「すごくよかった」Fukushima 50 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごくよかった
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日本を守るつもりや命を懸けるつもりなどなく、単にいい就職先で東電に入っただろうに、図らずも命がけの重責を担うことになり、それでもその場から逃げずに奮闘しているようすには涙が30秒くらい出っぱなしだった。矢継ぎ早に事件が起こるので、ドキドキしっぱなし。
記憶に強く刻まれているつもりでいたのだけど、けっこう忘れていることや初めて知ることが多い。爆発は1回だったと思っていたら2回で、壁が取れたのを入れると3回。2号機が爆発しなかったのだけど、特にみんなが何かしたわけでもなくラッキーみたいな感じだったのかな。
かなり踏み込んだ内容で震災や原発事故を描いていて、日本人が作って本当によかった。今作っていなかったらイーストウッドが作ったかもしれない。イーストウッドが作っても今回のような形になっていたような気もする。
菅直人は間抜けに描かれていたのだけど、隠蔽したり逃げたりはせず、人柄は誠実そうだった。「ベントしろよ」と言っているのがよかった。
強い放射能を浴びると全身の細胞が溶けて死ぬのは怖い。
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