劇場公開日 2020年2月28日

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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへのレビュー・感想・評価

全23件中、1~20件目を表示

3.5見たこともない3Dワンカットの使い方

2020年6月30日
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変な映画だなあと思うし、とても気取っていて、その気取りがダサいとも思う。ムードに溺れている。有り体にいえばカッコを付けている。正直、美男美女が終始、重い過去を背負った深刻な顔をしていて、しかも描写が観念的なものだから、たまにはなにか面白いことでも言ってくれよという気にもなる。

と、随分を悪い書き方をしてしまっているが、作品がつまらないわけじゃない。むしろ作り手が妥協することなく美意識を貫いていて、他人のヘンな夢にでも巻き込まれたような酩酊感がある。しかも終盤60分の3Dワンカットで、確実にギアが上がる。ワンシーンワンカットの長回し(もしくは疑似長回し)にはいろんなタイプがあるが、ここまであからさまに3D映像の持つ「不自然さ」を前面に打ち出した例もあまりなくい。ビー・ガンの狙いを理解できたとは思わないが、終始、脇の下にススキの葉でも差し込まれてちょこちょことやられているようなヘンなムズ痒さは、唯一無二の世界観なのかも知れないと思う。

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村山章

4.53Dメガネをかけさせる動作も演出

2020年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

世界的に注目され始めている中国第8世代のビー・ガン監督の作品を初めて観たが、非常に新しいことをやっている。映画の途中から3Dになるのだが、これが非常に効果的。主人公が映画館でメガネをかけるのを合図に観客も同じように3Dメガネをかけるよう、冒頭で指示されるのだが、映画の途中で観客に何らかの行動をさせるということ自体が演出として効いている。要するに、観客に主人公と同じ行動を取らせることによって、主人公との一体感を増幅させ、主人公の体験を観客のものとするように身体を同期させているわけだ。基本的に、映画は観客に指示できないメディアだが、3Dメガネを使えば行動を指示できるというのは、大きな発見ではないか。
その3Dのシーンは約60分1カットの長回しなのだが、これが白日夢のような幻惑的な世界で、3Dによる奥行きの違和感がうまい具合にリアリティを喪失させる役割を果たしている。3Dであることも効果的だが、それだけにとどまらず「3Dメガネをかけさせるという動作」も効果的に用いた斬新な発想が本当に見事だ。

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杉本穂高

4.5完全無欠の時間を

2023年11月5日
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ジェームズ・キャメロン『アバター』のような、映画のスペクタクル性を倍加する技巧としての3Dが導入された映画は多々あるが、受け手の主体的な介在を促す意味での3D映画はゴダール『さらば愛の言葉よ』以来ではないかと思う。

実際、ビー・ガンはキネマ旬報WEBの「中国映画が、とんでもない!ビー・ガン監督インタビュー」というインタビュー記事において、『さらば愛の言葉よ』をきっかけに3Dという技術の「映像言語」性に気が付いたと述べている。夢を単なる虚構=他人事として消費してほしくないというビー・ガンの企みは3Dという映像言語を通じて鮮やかな成就を迎えているといえるだろう。目下、3Dは浮遊という非視覚的(=感覚的)な問題を視覚的に解決する唯一の手段であるように思う。

さて、夢という題材を、断続的で暴力的な不条理・狂気を通じて描こうとする映画作家は多いが、ビー・ガンは夢をできごとの緩やかな連続体と定義する。そして劇中に語られていたように、ビー・ガンにとって夢は記憶の変形体だ。記憶は小さな点のように想起され、そこからじわじわと拡がっていくものであり、その「じわじわ」という連続性を損なわないためにワンシーン・ワンカットという過剰にも思える撮影スタイルが必然化する。カットという断絶が一つでも存在するならばそれは厳密には(一つの)夢とはいえないからだ。このことは『凱里ブルース』における45分にもわたる長回しの終結(=カット)が、主人公の、凱里という異空間からの脱却に重ねられていることからも明らかだろう。

