バード・ボックスのレビュー・感想・評価
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ただならぬ緊張感
超自然めいた正体不明の存在に命を脅かされる。近年似たような設定の作品が多い気がするが、話題だったため鑑賞。
冒頭からシーンが過去に切り替わり、多少間延びするかと思いきや意外なほど展開が早かった。瞬く間に街がパニックに陥り、雪崩のように死に飲み込まれていく描写が素晴らしい。
「それ」を見てしまった時の発作的な反応、瞳孔の変化など、ともすれば荒唐無稽とも言える設定が、細かな表現によって支えられている。
最重要器官である視界を奪われた状態でどう生き残るか。食糧を調達するために窓を覆った車に乗り、ナビを頼りに道を進むシーンなどは、心臓がすくむような没入感があった。視界に入ったら即終了という、理不尽すぎる設定ゆえの緊張感がいい。
サンドラブロックの演技も大変よかった。元々人付き合いが希薄そうな主人公。荒廃した世界に夢も希望も見出せず、家族という関係に踏み込めず、辛く当たったり争ってしまう描写などは、人物が実に丁寧に表現されていると感じた。
「それ」は一体なんなのか。考察の余地が残る作品だが、どこか憎めない極めてヒトらしい登場人物たちが印象深い作品だった。
この世界で生きて行ける自信がない
音を立てたら死ぬ、よりは不自然な行動やそんな馬鹿な!
みたいなところはなかった。
真剣に見れたけど、なんとなく消化不良。
怖いしドキドキするし、
ジョンマルコビッチが良い味出してて面白かったけど、
子どもが生まれる前のパートの方が面白かった。
マルコビッチは何も悪くない。
口が悪いだけでアイツについて行けば良かったのに…
残念だったのは現象の明確な正体。
現在の精神病や自殺、
不安や悩みを具現化したって事なのかな?
SNSやネットやテレビなど目から入ってくる情報に
現代人は犯されてると言う事なのかな、と結論付けたけど、
オチは弱かったかなと思いました。
キレイな展開、答え合わせ、目隠し
アメリカ映画の新たな側面
「見えない何かに襲われる」という設定は、「イット・フォローズ」あたりからよく見るようになった気がする。でも「イット・フォローズ」は正確には「イット/何か」が見えているし、この流れで一番知名度が高いだろう「クワイエット・プレイス」もかなり早い段階で「何か」が出てきてしまって興醒めした。
ホラーにしてもそうだけど、アメリカ文化というのは目に見えるわかりやすい存在がないと恐怖を感じないようで、必ず悪魔やら何やらが姿を現す。その辺が日本文化とは全然違って、日本では「見えない存在に対する恐れ」という表現が一般的。
なので個人的にはアメリカのホラーやスリラーは少しつまらないと思っていたのだけど、監督がアメリカ人じゃないからだろうか、最後まで正体のわからない「何か」が出てきたこと自体を評価するべきと思う。
そしてこういう作品がアメリカでも高い評価を得ていることが、アメリカ映画の新たな発展なんじゃないかと期待している。
中身としても、このままバッドエンドはあまりにもむごすぎるからハッピーエンドじゃないかと思いながらも、先が読めなくてとてもハラハラした。
そしてひとつ気になるのは、「中庭」は外ではないのか?
視力<聴覚
良い映画だと私は思う
あくまで自分の記録用
「それ」の正体とか頭イカれた人々がどうなったとか細かいところは掘り下げられてないかもだけど
スーパーに向かうシーンや森の中で子どもをかき集めるところは良い緊迫感あったと思う
4人で必死に暮らしてたところやガールを見捨てずに3人で生き残ることを決めたところ、それぞれにオリンピアとトムと名付けるところがもう泣けた
この世の終わりの新しい表現
結局何だったの?
結局何だったの?がピッタリな映画。
サバイバルで、ウォーキングデッドとかthe fifth waveみたいな映画。
見てはいけないからそれなりにハラハラはあるけど、音を立ててはいけないの方がハラハラする。
まあそこはホラー映画ではないので。
途中までは面白かった。
2つの時間軸を行き来しながら進めて途中で重なる訳だけどその重なってからがもう酷い。
世界の終末感を表現するのは上手くできていたけど、結論づけが下手すぎる。
怪物の正体は分からないままだし、最後盲目の人のための学校をセーフゾーンとしてそこに辿り着く。そこには普通に外の世界を思わせる場所あったけど、あそこは完全別世界っていう認識でいいのかな⁇
そこもよく分からずモヤモヤ。
盲目の人なら見えないから大丈夫という理屈は通じるけど見えてる子供達とかは何で大丈夫なのか説明欲しかった。(あったのかもしれない)
とりあえず見る価値としてはあまりないと思う。
クソ映画。キリスト教映画ならそう言ってくれ
評判がやたらといいのとサンドラブロックであるというのとnetflix体験版にたまたま入ったので今更ながら見てみた。
結論は時間の無駄以外のなにものでもない。
前情報なしで見て自分の理解力では意味も面白みもまったく解らなかった。
パニック映画にしては家の中では安全でもあり、サンドラブロックとマルコヴィッチ以外の演技力がいまいちなのも相まって、緊張感は伝わってこず。
川下り中の現在と、家の中の5年前も特に大きな事件らしきものもなかなか起こらず、交互の見せ方も徐々に間延びし、見ている方は嫌な予感が。
クリーチャーの姿がはっきりされてからが本番か??と期待しながら見守るも、すすめどもすすめども姿は表さない。長い映画ではあるが、そろそろクリーチャー出てこないと残り時間がないぞ?と変な応援をしたくなる心境に。
