劇場公開日 2019年2月22日

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ビール・ストリートの恋人たちのレビュー・感想・評価

全89件中、1~20件目を表示

4.5原作者ボールドウィンの複雑さをよく描けている

2019年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

ジェームズ・ボールドウィンの傑作小説ビール・ストリートに口あらばの映画化。恋人たちという邦題も素晴らしいが、口あらばの文学的センスも捨てがたい。無実の罪で捕まってしまう男をなんとか救おうと恋人や家族が奔走する。横暴な白人警官から恋人を守ろうとした時、やりすぎないように彼の前にでる少女。男は守るべき者に守られてしまったことを恥ずかしく思い、自分に苛立つ。ボールドウィンは社会の黒人差別と戦った人であると同時に、同性愛者であることで黒人コミュニティからも差別を受けた。白人からの差別とともに、黒人社会のマスキュリンな部分への苛立ちがここに見て取れる。
アカデミー助演女優賞を獲得したレジーナ・キングが素晴らしい。鏡に向かって化粧している時、彼女は何を考えていいたのだろう。
映画は、小説よりも希望のある結末になっているが、甘すぎだとは思わない。とても力強い希望だと思う。

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杉本穂高

4.5見終わって鮮烈に残るラブシークエンス

2019年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

妊娠中の若い黒人女性が、無実の罪で投獄されたフィアンセの無実を晴らすために奔走する。時代は1970年代のニューヨーク、ハーレム。黒人であるということだけで、問答無用の差別が横行していた時代である。しかし、やはりバリー・ジェンキンス。オスカー受賞作「ムーンライト」の時と同じく、痛々しくも腹立たしい人種差別の実態にのみフォーカスせず、むしろ、そんな状況下でも愛と尊厳を貫こうとするカップルの若いエモーションを賞賛するように、終始彼らに寄り添っていく。だから見終わって最も鮮烈に残るのは、切なくも狂おしいラブシークエンスだったりする。未だ繰り返される差別の連鎖を、そんな普遍的なところに落とし込むのが得意なニュージェネレーションの台頭と、その未来を、最新作ではまたも強く実感することができた。

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清藤秀人

2.5重い

2023年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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うそつきカモメ

4.0音楽がめちゃくちゃいい

2022年9月5日
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泣ける

悲しい

怖い

ある意味胸糞映画
劇中のセリフ
「白人は悪魔の化身」全員では無いけど確実に存在するようで
恐ろし過ぎる
日本に住んでると理解できないけど
韓国人や中国人を蔑んで見る日本人はその悪魔の化身2nd
でも韓国や中国にもその化身は居る
でも劇中の「黒白緑紫、どれも関係ない愛が広がればいい」「自分は母親の息子でしかない、人間の違いは母親が違うだけだ」
そんな思考の世界で溢れればいいのに

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keisuke

2.0つまらない 退屈

2022年8月9日
PCから投稿

最悪につまらなかった「ムーンライト」の監督なので用心したら、予想とおりつまらなかった。
同じ黒人主張派のスパイク君だってお話は大したことはないけど、華やかな映像、場面ごとのメリハリ、粋な音楽、過剰な演出などのおかげで主張プラスエンタメの醍醐味がありますが、この人はその真逆、地味な映像、平坦な場面展開、影の薄い音楽効果、平凡な演出なので、もともと大したことないお話が更に退屈で、妙に黒人主張だけが浮き上がってます。
まあ、「ムーンライト」ほどの気色悪さはないのでオマケの2点です。
人に薦める作品でないことは保証します。

