mid90s ミッドナインティーズのレビュー・感想・評価
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思春期を迎えた少年の物語。
昔なら、少年目線で、懐かしさを感じながら
見れていたんでしょうね。こんなワルとは出会わなかったけど、
わかるわかるって部分はあります。
でも、今は、思春期の息子を持つ親としての目線で見てしまいますね。
酒、ドラッグ、タバコ、性行為……
この時期の出会いが、少年を染めていく。
複雑な気分で見てました。PG12だそうですが、
子どもには見せたくないですね。
だから!?…
シングルマザー、暴力ふるう兄と、暮らし、退屈な日々を送っている少年が、街の不良に憧れ、スケボー、喫煙、酒、女と一通り経験し、事故る話。これが青春なのか、だから何なんだろうと退屈に感じてしまった。。悪い奴は格好良く見えるよねって話。
青すぎて眩しい、が目を背けるな
90年代半ば、一人の子どもが周囲の悪い奴らに憧れる。大人から見れば一緒くたに不良のレッテルが貼られるわけだが、人の集まりは大人も子どもも関係なく、志し高く次を見据える奴も居れば、とことんダメな奴も居る。ただそこに属して傍観する人間も、その中で人知れず成長していく人間も居る。この作品を不良たちによる群像劇と捉えてしまうのは少し勿体ないのだ思う。
同じ時代、あんなに格好よくトリックなんて決めていなかったけど、ボードに両足をかけてエッチラオッチラと前に進み、終いには面倒くさくなって坂道でボードに座ってただただスリルを味わった。当然、酒もドラッグも存在しなかったけれど、エロ本を覗き見て、父親のタバコをくすねて吸って青ざめた。少しだけ大人になった自分に対して、周囲の評価が変わっていく。子どもにとってはそれは一つの「成長」だ。
多くの人が通ってきたであろう、悪いことへの憧れとそこで学んだ様々なこと。人生は綺麗事では語れない。その時代のど真ん中で何を経験し、吸収して、どのような人間に育ったかが大切なのだ。あの頃の自分と重ねて観ることができる人にとっては、何とも青く眩しい作品。今の自分は「ファックシット!」と不満気に生きていないだろうか?彼らから目を背けてはいけない。
スケートボードで風を切る爽快感に慰められ、テクニックを磨くことで成長を実感する少年たちの友情
何て瑞々しい映画だろう。90年代半ばのロサンゼルスを舞台に、スケートボードに夢中になる13歳の少年スティーヴィーの愛に飢えた焦燥と夢の爽やかな青春スケッチの映画グラフィティ。物語の内容は、不良少年たちの猥雑で幼稚な会話の低俗さ、酒・タバコやドラッグに溺れる自暴自棄な私生活の乱れ、性への赤裸々な好奇心、と非道徳を絵にかいたような話でとても気が滅入るし、全く爽やかではない。それでも、主人公始め13歳から17歳の少年たちが、貧困や虐待、ネグレクトなどの逆境に悩み苦しみながら生きる術を探る姿を、スケートボードを介した友情物語にした監督ジョナ・ヒルの視点が常に温かく、それが映画演出のこころを持っているのがいい。それ故、主演のサニー・スリッチの少年らしい表情は自然で衒いが無く、レイを演じたネイケル・スミスは作品全体の演技を下支えする好演をみせて、ファックシットなんてニックネームを付けられた役のオラン・ブレナットはそれらしく演じているし、先輩面と嫉妬の微妙なルーベン役のジオ・ガルシアと映画のエンディングを決めるフォース・グレードのライダー・マクローリンも役を全うしている。スティーヴィーの兄イアンのルーカス・ヘッジスも、複雑な家庭環境を窺わせる少年の懊悩を好演している。
映画は、ファーストカットで凡そのその良さが解る。小説好きな人が最初の1ページで作品の好悪と良し悪しを判断するように、映画も数を熟せばある程度予測が付く。スティーヴィーの最初の登場シーンが衝撃的で思わず見入ってしまったが、この冒頭の一方的な暴力シーンから始まるスティーヴィーとイアンの描写は素晴らしい。それは、観る者の想像力を刺激して、何故なのか、どうしてなのかの好奇心や関心を誘うからだ。イアンの部屋は趣味の音楽やお気に入りの物で溢れて、尚且つ整理整頓されている。次のシーンで母ダブニーとの会話から、17歳でイアンを出産したことが分かり、後でシングルマザーで二人の男の子を育てているが、男の出入りがあるのが描写される。そんな母親を二人は心から敬愛していない。それ以上に兄弟仲が悪いのは何故なのか。父親が違うのか。母親が、弟より兄を溺愛しているから兄の部屋が物で満たされているのか。それともイアンの実父が養育費を定期的に送っているのか。それらを想像しながら二人の言動を観ると最後まで映画は楽しめる。観る者の好奇心を刺激する映像表現の技巧が成されているからだ。
演出の良さと共に、音楽の選曲の面白さや映像との調和も良かった。90年代のポップミュージックに詳しくないので上手く説明できないが、演出タッチを補足するようなBGMが効果的に使われていた。スケートボードで風を切る爽快感に慰められ、テクニックを磨くことで成長を実感する若く幼い少年たちに寄り添うように映画を作った青春映画の佳編。この作品を観る限り、ジョナ・ヒルの映画愛と才能は若いだけに、これからも期待できるのではないかと思った。
タイトルなし
ジョナ·ヒル 長編映画初監督デビュー
A24 が手掛けた作品
1990年代ロサンゼルスで生きる
13歳の少年スティーヴィーの
日常…成長を描いた作品
スケートボードに憧れ
仲間と出会い
