「人が人を思う気持ちのありようは様々。」居眠り磐音 はるさんの映画レビュー(感想・評価)
人が人を思う気持ちのありようは様々。
取り立てて観たいと意気込んではいなかった。
ただ「日本のいちばん長い日」以来気になっていた俳優の時代劇だから足を運んだ。
良かった。
原作が良いのか、映画が良かったのか。
それは分からない。原作者の小説もこの監督の映画も知らない。
起きてしまった事件の真相を知れば知る程に切なくなる様に書く。流行作家の常套パターン。映画もしかり。
しかし、この映画では最初からタネを明かすことで観ている者を安心させ、主人公を応援したい気持ちさせてしまう。この手法はAKB並みだ。
しかし、友達を殺め、愛する女を突き放し、それでも生きていくこと選んだ男の凄さが伝わってきた。
殺めた友を嘆くのは失礼なことなのだ。それよりも生きていくことに懸命になることが礼儀だろう。
で、思った。
あの時代に生まれなくてよかったと。
そして、愛する者と共にに暮らすことが幸せだと必ずしも言えないのだ。
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