バイスのレビュー・感想・評価
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めっちゃ面白い政治の内幕もの
アフガン戦争、イラン侵攻に至る裏側を、権力欲に取り憑かれた人間の行動から描いた作品。
こういうことが起きないように憲法があるはずだが、それも我田引水的に解釈されると防げないのかと暗澹たる気持ちになる。
今の日本でも同じことが起きているかも。
作品の作り、構成も、インパクトがある。ものすごく楽しめた。
少し腑に落ちた
息子のジョージブッシュ政権になって、9.11だのイラク戦争だのリーマンショックだのとんでもないことが連続して起きた理由が少しだけ理解できた気がする。
ディック・チェイニーという秘密主義の男を主人公に据えた伝記映画。私などには、この映画の製作者たちの言いたいことの半分も理解できていないけれど、9.11後の世界がこの男をキーマンにして回っていたことが分かる。数十年に及ぶ長い時間を映像化しており、説得力が半端ない。
9.11というとんでもないテロは、全く意味不明だった。アルカイダやイラクによるアメリカ合州国への復讐?銃乱射事件とは規模が違いすぎる。チェイニーがどこまでかんでいたかは描かれていないけれど、イラク戦争開戦の不自然さは、こういう経緯があったのだと解明してくれている。
実在する副大統領を演じるクリスチャン・ベイルがたまらなくいい。特殊メイクも違和感ない。
かなりむずかしかったけれど、世界について考えさせられる作品。
「記者たち」の裏側
9・11後のアメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた実話ドラマ。
丁度先週鑑賞した「記者たち」の裏側で、政治家側からイラク戦争勃発を描いている点がこの映画を解りやすくしてくれたが、政治と中東問題は相変わらず難しかったです。
アメリカ映画が、この様な実話をバンバン映画化しているのだから、日本の監督も臆することなく日本の政治の裏側を映画化してもらいたいと思いました。
それにしても。
普段は殆どパンフレットを買わないのですが、今回はせっかくなので少しは勉強しようと思って買いました。値段は新書一冊ほどしますが、この内容ならお買い得です。イントロダクション、ストーリー、関係者の対談、町山智浩さんを始めとするレビューなどなど。どれをとっても映画の理解が深まるし、作り手の人たちのただならぬ〝勇気〟が伝わってきて有意義な読書と同様な満足感が得られます。
それにしても。
国民に対して、どれだけ大きな責任と影響力のある立場だとしても、権力を握ってしまった人の多くが、結局は『時間のかかる大きな目的』(大雑把に言えば、国民全てが日常の中で命の危険を感じなくて済むような平和と食うに困らない社会の実現と維持……国家というシステムの機能、外交も経済も教育もその為にあるのだと思います)よりは『比較的早期に実現する自分のための小さな目的』のために行動してしまうのですね。
パンフレットの中で、町山さんが紹介しているアダム・マッケイ監督の言葉が深く刺さってきます。
「権力の監視を怠れば政府は暴走する。国は危機に陥り崩壊するだろう。自分のすべてを懸けてでも疑わなければダメだ。時には仕事を失い恥をかくかもしれない。でも歴史は証明してくれる。最終的にはあなたが正しいことをね」
難易度高いが、C・ベールが凄い。
『バイス』字幕版
*出演*
クリスチャン・ベール
*感想*
アメリカの政治に関しては疎いのですが、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、サム・ロックウェル目当てに観ましたw
久々にクリスチャン・ベールを見ましたが、凄い変貌っぷり。エイミー・アダムスとサム・ロックウェルとの競演が素晴らしいです。特にサム・ロックウェルが演じたブッシュ似てたw
アメリカの政治に疎いせいか、話が難しかった。(^^;
モーリーさんや、池上彰氏や、林修先生なら詳しいかな?
ただ、記憶に新しい9.11やイラク戦争などが結構絡んでたので、正直怖かった。ディック・チェイニー副大統領の手腕もある意味恐怖を感じたw
9.11が起きた時、政府関係者は不安や恐怖を感じていたが、ディック・チェイニーだけは「チャンス」を見ていた。
あの語っている男性は誰なんじゃいって思いましたが、後からわかります。
実話なので、実際の映像を交ぜながら進行するんですが、現在と時間を巻き戻したりして途中で混乱したw
総じて、政治的には面白いかもしれませんが、ちょっと難しかった!ただ、クリスチャン・ベールの激太りした姿と悪徳感たっぷりの演技に脱帽しました!(^^)
見所がたくさん
46本目。
おちょくってる?皮肉ってる?