しかしそのまま最後までクリーチャーは結局正体明かさず、ただただただただ引っ張るだけ。
結局最後なんとなく楽園となっている盲学校にたどりついておしまい、、って。
まったく意味も面白味も自分には解らず、なんだこれは??との思いのみが。
その後ネットで少し見てみると、どうやらこれはキリスト教の受難のお話らしい,,,,。
そりゃキリスト教についてほとんど知識も信仰心もない自分が見ても意味不明で面白くもなんともないはずだと少し安心。
パニック映画の皮をかぶったキリスト教映画というのは昔からあるけど、そういう映画をみるたびにそれならそうとはっきり言っておいてくれと。
先にそう言っておいてくれれば2時間を無駄にすることもなかったのに。
「こんなパンデミックアイデアを実践してみました」
パンデミックの原因となるのが「見てはいけない何か」という、かなり抽象的なものになっている。見てしまうと発作だか奇病だかに一瞬で感染してしまい、自殺をしてしまうという、それはそれで斬新な設定ではある。
でもどこまでがアウトなのかその線引きがかなりグレーで、具体的に外にある何を見てしまうといけないのか、発作の正体は何なのか、また発作の症状も一様ではなく、多くは曖昧である。とにかく「外に存在する正体不明の何か」を見てしまうといけないのだ。
その「外に存在する正体不明の何か」で登場人物の行動を制限しつつ、その状況から生まれる「スリル」と「ヒューマンドラマ」で盛り上げようとする、いわゆるポストアポカリプスというやつなわけだけど、この手のジャンルはもはや期待すべきはオチではなく、その「スリル」や「人間ドラマ」だというのは百も承知だ。しかし、ここまでドラマも中途半端だとただ「今度はこんなパンデミックアイデアを実践してみました」と言わんばかりの信念もメッセージ性もない単なる商品といった印象を抱いてしまう。
ゾンビやモンスターが出るものと違い、絵的にかなり地味であるという点に加え、登場人物達にちょっと突飛すぎる行動が多かったように感じた。例えば視界を遮ったままでの車の運転や急流川下りは流石に無謀すぎて自分としては違和感を覚えるラインだった。
同じNETFLIX映画だと「アナイアレイション」「ザ・サイレンス 闇のハンター」なども同じ系統だろうか。もうウォーキング・デッド並に濃厚かつ練られた脚本でないと目が肥えてしまってなかなか楽しめない。
途中までは良かった
結果なにが原因だったのか分からず終了。目が見えない人は助かったとか、目が見えても耐性があった人はなんだったのか…残念なラストでした。それまではどうなるのか!とドキドキハラハラ…ラストが違えばすごく心に残った作品だったかもしれません。
斬新かつありがち
ありきたりぐらいが丁度いい
過去と現在の時系列を交互に見ていくことになります。パンデミック映画にありがちな、信じるか迷う"安全な場所"、守るべき子供達、少人数のコミュニティ、世界に適したクレイジーな人間、などなど、どっかで見たなって感じで出てきます。珍しく敵の正体が感染やウィルスではない、まあここまで混乱した状況じゃあ正体が何わかるわけもないか…、ならウィルスにしてくれた方がスッキリしたかも。
エンディングは目の見えない人や、ここまでたどり着いた人々が安全な場所で平和に暮らしていた!と言った感じ。んー、非常にあっさり。まず、なんでここだけ、こんな平和なんやって疑問しか浮かびません(笑)。ここまできたら主人公のマロニーが犠牲になって子供達が助かる、みたいなのをしてくれないと満足いかないくらい物足りなか感じました。
新しいタイプのパンデミック映画だ!と思って見ない方が良いです。敵も見えないので、怖さやハラハラもイマイチ。個人的に好きな設定は、いつ手放すか分からない子供に愛着を持たないようにするためか、名前を付けないところは気に入りました。まあ結局、愛で満ち溢れましたが…。まあこういう系の映画をあまり見ない人にはおススメできますね!
縛りブーム
「ドント・ブリーズ」、「クワイエット・プレイス」等の行動制限系の縛りホラーが記録を残すなか、ネットフリックス配信が開始された本作だが、テレビでも予告を流す等、注目度は高めだっただろう。
かなり楽しみにしていたので、早々に観賞した。テーマは「クワイエット・プレイス」のように未知の恐怖が蔓延るなかでのサバイバルであり、そのなかで子を身籠った女性にスポットを当てた作品でもある。
突然人々が自殺しだし、阿鼻叫喚の地獄絵図と化すシーンは恐ろしい。その後はある一軒家に複数の人々で共同生活をしながら身を潜め、それぞれの関係性などを描いていく。あることから逃避行へと発展するのだが、124分という比較的長時間でそれぞれ丁寧に描いている。
しかし、正直なところ丁寧すぎるというか、もう少し簡潔に描いて欲しい所はある。これが起因されたのか、ドラマ部分を重点的に描きたいのか、SFスリラーとしての部分を 描きたいのか、どっちつかずな印象になってしまっている。作風的に悲惨とも言える境遇のなかでの人々の希望や絆、愛、出会い、別れ…等を主として描いているのだろうが、丁寧すぎて盛り上がりに欠ける。それがネット配信の作品と、劇場公開の作品との違いなのだろうが、クオリティは同等レベルなので、本当に惜しい作品だと思う。
しかし、ありかなしかで答えるのならば、ありだと思う。登場人物に感情移入が出来るのはやはり丁寧に描いているからこそのことであろう。エンターテイメントを重視で観賞すると物足りないだろうが、その他の縛り系ホラーとはやや方向性が違う作品として、残しておきたい作品だ。
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