夢の中では時空に明確な順序がない。ゆえに永遠を示す時計と儚さを示す花火が相入れる。特に、歌謡ショーの待合室でいつまでも燃え続ける花火はあらゆる物理学的矛盾が溶解する夢という地平の特異性を耽美に表している。

先述の通り、『凱里ブルース』では45分の長回しは最終的に断絶を迎え、それによって主人公は現実世界へと帰投したが、本作ではカットが最後の最後まで途切れず、主人公は終ぞ覚醒を迎えない。いつまでも終わらぬ夢に耽溺するという幕切れに、私はどこか不健康なものを感じてしまった。しかしこれも上述のインタビュー記事を読んで考えが変わった。

彼は述べる。

「今起きている変化については、僕ではない誰かが表現してゆけば良いと考えています。僕はそこにかつてあったものや、記憶や脳裏に残像として残っているものに価値があると思い、映画の中に取り入れてきました。それが自分に出来ることだと思いますし、作品を通して、自分が生活していた凱里の姿がおぼろげに立ち上がってきたと感じます(同上)」。

つまり、そもそもビー・ガンははじめから「現実に帰投すべき」という現実次元の倫理に依って映画を撮っていない。彼は自分の作家としての領分にきわめて自覚的な作家だといえる。だからこそ同一の主題を同一のメソッドで撮り続ける。文学で言うところの村上春樹のようなことをやっているわけだ。偏執ではなく練磨。そうであれば我々も安心して彼の提供する夢幻世界に没入することができる。その果てに彼が言うところの「甘美で完全無欠の時間」が出来することを心待ちにしながら。

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因果

5.0圧倒的な映像美

2021年2月12日
PCから投稿

圧倒的な映像表現。
音が作るイメージ。
それを逃さないように見ていると、映画にのめり込まれる。
知らない映画の世界を見たい、その興味だけで映画館へ行き、得られた最大のインパクト。
私が観たのは2D。
知る限り日本で3D上映はあまりされなかった(2020年)。
まだ知らない世界を残している。
コロナが明けたら3D上映観れたらいいな。

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テスコボーイ

4.0映画の可能性をヒシヒシと感じる

2020年12月28日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

難しい

寝られる

"俺は一体何を見ているのだろうか?"
これを観た観客はみんな思うだろう。
この映画は最初から最後まで一切の説明もなしに展開し、頭の中は?状態。
そこに関係なさそうでありそうな回想シーンをぶっ込んでくるという編集が加わるので、もはや難解ではなくファンタジーのような感覚。
長回しの撮影や癖の強い映し方、いかにも中華!って感じの照明のおかげ様で作品に漂う不思議な感じはさらに強くなる。
ジャンルすら分からない映画なので(そんなものこの映画には無いのかもしれない)これといって定義は出来ないが、個人的にはやはりファンタジーのように感じた。
その幻想的な世界こそ監督が撮りたかったもの。
卓球少年は堕ろした子供か?などと全く意味不明な訳ではなくちゃんと一つ一つのシーンに意味があるはずなので解説を読んでからもう1回観たいな。

線香花火が消えないのが最高にオシャレ!

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Pegasus

2.0よく分からず。

2020年11月23日
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鑑賞方法:映画館

何が何だか分からず。貴州省の田舎ぶりがよく分かったということかな。

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khapphom

3.0凯里ブルースよりも

2020年9月27日
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ちょっと理解出来た。
もう少し、登場人物同士の関係性が分かりやすかったら、凄い衝撃的なのになぁ。。。

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Miya-n

2.0訳わからんかった

2020年8月22日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

まさかなんかの続編じゃ無いですよね?
暗いし、ストーリー、訳わからん、
つまらなさすぎて、眠くてたまらなかった。
もしかして3D無しの上映だったから、この作品の良さがわからなかったのかな?
いずれにせよ、自分には合わなかった。

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りあの

3.5「いい加減」或いは「好い加減」な映画

2020年7月12日
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1, 東洋思想
虚しい、空しい、そんな言葉がとっても似合う映画である。全編通して無常観に溢れている。
ストーリーはあるようでないし、ないようである。
そんな感覚を意図しているとしたら、かなり東洋思想の色即是空や禅的な映画である。

