「訪問の多い828号室」LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
訪問の多い828号室
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ワンシチュエーション、ワンカットという大胆な作品であることは評価できると思う。しかも、主人公である刑事の間宮(三上)が隠しカメラの位置をその都度変え、映画のスタッフは何をやってるんだ?といったチープさと、舞台劇でも十分だろうと思わせるテクニック。とりあえずワンシーン、ワンカット、超長回しという点も面白い。ほぼ役者の技量によるもの。
途中の「実は芝居だったんだよ~」的なところは三谷幸喜風になっているけど、さらにまたどんでん返しが待っている。デリヘル店長小泉(阿部力)の登場だとか、物分かりが良すぎるところはご都合主義的な仰々しさも感じられるし、シャブの売人兼死体の掃除屋という元中国マフィアの設定にも違和感がある。
結局、横領した金のためにゆすられる刑事、シャブ中にさせられ男の言うなりになった女が一芝居うって敵を排除するものだったが、詩織(酒井若菜)が妻でも婦人警官じゃなかったラストはやられたなぁ。エンドロールでのもっと悲惨な結末も面白い。やっぱチープさが最も残念なところ。
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