蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
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面白かった。
原作のファンです。
すごく映画化してほしいけど、恩田さんが難色を示していたので
諦めていた映像化。
映像化されただけで喜びです。
2時間にまとめるとなると起承転結含み、全ての好きなエピソードが
収まるのは難しいだろうと思うので、
2時間にまとめたなりに良くできていたかと。
多少のぎゅっと感は否めないけれど、
頭の中でなっていた音楽が映像化されて、
キャスト陣も映像化すると大概一人は「この人じゃない。。!」という
人が発生するけれど、今回は全て良い感じにハマっていて納得。
ブルゾンちえみがちょっと微妙だったけど。
とにかく音楽がたくさん聴きたくなる。
音が聞こえる幸せに感謝。
DVDになったらもう一度観たい。
蜜蜂は?修羅は?
原作より登場人物がコンパクトにまとめられていて良かった。
しかし主役4人の描写が不満。
・タイトルにある蜜蜂は、「父が養蜂家」このセリフだけ?
ジンは、練習風景よりも自然児たる姿を見せて欲しい。麦わら帽子被せてお終いにしないで。
・明石は、やけに比重が大きいように感じた。「生活者の音楽」というセリフも多すぎる。
・アヤについては、ジンから触発される様が分かりにくいのではないかと思う。
修羅と母、このセリフを必ず入れるべきだっだと思う。
・マサルの葛藤は、先生との衝突だけで良かったのでは?オケの描写の蛇足感。
・後は審査員が中途半端な感じ。いっそ一切発言させずに権威的に描けば良いのに。
「元天才少女からのアドバイス」も唐突。
含みのあるセリフ(離婚の慰謝料)は、原作読んでなきゃ伝わらないと思う。
・雨(ギャロップ)の映像がやたらと出ていたけど、あまり効果をなさないのでは?
・音楽については、ひとつだけ。
ジンがサティを間奏に使うの、聴きたかったなぁ〜
・純粋に楽しみに行った。物語や音楽に没頭したくて。だから残念。もっとのみ込まれたかった。
・最後に、英語のセリフが多々あり、その間字幕です。お子さんと見る方ご注意を。
若い専門家たちが集う場の空気感を味わう
残念ながら、原作は未読。
一つのイベントを通して若者たちの群像劇を描くのは恩田陸の得意技だから、是非読みたいと思っている。
この映画は、まず松岡茉優の魅力に尽きる。
彼女の独特の間というか、特にクスッと微笑してから台詞に入るときの表情と声のトーンは、彼女の素の癖かもしれないが、なんとも不思議な雰囲気で忘れられない。本作の役は明るいキャラクターではないから、これが凄く活きている。
そして、松坂桃李。
4人のメインキャラクターの中で唯一の大人であり普通人である役回り。芸達者な松坂桃李ではあるが、今回は「生活者の音楽」を追求しながらも家庭人であるという男を自然体で演じている。
全編で一番好きなのは、4人のコンテスタントと記者(ブルゾンちえみ)が海岸で一時を過ごす場面だ。
3人の天才たちが、砂浜に着けた足跡で音楽を表現し合ってはしゃぐ。それを高いところから見下ろして「僕にも分からない。あっち側の世界は」と言う松坂桃李の、羨むでもやっかむでもなく天才たちをいとおしむ眼差しが印象的だ。
松岡茉優(栄伝亜夜)が鍵盤に指を降ろす瞬間でタイトル表示に切り替わるアバンタイトルから、凝った演出が随所にあって画面に惹き付ける。
亜夜の幼少期の回想シーンが繰り返し挿入されるが、母親とのピアノ練習の場面が何度目かになる最後で初めて母親(キタキマユ)と少女の会話を映し出す。幼女が音楽に目覚めるこの瞬間が優しさに溢れていて心に残る。
エンドロールで、4人それぞれに一人づつ演奏担当のピアニストがついていたことが分かる。
だが、多い少ないの差はあれど、4人ともに鍵盤を叩く本人の指が映される場面があり、感心した。
世界に溢れる音
原作は未読で予告だけを頼りに鑑賞。
第一印象は、よく出来ていたと思う。それぞれが悩みや葛藤を抱えており、厳しい現実と向き合いながら自分の殻を破ろうともがく人間模様が面白い。
