「小説の方が良いけれど…」蜜蜂と遠雷 parsifal3745さんの映画レビュー(感想・評価)
小説の方が良いけれど…
クリックして本文を読む
恩田陸の「蜜蜂と遠雷」の映画化版。小説を読んでからの視聴だったけれど、やっぱり小説の方が心理描写、音楽の修辞とかが優れていたという記憶がある。しかし、それぞれの審査における演奏を通して、キャラクターを把握できるのは映画ならでは。風間の世俗化されていない純粋さ、母親から、音の原点を学んだ栄伝、栄伝を追いかけたマサル。それぞれが、刺激し合い、自然と高まっていく様子は、天才たちならではの世界だった。音楽映画だけあって、ピアノの音の録音が秀逸で、透明感溢れる世界が表現されていた。映画にして、小説では表せない部分が補われた。
コメントする