きみと、波にのれたらのレビュー・感想・評価
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波の作画の魅力
『夜明け告げるルーのうた』で爽やかな青春映画に挑戦し、内容的には大きな成功を勝ち取った湯浅政明監督が、さらに間口の広い作品に挑戦した1本。湯浅監督の独特のアニメーションセンスはやや薄れているが、要所は抑えているし、女子大生の成長ストーリーとして良く描けている。『夜明け告げるルーのうた』でもこだわった水の表現は、今回も健在。サーファーの物語だけあって、多種多彩な波を描き分けており、その作画だけでも観るに値する価値がある。
終盤の展開はやや唐突すぎる印象はあるが、全体的には主人公のひな子の心の変化と成長が的確に捉えられており、吉田玲子の脚本はやはり流石だと思わせる。
シンプルなラブストーリーがやりたい、というのが監督の狙いで、明確に、今までよりも広い観客層を意識して作っているのは明らかだが、ややそれを狙いすぎたという感じはする。新海誠監督がやりたいことを貫いて、なお大ヒットにつなげているのとは対照的だ。十分面白いのだが、本音を言えばもっと監督の個性が強いものを観たいなとは思う。
設定は悪くないのに内容ががらんどうになってしまった作品
この作品において、海の事故で命を落とした彼氏の港が水中でだけはヒロインのひな子が二人の思い出の歌を口ずさめば再会することができる、という設定自体は悪くないと思います。
見進めるうちに感動する人もいるのかもしれません。
しかし個人的には設定以外の内容が非常に疎かになってしまった印象を受けました。
ファンタジーであることはそもそもアニメーションはファンタジーの宝庫でもあるので問題ではありません。
内容が「死んだ彼が水の中だけで生き返っている」こと以外空っぽな事が問題なんです。
しかもヒロインはドジすぎてイライラする点が多いです。笑
あとこの作品は声優陣が豪華ですよね。
片寄涼太さんは普段お芝居も拝見したこともあり好感もありますしGENERATIONSさんも楽曲は好きなので彼らには何の罪もありませんが、作品においてGENERATIONSさんの楽曲が強く押し出されすぎていてこの曲がなければ作品が成り立たなくなっているせいか、制作側が面白いアニメを制作しようとしたのではなく、あくまでGENERATIONSさん忖度で生まれた作品に感じてしまうのです。
酷評が多かったので気になってはいましたが、映像美も内容も両方イマイチだったので、ここ近年観たアニメ作品では残念な作品でした。
湯浅のメジャー。
ミュージックビデオとして、しかも若い感じの。
なんだかんだ泣かされた
ちょっと分からない。
泣けた
悪くないでしょ
片寄以外は概ね満足
海に行きたくなる
やめろ!俺の頭から出ていけ!
湯浅監督の作品は大好きです。ただこの作品はいまいちかな。
ではまず良かったところから。個人的に一番はラストシーンですね。こういう恋愛ものでうるっときたのは久しぶりです。
あとは作画。私の好みは「夜は短し歩けよ乙女」とか「映像研には手を出すな!」みたいな特徴的なのですがこちらも普通にきれいです。水の作画なんかは特にでしたね。
そしてここから少し気になったところ。この作品全体を通してテンポが良すぎるんですよね。そのためアニメ版「ダンガンロンパ」と同じ現象、主人公以外に感情移入できない問題が出てきている気がします。ワサビの花屋でのシーンを入れるのであればもうちょっとワサビに行動させたほうがよかった気もします。私が気づかないだけ?あ、でもちゃんと港とのシーンはラブラブだなってのは伝わってきます。
そしてあの歌!歌うと港が出てくる設定にしたいにしてもあんなに何回も歌わせる必要あります?序盤は「良い歌だなーCD買ってもいいかなー。」なんて思っていても途中からは「あーまた歌いだしたよいつまで歌うんだ」となり気が付いたころには頭の中で永遠に流れ続けることでしょう。俺には効かねえぜそのCD購入作戦は!
後は演技も多少不安定。
気になったのはそんなところです。まあラストは一見の価値はあると思いますし90分で楽に見れるので是非ご覧ください。
オムライス
ファンタジー
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