人達の努力に、あまり触れて来ずに今まで生活していた自分が恥ずかしくなりました。
改めて考えさせられた映画でした…が
ただなんとなく最後にグッとくるものはなかったです。賛否両論あるとは思いますが、原発事故を取り上げた映画であったのなら、もう少し現場を掘り下げた、迫った内容であってほしかったです。映画ですのでリアリティを求めるのは違うんでしょうけど…
会議のやりとりがくどい。
最終的に、何を伝えたかったのか?自然災害の恐怖?家族愛?中途半端で後味が悪い…
印象に残るシーンは無いです…出来事を淡々と流している感じというか…
出演者が豪華で、演技も素晴らしいだけに内容が中途半端なイメージでした。
震災で大変な状況の中、父親が家族を離れ、命をかけて国を守るために働いている。それを待っている家族の不安や辛さは、体験した方でなければ計り知れません。
ですが、この映画には娘が思い出を回想するシーンは必要でしたかね?
ただ、9年経ちましたが、あの日のことは絶対に忘れてはいけないと改めて思います。
被災された方々にご冥福をお祈りします。
あの日あの時、守りたいもののために。
Dolby-CINEMAで鑑賞。
原作(門田隆将「死の淵を見た男」)は既読です。
2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災発生―
高校2年生だった私はその瞬間、部室で仲間とおしゃべりに興じていました。関西地方でも震度2か1の揺れを観測したはずですが、全く気づいていませんでした。部室のドアがガラリと開いて、顧問の先生が顔を覗かせました。
先生は、「今揺れへんかったか?」と私たちに訊ねましたが、何も感じていなかった私たちは「知りません。全然気づきませんでした」と応え、また元のおしゃべりに戻りました。いつも通りの日常の真っ只中にいた私たちは、しばらく経ってから再び顔を出した先生の一言に度肝を抜かれることになりました。「東北がえらいことになっとるぞ!」―
大急ぎで部室のテレビをつけた私は、画面の中で繰り広げられている光景に息を呑みました…。凄まじい濁流が海辺の街を飲み込み、漁船がまるで木の葉のようにくるくると波に弄ばれていました。到底現実とは思えない光景に目を奪われていると、「津波や…」と先生が呟きました。
帰宅を促された私たちは急いで家に帰りました。母と祖母はまだ何も知らない様子でした。「津波や! 津波!!」と血相を変えて帰宅した私を困惑の眼差しで出迎えたふたりでしたが、テレビ画面に映し出された光景を観て、先ほどの部室での私のように言葉を無くしてしまったようでした。
東北地方太平洋沿岸地域の被害が甚大なのはもちろん、東京でも交通網の麻痺による帰宅難民が発生している様子に、この地震がこれまでに前例の無い災害であることを実感させられました。やがて、東京電力福島第一原子力発電所で事故が発生したと云うニュースが流れ、原子炉建屋が水素爆発を起こした瞬間の映像に「いったい日本はどうなるんや…?」と、この国の滅亡を予感したことを鮮明に覚えています…。成す術が無い状況に焦燥し、どうすることも出来ないもどかしさに正直怯えました。日常が崩れ去る音が聴こえた気がしました。
―本作を観て、9年前の記憶がまざまざと蘇って来ました。
前置きが長くなりました。
絶望的な状況において、最悪の事態を回避しようと原発内で奮闘した人々がいたことを、決して忘れてはならないなと思いました。あの時、報道された事柄の裏側で何が起きていたのか、理解出来ていなかったことを痛感しました。
決死の覚悟で過酷な戦いに身を投じた彼らのことを、海外メディアは"Fukushima 50"と呼び、その行動を称えました。彼らは何故、放射能汚染による命の危険があると分かっていて、尚も原発に留まることを選んだのか…? 職業意識からの使命感? 事故を起こしてしまったと云う罪の意識? ―それだけでは、ここまでのことは出来なかったのではないか?