面白かったな。
アメリカって面白い。
なんかそう思ってしまうし、実際そうなんだろう。
アメリカの政治絡みの作品って結構あるけど、こうなって、ああなって、ああ成程ねと。
誰が主役か撮るかで多少は違うけど、なんか繋がるな。
あとは役者さん同士のやり取りも見所だし、字幕だからオブラートに包んでるだろうけど、英語が分かればもっと面白いんだろうな。
アメリカがジャイアンなら、ドラえもんになりたい。
いや、ドラみちゃんでも良いけど。
2001年9月11日のことは、今でも覚えている。仕事を終えて帰宅して、飯食いながらニューステ見てたら、ツインタワーから煙が上がる映像が流れて来た。二機目の激突があった瞬間、脳裏によぎったのは「サスペンス陰謀モノみたいなシナリオ」でした。以下の様な。これはテロ。シナリオを描いたのはCIA。当局の「お目こぼし」でイスラム原理主義組織が犯行を成功させた。この後、次々と証拠が挙がり犯行組織は逮捕される。つまりは株と原油価格操作のための自作自演。
てな事が頭の中を巡っていたら、ビルが崩落して慄然とした。
その後も「サダムフセインとの関係性が暴露されイラクへ侵攻を開始する」とは、思ってませんでした。国連議決が取れるはずないから。
ブッシュ、というかチェイニーは「大統領の緊急事態権限」を拡大し続け、遂には国連議決無しで、イギリスと共にイラクへの先制攻撃を開始します。侵略です。ちなみに、この「緊急事態権限」は、その後も継続され続けており、現在も米国は大統領の「緊急事態権限下」にあります。いや、あるはずです。
ブッシュは、一国の主権国家大統領を捕らえ、一方的な裁判の末に死刑にし、イラクの石油利権を収奪します。こんなことが許されていいはず無いでしょ。俺にできる事と言えば「地獄に落ちやがれ」と呪うくらいだが。
映画本編は、ディック・チェイニーに一定の敬意を払いつつも、ブッシュ政権のイラク侵攻を非難する映画。と言う、陳腐な代物です。チェイニーの人物像にも焦点をあて、ラムズフェルドの使い走りから始まったキャリアや父親としての姿は、普通の伝記モノな雰囲気。仕掛けや仕立てがユニークで面白く、飽きずに、かつ、それほど腹立てずに最後まで見れました。が、「原作既読の映画を観てる気分」は否めず。もっと攻めても良かったんじゃないかと思う。
尚、「アルカイーダの生い立ち」をご存知ない方は事前に調べておいた方が良い、と思うのと、「リベラル」の意味も再確認しといた方が良いと思います。リベラルを自称する極左(≒政治家を自称する活動家)に、メディアがツッコミ入れない日本。意味、全然違いますから。これ知らないと、最後、違う笑いになってしまうと思う。
笑えないが面白い
ブッシュ政権にまつわる笑えない真実を、大笑いできる演出で描いた作品。
なんといっても役者がスゴい。クリスチャン・ベールの役作り、エイミー・アダムスの迫力、サム・ロックウェルのアホっぽさ。ラムズフェルド(スティーブ・カレル)もパウエル(タイラー・ペリー!!)もそっくりやん!?ライスはアレ誰?本人!?
