ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!のレビュー・感想・評価
全9件を表示
田舎に住む若者にとって夢の実現のハードルは非常に高かった、インターネット以前は。
夢を実現するには結局スポーツであれ何であれコンペティションに勝たなければなりません。学問なら入試、スポーツなら甲子園、インターハイとか、漫画なら少年誌の新人賞、漫才ならMー1とかとかありますけど音楽なら何でしょう?渋谷のライブハウスで評判になってスカウトされたとか新宿ルミネ前で弾き語りしてたらスカウトされたとかあるんでしょうがそんなものは大都会の話、田舎にライブハウスなんかないし第三セクターの無人駅で弾き語ったところで長距離通勤で疲れたおじさんに見向きもされません。田舎に住む若者は全国規模のコンペティションに勝つしかない、とりあえず目標となるハードルは非常に高い訳です。
コンペティションに勝つために才能と努力を原資にして必要な「情熱」と「アイデア」、そして「運」を獲得せねばなりません。何にでも成れるはずの中二の万能感、根拠のない自信はあっても、インターネットで情報が溢れかえる前の時代には田舎に住んでいるとまず最初に乗り越えるべきハードルが何かわからない、どこにあるかわからない、知っている人も廻りに居ない、結局のところ本を頼りに独学で鍛錬するしかありません。
私は田舎から就職で上京して埼玉東京にン十年住んでいましたが、東京はやっぱりお金持ちが多いし本格的な何かを体験できる場所へ電車でスグ行ける、“とにかく明るい安村“さんじゃなけいけど「東京ってスゴイ」、田舎とはスタートが一段も二段も三段も違うと感じました。都会に住む若者には田舎に住む夢を追う者の焦燥感とかわからないんだろうなあと思います。それでもインターネットの普及でずいぶん様変わりして情報収集や備品購買や作品発表に関して全国的に平準化されたと思います。スバラしい!
メタル大国フィンランドの若者がデスメタルにかぶれ、田舎では珍妙なカッコと揶揄されながらもバンド練習を12年も続ける<情熱>を持ち、進歩の無い活動から脱却するため“発明“した「屠殺場のリフ」やオービスで撮影した宣材写真などの<アイデア>、イベントプロデューサーと出会う<運>が揃って「7・7・7」の“フィーバー“です。情熱・アイデア・運が揃って生まれた大きなチャンスを逃すまいと夢の実現にためにしがみつく主人公達の姿に、田舎で悶々としていた昔の若い自分が踏み出せなかった一歩が重なり感情移入して凄く感動してしまって、大いに笑えるコメディなのに涙がポロポロ出てきたんです。これはデスメタル版「ロッキー」だわ、と。私にとってはとても感動的な作品でした。
音楽コンペティションと言えば昔ヤマハのポピュラーソングコンテスト(通称ポプコン)がありました。そこで発見された“史上最大の才能“は中島みゆきさんだと信じています。“不動の愛“とか“運命“とか今や「宇宙の真理」について唄っているんじゃないかとすら思わせる圧倒的な才能と努力、彼女も北の国北海道出身ですね。彼女でも歌手になれるかどうか不安になるような事やチャンスを逃したくないという焦燥感を感じるような事があったのかしらと思います。1975年のデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」は若い時に聞いても何とも思いませんでしたが、孤独な夜を乗り越えて歳とった後に聞くと心に沁みますね。歌は時代を超えてきます。
運は良い時もあれば悪い時もある、才能や努力を情熱やアイデアとして行動や形にして経験を積み上げていれば、それが心の支えになり運が悪い時でも耐え凌げたり行き詰まった時にアザミ嬢から声がかかるかも知れませんね。
メタル!メタル!メタル!
ドラムのヨッキ(すぐ死ぬ)が1番好きだったのだが、やはりあっという間にお亡くなりになったが生きてる間も棺に入っても尚、彼らを前に進ませる姿勢には胸を打たれた。
ライブでモッシュする人々の中、ダイブするのがヨッキの棺だってところが最高だった。
ぜひ2作目でもあの棺には登場してほしい。
正直、ギャグはかなりベタな感じで1番笑えたのはライオンではなくグズリとバトルするところや(動物愛護的に…どう?)脳筋女教官が民間軍団を率いてロケットランチャーをぶちかますところ。
率いてる民間は犯人の扱いが弱々。しかも誤認。
フェスに出る!って決まった訳ではないのに狭い街なもんで広がりが早く、突然の周りの態度の軟化が田舎の怖さとギャグを紙一重にしてた。
決めては惚れた女と亡き友!!
ヘヴィメタルのライブには行った事はないのだけど、めちゃくちゃが正解の世界なのかな?
