さらば愛しきアウトローのレビュー・感想・評価
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これで終わりと思うなよ
80年代に銀行強盗と脱獄を繰り返した実在の人物の話をロバート・レッドフォーが主演した映画。
R・レッドフォード自身は引退作と言っているみたいだけど、きっとまた撮ってくれるよ。
ラストシーンで主人公が向かった先は銀行だっようにね。
ロバート・レッドフォードさんの引退作品。 この作品で引退しちゃうの...
ロバート・レッドフォードさんの引退作品。
この作品で引退しちゃうの?と思いながらの観賞でしたが、主役のフォレスト・タッカーの「楽ではなく楽しく生きたい」というセリフで、彼も同じ人生の考えでこの作品を選んだのかな?と自分なりに納得。
作品は映像、音楽、ストーリー。全てが単調。まったりした雰囲気でしたが飽きることはありませんでした。
強盗のシーンと恋人役のジュエルとの恋愛。そして刑事のジョン・ハントとのやり取りが相まって良い塩梅。
ロバート・レッドフォードさん。顔のシワが凄く前半は昔の雰囲気もありませんでしたが、観ていると徐々に昔の彼の姿が思い出されます( ´∀`)
重なる姿
歳を重ねて、はじめて演じられる役というものがある。
最近では、イーストウッドの『運び屋』がそうであったように。
1980年代に、銀行強盗で逮捕された実在のフォレスト・タッカー老人を、ロバート・レッドフォードが演じていた。
銃を見せるだけで、発砲もしなければ暴力も振るわないという、紳士的で風変わりな犯行スタイルだったのだが、その抜群の存在感と説得力で「レッドフォードなら仕方ないよね」と思わせてくれた。
「楽(ラク)をするより、楽んで生きたい」と、90回以上の犯罪と、16回の逮捕・脱走を繰り返す。
金が目的ではなく楽しむ為に銀行強盗する。
『明日に向って撃て!』のサンダンス・キッドをはじめ、レッドフォードの演じてきた様々な無法者・無頼の役を思い出させてくれ、役と人生が重なったように見えた。
原題"THE OLD MAN AND THE GUN"を直訳すると「老人と銃」。
この邦題は、本作で役者を引退すると発表した、レッドフォードに捧げるものだったのだろう。
最後に相応しいかも。なるほどと、思えた。
最後まで飽きずにみれるかな、、と前半に
思ってしまったことを反省した仕上がりでした。
レッドフォード様が最後の作品に選んだくらいなのだから、単なるおじいちゃんの銀行強盗映画ではない。
人生を楽しむことに最後まで命をかけ続けた主人公のフォレストは実在の人物。フォレストのような稀有な人生を歩んだ人物をどう描くか、表現者として楽しんでこの作品を作り上げていったんだろうな。というのが作品の最後のシーンから伝わってきた。
命がけで人生を楽しむフォレストと自身の俳優人生を重なったのかな。またそれもファン達に伝えたかったのかもと思えた。TOHOシネマズ日比谷シャンテでは、ロビーにレッドフォードの往年の映画ポスターが貼ってあり、それも含めてとても良かった。映画も映画館もレッドフォードへの愛が伝わってきました。
さらば我が若き日のスーパースター!
ロバート・レッドフォードの俳優人生の幕引きに相応しい佳作とまでは言えないけれども水準以上の出来とは言っておこう。何よりメインの共演者が演技巧者ばかりなので安心して観ていられる。シシー・スペイシクなんて、なんて上手いんだろうと惚れ惚れしてしまう。私が一般映画(怪獣映画以外のという意味)を観出した頃がロバート・レッドフォードの2枚目スターとしての絶頂期であり彼の代表作はほぼリアルタイムで観た世代だから、今作品が彼の観納めと思うと本当に感慨深い(それだけ自分も年取ったということだけど)。レッドフォードは甘いマスクに似合わず当時から硬骨漢だったけれど、80歳になった現在でもボトマック注射等の整形もせず年齢相応の顔で通している。それでも角度によっては往年の美男の面影を彷彿とさせるシーンがあって驚かされる。歩く姿はやっぱりお爺ちゃんだけど。はっきり言ってそれほど面白い話ではない。お爺ちゃん泥棒たちのスカッとするような活躍劇でもないし、ケーシー・アフレックが苦労の末逮捕するようなサスペンスもないし。最後の方で急に出てくるト書きもどうかと想うし。でも、「人生、やっぱり楽しくなくては」というのが、ロバート・レッドフォードが役者人生に幕を引くに当たってのメッセージだと思えば、納得の行くあり方の映画だと言っておこう。
”幸せ”“楽しみ”を考えさせる、実は深い作品??