しかし物語はもう(登場人物がみんなネオコンだから)腐臭漂う酷さの内幕を曝く曝く。しかしトリクルダウン理論も連中が考案したのね。そりゃ安倍政権でも給料は上がらないわ、ネオコンみたいなもんだからな…
こうしてみると、あの政権で確実に世界は(悪い方に)変わったし、そこからはオバマ政権を経てもまったく変わってないな…
連中が地獄に落ちますように…
世界を牛耳った副大統領: 予習しておくとなお楽しめます
チェイニー副大統領が、息子ブッシュ政権で実権を握り、イラクを攻め石油会社を介して個人資産を増やしたのは、Wikipediaにもある歴史的事実。
ここら辺の経緯に疎い人は、Wikipediaの関連記事をさらっておくと、なお楽しめるかも。
やはり、フセイン打倒ありきで、アルカイダとの結びつきや、大量破壊兵器の保有もうやむやなままにイラク戦争に踏み切り、大量の民間人を殺戮した罪は重い。
ただ、私利私欲だけで、世界を混乱させたのだろうか。
ポンコツな青年期を過ごした後、共和党と民主党の区別もつかず政府スタッフになり、政治家としての天命を悟る過程は、アンチヒーローの立身出世物語として小気味良かった。
思春期の娘を守るために、大統領選を諦める様にも共感した。
何より圧巻なのは、息子ブッシュ政権を牛耳るために、政権移行を進めるくだり。
“The West Wing”大好きっ子としては、そのスリリングさにゾクゾクした。
単なる権力闘争と言えばそれまでだが、政治家ならより重要なポストを務めんとするのは本能。
それに、チェイニーも彼なりの信念で、アメリカのために尽くしたのだろう。
ただ、アメリカにとって利があることが、必ずしも世界みんなの為になる訳じゃない。
結果的に彼の決断が、米兵の命を奪っただけでなく、多国籍軍に参加した国々も騙した形になり、英国等の政権にも迷惑をかけた。
そして何より多くの民間人の命を奪い、ISISの誕生のキッカケにもなった。
だから、チェイニーはあくまでアンチヒーローにしかなりえない。
それでも、その人生は趣き深く、興味深い伝記映画でした。
権力が目的化した腐敗政治家の姿
まず、今作にはエンドロールが3回あるので、最後まで席を立たないように
さて、ジョージ・W・ブッシュ(ブッシュjr)政権下における、副大統領だったディック・チェイニーという、「権力に固執・陶酔した政治家が国を私物化する」姿を描かれているのですが、たまらなく面白くて怖い。
目的は金ではなく、思うままに国を操ることに喜びを見いだしてしまった男……
頭は切れるが、思想の偏りが過ぎ、支援者・お友達だけ優遇する、バカに権力を与えることの恐ろしさ…
石油利権の為に、悪名高きイラク戦争を仕掛け、さらには結果的に「ISIS」を生み出してしまった経緯を描写。
そして、トランプも含めて、ある日「困った大統領が突然登場するわけじゃない」ことと、「腐敗は連綿と続いてきた、近くはニクソンの時代から」という指摘。
コメディ出身監督による、ブラックジョークに溢れた、風刺の効いた演出に痺れました。
今公開中の『記者たち』と併せて観ることをおすすめします。
歴史は繰り返しました。
ディック・チェイニーの生涯を通して、1960年から現在までの
60年間もの米国を描いた映画です。
大きな事件も要点だけしか描けないので、新しい発見はあり
ませんが、歴史を見直すだけの価値はありました。
ディック・チェイニーは、1941年1月30日生まれで、78歳です。
リン・アン・ヴィンセントは、1941年8月14日生まれで、77歳です。
ディック・チェイニーは、高校時代にリン・アン・ヴィンセントと
出会い、恋人になりました。
ディック・チェイニーは、イェール大学に数学期在籍したが中退し、
ワイオミング大学に編入し、ワイオミング大学政治学専攻卒業、
学士号取得し、ワイオミング大学大学院政治学専攻修士課程修了、
政治学修士号取得し、ウィスコンシン大学大学院博士課程に入学し、
大学院博士課程政治学専攻時代に、当時のウィスコンシン州知事、
ウォーレン・ノールスのスタッフをして、政界に入ります。
これだけの学歴があれば、政界でもチャンスをつかむことはできます。
ディック・チェイニーの趣味は、フライフィッシングと狩猟です。
リン・チェイニーは、コロラドカレッジでは文学学士号と最高評価
を獲得し、コロラド大学ボルダー校では文学修士号を取得し、
ウィスコンシン大学では英国文学を専門として文学博士号を取得
しました。
これだけの学歴があっても、女性差別の残る米国では、社会進出する
のは、難しいと思います。