人が無常を感じるのは如何なときであろうか。
「時」の移ろいを通して、もう取り返しのつかない「過去」をまざまざと見せつけられる瞬間ではないだろうか。それはどんな人間にもやがてやってくる。
それは「ノスタルジア」でもあり、古今東西あらゆる詩人たちが詩にしてきた感覚である。
特に日本なんてのは、そういう美意識が土着的に中国に次いで根強かったはずだ。
芭蕉の「夏草や、兵どもが、夢の後」や平家物語の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」なんて、その表現の最たるものだった。
いつの頃からか、そんな美意識は徐々に薄れていった。(昨今はつげ義春や寺山修司などのアングラサブカル文化、又はアカデミズム、伝統などのお堅いものの中にしか見受けられない)
中国では連綿として、その歴史の系譜が芸術という文化を通して紡がれている気がする。
(像は静かに座っているにもそのエッセンスは見受けられたが、中国の地方都市自体にその雰囲気が根付いているのかもしれない)

2. 夢
本作は途中からまるまる夢の世界である。
「現在」と「過去」、「夢」と「現実」、「自分」と「他人」が入り乱れて統一していく。
そういった感覚は、極めて映画の芸術性と相性がいい。
これはタルコフスキー、デリッドリンチ、フェリーニ、今敏、めまい、スローターハウス5、ねじ式、去年マリエンバートなど多くの芸術映画で実験されている。
シュルリアリスムは自己の無意識を覚醒時に表出させるフロイト心理学に基づいた芸術であったが、それを映像表現で昇華させたものが上記の作品郡ともとれる。

そういうものがわからないという人にあえて本作の見方をわかりやすく説明するならば、「映像というツールを用いて、人間が夢や走馬灯をみている時の感覚を完全に再現してみせようとしている実験」ということである。

ここで問題なのは、そういうサブテキスト(物語の裏テーマ)を用いつつも、上記の作品群は物語の大元にテーマや思想、メッセージがそれぞれあったのだが、本作にはそれが見受けられない。なぜならば、本作は本当に「まんま」夢の世界そのものだからだ。

だから中身がないだとか、物語性がないだとか、内容がないだとか言ってみるだけ本末転倒なのである。
そもそもがそのくらい薄っぺらいものなのだ。笑

だって、どこに夢の世界に理論的な物語を求める人間がいるのだろうか?
よって他の映画のように「実験」は「要素」ではなくて、「実験」自体が「目的」なのである。
そしてそれが前述した東洋思想的な雰囲気と滅茶苦茶相まって、ビーガンの世界は構築されている。
だから一方では「いい加減」ともとれるし、一方で「好い加減」ともとれるのだ。

りんごや馬や拳銃の象徴をフロイト的に夢占いみたいな解釈をすることで別アングルからでも解釈できるとおもうのだが、そういうのは他に任せて、本作ではいい加減にしておきたい。

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冥土幽太楼

4.5空を飛んだ後に息が切れているのが素敵だ。リンゴの豪快な食べっぷりも。

2020年6月20日
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鑑賞方法:映画館
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Mr. Planty

4.5夢の水底に沈んでいくような

2020年3月17日
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謎の女。混濁する記憶と夢。迷宮と化した夜の街の彷徨。

あるはずのものが消え、ないはずのものが現れ、繋がっていないはずの場所がつながる。本当に夢の世界のような映画だった。

途中から、3Dになるという変わった上映スタイルだが、3Dの長回しで実在感が増す分、ないはずのものがある、という不思議さ、夢幻感が強まる。

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うさぎぐ

5.0新しい映像表現

2020年3月10日
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ビビッドな映像、食感、幻想的な世界に誘う音楽、ラスト60分夢の世界へ❗️これはもう新しい映像表現ではないか

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ジェイ

3.0不穏な光景と不快な音に満ちたファンタジー

2020年3月9日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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惑星