狭いコミュニティの中
母·兄からの抑圧から逃れ
懸命に居場所を見つける
騒いで笑って楽しかったり
哀しかったり痛かったり
ほろ苦くて切なくもある青春の一時
最後
涙出るとこじゃないのに映像見て涙してしまった🥲
90年代の少年が大人になっ行く過程でのストーリー。
いいね、素晴らしい演技で引き込まれていく。
ルーカスの出演シーン短いながらも弟の暴行とか病んでいて友達も彼女も出来ない役。素晴らしい。
何処かで憧れた風景の記憶
JBLのウーハーが轟き、鼓動を加速させた館内にて。同世代だから純粋な共感、あの純真な衝動は、まだ傍にあったかな。悲惨だと思っていた自分達の生活よりも、周りの不幸せが際立つ社会… 狂ってるとレッテルを貼られた反逆児は、真っ当な主張をボードで切開いている、今日現在でも。その初期衝動は初々しく、ぼんやりと見据えた未来の手前で、バラバラにならず絆を癒す姿には、忘れかけていた匂いがした。
時代の息吹を切り取ったような作品
まず出だしのA24のロゴをスケートボードで形作りつつ、それに勢いよく飛び乗るファックシット達で始まるこのシークエンスからもう素晴らしい
この時点で作品全体の空気感や雰囲気が伝わってくる
こういった演出技法というか、例えばBGMに対して音ハメしながら場面を転換したり、とにかく洒落てる
この作品自体がスティーヴィーがレイ達に対して抱く憧れやクールさを物語ってるかのよう
ルーベンとスティーヴィー、レイとファックシットがそれぞれぶつかり合った中ラストでフォースグレードが撮影した映像を5人で見る場面で終わる というのは構造としても巧み
結末は描かれないもののきっと彼らはまたスケボーを通して分かり合うのだろう
自分はその当時のその場所のリアルなど知る由もないが、それでもこの作品を見ていてどこかノスタルジーや感傷的になる部分があった
結局のところそれは何が描かれているかではなく、そこから何を感じるかなんだと思う
死ななくて良かった
あの4人のスケボー少年と比べて、スティーヴィーが幼すぎるとは思ったが、四人とも意外に優しいんだよなぁ。
ファックシット(金髪チリ毛の女好き)とレイ(四人で一番大人)、フォースグレード(撮影オタク、優しい)、レーベン(四人では一番年下、生意気盛り)
それぞれの関係性が危うく変化していくので、見てるこっちはヒヤヒヤする。
酒飲んでタバコ吸って、女とあそんで、母ちゃん怒らせて…。
誉められた事はしてない…けど、あんな奴らなりに友情めいたものがラストに炙り出される。
観てる側としては、あいつら皆、上手くいってほしいと願ってしまう。
ちょっと観るのに尺も短く、程よい作品だった。
彼らのその後は分からないけど、酒とクスリは止めてほしいなぁ。
若者を興奮させる映画
星取りは苦手。
何か書きたくさせてる時点で★5つ!
画郭、スタンダード!好き!😆
90年代半ばのお話。
空気感、音楽、
私にとっては「キャー!懐かしいー!」
という時代じゃないけど、
うん、うん、て観た。
13歳のスティービー(演じてるのは聖なる鹿殺しのあの子!)
近所のスケボーショップを
たまり場にしている
レイ、ファックシット、
フォースグレード、ルーベン、
そしてきっと母も兄も…
それぞれが、脚本そして監督をした
ジョナ・ヒル自身なんだろうなぁ、と
それぞれに思いがある。
男子ワールド、よう分からんけど、
切なさが女子とは違うよね。
それにしても、
なんですぐ殴ったりするかね…
んで、
「ほとんど喋らない」フォースグレードが、唯一スラスラ話すことは、
映画を作りたい、てことだけで、
あとは、いつだってホームビデオで
撮影している。
最後の最後に、
レイが超かっけぇ一言を放った後、
フォースグレードが「見てよ!」て
自分で編集した仲間たちの
映像を見せる…
ぱっと淡い光が未来を照らす気がする。
あぁ…ええわ〜若者…
ええわ〜、映画♡
わたし的な胸キュンは、
スティービーがあどけない顔で
大笑いしながら
「あんなに下にあるとは思わなかった〜」てとこ(🤭)
シアターから出ると、
若者5人組が
「まじ、すごかった」
「これ、渋谷版作れるって!」
と興奮しながら口々に言ってたのが
またよかった😊
思春期を迎えた厨二病少年の成長物語。全編16mmフィルムで撮影され...
思春期を迎えた厨二病少年の成長物語。全編16mmフィルムで撮影され、90sのノスタルジックな雰囲気を再現。あの頃に欲しかったゲーム、CD、スニーカー、スケボー等盛り沢山で青春の記憶が蘇る。「A24」制作らしい音楽と映像が融合した作品。エピローグもカッコ良すぎてリピート必至
あまりスッキリしない映画 飽きずに楽しめたけども、消化不良に終わる...
あまりスッキリしない映画
飽きずに楽しめたけども、消化不良に終わる
若いときの感覚を思い出して、キュンとなるような甘酸っぱい気持ちになる
心地よい青春時代への旅行
90年代をスケボーとヒップホップにハマった自分と同世代のジョナヒル初監督作品。ストーリー上で特に大きな事件が起こるわけではないが、スケボーにのめりこみ享楽的な毎日を過ごす事と大人になることの間で揺れる若者の心情にリアリティを感じた。主演のサニースリッチの演技も素晴らしく14歳という大人になっていく絶妙な年齢設定が映画を心地よく見れた大きなポイントだった。映画館で見ると大音量で音楽も楽しめるので2時間弱の青春時代への旅行ができた。
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