実在の強盗犯フォレスト・タッカーを描いた作品。
主演のロバート・レッドフォードも、御年82歳。この作品で、俳優業引退です。そう言う感慨を持ってみると、なんとも深く感じるのは気のせいでしょうか?
時代は、1980年代なので、“まだ”牧歌的な雰囲気もアメリカには残っていたんでしょうかね?いま、アメリカで武装強盗何てしまった事には、あっという間に、SWATが駆けつけてきて、あっという間に銃撃戦になりそうな気もしますが、タッカーは、穏やかに、言葉だけで銀行強盗を成し遂げて、且つ、銃撃戦にもならずに、正面入り口から堂々と逃走を図っているところが、中々興味深いです。
それと、この作品で描かれた時点に至るまで、16回も脱獄している訳ですから、凶悪犯でもあるのだと思うんですが、それでも、あまり警察と激しいやり取りにはならないんですよねぇ。まぁ、その時点でのタッカーの年齢もあるんでしょうけどね。
一応、コメディ?終盤になるまで、あまりコメディっぽい描写はありませんが、終盤になって、いくつか連続して“ネタ”が投入されます。もっとも、老人が、言葉だけで銀行強盗を行うと言う事自体が、ある意味、コメディとも言えなくも無いですけどね。
ロバート・レッドフォード最終作品と言う事もあってか、劇場ロビーには、過去のロバート・レッドフォードのポスターが掲示されていました。
『楽しく生きる』ことについて胸を張るのが難しい時代
少し乱暴に聞こえるかもしれませんが、『楽しく生きる』という言葉は、一方に『退屈な人生』や『つまらない人生』があって、それに対するアンチテーゼとして初めて意味を持つものだと思います。
例えば、高度成長期からバブル期、その余韻の残る平成の始め頃までは、社会的に安定していると信じられていた公務員や大企業・中堅企業に勤めているような人たちを、「安定を選んだつまらない人生」と大雑把に括り、そこからはみ出したチャレンジングな人たちに(その不安定さにはさほど言及することもなく無邪気に)ちょっとした憧れや羨ましさを感じる、というようなことがありました(たぶん)。
現在のように、経済環境、家庭環境、男女の定義、あるいは頻発する自然災害のもたらす影響、その他あらゆるものについて多様で困難な状況や価値観が混在していると「退屈で平凡な日常を送れることは最高の幸せ」でもあり、「自由気ままに好きなことをして生きてるように見える人が実は深い孤独や罪悪感を抱いている」ようなこともあるはずです。
人生、楽しく生きようぜ!
と言われて、そうだよな、と思うより、本当にそれだけでいいのだろうか?と受け止める人の方が多いのではないでしょうか。
ロバート・レッドフォードの引退の寂しさとともに、物事が今よりは単純に割り切ることのできた時代への惜別、のような印象も残りました。
ふと思ったのですが、クリント・イーストウッドさんは、今なお色んなものを手探りしながら何かと闘ったり、訴えたりするために、映画を作る、という仕事を貪欲に続けているのですね。
本当に凄いことだとしみじみ思います。
『楽しく生きる』だけでは素直に、充実した人生、と人に語るのが難しい時代になった、ということだと思います。
忘れかけていること
「楽にではなく、楽しく生きたいんだ」
間接的に語られる、フォレスト・タッカーの言葉だ。
僕たちは、楽しく生きているだろうか。
仮に、そうでないとして、それを誰か他人や、社会のせいにして、自分から楽しむための何か行動を起こしてるだろうか。
ロバート・レッドフォードも、銀行強盗を肯定してるわけではないが、フォレスト・タッカーの生き方に、共感するものを見出したのではないか。
そして、それを最後の作品で伝えたかったのではないか。
どの程度の割合で、世の中の人々が、楽に生きるより、楽しく生きたいと思っているかは分からない。
だが、今、周りを見渡してみると、楽しく生きたいと思う人が多い方が、健全な世の中のような気がするのは、僕だけではないように思う。
フェイク・ニュースだ。印象操作は止めろ。悪夢のような民主党。忖度だ。ネトウヨにパヨク。
まあ、誰彼構わず、相手を否定するのがセオリーのようで、頭をよぎる罵詈雑言が、思考のフィルターを通さず飛び交うような世の中で、出来れば、楽に生きられる方が良いような気もする。
でも、せっかくだから、楽しむ努力は惜しまないようにしたい。
タッカーのように、銃は持っても使わず、周りに気遣いを欠かさず、スタイリッシュに紳士的に、そして、楽しんで生きようとするのは決して簡単ではないが、やりがいはあるような気がする。
画面もちょっとセピアがかって、カー・チェイスも鈍臭くて、でも、なにか痛快で優しい映画だ。
ロバート・レッドフォードならではの映画だ。