田舎では受け入れられなかったゲロ吐きも最高の演奏の前ではむしろご褒美。
逆十字を背に、叫び熱狂し沸き立つ観客。
熱に浮かされた中、ブチ切られる電源の火花も素晴らしい演出で連行される姿さえも英雄のように見えた。
何年もコピ曲ばかり地下でやってて表に出ず、新曲ビビビがトナカイミンチ音とかなんかよくわかんないけどすごい。ギャグなんだろうけど日本では考えられないトナカイ国仕様のネタですごいなと。
国民性違いのベタギャグだと思うのだけど、後半の疾走感と短い尺でラストが爽快に終わるのが良き。
デスボイスってどうやって出すんだろう。
すごい!!
シベリウス 交響曲第5番、交響曲第7番そして交響詩フィンランディア
2023年12/3 葛飾フィルハーモニー
第66回定期演奏会
マエストロ 新田ユリ
プログラム シベリウス 第5 第7
フィンランディア
でした。
マエストロが新田ユリさんでしたが、地味な曲なので、演奏前に解説を入れてくださいました。彼女の優しさが身に沁みて曲を聴きながら、涙が出ました。
それで、何かフィンランドの映画見たいなと思い、この映画を見る亊にします。
スウェーデンを無視していると思ったら、ラップランドでした。
努力して成し遂げるとかじゃなくて、自分達のやりたいことをやり遂げるって所が良い。
フィンランドは1917年にソ連から独立しているが、それ以前はスウェーデンに支配されている時期もある。だから、この映画では、スウェーデンを無視していると思ったが違った。因みに、トーベ・ヤンソンさんはフィンランド人だが、スウェーデン系でスウェーデン語を話す。つまり、フィンランドとしてのナショナリズムは持っているが、北部のラップ人と南部のフィンランド人はナショナリズムの程度が違うようだ。いずれにしても、彼らの歴史やアイデンティティは日本の様なにわかナショナリズムとは年季が違う。
ヘビーメタルってピンク・フロイドとかイエスとかだと思っていた。全く詳しくない。しかし、形は兎も角、理解は出来る。もっとも、僕はライバル(ヨウニ?)の古臭いボーカルの方が好きだ。
みんなこうやって売れていく😌タイヘンネ
.
.
違わい!👋🏼
私も思春期は(も少しライトな)メタルに浸かって生きていたので、こんな作品も気になりがち、で💿を借りて観てみました。
但しもうデスヴォイス🤬⚡︎はノ-サンキュ-デス。
何故かこの映画でも極たまにBGMで流れてたLAメタルっぽい軽やかなので結構です♪
主人公たちのバンドの演奏は上手いし、順調なサクセスストーリーが待っているのかと思いきや、、
どうしてドラマー🥁2人も要るかなぁ🤔?
🤮オ"エ"⤵︎
死ぬんか〜い❗️👋🏼 んで交代要員か~い!
まぁギャグ漫画展開🚐^⚰
また吐くんか〜い❗️👋🏼
ヨウニのおっさんがなんかガンズのW.アクセル・ローズ氏の若かりし頃に似てる。
個人的に森メタル🎻や
Cube2: Sauerbraten🖥を思い出した🔊⚡︎
バンド名は ・・・・ 直腸陥没って何? 陥没乳頭なら知ってる
笑った! 笑った!
痛快だった。
メンバー紹介
Lead Vocal: 特別養護施設勤務
シャイボーイ、緊張すると大量の吐瀉物を出せる(サイコー)
Guitar: トナカイ屠殺処理場勤務
カッコいいリフを弾く。オリジナル曲を仕事中のミスから偶然編み出す。
Bass: 図書館勤務CD受付担当
知らない曲はない。天才肌。
初代 Drums: 職業フードファイター?
トナカイ牧場のおかあさんが優しい。
2代目 Drums: 隔離病棟被収監人
危険人物!ヘビメタを聞くとおとなしくなる。音楽療法で天才ドラマーの片鱗を見せる
Band 名: IMPALED RECTUM (直訳:串刺しにされた直腸)
直腸陥没って何? 陥没乳頭なら知ってる。 吸いにくいんだよね。
初代ドラムスの葬儀(なんで死んだか思い出せない)で、
ロニー・ジェイムス・ディオ (レインボー→ブラックサバス) の歌詞が出てきた。
リスペクト!
亡くなってから、7年ぐらい経つ。
嬉しかった~
12年も同じメンバーは長い!
でも、おいらのバンドも10年やってる。オリジナルはない。ここ、5年は超だらだら。
練習1時間。打ち上げ2時間。串焼きはばらして、分け合う。
Creamで始まったが、最近はサバスもやった。今はKISSもやるようになってしまった。
最近は映画ばかり見て、練習しない → 覚えてこない → 仕事が忙しいと嘘をつく
の循環コード状態 m(__)m
だが、映画でモチベーション上がることになろうとは!
ヨッシャー、クールなフィルインかましたる! 練習!練習!
