翳りゆく父

翳りゆく父

解説

ブラジルの新鋭ガブリエラ・アマラウ・アウメイダ監督が、母を亡くした喪失感を埋めるため超自然的な力に傾倒していく少女とその父親の姿を描いたドラマ。事故で母を亡くした少女ダルバ。父は悲しみに暮れる彼女にどう接して良いのかわからず、いらだちを募らせ憔悴していく。ダルバは寂しさを埋めるようにオカルトにのめり込んでいき、おまじないで母をよみがえらせようとするが……。「君の名前で僕を呼んで」「フランシス・ハ」のホドリゴ・テイシェイラがプロデュースを手がけた。2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品。

2018年製作/90分/ブラジル
原題または英題:A Sombra do Pai

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映画レビュー

5.0ドラマティックホラームービー?

2018年10月26日
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悲しい

31st TIFF コンペティション 個人的にはこれはホラー映画だとは思わない。でも、監督自らこれはホラーだと断言していたので、ドラマティックホラーとでも勝手に銘打っておこう。 ホラーだとすると、ずいぶん思わせぶりが過ぎないかと思わないでもないけれど、基本ホラーが苦手な自分にとっては丁度よかった(?)気がする。 自分としては悲しいドラマとしか思えなかった。小さな命が逞しく生き抜いていくその様に、深く心が揺さぶられた。 物語が終わると、深い悲しみが余韻のごとくずーっと心に残っていた。 エンドロールもなかなか秀逸で、女性監督らしい素敵なものだった。こう言うと女性蔑視のように捉えられるのだろうけれど、男性監督にはあんなオシャレなエンドは考えつかないはず、勝手に断言。 ホラーだとは思っていない自分は、この映画、非常に素晴らしいと思います。

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