バイスのレビュー・感想・評価
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こんな男だったなんて!
副大統領ってこんな権力があったのか?
劇中に、黙って話を聞いている男こそ注意しろとか
魚釣りは騙すことだなど興味深い。
エィミーアダムスの強気さがいい。
もちろんクリスチャンベール、スティーブカレル
サムロックウェルのブッシュなんてビックリだ!
史上最凶の副大統領の暴走劇
全体的にシリアスパターンとユーモアパターンが絶妙にマッチしていて面白かった
劇中でがっつり政治のことを
取り上げてるけどかなりまとまっていて
分かりやすかったし
どれだけディックチェイニーが暴走し、世界と罪無き人々をめちゃくちゃにし、不幸のどん底に落としたかがひしひしと伝わってきた一本
映画の終盤でチェイニーは「私は国民に選ばれてやるべきことをやっただけだ、国民が安心して過ごせるためにだから私は間違ったことはしてないだから私は絶対謝らない」ってなことを言い放ってたけど結果的にはクズ野郎はどこまでいっても、何になってもクズ野郎なんだな救い様の無さとチェイニーの欲望の暴走を実感した
少し腑に落ちた
息子のジョージブッシュ政権になって、9.11だのイラク戦争だのリーマンショックだのとんでもないことが連続して起きた理由が少しだけ理解できた気がする。
ディック・チェイニーという秘密主義の男を主人公に据えた伝記映画。私などには、この映画の製作者たちの言いたいことの半分も理解できていないけれど、9.11後の世界がこの男をキーマンにして回っていたことが分かる。数十年に及ぶ長い時間を映像化しており、説得力が半端ない。
9.11というとんでもないテロは、全く意味不明だった。アルカイダやイラクによるアメリカ合州国への復讐?銃乱射事件とは規模が違いすぎる。チェイニーがどこまでかんでいたかは描かれていないけれど、イラク戦争開戦の不自然さは、こういう経緯があったのだと解明してくれている。
実在する副大統領を演じるクリスチャン・ベイルがたまらなくいい。特殊メイクも違和感ない。
かなりむずかしかったけれど、世界について考えさせられる作品。
全員実名ですごい切れ味
こんな映画ありなのかという衝撃が数ヶ所あった。
まず、これ完全にアウトでしょ?(笑)っていう言動、行動の数々。戦争やると儲かるってそういうこと?(笑)、こんなにあからさまな儲け方で、バレバレでしょ?(笑)っていう具合に、クリスチャン・ベイル演じるチェイニーを始め、こんなに愛嬌あるブッシュはやめてくれといいたいサム・ロックウェル達の姿が荒唐無稽に描かれている。
また、「労働時間増やして賃金減らせば、余暇の時間にわざわざ政治のこと考える奴なんかいない」というセリフに、まさにオレのことー!と納得してしまった笑
こういったセリフは想像(フィクション)なんだろうが、実名の政治家に言わせるなんてすごいな。さすがアメリカ、自由の国。
ここで終わっておけば・・・、ここで死んでおけば・・・、というタイミングで再起を余儀なくされ、その度に大切なものを失うチェイニー。
しかし、それらは全て自分が蒔いた種であるということが映画としてちゃんと構成されており、家族の幸せな時間や、娘の愛を失ったのも、全て自分のせいだった、天罰だ。という具合に効いていて、私的にはスッキリまとまった映画だと思う。
シェイクスピアの真似をして、夫婦でアツいセリフをわざとらしく交わす場面ではお腹が痛くなるほど笑った。
巧みな構成
普通の劇映画とは違う不思議な構成。
実際のドキュメンタリー映像やそれっぽく作った劇中映像が乱雑と入り混じったり、何度も差し込まれるインサート映像やカメラに向かって話しかける謎の人物、途中で流れるエンドロールや劇映像なのに顔にかかるモザイクなど、一見やりたい放題な感じだけど、それが全てしっかりと構成され効いている。
まあ確かな腕がないとこんな事出来ないなぁと感心。
それなのになんとも皮肉が効いていて挑戦的。
日本ではなかなか出来なさそう、アメリカらしさいっぱいの映画だと思った。
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