もしかすると、日本を守るため、故郷を守るため、何よりも愛する人を守りたいがための行動だったのかもしれない、と思いました。否、そんな単純な感情だけでは無かったのかもしれません…。言葉では言い表せないほどの、その状況に置かれた者でないと容易には理解出来ないような、複雑で、しかし一本ぴしっと筋が通っているような何か…。とにかく揺るぎの無い強い信念がそこにはあったのだなと、強く感じました。
一号機と三号機の水素爆発、二号機原子炉格納容器の圧力上昇に伴い、若手の職員や協力企業の人々、技術畑ではない部署の人たちが吉田昌郎所長(渡辺謙)の命令で原発から退避することになりました。その際、それでも残ると言い張った若者がいた一方で、年長者でありながら退避した人もいました…。あの時の現場では皆それぞれが、選択を迫られていたんだなと思いました。それは命に関わる選択であり、下した決断に対して他者が非難することの許されない聖域だな、と…
ただでさえ過酷な現場なのに、本店や官邸からの圧力、理不尽な命令、本質を理解していない者の横暴とも思える発言など、およそ信じられないようなことが次々と降り掛かって来ました…。特に原作を読んだ時も衝撃を受けた場面が、事態終息に忙殺されている現場に、しかも被爆の危険性がある地に一国の元首が突然自ら視察に訪れ、そのせいで原子炉の冷却活動が妨げられたばかりで無く、あまつさえ放射線管理の原則を無視し、命懸けで頑張っている人々の目の前で、「私が何のためにここに来たか分かってるのか!?」とのたまう…。その視察を止めもせず現場に対応を押しつけた東電本店のやり方…。他にも、素人考えの官邸からの横槍をそのまま現場に"命令"として伝える…。防波堤にならなければならないはずの上層部が、官邸の手先であるかのように現場を混乱に陥れる…。非常事態なのに、上への忖度が無くなることはありませんでした。憤りを覚えました。現場の苦悩は如何ばかりだっただろう…
あの時あの瞬間には、人間の強さと弱さ、苦しみ、怒り、悲しみが交錯したドラマが展開されていたことを知り、涙が止まりませんでした。未曾有の大災害により、最後の砦となってしまった人々―。その運命の過酷さに、想いを馳せました…。故郷への想い、仲間との絆、大切なものを守るために死物狂いで戦い抜いた人々がいなければ、今よりももっと最悪な事態になっていたかもしれない…。感謝の気持ちが湧いて来ました。しかし、事故の影響で今も苦しんでいる方々のことを考えると、そう思ったことが失礼であるような気もしました。故郷や我が家が帰宅困難地域になってしまって、戻れる目処なんて到底立っていない状況です…。過ちを教訓にして、このような人たちを二度と出さない未来を、築き上げなければならない…
伊崎(佐藤浩市)の言葉、「俺たちは何を間違えたのか?」―永遠の問い掛けだなと感じました。誰もが考え続けなければいけない…。胸に刻まなければならないなと思いました。
※鑑賞記録
2020/04/18:Amazonプライム・ビデオ(特別配信)
2021/03/12:金曜ロードSHOW!
政治的プロパガンダ映画?
被災当時は一部からは人災だと揶揄されていることは知っていましたが「事実に基づく映画」として制作したにしてはあまりにも偏った視点の内容に感じました。
現場で命をかけた作業員の方々(事故原因や対応)は漠然と描写され、当時の東電、政権、官僚批判が色濃く描かれている様に感じます。
正直、知り合いには変な目で見られそうでお勧めも批判もとても出来る代物ではないので匿名のこちらに感想として記載しておきます。
原発事故ではなく津波災害にフォーカスを広げた方が中身のある作品になったのでは?
ただ、佐藤浩一さん、渡辺謙さんの憔悴した様子や鬼気迫る演技はやっぱりすごいです。
ほとんど実話だから凄いんだぜ。
映画なんだから、当然演出があり、誇張があり、
大人の事情で描けない部分もあるだろうよ。
こまけー部分はいいんだよ!
予測を超えた地震と、津波があり、
(予測すべであり、対策を取っていなかったのは許しがたいが)
原発の全電源喪失という事実。
そして、命の危険を感じつつも、その責任感から
現場に残り、事態の推移を見守り、
どうにかならないか悩み、解決すべく仕事をしていた。
これは、紛れもない事実で、これだけで感動ものだって事だろ!
どこの世界に、このことが実際に行動に起こせる国があるんだよ!個人なら、そら当然いるだろうよ!
単なる仕事仲間たちが、いざとなったら、団結し、
自己犠牲の精神で、決死隊に名乗りを上げる。
スゲーよ!もう、それだけで!
