ホットギミック ガールミーツボーイのレビュー・感想・評価
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末恐ろしい山戸結希監督のビジュアルセンス
非常に興味深く鑑賞。山戸結希監督が非凡な才能を持っていることは先刻承知だが、ビジュアルセンスが秀逸。「画」の切り取り方も素晴らしく、新作が待望される日本映画界のこれからの才能と断言できる。
堀未央奈が演じた主人公・初には全く共感ができないが、そんな風に感じさせた堀が
さらに妹の茜に扮した桜田ひよりの存在感が際立っていた。山田洋次監督作で素朴な女子高生を演じたかと思えば、今作ではその真逆をいく女子中学生を熱演しており、今後大きく飛躍しそうだ。
あとは、セリフ回しに課題があるかもしれない。本編中、堀が何を言っているのか全く聞き取れない箇所が幾つか見受けられた。今作に関わるスタッフ、キャストに大きな可能性を感じるだけに、ここは課題として挙げておきたい。
リズミカルな編集が心地よい
S・ギンズブルグが『動画映画論』で「モンタージュによるリズミカルな構成は、疑いもなく映画を音楽に近づける」と書いている。映像の編集は、場所の連続性とか視点の整合性とかいろいろな要素を考える必要があるだ、リズム感もとても重要だ。 本作は編集のリズム感が抜群に良い。映画全体が音楽的な一定のリズムを持って小気味よく進んでいく。山戸結希監督はこれまでの作品でも音楽的な映像つくりを志向していたと思う。『5つ数えれば君の夢』や『あの娘が海辺で踊ってる』も非常に独特のリズム感を持っていたし、ナレーションをまるで音楽を聞かせるように使う。役者も、背景も、小道具に至るまで、楽器を奏でるように彼女は映像を組みたてているんじゃないか。駅のホームで言い合う男女2人のシーンで、抜群のタイミングでやってくる電車、抜群のタイミングで開閉するドア。マンションの非常階段を乗降するリズミカルな音。動作音にすらメロディあるように聞こえてくるから不思議だ。 ロケ地を工事中の場所が多かった豊洲あたりを選んだのも良いセンスだ。工事現場は刻一刻と風景が変わる。青春時代も若い時の一瞬にしか存在しない、日々刻々と変わるその景色が青春の儚さと重なり合っていた。
ちょっと深い恋愛ドラマ
複雑な家庭環境×恋愛ドラマでした。主人公は可愛いのに自分に自信がない子で、周り皆んなかに好意を持たれ弄ばれてしまう。実際に多いタイプで、ホストにハマったり悪い男に騙されてしまう子ってこーいう女の子なのかなーって思いながら観てました。そして皆んな愛情表現が不器用で独特。実際に身近にいたら理解に苦しむ。 最初はイマイチだなって思い早々に止めようかと思ったが、段々それなりに面白くなり観入ってしまった。 主演クラスが脇を固めていて、いま旬な若手脇役がメインキャストだったり、当時は先いった配役になっていたんだろうと思った。 ちょっと暗い深いドラマだった。
一歩離れてみると恥ずかしく、同じになってみると刺さる
自分が外側から見ると、 何言ってんの、あほちゃう という世界線なのだが、 そんな気持ちを捨てて感情移入すると そこには過去の自分も今の自分も重なる気がして、 もちろんわからない部分もあったが、 そこには生きている人間がいる気がした。 息を整える瞬間なんてなく、 目まぐるしい波に飲み込まれて生きることは 辛そうに見えるけれど、 そこに生きてみたいと思った。
乃木坂はまさかの下り坂‼️❓
ヒロインの存在感無さすぎ、なにこれ、レベル。間宮祥太朗が、存在感ありすぎ、意味、考えすぎて、ストーリーが分からん。 何故の、相棒、意味わからん、キャスト。 さて、吉岡里帆みて、なに思う。 たまには、是非、モネの息抜きに。
センセーショナルに写し出した、危ない青春に風が吹く
キュンキュンするというより、ハラハラドキドキするような気持ちで観ていた。でも、それの方がむしろ好きかもしれない。 堀未央奈の演技があどけなく写ったものの、それを支えるようにミーツする3人の俳優が際立っていた。板垣瑞生は観た時はそこまでピンときていなかったが、その後のブレイクを見ても分かるように、確かな実力で作品を盛り立てている。また、桜田ひよりの仕上がりは最高傑作といっていいかも。背伸びをしたい中学生の増せた雰囲気は同世代では出せないだろう。 山戸結希作品、観るのはこれが初めてだったが、画角やカットが特徴的で、彼らの心情と重なっていくように描いているのが印象的だった。10代の混沌とした想い、ままならない感情をセンセーショナルに描ききり、年頃が近いこともあってかなり観やすかった。 ただの青春モノで終わらない、エッジの効いた作品。画面の放つ柔らかさが心地よい余韻を生む。