当方、シャッフルが得意。メタルは素人同然です。
【”地獄へ向かう”トナカイ達”の清らかな魂”フィンランド語ってヘビメタに合うんだ!今作は凄く可笑しいヘヴィメタルコメディだよ!”IMPALED REKTUM”(直腸陥没!)の曲もムッチャ格好良し!】
- いやあ、今作は面白かった。わざわざ、大都会まで夜、出掛けて良かった、と思った作品である。-
・前半からかなり笑った。(私の後ろの席のおじさん二人、大笑い・・。でも、ちょっと沁みてたみたい、後半・・。)
・だって、フィンランドと言えば、幸福度ランキング上位常連。
おとぎの国でしょ。
・それが、いきなりフルボリュームでのデスメタルである。激しすぎるヘッドバンギングである。
フィンランド語らしいのだけれど、曲がとても格好良い。アドレナリンが出まくる・・。
・特に、あのコンベアー”トナカイ・リフ”ね。
クシュトラックスも認めた”リフ”。(ちなみに、脳内大爆笑シーンでもある・・。)
実際、格好良い。
・個人的には、メンバーの中では、クシュトラックス(図書館勤務・・)が好きである。
次々と披露されるギターリフに顔色一つ変えずに、”それは、○○の△△(どこの国のバンドのどの曲ですか??)” と異常なメタル知識で駄目出しする場面も、白眉。
・彼らが、ノルウェーを目指す訳の分からない(褒めてます)ロードムービー的な部分も宜しい。(可笑しな国境警備隊・・)
・ラストのノルウェーのフェスでのライブシーンの迫力(もう少し観たかったなあ・・。)並びに、”未来の義理の息子なんだ・・”と言って、電源をキープするトゥロの未来の父の姿も良い。
<”IMPALED REKTUM”(直腸陥没!)のアルバムが出たら、即、購入するな。
王道メタルであれば”メタリカだろう!"と異論はあろうが、聖飢魔Ⅱのファースト”THE END OF THE CENTURY"(ダミアン浜田がリーダーの時ね。)と併せて、爆音で鳴らしながら高速をぶっ飛ばしたい・・。
オービスに映って”一発免停”にならないようにね・・。(経験者は語る・・。)>
シャイなヘビメタ小僧の成長物語
トナカイが道路をのんびり歩き、主人公のトゥロが自転車を走らせると、見かける人たちは若者も老人も警官も顔見知りばかり。狭い退屈な村。
村に生まれ育ったトゥロは、長髪を馬鹿にされてもヘビメタに打ち込むしかない。
しかし、いかんせんシャイで、好きな女の子に告白できず、ステージに立つと緊張しすぎて歌う前に吐いてしまう。
そんなトゥロが好きな女の子に告白をし、ステージで叫べるようになる成長の物語でありコメディ。
全編を通してあふれてくるヘビメタの重低音も非日常的で心地よかった。
期待以上でした
またチンケなB級映画かな?と思いつつ、
北欧メタルに興味があったので観てみました。
いざ鑑賞してみたら、小ネタ満載で頭がおかしいことを真面目にやってのけてるのが最高!
序盤でロットヴォネンが「いいリフができた」と言うのに対してパシが悉く
「それは○○の××だね」と一蹴するシーンでもう声に出して笑ってしまいました。
ユンキもとても素敵でした。
「俺は死んでもフェスに出る!」と言った彼が本当に不慮の死を遂げてしまったのは残念でしたが、
彼の棺桶を掘り起こしてモッシュに参加させる仲間の愛には感動しつつ、
ぶっ飛んでるな〜!と感心すら覚えました。
テーマの割に席が埋まってる&終わった後拍手喝采になるのも頷けました。
漏らした方がマシだ!は、最大のメッセージ!
音楽好きながらヘヴィ・メタルには馴染みがありません。しかし、この作品は多分メタルの美味しいところをうま〜く笑いにしているんだと思います。メタルをよく知らない人でも楽しめるのではないでしょうか?
激しい音楽ジャンルでありながらも、笑い、ユーモア、そして恋‥。それは僕らに馴染みのある温度。マニアックな方向へ行っていないところが良さですね。
僕が一番良いと思ったのはそのメッセージ。
「一生便秘で悩むくらいなら漏らした方がマシだ!」
12年間コピーバンドとして演奏するも練習止まりだった4人組が、オリジナル曲でフェスに挑戦する姿は、僕らに「重い腰を上げて飛び出せ!」とエールを送っているように思いました。頭では解ってる。でも一歩が踏み出せない‥そんな人は沢山いるでしょう。奇跡は行動しなければ起きないのです!
あと先考えず、やりたいことやろうぜ!
人生は一度切りだから!
笑わせた後に明日からの僕らの背中を押してくれるんですから。良い映画ですよ!
全9件を表示