映像も美しく、心理描写をVFX交え上手く表現していると思った。
テンポも良く、気持ちの良いドンデン返しもあり総評として及第点。
しかしながら、気になった点もある。
一つは、心理描写の黒馬の扱い方。原作に絡んでいるのかと思いつつも、かなりクローズアップされているので、意味を考えるが最後まで分からなかった。なので色々と調べてみたら、世界は音楽で溢れているという表現の中の一部で、雨だれの音が、走る馬の蹄の音に聞こえるという、英伝亜夜の子ども時代の一節らしい。その表現が亜夜が成長する為の心理描写として描かれていたと理解したのだが、であればただ単にスローにして表現するのではなく、雨だれの音が馬の蹄に聞こえるというような母親との会話などがあればより深く理解出来たと思う。音の表現を映像だけで表現しようとしたのは、はっきり言って失敗だと思った。
もう一つは、手持ち撮影の多さ。コンクールに出場する奏者の不安な心理を、不安定な手持ち撮影で表現しようとした演出は良いと思うが、使用する箇所があまりにも多すぎると思った。途中で少し酔ってしまい、気持ちが冷めてしまった箇所が何度かあったので、ここぞという時に手持ち撮影という考え方があっても良いと思った。もしくは、ひどい揺れの箇所をスタビライズして揺れを緩める手法でもだいぶ違うと思う。
最後に、コンクールの結果の順位がよく分からなかった。ピアノの良し悪しは素人には分からないので、結果を見てもふーんそうなんだとしか思わず、なんだかモヤモヤした。盛り上がりはラストの奏者が一番盛り上がるのは分かるけど…。
という感じ。
しかし、役者も脚本も演出も全体としてよく出来ており、見応えもある。
観ても損はしないと思います。
綺麗だった
映像が綺麗・音が心地よい
映像も演技も最高!なんだけど…
オイラには
ハードルの高い映画でした…
映像はいったいどうやって
撮ってんだうというほどの迫力がある演奏シーン!
実際に
弾いてるように見えるシーンなど
基本的に最高でした。
でも…
んー
オイラだからでしょうか?
音楽てきについてこないというか…
天才少年の何者にも縛られない
天真爛漫自由奔放な演奏!
ミスターパーフェクトな
楽譜に忠実な演奏!
元天才少女のどこか悲しげな
何か羽ばたけない傷を抱えた演奏!
音楽だけやってる場合じゃない
普通の人間の演奏!
に、差を感じる事ができない…
音の差を感じないのです!
どれも素敵に聴こえるというか…
言っちゃえば
松岡茉優が殻を破る前後も…
演技的な差や映像的な差は
わかるつもりなんですが…
音的にどう変わったのかはよくわからんのです。
ピアノオンリーの曲から
オーケストラの曲に変わってるし
オーケストラで弾くことが
こころの傷になっていてそれを
振り払うことにカタルシスがあるのは
わかるのですが…
オイラにはわからんのですよねー
うーむ
全部すごい演奏に聴こえてしまうのです。
小説や漫画なら
自分で何となく想像で
脳内音楽を奏でるんですが…
実際に映画として流れちゃうと
差を感じれないオイラには
この映画を最高に楽しめてないなーって
感じちゃいます。
あと原作未読組みなんですが…
蜂蜜と遠雷とい意味ありげな
タイトルなんですが…
この映画を見てもあまり
タイトルに直結しないなーと
思っちゃいました。
中森明菜ばりの
素晴らしかった
コンテストを目指して若者たちがひたむきに頑張る姿は素晴らしい。そもそもが高いレベルにいる天才たちがさらなる高みを目指して努力を惜しまない。演奏が素晴らしいのだけど、コンテスト向けなのかやたらと演奏が難しそうで、普段聴きたい感じではなかったし、あまり印象に残らなかった。映画館の素晴らしい音響で聴けてよかった。
原作小説を妻のお母さんにいただいて、読もうと思っていたのだけどお母さんが、音楽よく分からないとおっしゃっていて、どんな音楽なのか映画のおかげでよく分かったので、これから読んでみたい。
斉藤由貴がすごい存在感で出ていたのだけど、どうしても愛人がパンツを被っている画像が脳裏をよぎる。現場でも「僕も一度被ってみたいと思っていました」などとからかわれることはなかったのだろうか。
