君は月夜に光り輝くのレビュー・感想・評価
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堂々と同じ映画を撮る
堂々と同じ映画を撮り、二匹目のどじょうを狙う。
主演女優を浜辺さんから永野さんに替えただけの、全く同じ映画を堂々と撮り、そして俺はそれを見て泣く。
なんじゃこりゃ、というわけですが、「きみの膵臓が食べたい」(通称キミスイ)を見逃した方、こちらの通称キミツキは、内容も撮り方もほぼいっしょですので、改めてご覧ください。ちゃんとキミスイ観た気になれます。保証します。
そしてキミスイを観たあなた。この映画、もう明らかに狙って似せてあるので、その面からお楽しみください。
男性のモノローグで始まり女性の語りかけで終わる、北村さんの話し方と性格や物腰、病室に忍び込むという表現、教室や制服が同じなばかりか、北村さんの部屋までいっしょ。さあみんなもどこがいっしょか、探してみて。
しかし永野さん、可愛いんだけど、見事にいも姉ちゃんだなぁ… そして北村さんのジュリエットは、この上なくたくましかった。綺麗な顔かと思っていたが、男らしい顔だったんだな。
この手の話は、死ぬと決まっている女性が見かけは飄々としていることが必須と思えるが、永野さんもまた、それを上手にやっていた。キミスイの浜辺さんには浜辺さんらしさ、キミツキの永野さんには永野さんらしさがそれぞれ出ていてよかった。こういうところは、監督はうまく引き出すなあと感心。
しかし繰り返しになるがすごいクローン映画だけどな。デジャヴ(既視感)を超えている。もしかすると、月川監督はキミXX 3部作くらい狙っているのではなかろうか? それとも「おんなじの作ってね」という東宝からの厳命であろうか。(笑)
原作を読んでから観るとより楽しめる作品
恋愛的要素はあるし、余命もので涙を誘う要素もあるが、
そのどちらもメインテーマではありませんね。
架空の病名にしているのも病気自体がテーマでは
ないからです。
もちろんそこが重要なファクターなので存分に絡めてますが、
「人を想い前向きに生きていくことのすばらしさ」と
「登場人物のそれぞれの想い」を感じながら観ると、
号泣とはならないまでも、涙が頬を伝いじわじわした感動が
いつまでも持続する良作です。
あと、恐らく意図的にそうしたと思われますが、
キャストの想いをセリフで説明するよりも、あえて表情だけで
表現する場面が多いように感じました。
原作を読んていたのでスムーズに感情移入できましたし、
余計に染みるように感じました。
その是非はわかりません。
一つ残念なのは、生きることに前向きになれていない主人公の
ふたり(特に卓也)が何故そんな思いになったのか、
お互いの存在によってどう変わっていったのかを
もう少し丁寧に描いてくれたら、もっと深くなった気が・・・
ただ、永野芽郁と北村匠海の圧倒的な演技力と表現力で
補って余りあります。
キャストのみなさんも良かったですし、
まみずと卓也の相手を想うやさしさにやられました。
じわじわした感動が長すぎて少々しんどかった。
う~ん、中途半端だ
この映画の原作小説は僕持っていまして、そこまで良くはないけど印象的であったので興味はありました。
永野芽郁演じる余命僅かな渡良瀬まみずと、北村匠海演じるクラスメイトの卓也の恋愛ものです。
一応東宝のシネマイレージの特典で無料になったので観ました。
...はい、感想は星の数を見ていただければ解るとは思いますが(笑)
まずは好きだった点から話したいと思います。
ヒロインの渡良瀬まみずの周りの関係性と境遇は割りと良く描かれていたと思います。
自分がいつ死ぬか解らないという状態で、人と接しようとする怖さと生きる事への執着を諦めてしまってる所から卓也の出会いを経て少しずつ変わっていく姿が小説通りに描けていたと思います。
あとは、人に接するときの明るさが出ていれば完璧だったと思います。
また、キャストで最も良かったのがメイドのリコちゃん役である今田美桜です。
この子のメイド姿がとても可愛かったし、演技も良くて存在感も抜群に放っていました。
この子の今後の活躍が楽しみです。
良かったところは、それくらいです(笑)
最近、主要人物が死ぬ系の作品も流行っている中でのありきたりな感じに終わってしまいました。
ちなみに今回は「発行病」についての突っ込みは触れません。
細かい所は多くなりますが、
まずダメだったのは北村匠海の演技です。台詞回しが微妙です。
卓也のナイーブさはありますが、別に友達がいないくらい内気という訳でも無いです。
話せる友達はいるし、女子ともそこそこ話せるのに、北村匠海の卓也はコミュ障のように感じてしまいました。
また、さっき挙げたリコちゃんは映画でただのバイト仲間というだけだったのも残念です。
原作だと卓也ともっと絡むし、卓也の異常さを説明してくれるキャラでした。
せっかく今田美桜が素晴らしかったのに、リコちゃんを活用しないでどうするんですか!?
