恋する小説家のレビュー・感想・評価
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堀内紀臣は日ハムの小笠原道大コーチに似てる
映画館では2018年11月19日イオンシネマ石巻にて鑑賞
それ以来3度目の鑑賞
40分の短編
アニメ作品『こんぷれっくす×コンプレックス』との二本立てとし上映されたコメディー映画
売れっ子小説家を夢見るも全く売れず夜勤で工事現場の警備員をしている全くパッとしないアルバイト男性・岩佐辰夫が主人公
夢か幻か脳内会議か自作の推理小説に登場するキャラたちが辰夫が住むアパートの一室に次々に上がり込んで設定について色々とダメ出しをする話
小説のタイトルは『女子高生奈緒の事件簿』
最初は主役の女子高生
次は被害者と加害者
しばらくすると一人暮らしの狭いアパートにキャラたちがわんさかと集まり賑やかな大所帯
キャラたちのアドバイスによって大幅に変更された推理小説を新人賞に応募した岩佐辰夫は見事花開く
岩佐辰夫を大成したが岩佐辰夫を演じた堀内紀臣はどうやら役者としては目が出なかったようだ
ヒロイン南川奈緒を演じた秋山ゆずき(当時・橋本柚稀)が天真爛漫な女子高生を好演
エンドロール良い
おまけも良い
上田慎一郎監督の作品では2番目に好き
EDロール後にひと工夫あるのが面白かった!
2020年の夏も終わりに近づいて来ましたが、関西圏でもCOVID-19(新型コロナ)の感染が蔓延してきた為、劇場鑑賞から自宅鑑賞にシフトして、昨年に既に購入してあった、上田慎一郎監督による短編映画集の『上田慎一郎監督ショートムービーコレクション』のDVDを開封し、その中の一篇である今作品を鑑賞。
新人賞応募小説の中の登場人物たちがダメ出しにやって来る!?小説家を目指す冴えない青年の奇妙な書き直しの日々を描いた映画。
率直な感想としましては、
どこかで観たような既視感もある発想の作品ではありましたが、冴えない小説家の卵に対して、リアリティーさを求めたり、ディテールに拘ったりと言いたい放題振り回す登場人物たちのわがまま振りも面白く、また、映画的には、照明担当さんが逆光を使って夏の日差しを演出したり、出演者の服装など小道具にまでかなり凝っていたり、そして、何よりも俳優陣の好演が作品をかなり引き立てていましたね。
特に、橋本柚稀(現:秋山ゆずき)さん演じる女子高生役がすごく似合っていて、この女優さんの起用だけでほぼ成功したと言って良い短編映画でした。
この後に、『カメラを止めるな!』(2017年)のヒロイン役でブレイクするのも必然の成り行きだったのかも知れないですね。
EDロール後のひと工夫にもクスッと笑わされた映画でした。
各地方での映画祭にてグランプリや特別賞などを数々受賞したのも分かる出来映えの短編映画でした。
ネタで勝負
冴えない小説家志望の兄ちゃんが自身の書いた登場人物に家庭訪問される。
登場人物にリアリティーだなんだと責められて、内容を変えたりディテール付けたりと頑張るが、彼女は成功を待ってくれず…。
売れて見返してやろうっていいよね。
短編ならではの展開なのでラストも納得です。
え、君たち付き合ってたの?
驚きの展開は、主人公岩佐と優美ちゃんが付き合ってたことだった。自分の書いた小説の登場人物が部屋に上がり込んできて、岩佐にあれこれ注文をつけていい作品に書き換えようとアドバイスするというファンタジー。
『カメラを止めるな!』でも主人公女性を演じていたゆずきちゃんが女子高生奈緒役。BカップからHカップという、岩佐の願望そのものが翌日になって奈緒を変化させたり、被害者役の男、犯人役の男と次々と現れる面白さはあった。しかし、演技だとか、カメラワークだとか、目線だとか、細かな素人臭さが目立っていて、まだまだだなぁ~なんて勝手に思ってました。
しかし、面白さが爆発するのはエンドロール後のワンシーン。あぁ、やっぱりこの人の脚本、結構面白いわ・・・と、今後もヒット作を連発しそうな予感さえするのでした。
孤独な作業ですらチームプレイになる魅力
今一番勢いのある上田慎一郎監督の、ショートムビーコレクションDVD発売記念イベントに当選しました~!