豊洲に住みたい
女の子の鈍感力があざとくて、、 すごく可愛いって訳でもないこんな感じの子が1番遊んでたりするよね。傷付いてるようで傷つけてる。おばさんになっても変わらないでしょ。 川や海のシーンが無かったらほんとにつまらない。 わたしバカだからを、連呼する女子大嫌いです。
全然面白くなかった。
今の子は大変ね。 恋心をそれらしい説明台詞で延々語り、性愛についてだけは急に露悪的に語る、吐き捨て気味な程本心、てのが流行なのね。 悪いが全然面白くなかった。 男はつらいよ1でのヒロシサクラ求愛の方が断然スリリングで百倍泣く。
映像は美しい
ドロドロとした人間関係、心に突き刺さる台詞と心理描写等、包み隠さず映像に落とし込んでいたので挑戦的で良かったです。
映像美を重視ししている為か、シーン毎の色彩がどれも美しくて素晴らしかった。登場人物の成田凌が良い人過ぎて感動。
【総合評価】
内容は刺激的ですが、一貫して愛や孤独を訴えている作品だと自分は感じました。
監督のオナニー映画
視覚効果を用いて色々と挑戦してみたかったんでしょうね。
原作読んだことあんの?って聞きたくなるほど元の内容を汚していて、これでよく原作者も出版社もOK出したなって驚くレベル。
この監督の映画は初めて観ましたが、オシャレっぽい現代映画+ヒミズもどきを撮りたかったんだろうなっていう浅はかな思いが伝わってきて何も響きませんでした。
これ監督は撮ってて楽しかっただろうね。自己満足の世界観を押し付けられて、途中から吐き気すらしました。
脚本も演出もひたすら気持ちが悪い。
原作の漫画を読んだことがある方には分かると思いますが、原作のテーマはよくある“十代の青春”ではないと思います。
ネタバレになりますが、この作品は社宅が舞台のお話で社宅内のカーストを描いていたり、そのカーストが大人のみでなく子供たちにまで影響を及ぼしていることを(少女漫画なので恋愛を用いて)皮肉っていたり、割と生々しくて青春で割り切れるほど軽い内容というわけではありせん。
それを、意味わからん十代の青臭い恋愛論や己の価値観を叫ぶというダサい撮り方しやがって(^^)もはや笑えてくる。
唯一の救いは演者です。
皆さん演技はとても素晴らしかったです。
と、まぁボロクソ言ってますが個人の感想なので許してください。
原作の少女漫画が好きな方には絶対に観てほしくない映画です。
すごい演出に惹かれました
今まで観た事の無い演出でした。最高過ぎて監督さんの前作品を見たら私の大好きな溺れるナイフが……! 俳優さん方の演技も拙さが逆に良かったです、痛々しい10代のもどかしさの恋愛がよく描かれてます。
脇役めちゃくちゃ豪華なのに内容…。
ポルノとかレイプのシーン入れるのがお好きなんですかね?私にはとても理解しかねます。 堀未央奈はともかくこの内容にこのキャストはもったいなさすぎる。間宮とか清水とか板垣とか桜田とか吉岡とかもったいない!てか堀未央奈にしても、わざわざアイドルにポルノのシーンやらせる必要あんの?吉川愛ちゃんの使い方ひどいなと思ったけど、キモイシーンに巻き込まれなかったのでそれはそれでよかったか。
少し悲しい気持ちになりました
堀未央奈さん目当てで観た私としては、正直もったいないと感じた。 彼女ほどの魅力と表現力をもってして、この作品でいいのか、と。 実際は、予想以上に衝撃なシーンがありファンとして悲しくなったのが本当のところ…。 作品としては印象的なシーンもあれば、頭抱えたくなるシーンもある。 カット割りが非常に多く、斬新だとは思ったけど、好印象ではなかった。 カノンの使い方も美しくはあるけど、ベタだし良いとは言えない。 良い作品なのだろうけど、これに主演すべきはアイドルだったのかな。 たしかに今の堀未央奈を映像に残すことは重要なことなのだろうけど、こういう作品である必要はあったのかなと考えちゃう。 自分がティーンだったころのアイドルって、ホラー映画とかもっと幼稚なラブコメとかにしか出てるイメージしかなかったからなあ。 こういう作品に驚いたのもあるけど、青春映画にしろもっと『ハルフウェイ』的な爽やかさの残る映画にでているところが観たいなあ。 とおもったけど、キャラ的に合わないのでやっぱりホラーかな。
こういう青春映画もっと増えて!