また、今「卓也の異常さ」と言ったのですが、卓也は実は正常に見えて実は壊れているところがあります。
それは劇中でも触れた通り、お姉ちゃんを亡くした事が原因です。
卓也はそれ以来、「死」そのものに執着してしまった人物なので、生きる事に意味を見出だせていません。
その卓也がまみずと出会って「まみずの死」と向き合う事で心が救われます。
でも、映画にはそれがかなり中途半端で全然描かれないのでガッカリしました。
なので、この話はまみずが卓也と触れあう事で「生きたい」と思い、卓也もまたまみずと出会う事で「生きる」事への希望を持つという話なのに、この映画ではまみずだけしか救われない展開になってしまいました。
非常に残念です。
また、劇中で夜に忍び込んで屋上に行くのですが、それが原因で容態が悪くなってしまう展開があるのですが、突っ込みどころも満載だしこんな展開原作にはありません。
何を忖度したのかは知りませんが、作品が悪くなるだけの改変なんてしないでほしいです。
久々にガッカリした作品を観てしまったので愚痴が長くなってしまいましたが、観るか迷っている方は、少なくとも僕からはオススメは出来ません。
えっ?月川監督、今回はどうした?
うーん、これは久しぶりに見なきゃ良かったと思ってしまった映画だ。。感想としては脇役のキャラクタ設定が中途半端なのと凡庸なセリフや展開が多くて脚本に深みが無く、中身が薄くて感動できなかった。そして最後のドキュメンタリーのような語りが長すぎて興覚めしてしまった。面白かったのはバンジージャンプのくだりのところくらい。
病室内のシーンが多く、ロケは殆ど無し。また脇役同志のシーンも皆無で、構成としてはイマイチだった。
月川監督の映画は良い印象があっただけに、今回はやっちゃった感満載で残念だ。もともと予算不足でこのような映画になってしまったと信じたい。
永野芽郁でよかった
まみずが永野芽郁でよかった
と思います。
この映画を見る人は、私を含めて、キミスイのファンの方たちが多いと思います。
キミスイ は、浜辺美波もコメントしていますが、自身とは対極の作られた桜良という役の完成度の高さに感涙しました。
キミツキの永野芽郁が演じたまみずは、多分永野自身そのままだったと思います。
だから、最近多彩なメディアに露出している永野芽郁にもかかわらず、映画では永野芽郁が演じたまみずをまみずとして愛おしく感じることが出来ました。
キミスイのような映画のオリジナル性が無かったので、期待はずれと感じる方もいると思いますが、多分この映画は、キミスイの悲劇の劇薬に病んだファンの皆さんを癒す効果があるキミスイのファンには大事な作品になった。と思います。
月川監督は、ひそかにそれも狙ったと思います。
内容は、ありがちですが‥
内容は、余命物にありがちな内容です。
また、驚きもなく素直なストーリー展開だと思います。
個人的に、
永野芽郁さんと北村匠海さんの演技というか、役どころは、とても良かったです。
また、お二人の作品があれば見てみたいなと思わせてくれました。
ちょっと説明不足な映画❗
星🌟🌟🌟 ちょっと期待してたのですが…あんまり感情移入できなかったです❗何故すんなり代行を引き受けたのか?代行している時も遊園地とか全然楽しそうじゃなくやらされてる感があってじゃ何で引き受けたの?みたいで共感できなかった❗後でお姉さんの件だと分かるけどそれらしい伏線を張ってくれてれば良かったけど…北村匠海 永野芽郁どちらも演技は上手いのに…凄く残念でした‼あと発光病で光って死ぬのなら永野芽郁を光らせるべき ❗じゃないと説得力が出ないと思う❗あと久しぶりの優香が看護師役でいい演技してました❗
軽くネタバレになるのかもしれません。
私はほんの1ヶ月くらい前に愛唄を見ていたので、それとどこか似ているなぁという感想です。「代行」がひとつのポイントとなり、胸きゅんも感動も呼ぶ仕掛けになっていた。
病を持つ友達以上恋人未満の相手役に北村匠海くんはぴったりすぎる。「君の膵臓をたべたい」でご存知の方も多いでしょう。
幸せそうに笑うけど裏に影を持つ役に永野芽郁ちゃんも合っていたと思う。ただ、泣きの演技の際に大粒の涙を流し美しく涙することに定評があるにも関わらず涙のシーンは映像ではなく、泣いている声だけにしたのは演出さんのミスか思惑か。
満足できる時間になりました。映画館で見るだけの価値はあります。
めいちゃんは今後に期待!