映画はエッセンスを抽出して2時間にまとめたものだと思っているので、ショートムービーは更に濃縮されたエッセンスが濃い!
一つのシーンから、とめどなく妄想が膨らんで大好き( ^ω^ )
今回のイベントの目玉は、上田監督と奥様のふくだみゆき監督による、生オーデオコメンタリーで、
監督がその場でクジを引いて上映作品を決め、DVDに収録されているコメンタリーとは違う話をしてくださるという、なんとも贅沢な企画でした。(*゚∀゚*)
クジでは選ばれませんでしたが『恋する小説家』にご出演の岡本裕輝さんがゲストにいらして、特典映像の貴重なお話が聞けたので、少しご紹介します。
樹木希林さん曰く…「役の6割は衣装で決まる」そうなのですが
なんと、根本の役が降りてきた瞬間が特典映像に収録されていますww
監督が用意した衣装を選んでいた、まさにその時、岡本さんには横たわっている根本が起き上がる姿が見えて、そこから首の角度や喋り方のイメージが固まったのだそうです。
また、当時の上田監督の言葉で岡本さんが印象に残っているものは
「夢が叶うか叶わないかは、実際にやるかやらないかの違いでしかない。自分はもう実際にやっているので叶う。」
「10年後にも残る映画を撮っているから、手を抜かないでやってほしい。」
監督は恥ずかしがっていましたが、
『恋する小説家』と『カメとめ!』のヒロインである秋山ゆずきさんも当時「10年後にも残る映画を撮っているのかぁ。」と思っていたそうです。
『カメとめ!』のヒットを受けて『恋する小説家』が劇場で上映され、DVDにもなったのだから、10年後にも残る作品だったことが実証されましたね。
その場でDVDを買ってしまった私ですが、どの作品も楽しくて、大満足でした。
笑ってツッコミながら、ハッと胸を打つ深いセリフがあるところが、上田監督作品の魅力ではないでしょうか?
夢追い人を応援する作品が多くて、バラバラな個性の奴らが一つの目的に向かって不器用なチームワークを発揮するとろこも胸熱。(T ^ T)
“小説を書く”といった、一見孤独な作業ですら、監督の手にかかるとチームプレイになる。
映画と映画を作ることを愛しているんだなぁ。と改めて感じました。
では、「商業映画の監督になる」という夢を叶えた監督は、次に何をテーマとするのか?
『スペシャルアクターズ』が楽しみです。
#上田慎一郎 #ショートムービーコレクション
上田監督のモヤモヤを投影していたとのこと
上田慎一郎監督はやっぱり作り手を描きたいんだなぁ…
あるシーンで三谷幸喜の脚本にあったセリフがまんま登場していて
三谷幸喜チルドレンなんだなぁと実感した。
ところどころアザトイ感じもありますが短いのによくまとまっていると
感じました。
ちょっとした役の方にも光るものがあり
観ていて楽しかった!
どうにもなんなくたっていいじゃん!
川口のSKIPシティ映像ミュージアム で上田監督の短編3本の上映があり、「猫まんま」「テイク8」そしてこの「恋する小説家」を観た。漫才バカ、映画バカ、そして小説バカと通底するテーマが一貫しておりその純真さと真摯な明るさが見事。
クライマックスの公園での奈緒の科白「どうにもなんなくたっていいじゃん 何にもなんなくたっていいじゃん そんなことにビビってやめんなら、夢とか言うな!」がグッとくる。すなわち成功するとかしないとか、ましてや生活できるとかできんとか、「そんなことはどうでもええねん」という主張。
被害者役の岡本裕輝さんとは20年も前から川口のケーブルテレビでお仕事をさせてもらっており、知らずに観ていたので、アパートの玄関から彼が入って来た時はほんまにびっくりした。そしてその怪演ぶりに拍手!
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