初恋の映画だったんですね(笑)。
「テンプレな"かわいい女の子"が自己を獲得するお話」だと思って見ていました。
少女漫画にありがち(偏見)な「内気でドジでナイーブなヒロイン」を、内側から骨と血肉を付け足したような主人公は新鮮でした。
主人公・初(はつみ)は、内気で流動的な女子高生。いわゆる「かよわい」女の子で、乃木坂46のメンバー堀未央奈さんにぴったりの役どころだなぁと思いました。
近年注目されている「強い女」とは対極の、"可憐で無知でかわいい少女"。このような主人公が、綺麗とも言ってられない現実を目の前にして何を考えるか、どんな行動を取るかに私はとても注目していました。
最初は周囲に流されがちで、自分の意志も自分で分からない有様だったのですが、最終的にはちゃんと自分から相手を選びとるまでに心が成長しました。そこはとても感動しましたね
。
初に恋をした男性陣たちにも、自分の恋心にまっすぐ向き合うまでの葛藤が描かれていてよかったですね〜。最初はどいつにも「うわーきもちわりー」なんて感じてたのに(笑)
特に、亮輝(りょうき)はよかったですね〜清水くんはああいう影がある男の子を演じさせたら右に出るものはいないですね!!!
少女漫画が原作になっているためか、登場人物のキャラクター設定自体はありふれているんですよね。内気美少女、おませな妹、シスコン兄貴、超秀才の俺様幼なじみ、遊び人なモデル……。でも、そのようなテンプレっぽいキャラクターにしっかり命を与えているところがとても私好みでした。ああいう、テンプレキャラクターの人間らしさを見せられると弱いです(笑)。
ただ、設定がほんと自分と無縁な場所のお話で共感できるところほぼなかったんで、終始おとぎ話を読んでいるような感覚でしたけど(笑)。自分は恋愛にキョーミ無しな人間なので、あの手の話は「内輪でやってろ!!」なんて考えがどうしても浮かんでしまって……(笑)。
それでも、登場人物それぞれが心を大きく動かされる出来事を経験し自己を獲得していく過程を見るのが青春映画の醍醐味というもの。また、青春キラキラフィルターが多用されることなく、登場人物の痛み苦しみを演出併せて描き切っている点はどんどん注目されてほしいなと思います。キラふわなイチャイチャだけが青春じゃねぇんだよと(僻み)。
全体的にあんまりハマりませんでしたが、「こういう描かれ方もっと増えて!」と叫びたくなりました〜。
少女漫画と過剰
3人の男を同時に好きな高校生の話、その裏には彼女の過剰な優柔不断さがあるのだということが一瞬で分かるファーストシーンが見事。
それにしても、ハツミのセルフポルノは流出しない、ハツミの父親の過去の不倫を巡る因縁は誤解だった事など、設定が生ぬるい。だからトラウマや過去が開示されていっても主人公の心情に乗っていけない。そもそもこれはウォーターフロントのタワマンでの人間関係なわけで、結局は弱者も因縁も存在しない世界の出来事だとどうしても醒めた目で見てしまう自分がいた。
もっと言えばこれ、『5つ数えれば君の夢』のモチーフの焼き直しに見えてしまう。違う何かを自分の映画に呼び込まないと、過去の傑作を超える事はないんじゃないかと思う。
好みが分かれる映画
採点2.0 理由 ・終始淡い ・声が聞き取りづらい(映画館でみてたらもっと後悔してたかな) ・ショートムービーっぽくハイライトシーンをいくつも見せられているよう。 ・中二病セリフが多いから気持ち悪い +撮影角度や光の入れ方には独特がありこの監督の他の映画をみたいと思ってしまったぐらい かわった手法だった。賛否両論はあるがこの監督には魅せられるものがあった。 ・原作未読だけど、実写でやろうと思うには大分大変、だって主人子達性格サイコパスだからどうしてもそれらの役を演じ切るには鍛錬した俳優を抜擢しなきゃ。まぁコスト的に難しいだろうけど。
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