今回はめいちゃんが可愛かったから何も言うまい。
まだまだ19ということもあって、高校生役はいけるんですね。
病院という狭い世界の中で、たった一人との出会いで、自分の世界がどんどん広がってゆく喜びをとても上手に表現できていたと思います。
最後のクライマックスシーンはとても素敵でした。
設定自体はすでにこの世に沢山ある内容だと思いますが、これはこれで一つの作品に仕上がっていたのではないでしょうか。
めいちゃんはまだまだ若いし、とてもかわいくて演技も上手なので、本当の意味ではこれからに期待!
少し年代が過ぎてしまったからなのか、涙は出ませんでした(笑)
高校生とかの時期に観てたらすごい胸が切なくなって、ため息ついていたかもですが、今回はそこまでいかなかった。
ある意味で、現実を知ってるからかもだし、あり得ないような出逢いをして、たまたま美男美女で、意気投合して、最後は…
なんてあまり共感できないよって思ってる自分がいるかも。(でも、まみずのお父さんの涙にはまじで共感した笑)
でも、たまにはこういう世界観の映画観て、自分の高校の時とかの感性を思い出してみるのも悪くないかなと。
恋愛系の話はやっぱり、人の数だけパターンはあるし、その中で、本当に感動するような作品に出会えるのはまれですよね。
でも、たまに出会う喜びがあるからこそ、また観に行ってしまうのかな。
という独り言。。。
映画として楽しめた
「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントが
どんなに危険な目に合っても、決して死なないのが映画。
この作品は、ラブストーリーではあるが、
ヒロインが実在しない「発光病」に罹っていること、
代行体験(スマホが大活躍)なる意味の分からないこと、
などが設定されていて、映画そのものだ。
突っ込みどころが気になり、この作品に批判的な方も、
そんなにむきになることは、ないのでは。
難病がテーマの「君の膵臓をたべたい」と被る、
おまけに北村匠海がまたヒロインの相手、
けれども・・・
入院している女子高生のヒロイン・「渡良瀬 まみず」。
発光病で余命宣告を受けている。
彼女がやりたかったことを、
クラスメイトの岡田卓也が代行体験し、その感想を彼女に話す。
そんなやっかいなことを、すんなり受け入れてしまう
お人よしな卓也に、違和感がないのは、
「君の膵臓をたべたい」の「僕」のイメージがあるからだと思う。
いくつかの代行体験のエピソードのシーンが、あっさりと繰り返される。
そんなにスピードが速いと、この後どんな展開になるのか、
少々心配になる。
これの繰り返しだけなら、つまらないなと思いつつ、
後半の見事な展開にやられた、といった感じ。
映像で表現出来るものは、映像で、
抽象的なこと、つまりこの作品が伝えたかったことは、
2人の会話のやり取りの中にきっちり表現されている。
心にしっかり刺さりました。
ラストの演出が感動もの。
永野芽郁の笑顔が頭の中に残り、流した涙が、
救われる思いがした。
この作品は、「君の膵臓をたべたい」とは
違った意味での素晴らしさがあり、観ておくべきだと思います。
これは一つのジャンル
不治の病を患ったヒロインとそれを支える主人公、というのは邦画において一つのジャンルを確立している。何の捻りもないストーリーといえばそれまでだが、丁寧な演出や演者の演技は素晴らしく、ギリギリのラインで絶妙な仕上がりだ。
キャストが絶妙なチョイスで、永野芽郁や北村匠海の良さってこういうところなんだよ!!と熱弁したくなる映画。それにしても、終盤のあの突然の永野芽郁の制服は反則的な可愛さだった。君の膵臓をたべたいに続き、映像も綺麗。
陳腐でチープという人もいるだろうが、素直に楽しんでうるっとすれば良いのに、と思う。
永野芽郁頼りになってません?