3.5全部「夢」だと思えば、自分も見るかもしれない

2020年3月9日
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鑑賞方法:映画館

3D版で鑑賞。
端的に言えば、“期待外れ”だった。
若い監督の“実験的シネポエム”に付き合わされた、という印象だ。

映像的にも、ストーリー的にも、“つぎはぎ”だらけだ。
女優は一人2役だし(それすら最後になって、やっと分かったくらいだ)、少なくとも、自分はストーリーは全くつかめなかった。
「地球最后的夜晩」の雰囲気ではないし、“フィルム・ノワール”でもない。

ほとんど夜間の映像で、昼間でもトンネルの中だったりして、ともかく暗い作品だが、映画「ブレードランナー」の雰囲気や映像美は期待できない。

(2D版は知らないが)3D版のメリットも、「後半60分間ワンカット」の意味も、ないと言えるかもしれない。
カメラは独自に動くので、登場人物が視界から消えては、再び現れるだけだ。
リフトのシーンでは、この先“1人称ゲーム”の感覚を味わわせてくれるのかと思ったが、そうでもなかった。

とはいえ、「後半60分間」を全部「夢」だと思えば、自分もこんな「夢」を見るかも知れないと思ったりするのである。
3D版であり、「ワンカット」であればこそ、「夢」の感覚が映像化できたのかもしれない。そこは、高く評価したい。
「夢」にストーリーなどないし、“つじつま”が合うわけもない。空も“飛ぶ”だろうし、髪型の違う同じ女が出てきたって不思議ではない。

ラストの“2本の花火”は、良い終わり方だった。

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Imperator

4.0内容に夢の部分があるとして、相当に明晰夢の部類だと思う。本来夢は飛...

2020年3月8日
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鑑賞方法:映画館

内容に夢の部分があるとして、相当に明晰夢の部類だと思う。本来夢は飛躍や混同が多い。そのような夢の特徴にまで計算してこの作品は作られている。しかも絵も音も相当な強度を保って。この監督は大器だ。夢で人と別れてまた巡り会うっていいよね。

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kazuyuki

3.5ポスターデザインの色鮮やかさと3D映像が流れるという事で楽しみにし...

2020年3月8日
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鑑賞方法:映画館

ポスターデザインの色鮮やかさと3D映像が流れるという事で楽しみにしていた作品。
昨今の騒動の影響で3Dメガネを貸与するシステムの劇場は軒並み2D上映になってしまったので、都内で唯一の3D上映だった渋谷へ。

流れてゆくショットを見て後からそのシーンの意味が解る独特なカメラワーク、耳に残る優しい音楽。
そして3D映像。
2D上映を観ていないので、2D上映との差は解らないけれど、3Dシーンは色彩の輪郭がはっきりとした印象で、2Dシーンから更に美しさを増した感があって、派手さは無いけど、その分見易い3D映像だったと思う。特に電球からはなたれる光が美しかったぁ。
更に驚いたのはワンカットシーンだったこと。鑑賞しながら、もしかして?とは感じたけど、人物が入れ替わるシーンが多い事もあってかその長回しがすごく自然で確信は持てなかった。鑑賞後にポスターを見たら60分ノー・カットワンショット撮影って書いてありました(笑)
ストーリーはというと、原題がその答えなんだと思うけど、正直ちょっと難解かも。
夢の中をさまようような展開で、明確なプロットも無いし、朝一の回だったせいもあり前半ちょっと落ちちゃったので😵💤理解不能になったかも。
でも、夏至、冬至、水晶でできているといった単語などが印象に残ったし(どんな背景だったか記憶が…)リンゴのシーンも良かったし、好きか嫌いで言うなら、自分の好きな世界観なんだと思う。
本作のビー・ガン監督の初長編作品だった
「凱里ブルース」が4月に公開されるので今度は睡眠をたっぷり取ってじっくりと観たいと思います。

