サムライマラソンのレビュー・感想・評価
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グローバル時代のチャンバラ映画という大志は買うが
「超高速!参勤交代」を大いに楽しんだ(続編「リターンズ」はやや物足りなかった)ので、2作の脚本を書いた土橋章宏の新作、少なからず期待していた。しかし本作、土橋は原作小説のみで、バーナード・ローズ監督を含む3人のチームでシナリオを練ったらしい。アカデミー賞にもゆかりある国際色豊かな製作陣に豪華キャストと来れば、さらに期待値も上がるというもの。
だがしかし。土橋の大きな魅力であった喜劇要素が、今作では藩士vs刺客の緊迫した筋を描くシリアスな演出に押され気味。笑えるシーンもちらほらあり、ビジュアル的に工夫した殺陣(スタッフが黒澤明の「七人の侍」が大好きなのはよくわかる)だって悪くない出来なのだが、お互いに勢いをそいでしまい、どうにもちぐはぐで、はじけ切れないのだ。
それでも、海外の市場を意識した時代劇を作るという動きはチャンバラ映画の生き残り戦略として正しいし、その志には敬意を表する。
地味
土足厳禁
これは脚本が悪いのか、監督が悪いのか?
シリアスなのかコメディなのか、主題がまったくわからない。各シーンがつながってないところが多く、「なんでそういうことになったの?」と話においていかれる。
これだけのキャストを集めたのに、それぞれの演技がまったくつながらず活かされないまま。みなさん、この映画に出演したことが黒歴史にならないかと心配。
音楽が重厚なシリアス調なのも合ってないし、単調なメロディーが延々と繰り返されるので気が狂いそうになる。そして最後は80年代のドキュメンタリーTVみたいなチープさで終わる。
正直な感想は「途中で誰か止めなかったの?」です。
勿体ない……頑張って走ってるのに
ドタバタレース
日本におけるマラソンの発祥とされる1855年(安政2年)の安中藩安政遠足をモチーフに藩のとり潰しを画策する幕府大老の陰謀を絡めたお家騒動映画です。弱小藩いじめが絡むのは「超高速参勤交代」と同じプロット、原作者の土橋章宏さんのお約束ごとなのでしょう。
一応レースだから出場選手のプロフィール紹介のような群像劇風ではありますが人物が多すぎて散漫、その上、後半は刺客との闘いでレースそっちのけ、ドタバタしているだけで深みがありません。
監督がイギリス人というせいか黒船来航という歴史の転換点をクローズアップ、女性の方からキスを迫ったり、幕府の刺客はブーツを履き拳銃を振り回す西部劇のならず者風、刀で首をちょん切るシーンが多かったのは日本刀の方が野蛮でしょうと言わんばかり、違和感はありますが故意に色を付けたかったのでしょう。
折角の流浪の剣士の佐藤健さん起用ですから殺陣のシーンはお約束、ただ忍びの設定のせいか日本製の飛び道具、手裏剣がメインでしたね。騒動の発端は佐藤健さんの早とちりメールかと思いきや刺客を手引きするのは別の藩士、密告は一通ではなかったのかしら・・・。
小松菜奈ファンとして観ただけ
史実をもとにというオープニングから期待感が高まるが、通して観てなんともちゃちい映画でした。
現代風刺というか、どの時代でも忖度と迎合に明け暮れる日本人気質。
サラリーマン社会。
それに滅私奉公した者だけが勝者となる社会。
それはさておき、これだけの役者達を使っていながらこの完成度の物足りなさは残念の極みと言うのが全て。
大河ドラマで堂々と演じ切れる役者達をよくもまぁこんな軽々しく出演させたものだとがっかりしてしまった。
高速参勤交代のようなコミカルに走るわけでもなく、シリアスな時代劇になるわけでもなく。。。
小松菜奈さんは大好きな女優だが、これ彼女でなきゃダメなの??
違う気がする。
あんな美しい顔立ちの女性があの時代にいたと思えないところからの違和感。
今となっては、
豊臣秀吉の竹中直人さん
明智光秀の長谷川博己さん
岡田以蔵の佐藤健さん
織田信長の染谷翔太さん
後藤象二郎の青木崇高さん
麒麟がくるのお駒の門脇麦さん
とそうそうたるメンバー。
持て余すとはことの事だ。
25点
映画評価:25点
望んでいた展開と違う。
観た人は、そう思うはずです。
展開もストーリーも制作側の自由だし
それを通して面白いと思うも、詰まらないと感じるも見る側の自由です。
それを踏まえて、
今作は望んでいた展開と違う。
それは大体の人がタイトルに釣られて見たから
タイトルを付けた以上、
そのタイトルから想像出来る展開を期待しますし
そうじゃないなら良い意味で裏切られないと
評価のハードルが高いです。
この作品は越えませんでした。
私としては
普通にサムライたちが走って
その競争の中で切磋琢磨していく様子
成長していく様子を望んでいたので
あんな忍者チャンバラ見せられるとは。。。
まさか特に意味もなく姫が逃げるとは。。。
トリビアとして、
あらすじとタイトルだけで
十分だったと感じました。
このタイトルが、
【安中武士】だったなら、
売れないかもしれないけど、
私の評価は違ったかもしれない。
【2021.8.3鑑賞】
シリアスな映画だった…
滑稽だけど大真面!
マラソンの裏での画策
「“史実を基にした創作”禁止令」を発したい
決して差別するわけではありません。
外国人の監督に、今後一切、時代劇映画を撮らせないで頂きたい。
時代劇に創作が入るのは承知しています。
しかし、あまりにも創作が過ぎる。
99%創作。
「史実を基にした創作」と言えば全て罷り通るのか?
「基にした」ではない。
少々エッセンスが入っているに過ぎない。
ろくに時代考証なぞしていないことが観ればよくわかる。
豪華な俳優が斬り合いを演じれば観るだろう、とでも思っているのか?
日本人を馬鹿にするのも大概にして欲しい。
遠足について、少しでも深く知ろうと観た自分が馬鹿だった。
最初からチャンバラエンターテイメントを観るつもりだったなら、ここまで不快にはならなかったのだろうか。。
佐藤さんは、格好良かったです。
小松さんも、綺麗で格好良かったです。
俳優の皆様の演技は素晴らしかったです。
ただ、この映画から得られるものは何もない。
よって、星2つとさせて頂きます。
マラソンから離れてー
VODで観たがクソ
とにかく映像が荒い。開始10秒で昭和の二時間ドラマかと錯覚した。
ストーリがつまらない。何を見せたいのか意味不明。要所要所にグロ描写を挟む意味も不明。
オチが糞。最後まで観た者に対する仕打ちとは到底思えない。
人生最低の作品(作品と形容するのも腹立たしい)と言って差し支え無い。
システム上これ以下の点数がつけられないのが悲しい。
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