沈黙からの大歓声
正直この映画の序盤私は飽きてしまっていました。
たんたんと流れる風景が頭の中でながれていってしまっていました。
しかし物語が動き始めたのは桃李くんのコンクールの二次予選です
(ネタバレをしたいためにいいません)
そこから物語は動き始めました。
なんで自分がピアノをやっているのかという各々の問いを見つける演奏を桃李くんはしてくれたのです。
人々の感情が揺れ動いた今物語は大きく動き始めます
様々な感情をそれぞれ持ちながらでも、結論に辿り着くのは優勝という言葉
コンクールの場面は自分がそこの会場にいる気になれました
凄すぎる最終予選の演奏は、息を飲む
空気が止まったような緊迫した演奏です
怖い指揮者と立ち向かいながら完璧な演奏
あの笑顔が見れた時ここにいてよかったなとほんとに思いました。
最後のエンドロールまで情景を思い出すことが出来るラストは素敵でした
ひどい
原作が大好きなので期待していきましたがいろいろ設定が変わってました。
それはまだいいとしても、塵くんがホフマン先生の送ったギフトの意味がほとんどなかったなあ、と。
あやが立ち直るための風間塵という感じで、塵くんファンとしては納得いきませんでした。
明石さんもなんだか引き立て役のようなポジションにおかれ、マサルに至っては成長も見せ場もないままなぜか優勝。
この本の見どころは風間塵の演奏を聴いた他の演奏者がいかに成長するかなのに、
あやにスポットライトを当てすぎ。
あやを主人公にするにしても、もう少しやりようがあったのではないかなあと思います。
この話を2時間に収めるのは難しいと思いますが、本選であやちゃんが逃げ出す描写、海の描写などをもう少し削り、必要な場面を入れて欲しかったです。
あとは指揮者役の俳優の演技が最悪。
ベルリンフィルで振っていた指揮者があんなテキトーな振り方するなんてあり得ないので、もう少し役作りして欲しかったです。
音楽の本質はどこに在るか。
あまり期待はしていなかったが、それなりに楽しめた。映画としては採点のとおり。脚本的には主人公にもっとフォーカスした方が良かったのではないかと思う。圧倒的なプロレス技が使える小説(このプロレス技が小説家の凄いところだが)のように、主人公を囲む主要人物たちの背景を判らせようと描いていくとどうしても焦点が合わない。天才たちの競演自体はもっと削ぎ落として鋭利に切り取ってみせて、むしろ主人公が、世界が音楽で満ちている様と、それを自然事象や母との想い出に重ね合わせたりすることで「音楽の在り処」を抽出し、そのことに全体の80%の体力を使って欲しかった。思い切った視点で描くことで、主人公と「音の世界」が際立ち、鮮やかな色を纏い、そしてその緊張感の中で映画が成就するのではないかと感じた。
製作陣は「指揮者」の役割を理解していたのかが疑問
大会本選のオーケストラの指揮者が演奏陣に対して全く「指揮」をしていなかったのがとても気になりました。
大物俳優を起用している様ですが、彼は指揮者の仕事が何なのか把握していないのではないかと思わざるを得ない程のメトロノーム振りでした。
利き手でタクトを振りリズムを取るのは分かるのですが、何故反対の手でハンドサインを出さないのだろうと鑑賞時終始疑問でした。
本物の指揮者の様にオーケストラの演奏陣全員の譜面を暗譜しろとまでは言いませんが「役者」ならそれこそ「演技」でハンドサインを出して指揮者を演じることができるのでは?と思いました。
ハンドサインを出さない指揮者はリズムを取るだけのメトロノームで代用できます。
彼の存在のみが一番の疑問です。
ピアニストの方々は皆さん素晴らしかったです。
重箱の隅を突つかせていただくなら、ステージを歩いてきてピアノの前に立ち、お辞儀をしてから椅子に座って演奏を始めるシーンですが、小ネタ的な感じでどなたか一人でも良かったので(それこそ端役の方など)椅子の高さを調節するシーンを挟んでいただけたら「クスッ」とできました。
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