どうしてもどこかで見たことあるようなセリフやストーリーが気になってしまう。やり尽くされてる余命ものに挑む心意気は認めるけど…
あとクライマックスがくどい。「最後のお願い」何回言うねん!
北村匠海も少し微妙だった。原作でも卓也はあんなぶっきらぼうな感じなの?
とまあ色々思うところはありますが、永野芽郁がすごく可愛いので高評価です。そこはさすが月川翔監督。観客全員が愛おしくおもうヒロインでした!
死ぬことは生きること
永野芽郁がいい。この人は菅田将暉主演の映画「帝一の国」のときはホンワカしたおっとり感があって、あのドタバタした映画を少し地面に引き戻す重要な役割を果たしていた。当時は17歳で実際も高校生だったはずだが、現実をワンクッション置いて受け止めるような独特の雰囲気は天性のものなのだろう。本作品ではさらに進んで、現実から一歩引いた立ち位置で状況を受け止め、そして自分自身を受け止める、健気な女子高生を見事に演じていた。他にこの役ができそうな若い女優さんはあまり思いつかない。それほど役にぴったりだった。
それに声がいい。少し前に死期の宣告を受けたばかりの人間なら狼狽えもするだろうが、物心ついてからずっと死と対面してきた主人公まみずは、もはやあたふたする時期をとうに過ぎている。本作はまみずがずっと喋りつづけているような印象の作品で、その声にはある種の諦観のようなものが通底しているように感じられる。死を覚悟した人間は自分を相対化して、深刻ぶることなく、逆にあっけらかんとできるのだろう。淡々として見える演じかただが、永野芽郁にとっては渾身の演技だったと思う。
北村匠海は「君の膵臓を食べたい」での表情の上手さに驚いたが、その後の映画「十二人の死にたい子どもたち」やドラマ「グッドワイフ」の達者な演技を見れば、さもあらんと納得する。本作品では、見舞いに行った初対面の女子高生の無茶振りをあっさり引き受けるという尋常ではない設定を、さも普通のことのように楽々と演じてしまう。
岡田くんの姉の回想シーンに映された本の言葉は、中原中也の「春日狂想」の冒頭の一節である。中原中也には「秋日狂乱」という詩もある。対になっている訳ではないが、人間を愛おしく思う気持ちがある一方で、人間の愚かさを憂う気持ちもあり、その相克に張り裂けそうになりながら、詩人はこれらの詩を書いた。その世界観がこの映画の最も重要なメタファーになっている。
日本は高齢化という面では世界の最先端である。どの国も経験したことのない高齢者だらけの時代がどのように過ぎていくのか、誰にもわからない。かつては如何に生きるべきかがテーマであった。今後は如何に死ぬべきかがテーマとなっていく。生きることは死ぬことと表裏一体なのだ。
昭和の時代に丸山明宏が「ヨイトマケの歌」を歌った。家族のために肉体労働をする母親が歌う「ヨイトマケの歌」に励まされたという感謝の歌である。戦後の復興から高度成長の時代には、人は人に励まされて生きてきた。これからの人は、人に励まされながら死んでいくのだろう。父から貰ったオルゴールの曲が「幸せなら手を叩こう」だったのは、それが主人公にとっての「ヨイトマケの歌」だったからなのかもしれない。
キミスイと比べなければ楽しめる
同じ監督と北村匠海のコンビということで、どうしてもキミスイと比較してしまう。キミスイと比べると意外性みたいなものが無いので、思っていた通りのストーリーで進みます。台詞も最後の願いも予想の範囲内。
ただ、キミスイを意識しなければ十分楽しめます。泣けますし。
北村匠海はハマり役。普段は感情を出さないで淡々としている所と、突然涙がこぼれる所のギャップがいい。
永野芽郁は透明感と儚さが良かった。余命があっても元気ハツラツな所と、本心の涙が良かった。
二人とも今後も応援します。イメージと違う役もやって欲しい。
キミスイのように突然涙が止まらなくなるという程ではないけど、十分楽しめました。
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