FUKUSIMA50だって、海外のメディアが名付けたんであって、地元民が呼んでるなんて、言ってないし。
実際に、地震、津波、原発の被害に遭われた方々は当然
様々な意見があるでしょう。
国や東電の対応に不満もおありでしょう。
しかしながら、だけど、その問題とこの問題を、
ゴッチャにして、映画を評価するのはおかしいと思います。
自分も、映画としてもう少し原発問題の安全性とか、
科学的なアプローチがあったほうが良かったと思いますが、
それはまた、別の映画に期待します。
違う観点からの映画もすでにあり、それも見ました。
追伸、
この映画に星ひとつも付けられないなんて、悲しすぎる。
自分の中では、多分違う国の人なんだなーって
思ってしまいます。ゴメンね。
原発帝国の崩壊
厳密には崩壊してませんがそんな緊張感が映画冒頭からずっと続きます
映画として観たらかなりのクオリティであると思うしエンタメとしては楽しめた
本当に出来のいい邦画だと思ったので★4です
しかし事実を元にしているとなると少し複雑な気持ちになる
原作は入念な取材に基づいているようだし、その映像化にあたり更なる脚色があったとしても飛躍した嘘とかは流石にないだろうと思う
ただ現場のやりとりのセリフなどは分かりやすく再構成されたものだし、単なるドキュメンタリーではなくドラマとして成立させる為に実在している人物でもキャラだてをしなければならないのでそこら辺は冷静に受け止める必要がある
今回、"現場で奮闘する人達"としてFukushima50という言い方を私は初めて聞いたが、現場の人が何とかしたのだろうなという程度の認識だったので、映像として現場の壮絶さを再現できた点においては意味があったと思う
あの事故は東電にとっては青天の霹靂であったと思うけど、電力という市場を独占してそこであぐらをかいていた現実もあったわけだし、その点は最前線で働いていた現場の人達だって(その"情熱や勤勉さ"は理解するけど)原発に対しての「安全神話」は疑ってなかったわけです
もし万一の不安を抱いていたとしても東電上層部との温度差で「危機管理」の更なる提案なんて出来なかったと思う
映画では現場で奮闘する人達を主軸にして描いたから、東電上層部や当時の政権をわかりやすい悪役に描いているものの、市井の人達は避難所でのシーンでしかなくそちら側の悲壮さは薄くすみにおかれてる印象となってしまったので、現実に被災された方々からしたら「事故現場が命がけだったのは分かるけど、その煽りをこっちだってくらってるんだ!」となるでしょうね
そもそも「想定外の大きさの津波を想定していなかった」というのが本当かどうか?そこは客観的に言うと単なる希望的観測の幻想化ではなかったか?
原発の安全キャンペーンをタレントさんを使ってCM展開していた時ひたすら原発の安全性を流布していた
東電がCMを流すのはスポンサーとしての利益循環で、原発の必要性・安全性をわざわざ言う事に何の意味があるというのだろうとさえ思っていたけど…
「安全神話」が崩れる事を恐れていたのが今にしてわかる
原発は電力の一つとして欠かせないものになっていたけど、人が管理するには大きすぎる砂上の楼閣だった
この映画が東電のプロパガンダだとは思わない
だけどこの映画を作るにはタイミングがやや早かった
なぜなら東電の禊ぎははれていない
仮に「東電が倒産しててかつてあった大会社という状況かつ福島が完全に復興した状態」ならば話は別だけど、この"現場に焦点をあてたストーリー"も、未だに被災の影響を受けている人達の現実を前にしたら、今やるか?って気持ちになる…
組織としての東電は被害者ではないし、原発事故は天災ではない
命がけで対応した現場の人達のその責任感と勇気は称賛したいし忘れないけれど、この映画は福島復興の追風になるのだろうか?