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とみまる

4.0【時空を超えたラビリンスを彷徨う男。夢か現か、実に美しいアーティスティックムービー。】

2020年3月7日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

 ビー・ガン監督作品は初めて観るので、今作を上映してくれた映画館のHPで映画のニュアンスを確認する。

 そこには、”ストーリー性を求める方には向かない・・、芸術作品として映像や音楽が美しいだけで映画が観れる、という人にはお勧め”とある。
 (実に有難い映画館である。)

 成程。
 カンヌ国際映画祭<ある視点部門>正式上映作品だものね。

 で、そのような心持で鑑賞。

 ザックリと粗筋を書くと、父の死で、久しぶりに故郷、凱里に戻った男(ホアン・ジエ)が且つての運命の人、ワン・チーウェン(タン・ウェイ:初見だが、ミステリアスな美しさに魅入られる。)を探す旅に出る・・。

 であるが、とにかく不思議な感覚に包まれながらやや難解なストーリーが続く。
 ”養蜂家と駆け落ちした母”
 ”ザボン”
 ”白猫”
 といったキーワードが出される中、脳内では
 ”この映画の雰囲気は確かに何度も経験している・・。”
 と思いながら幾つかの監督の名前が脳裏を過る。

 そして、後半、男の旅は更にミステリアス&ダークファンタジー要素を帯びてくる・・・。
 今、私が観ているのは、”夢か現か”。

 アンビエント風な印象的なミュージックが効果的に流れる中、男の旅は過去、未来の出来事を暗喩化した事象、人物の待つ谷底の不可思議な”祭”に辿り着く・・・。

<アーティスティックな映画の面白さを満喫。
 朱の色を基調にした印象的な色使い、カメラワーク、音楽・・、不可思議な”ビー・ガンワールド”に飲み込まれた2時間であった。>

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NOBU

1.0アンタ、あの子のなんなのさ

2020年3月2日
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難しい

寝られる

2000年中国凱里、父親が死に久々に故郷に帰った際に出会った女性を切っ掛けに、思い出の女性や幼なじみの記憶と夢が交錯していく話。

出会った女性が似ていたことから、本当の名前も年齢も知らない、忘れようとすると夢に出て来る女性の行方を捜す主人公。
彼女のことや、鉱山で死体が見つかった白猫と言うあだ名の友人との思い出にまどろみ、夢をみて、又、彼女を捜してと繰り返して行く。

まったりとした雰囲気は、それはそれで良いのだけれど、なんとなく思い出の女性の足跡を追っているだけで、明確に何かがある訳ではなく、ストーリーらしいストーリーもない。

後半約1時間のところからラストまで、主人公が映画館で3Dメガネを掛けて映画をみる体で、彼の夢の中のシーンとなっていくけれど、特に動きがあるでもなく、なぜここから3D?
しかも、まあ夢なので話の中味も流れも支離滅裂。

最初から最後まで、まったりまどろむ雰囲気を楽しむ作品という感じで、内容そのものにはこれと言った面白味はなかった。

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Bacchus

4.0夢のなかへ

2020年3月1日
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鑑賞方法:映画館

詩的なセリフと映像表現で話についていけず、ついウトウトしながら観賞。
話にはついていけなかったですが、カットごとの映像がめちゃくちゃ美しかったです。
後半の3Dになる夢パートは、長回しで主人公を後ろから追う主観的な映像。その効果もあってか本当に夢を見てるかのような不思議な感覚になりました。前半の現実の要素(ザボンとかリンゴとか)が後半の夢パートに反映されており、それも夢っぽいです。
ストーリーはよくわからなかったですが、あの映像だけでも観る価値はあると思います。4月に公開される監督のデビュー作も観てみたくなりました。

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仮面貴族

0.5寝ます

2020年2月29日
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わたしは、なんでコレ観たんだ???と自らに問いたくなる映画(そこから🙄)
一部の人には刺さるかもしれないけれど、芸術点の高さ≠娯楽🤔🤔💭

これが刺さるのは意識高い系の芸術家か、ロマンティシズムの極地に達した(主人公に共感できる)男性だけかもしれない.......。

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moi