(ビリーブ 未来への大逆転)
ジョージ・W・ブッシュは、イェール大学で歴史学士号を取得し、
ハーバード大学で経営学修士を取得しました。
ディック・チェイニーもジョージ・W・ブッシュも飲酒運転で逮捕
されています。
ディック・チェイニーもジョージ・W・ブッシュもメソジストという
キリスト教プロテスタント教会に属しています。
ジョージ・W・ブッシュを知らない人は、「ブッシュ」を鑑賞する
と良いでしょう。
1964年8月2日、4日、トンキン湾事件が発生しました。
その後、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」でトンキン湾
事件が米国の自作自演の事件であったことが発覚しました。
ベトナム戦争になり、米国は北ベトナム、カンボジアを北爆しました。
ベトナム戦争を知らない人々は、「フルメタル・ジャケット」、
「プラトーン」、「地獄の黙示録」を鑑賞すると良いでしょう。
日本も米国を後方支援し、巻き込まれた戦争です。
ディック・チェイニーは、兵役を留学や結婚を理由に何度も拒否
しました。
ジョージ・W・ブッシュは、兵役逃れの疑いがあります。
(ニュースの真相)
ディック・チェイニーもジョージ・W・ブッシュもよく似た米国人
ということです。
1964年8月29日、ディック・チェイニーは、リンと結婚しました。
ディック・チェイニーは、ニクソン政権では、大統領次席法律顧問を
務めました。
1972年6月17日、ウォーターゲート事件が発生しました。
1974年8月9日、ニクソン大統領が辞任し、フォード大統領が就任しました。
ウォーターゲート事件を知らない人は、「ニクソン」、「大統領の陰謀」、
「ザ・シークレットマン」を鑑賞すると良いでしょう。
フォード大統領は、ニクソンが犯した全ての犯罪行為に対し、大統領特別
恩赦を与えました。
ディック・チェイニーは、フォード政権では、米国史上最年少の34歳で、
大統領首席補佐官を務めました。
1976年11月2日、米国大統領選挙で、フォード大統領は、民主党の
ジミー・カーター大統領候補に敗れました。
1978年、ディック・チェイニーは、ワイオミング州から下院議員になりました。
1979年11月4日、イランにある米国大使館を占拠し、人質にしました。
1980年11月4日、米国大統領選挙で、民主党ジミー・カーター大統領は、
共和党のロナルド・レーガン大統領候補に敗れました。
1981年1月20日、イランは、人質を開放しました。
イラン米国大使館人質事件を知らない人は、「アルゴ」を鑑賞すると良い
でしょう。
1988年11月8日、ジョージ・H・W・ブッシュは、米国大統領に選ばれました。
ディック・チェイニーは、ジョージ・H・W・ブッシュ政権で、国防長官に
なりました。
1990年8月2日、イラクのフセイン大統領は、クウェート侵攻をしました。
国際連合が多国籍軍(連合軍)の派遣を決定しました。
1991年1月17日、イラクを空爆して、湾岸戦争が始まりました。
湾岸戦争を知らない人は、「スリー・キングス」、「戦火の勇気」を
鑑賞すると良いでしょう。
日本は米国を中心に130憶ドルもの資金援助しましたが、人的貢献がないと
中東諸国から非難されました。
米国は、湾岸戦争戦争後もイラクを監視するという名目で、サウジアラビア
に駐留しました。
サウジアラビア人のウサマ・ビン・ラディンは、イラクのフセイン大統領を
敵視していましたが、サウジアラビアに米国軍が駐留することに反発し、
アルカイダを組織しました。
1992年11月3日、共和党のジョージ・H・W・ブッシュ米国大統領は、民主党の
ビル・クリントン大統領候補に敗れました。
ディック・チェイニーは、ハリバートンのCEOになりました。
ディック・チェイニーは、ジョージ・W・ブッシュ大統領候補の、
副大統領候補になりました。
2000年11月7日、民主党のアル・ゴア大統領候補は、共和党の
ジョージ・W・ブッシュ大統領候補に敗れました。
2001年9月11日、ウサマ・ビン・ラディンが率いるアルカイダは、
米国同時多発テロを行いました。
米国同時多発テロを知らない人は「ユナイテッド93」、「華氏911」、
「ワールド・トレード・センター」を鑑賞すると良いでしょう。
2001年10月7日、米国が主導する有志連合諸国および北部同盟は、
アフガニスタンのタリバン政権に戦争をはじめました。
日本は、初めて自衛隊をインド洋に派遣し、参加しました。
アフガニスタン戦争を知らない人は、「ホース・ソルジャー」、