タッカーの脱獄の回想シーンに、ロバート・レッドフォードの過去の作品が散りばめられていた。
明日に向かって撃てと、スティングを初めて観た時の、ワクワク感がよみがえってきた。映画は良いもんだと思った作品たちだった。
きっと、楽しく生きようとする人が増える世の中が待っているような気がする。
老練で品のある銀行強盗と徐々に彼に惹かれていく若き刑事の姿が去り行く名優が若き名優に託す思いと重なって見える
銀行強盗の話なのに、ほっこりとした気分で観れたのは、ロバート・レッドフォード演じるフォレスト・タッカーの爽やかな笑顔と紳士的な佇まい、振る舞いに依るところが大きい。
デヴィッド・ロウリー監督が拘ったというスーパー16のフィルムで撮ったセピア色の1980年代アメリカの田舎の風景もほっこり感を後押ししている。
ロバートとケイシー・アフレック演じる刑事との粋なやりとりなど、心に沁みるシーンでした。
老いらくの恋も交えながら、タッカーは最後は静かに余生を送るのかなあなどと思いながら観ていたらいやはや、病膏肓に入るとはこのことか。
<ロバート・レッドフォードも、あの実在の銀行強盗に自らと同じ匂いを感じたのではないかな、とふと思いながら劇場を後にしました>
悪くはないけど
ロバートレッドフォードの引退作という事で初日に見てきました。
ドキュメンタリーの犯罪クライムアクションではなく
淡々としたファンタジーの感じです。
ロバートレッドフォードに思い入れがないと多分物足りないです。
若い頃の2枚目の彼をワンシーン見れたのは良かったですけどね^_^
やっぱ上手いなあ
レッドフォードの黄昏強盗最高。
あの明日に向かって撃ての強盗たちの遺伝子がそのまま1980年にタイムスリップ。
人生、やりたいことを楽しいことをやり通すことがどれほど幸せなことか!
たとえそれが強盗であっても。
ありがとう
96本目。
最後の作品と言う事で邦題は、それを感じさせるタイトルだけど、アウトローかと言われれば、俺が思うアウトローとは違ってかなと。
まあ今で言えば依存症なんだろうね。
でも会話の間が心地良かった。
お疲れ様でした、そしてありがとう。
タイトルなし
誰ひとり傷つけることなく
銀行強盗を繰り返した74歳
フォレスト・タッカー
彼のほぼ真実な物語
銀行強盗が楽しくて堪らないらしい
最後に捕まったときも
「He was smiling」
この紳士な強盗をロバート・レッドフォード
刑事ジョンをケイシー・アフレック
強盗仲間をダニー・グローバー トム・ウェイツ
そしてシシー・スペイセク と
出演者それぞれ皆が魅力的😊
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強盗も会話もスマートで楽しんでいる😏
1980年代初頭のなんだかよい時代を
素晴らしい俳優が演じた
セクシーで憎めない強盗のお話
試写会会場は優しい笑いに包まれました
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ロバート・レッドフォードの引退作
寂しいけど最後を飾る素敵な作品です
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銀幕で観る最後のロバート・レッドフォード
レッドフォードと主人公タッカー、二人の生き様が重なる。楽しい映画だけど、そういう映画の向こう側を想って泣けてくる。眩しいのは、彼らのキャリアじゃなくて輝ける魂だ。そこに痺れる、憧れる!!
The Over-the-Hill Gangがわかれば
TO JOHN HUNT
GOOD LUCK
SINCERELY
THE OVER THE HILL GANG
この映画の評価が☆0.5なんてありえない。とそう思いの方が多いと思うが........?
以前のアメリカのエンターテインメントの世界では、映画俳優、TV俳優はくべつされた時代があった。つまり、トップを走っている映画スターがテレビドラマにはでないのがあたりまえの時代に彼は、映画を作る立場いわゆる映画監督となった先陣である。
その最後と言われた映画に共演者が誰なのか興味があったのだが、最初だれだかわらなかった。すみませんミセス・シシー・スペイセクさん。彼女は、アカデミー俳優という立場だけでなく、Sci-Fi小説家をこの世に出した女優さんです。
それでなぜ評価が異常にかたよっているのか?それはケイシー・アフレックという奴がでているので.........映画の世界では人非人
ロバート・レッドフォードは、アメリカ国内だけに発信したかったのかもしれない。
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