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越後屋

4.0ビールストリートに口あらば

2020年3月24日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

新しい家も買って、妊娠してこれからの時に恋人がむじつのつみで捕まっちゃって恋人の冤罪を晴らすために奔走する話。
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人種問題が絡んでる作品だけど、そこまでその比率は高くない。ファニーが捕まる前の2人の幸せな様子と捕まった後の割合が半分ぐらい。映画中は現在と過去を行き来する。
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2人のロマンチックなシーンが綺麗だし、カメラワークが優しくて心が洗われる。人種問題とか冤罪とか難しいことを考えなくても、これだけでもかなりみる価値ある。
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あとバリー・ジェンキンス、『ムーンライト』の時からそうだけど、人を正面からうつすのがめちゃくちゃ上手い。特にお母さんが被害者に会うために化粧をするシーンは良い。
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日本版の題名もいいけど、やっぱり原作の『ビール・ストリートに口あらば』をそのまま採用して欲しかったな。

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せつこん

4.0バリージェキンス

2020年3月20日
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泣ける

悲しい

幸せ

の映像は本当に綺麗。若い恋人2人が美しい。強い愛で結ばれた2人が現実に翻弄されながら愛を自然な形で貫く。人間というものを映像美で表現。映画は絵である。ストーリー重視の昨今の映画と一線を画す素晴らしい作品。

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ブロディー署長

4.0タイトルなし

2020年2月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

原作は米黒人文学を代表する作家
#ジェームズボールドウィン の小説
映画「ムーンライト」でアカデミー賞作品賞を受賞した#バリージェンキンス が監督
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時代設定は1970年代
現代に置きかえたとしても違和感なく
黒人の冤罪は今も続く大きな問題
「原作が書かれた当時と違って今はよくなっているはずだと考えられがちだが、黒人にとってフェアじゃない形で運用される法律はまだたくさんある。
守り社会を統治するはずの制度が公正となっていない。だからこそ現代に設定し直すことなくそのまま映画化。45年経っても何も変わっていないことを示すために」
助けようとする人たちも多く出てくる
「ニューヨークはとても大変な街なだけに、ニューヨーカーたちはいろんな背景を持ちながら互いに家族のようになる」
そのうえで「それをただ1人の警官が壊した。すべての警官がかかわらなくても、刑事司法制度はたった1人の手で、とてもたやすく歪められる。残念ながら『ベル巡査』はどこにでもいる。こうしたことがどのように起きるのか理解し世間に知らしめる努力を、私たちは本当に粘り強く続けていかなければならない」
(ジェンキンス監督談)
.
映像の美しさと情緒溢れる音楽で
感情に訴え魅了される映画

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lily

2.0辛い

2020年2月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ファニーの母との確執がそのままなので、☆少なめです。

せめて最後は笑顔になって欲しかった。

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R♪

3.5日本の冤罪事件よりも生々しい

2020年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

3.0ムーンライトは良かったけど、こちらは単純につまんなくてイマイチ。映...

2020年2月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ムーンライトは良かったけど、こちらは単純につまんなくてイマイチ。映画作品としてアウトプットするなら、やっぱり面白くないとなあ。ムーンライトは俳優の良さで持ってたのかもしれないな。

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まるぼに

3.01970年代のNY

2020年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1970年代のNYハーレム、ティッシュは恋人ファニーの子供を身ごもる。
しかしファニーは身に覚えのないレイプで捕まっていた。
ティッシュは母(レジーナ・キング)の協力を得るが、事態は悲観的だった。
とても静かな映画で若い二人に声援を送ることに。

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いやよセブン

2.5最後、、

2020年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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HY

5.0世の中の理不尽、矛盾、差別、無理解 何もかも飲み込んで、それでもなお人生はあり、家族はあり、子供は育って行くのです

2019年12月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

素晴らしい傑作
心に刺さりました
これほどに美しいラブシーンは観たことがないと思われるほどです
心が揺さぶられました
若い二人の恋、新しい命、家族への報告、父母の愛情と葛藤、家探し
何もかも美しく心に染み入ります