「ローン・サバイバー」を鑑賞すると良いでしょう。
2002年9月8日、ニューヨーク・タイムズのジュディス・ミラーは
「複数のブッシュ政権高官によると、サダム・フセインが大量破壊兵器
の放棄で合意してから10年以上経過したイラクで、核兵器開発に向けた
動きが活発になってきた。
同国は原子爆弾製造に向け、ウラン濃縮用の遠心分離機に使われる特殊
なアルミニウム製チューブを購入しようとしている。
大量破壊兵器の決定的証拠はきのこ雲になるかもしれない」と1面トップ
で報じました。
ディック・チェイニー副大統領、コンドリーザ・ライス国家安全保障担当
大統領補佐官、ドナルド・ラムズフェルド国防長官がそれぞれ違うテレビ
番組に登場し、「サダム・フセインは大量破壊兵器を保有しているのは
間違いない」などと宣言しました。
2003年1月28日、ジョージ・W・ブッシュ大統領は、一般教書演説で、
イラクがニジェールからウランを輸入し、さらに他国からウラン濃縮に
使う遠心分離機用の「アルミ・チューブ」を輸入したという2つの諜報を
得たとして、イラクが核開発を行っていると主張しました。
2003年3月20日、米国が主導する有志連合諸国は、イラクのフセイン
政権に戦争を始めました。
2003年7月6日に、ジョゼフ・ウィルソンは、ニューヨーク・タイムズ紙に、
イラクの核開発についての情報が捻じ曲げられていると寄稿して世論に
訴えました。
2003年7月7日には、米国政府は、イラクがニジェールからウランを輸入し、
さらに他国からウラン濃縮に使う遠心分離機用の「アルミ・チューブ」を
輸入したという2つの情報が間違っていたことを認めました。
イラク戦争を知らない人は、「フェア・ゲーム」、「記者たち 衝撃と畏怖の真実」、
「バクダッド・スキャンダル」、「グリーン・ゾーン」、「告発のとき」、
「アメリカン・スナイパー」、「ハート・ロッカー」を鑑賞すると良いでしょう。
ザルカウィは、ウサマ・ビン・ラディンが率いるアルカイダのイラクに
いるテロリストとされ、イラク開戦の理由の1つになりました。
2006年6月7日~8日、ザルカウィは、米軍の空爆によりイラクのバクバ市
で死亡しました。
2011年5月2日、米国の特殊部隊がパキスタンで、ウサマ・ビン・ラディンを
殺害しました。
ウサマ・ビン・ラディンを知らない人は、「ゼロ・ダーク・サーティ」
を鑑賞すると良いでしょう。
2019-32
池〇彰さん、横に座ってください。
あほ要注意映画でした。
出張疲れのまま真夜中に観た私もあほですが、この時代の政治と人物像を知らないと眠くなってしまうと思います。
もしくは先に観た『ダンボ』で飛び過ぎたのか←
というわけでかなり寝てしまい…。
何の参考にもならないレビューになります。
そんな法律作ったの?アメリカが?と、無知な私でも唸るところはありましたが、そもそもドキュメンタリー(風)が苦手なのもあったかも。
所々ブラックジョークが冴えていましたが、やはり人物や背景を知らないのであまりのれず。
これがオバマさんやトランプさん政権だったら、多少は違った(と思いたい)。
配役はばっちりです。似過ぎだし、エイミー・アダムスがちゃんとおばあちゃんに見える。
個人的サムロクさん推しなので、この映画はもう一度ちゃんと見直したいと思います。
池〇さんに横に座ってもらって。
あ、今度のワイスピ楽しみだわ。
全員実名ですごい切れ味
こんな映画ありなのかという衝撃が数ヶ所あった。
まず、これ完全にアウトでしょ?(笑)っていう言動、行動の数々。戦争やると儲かるってそういうこと?(笑)、こんなにあからさまな儲け方で、バレバレでしょ?(笑)っていう具合に、クリスチャン・ベイル演じるチェイニーを始め、こんなに愛嬌あるブッシュはやめてくれといいたいサム・ロックウェル達の姿が荒唐無稽に描かれている。
また、「労働時間増やして賃金減らせば、余暇の時間にわざわざ政治のこと考える奴なんかいない」というセリフに、まさにオレのことー!と納得してしまった笑
こういったセリフは想像(フィクション)なんだろうが、実名の政治家に言わせるなんてすごいな。さすがアメリカ、自由の国。
ここで終わっておけば・・・、ここで死んでおけば・・・、というタイミングで再起を余儀なくされ、その度に大切なものを失うチェイニー。
しかし、それらは全て自分が蒔いた種であるということが映画としてちゃんと構成されており、家族の幸せな時間や、娘の愛を失ったのも、全て自分のせいだった、天罰だ。という具合に効いていて、私的にはスッキリまとまった映画だと思う。