ラストシーンの桜は殊更に綺麗でした
(*^ω^*)
未曾有
戦慄する。
なんの助走もなし、いきなり押し寄せる津波から本編は始まる。
何年も経ってはいるが、あの時に感じた揺れと恐怖は、今も鮮明に思い出せるようだ。
観客というまるで外野な立場なのに、映画館から逃げ出そうかと思った。
時系列がほぼストレートで分かりやすい。
何が起こりどうなったか、それによって次に何が起こっていくのか。
それを防ぐ為にどおしたか、それは有効であったのか、次の一手はなんなのか。
当時はニュースで連日報道されてた。
おそらくならば分かりやすく詳細に伝えてくれてたとは思うのだけど…ちょっとその報道の仕方に疑問も持った。
素人には分からないのだ。
今のコロナの報道のされ方と似てる。
事実を報道しコメンテーターが感想なりなんなりを述べる。素人目線のコメントはそのまま大衆側の意見なのかもしれないが、それは予期せぬ同調を拡大していき扇動に匹敵もする。
…報道の体質って変わらないのだなぁと変なとこに落胆する。
ただ、東北大震災がもたらした福島原発での災害はとんでもない規模の事故であり、日本という国が無くなる一歩手前までいってたんだと震え上がった。
そんな規模の事故だった割には冷静であったようにも思えたので、報道番組の報道姿勢は的外れでもなかったのかなぁとも思う。
建屋内は壮絶だった。
冒頭の津波など霞む程の出来事が次々に起こる。何度も瀬戸際まで追い詰められる。常に崖っぷちだ。
ドラマだから脚色はあるとは思う。だけども当時の記憶が残ってる。
確かに爆発した。
何度も余震を感じた。
連日の報道内容が思い出される。
…あれに近しい事は起こってたんじゃないのか?現場の人間が命がけで止め続けてたんじゃないのか?破滅に傾く天秤を命を重しに堪えていたんじゃないのか?
ホントに感謝しかない。
ベントを人力でやるなんて、海外からしたら「神風スピリット」とか揶揄されるんじゃなかろうか?それともクレイジーだと非難されるのだろうか?
…それでもなんでも、僕らは生きてる。
現在の東京はコロナウィルスの脅威に晒されながらも消滅はしていない。
メルトダウンによる核融合炉の爆破が起こったら半径250kmに死の灰が降り注ぐ。
チェルノブイリの10倍らしい。
背筋が凍る。
それを彼らは防いだ。
所員を守り、その延長線上にあるものを守った。それは国かもしれないし、それ以後に生まれてくる生命かもしれない。
今年、娘に子供が出来た。女の子だ。
俺の孫だ。
あの原発事故が最悪の結果であったならば、俺は孫に会えてないかもしれないし、孫も生まれては来なかったかもしれない。
どっちに転んでもおかしくない状況で、その瀬戸際までいってた。
僕らは助けてもらったのだ。
それに比べて政府の無能な事…。
まあ、このあたりは現政権とは別の政党の時代だったので妙なプロパガンダが含まれてないとも限らない。
ただ、そう大差はないだろうと思う。
見下してる。へつらってる。現場の経験値を信用してない、託せない。
政治家なんて誰も大差などないだろう。
本社の人間が履き違えてる危機感とか、ある意味人災だったのかと思える節もあったりで、孤軍奮闘の現場に同情した。
彼らはまごう事なき英雄でありながら、悲壮感が漂うところにリアリティを感じてしまう。
アメリカのようにヒロイックなものでは決してなく、揺れもするし、関西人特有のユーモアまで持ち合わせてる。
日本人らしい造詣に好感がもてた。
ただ、好みだとは思うけどBGMは余計だったと思う。感動を促して欲しくはなかった。
戦いの記録で良かったんじゃないかと思う。
架空の人物の目線で語られた物語ではなく、実際に未曾有の二次災害を食い止め、命をかけて抗った人達の物語だったのだから。
この映画が作られて良かった。
2度と起こらない事を祈るとともに、今も尚、現場で戦っている人達へエールを送りたい。そして彼らが繋いでくれた生命を後世に繋いでいく事で、彼らに報いたい。
こじんまりとまとめている
残念ながら肩透かし作品です。
日本の復興の力は凄いんだよとアピールしたい作品ですかね。
菅直人が無能であったこと今さら晒し、現実で起きたことの狭いいち部分を切り取った作品です。
現場が大変だったことは百も承知です。
構成も付け焼き刃的でガッカリでした。
最後にオリンピックに触れることも興醒めです。
ドキュメントなのか中途半端
原発の爆発阻止と、それを取り巻く方々に絞った話なんだけど、それだと東北の震災をきちんと描いた事にはならないんだよね。
津波が街を飲み込む様子も、街が破壊される様子も全く描かれない。
まあ、被害者に配慮したんだろうけど、結局東北は救われた!みたいな終わり方なんだよね。救われてないじゃん!何万人も亡くなったのに。
象徴的なのは、人が亡くなるシーンが全くないんだよ。数年後病死する所長以外は。原発職員の家族もみんな避難して無事。
人の死の描写を避けて逃げて、東北の震災の惨さを伝えていると言えるだろうか?
となると、これはドキュメントなのか創作なのか、どちらとも言えない非常に中途半端な内容になってる。首相も菅直人と全く違うキャラだし。
うーんモヤモヤしたな〜…
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