声高に差別や理不尽をぶつけてもどうにもならない現実は誰にだってあるのです
黒人への差別を描いているようであり、人種民族を問わず誰にでも起こりうるものなのです

親子三人のテーブルのラストシーンは、そうした中でも強く生きていくのだとのエールです

世の中の理不尽、矛盾、差別、無理解
何もかも飲み込んで、それでもなお人生はあり、家族はあり、子供は育って行くのです

美しい映像、美しい音楽、美しい衣装
素晴らしい俳優と演技
本当の傑作です

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あき240

3.5差別と貧困と権力は愛を叩き潰す

2019年12月3日
iPhoneアプリから投稿

「ビール・ストリートの恋人たち」“困難を受け入れ負けない美しい恋人たち”みたいなコメントを読んでイラっとする。いや、“どれだけ抗おうが、差別と貧困と権力はその美しい愛を叩き潰す”という物語だよね。監督は否定するかもしれないけど、これは怒りの映画だと思う。

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ピンボール

4.5世界=自分

2019年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

「何の変哲も無い幸せな家族の物語」であったはずなのに。。いや、この映画はそんな悲しい物語では無い。それでいて厳しい現実に目を背けているわけでも無い。
ではこの映画の世界が美しいのは何故だろう。それは彼女の目線で作品が出来ているから。一途で凛とした彼女、取り囲む暖かい家族、そして最愛のファニー。。目の前の厳しい現実に真摯に向き合いながらも決して希望を捨てない、それが特別な事ではなく日常であるかのように見せる。自分にとっても愛おしい作品になりそうです。音楽も好き。

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shinkato

3.5告発

2019年10月20日
iPhoneアプリから投稿

黒人が置かれた不条理を告発しながら、その環境下で生きる者を描く。のっけの2人の家族の対峙に緊張し、話に惹きつけられる。親父とお袋さんが良い。決して綺麗なことに納めず法外に踏み込み家族を守ろうとする普遍的なアプローチ。失われた2人ないしは3人の時間がこの家族を狂わせないよう願うばかりである。

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Kj

4.0静かで、限りなく美しい映画

2019年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

無実の罪で投獄された愛する黒人の彼を、必死で助けようとする、彼の子を身ごもったやはり黒人の彼女とその家族の話。

果てしなく静かで、果てしなく重苦しく、そしてまた、果てしなく美しい映画。素敵な景色が出てくるわけじゃなく、下町のしがない景色だけが続くのだが、それがこの上なく美しく感じられる。人生で一度は観るべき映画。

愛とは奇跡を起こすものではなく、奇跡が起きなくても続くものが愛なのだと改めて気づかせられる。そして幸せとは、奇跡が起きることではなく、愛が続くことだと。

息子を交えたラストシーンが、我々に伝えるメッセージは限りなく、深い。

そしてそれはこの静かな映画を最後まで観た人にだけ訪れる至福の時なのだ。

自分は、(珍しく)涙することなく、けれどもかなりの深い感動を、静かに、力強く噛みしめました。すごい映画だ。

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CB

2.5残酷さを美しく見せる

2019年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

50年かけて人類も進歩してると思うほど、
70年代の黒人差別酷い。

はっきり言ってどうやって生きていいのか
分からないくらい酷い。
白人警官には無実の罪で捕まり、
収入もなく、
住むところも見つからない。
追い込まれて、
まるでのら犬の扱いのようで気分が悪い。
自由の国アメリカの自由は、
白人が自由に何しても良い自由なのだな…

映画はというと、詩的ではあるけど
僕にはちょっと良さがわからなかった。
今まであった70年代の黒人の映画で、
もっと酷くセンセーショナルな物はあったし、
恋愛という視点から映像も凄く綺麗だったけど、
僕にはかえって、
それが酷さを分かりにくくしてるように見えました。
ここまで強く美しく描くなら、
愛の力で全てをひっくり返すほどの
エンタテインメントが見たかった。

黒人差別の映画ってどんな結末でも、
納得のいかない、引っかかりが残ります。

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奥嶋ひろまさ

4.0幸せな恋愛ものと思いきや人種差別問題が・・・

2019年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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ともちん