海抜のレビュー・感想・評価
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立ち向かわないという罪
高校時代に同級生のレイプを止められなかった新聞配達員をする男に、事件から12年後向き合う機会が訪れる話。 現在の仕事場での様子から物語はスタートし、程なく12年前、その1年半後、現在の暮らしを始めた1年前から現在へとストーリーが展開していく。 物語に対する感情とはいえ、胸クソ悪さが重なっていくと共に、決して肯定してはいけない出来事を肯定してしまう自分がいたのも確か。 いやー重い。 映像、演技、演出、展開、色々と荒いのは否めないけれど、沢山の負の感情がのしかかってくる。 冗談とはいうけれど本心でしょう。 主人公は赦されたととるか、お目こぼしを受けたととるか。少しは気持ちが軽くなったかも知れないけれど、彼ならば、この先も背負っていく覚悟をしたという感じなのかな。
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葛藤
もしかしたら、こんなことは世の中に結構起きているんじゃないかと思わせるような事件をベースに、その後のそれぞれについてはイメージを膨らませてストーリーを紡いだのではないか。 それぞれの葛藤も、正解はきっとないにしても、よく考えられていたのではないか。 演者の「棒読みですみません」とか、演じる役柄にどう取り組んだら良いのか悩んだとか、当然通過しなくてはならないところについての話もうなずけて、もっと頑張れと言いたくなった。
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