シェイクスピアの真似をして、夫婦でアツいセリフをわざとらしく交わす場面ではお腹が痛くなるほど笑った。
卑しき僕
元アメリカ合衆国副大統領ディック・チェイニーの話。
ニクソンからジョージ・ウォーカー・ブッシュまでアメリカ大統領の交代や各人のイメージ程度のエピソードと実際の映像が少々あるものの、それについての説明が無いところもある為、変遷や顔ぐらいは知っていないと面白さが減るかと思われる。
学生時代のやんちゃっぷりから嫁の影響で…というかかなり操縦されて官僚、政治家となって行く様子やラムズフェルドとの関係性等、政治に疎い自分には知らないことばかりで非常に興味深く面白かった。
映画ならではというか日本でニュースをみているだけでは感じることのない、口の悪さやある意味人間らしいところ、ジョージ・ウォーカー・ブッシュとの関係性や9.11以降の件は、コミカルにみせているとはいえ強かさが恐ろしくも感じた。
自分の抱いていたネオコンのイメージはちょっと変わったかも。
映画としてこれを取り上げるのも凄いし、モノマネじゃあるまいしなキャスト勢はおみごと。
ただ、コミカルにしたかったのかせざるを得なかったのかわからないけど、空回りしているところも結構あったり。
ちょっとわざとらしさが鼻につくところもあったのがね。
日本ではこういうの作れないだろうね。
クリスチャンベイル
クリスチャンベイルが主人公ディックチェイニーの20代から70代までの人生を、体重約20キロ増し、髪の毛を剃って(抜いて?)、眉を染めて演じる役作りだけでも観る価値あり!!
ほんと別人やんコレ(笑)
先日、"記者たち 衝撃と畏怖の真実" を観たばかりだったので、内容は把握しやすかったです
What we believe
What we believe!?
ラムズフェルドが、ディックの問い掛けを笑い飛ばす。
だが、この映画を観てる間中、この問いがテーマのよう頭の中を廻る。
アメリカのネオコンはかつて、欧米的・イデオロギー的自由主義と民主主義の守護者のように振舞っていた。
ディックはネオコンの躍進に重要な役割を果たした人物だ。
だが、ディックは自由主義的とも民主主義的とも言い難い異質な感じだ。
何か思想やイデオロギーを代表しているようには見えないのだ。
ジミー・カーターの当選で職を失い、止むを得ず、民主主義的な選挙に出たりしたが、その後は、暗躍に次ぐ暗躍で、市民のことなんか考えちゃいない。
議員時代は調整役として優れていたということらしい。
では、家族主義的なのか。
同性愛者のメアリーが世間の目に晒されることを嫌い、政界から一時引退していたところを見て、そうなのかなとも思っていたが、リズが立候補した時にメアリーは切り捨てられる。
では、何なのか?
運良くドナーが現れて、一命を取り留めても、ディックは神に感謝することも祈ることもない。
神なんかどうでも良いのだ。
せいぜい、新しいハート(心臓)に変わったんだから、同性愛や家族に対する考えも変わったのだと言いたいのかもしれない。
そう、いかにも場当たり的で、一見考えているように見えて、実は衝動的なのだ。
その場、その場で考えて、自分に、或いは、自分達に一番都合の良い理由を、その時々で見つけて、行動を起こしているだけなのだ。
メアリーを理由に政界から身を引いたのも、単にその時は切り抜ける自信がなかったからに違いない。
実は家族だって方便にすぎないのかもしれないのだ。
富裕層の相続税を死亡税って言ったら、国民は反対するよねというアプローチには笑わされれるが、肝心なのは、イラク戦争の方だ。
戦争する相手はアルカイダやタリバンじゃ何と戦っているか分からないし、賛同は得られ難いから、やっぱり戦う相手は国家が良いんじゃないか?
不謹慎とも思える発想が、映画をブラックジョーク化する。
戦争はマーケティングの対象じゃないのだ。
人命は消費の対象じゃないのだ。
映画のエンディングで如何にもという表情でディック役のクリスチャン・ベールが、こっちに向かって語りかける。
「あなた達が、私達を選んだんだよね!?」
僕に責任はないよ。あるとしたらあなた達にだよ…、僕は反省なんてしないよ…と言わんばかりだ。
そして、その先には、「トランプだって、あなた達が選んだんじゃないか」という言葉が、米国民には突き付けられるようにも思える。
日本だって同じだ。
あれこれ文句言ったって、他に良い候補がいないからって理由で私達を選んでるのは、あなた達じゃないですか…と。
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