メランコリックのレビュー・感想・評価
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「かくあるべき」の憂鬱
登場人物が全員パッとしない。
それこそがこの映画の最大の面白さ。
「銭湯」という設定を思いついた時点で、
すでにこの映画の面白さは決まりました。
「楽しみがなけりゃ生きてちゃいけないんすか。」
そんなことはない。
「東大卒は全員、幸せになってなきゃいけないんすか。」
そんなことはない。
やくざ組織がこのまま見逃すはずがない。
・・・そんなことどうだっていい。
警察が調べればすぐにバレる。
・・・そんなことどうだっていい。
メジャー映画と比べたり、
脚本の粗を探したり、
俳優の演技や、
女優のビジュアルや、
セリフまわしや、
カメラワークや・・・
・・・そんなことにこだわるなよ。
って、言われてる気がする。
そんな映画。
「型」にハマった生活から脱却した
今の私には面白いと思える。
この映画を面白いと思えてよかった。
と、思った。
同窓会ってそうだよね。
「誰が好き?」
B級感は拭えないが
よき。
映画好きほどホッとする
マジで面白いでしょ!
東大卒ながらニート生活を続け、うだつの上がらない和彦。ひょんなこと...
でしょうね
映像以外の全てが最低レベル。
まずはストーリー。
主人公が東大卒っていう設定がぜんぜん生きてないし
なんかどっかで見たことあるというか、特にひねりも魅力もない。
最大のヤマ場だったであろう終盤のシーンも、「でしょうね」っていう。
とにかく全編にわたって貧弱・貧相って悪い意味でチープなんだけど
仮に自主制作にしたってもうちょっとどうにかできただろうと。
主人公の家の食卓のシーンなんて要らないだろうし、
あの恋人とのくだりも全カットで良いように感じた。
とにかく要らないシーンが多く、どれも中途半端。
主人公・森本・田中・主人公の両親と主要キャストの演技力がアレすぎてゾワゾワする。
とくに森本。なんだあのユーチューバーみたいな演技は。
あと一番ひどいのが録音で、終始もごもごと何言ってるのか聞き取れなかった。
ここにレビューを書くから最後まで見たけど、
開始30分で見るのやめたくなったし、実際やめればよかったと思う。
本来なら最低評価の星0.5なんだけど、画っていうか映像はキレイだったからこの評価。
どうでもいいけど、ヒロインの役者さんがジャニーズの風間くんに見えて仕方なかった。
古谷実の世界にいる我ら
驚愕の変化球から来るのは、今に刺さる人の心の温かさ
さぞバイオレンスでアウトローな映画に仕上がっていると思ったら、銭湯にぴったりの温かい映画に仕上がっていた。
東大卒のニート鍋岡は、好意を持ってくれた副島から風呂場のバイトを始める。しかし、そこは死体処理というもうひとつの顔を持っていて…。"変幻自在"という言葉がピッタリくるように、コロコロと作品が表情を変えてくる。それでいながら、序盤に押さえられた伏線をジリジリと回収しつつ、サスペンス色からドラマ色へと変貌していく。その展開に息つく間もなく拐われ、圧倒される。その過程にハラハラしつつ、変化を成長に変えて行く鍋岡に気づく。これは、逃げていた人生に訪れた岐路に立った男の成長物語だったのだと。
作品が終わったとき、ホッとするような多幸感が体を包む。お風呂に浸かった時のような、あの温かさで。異色作でありながら、意欲作。そしてもう一度、人の温もりに触れたくなるような作品だった。
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