グリーンブックのレビュー・感想・評価
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Dignity Always Prevails. 千里の道も一歩から
黒人非差別を謳うような所謂なかつての作品とは、エピソードは似たり寄ったり。構図だけが逆。ミスデイジーのように、今までは、教養もお金もあるのが白人、差別されても忍耐があるのが黒人の構図だった。
本作は、教養もある豊かな黒人男性に、白人運転手がつかえる。日本人だと、アメリカの過去の歴史を知っているからその違和感に気付くだけで、それが快でも不快でもないが、本作のフライヤーも作中も、その写真を前面的に使っていて、アメリカの一般人からすればパッと見ただけで目を引く関係性なのだとわかる。例えば、犬が人を散歩させている写真くらいの違和感なのだろう。
でも、今作のその構図すらも、白人が作っているのならとてもシラけるが、実話に基づいていることで、入り込める。
仕事を求め何者を相手にする運転手の仕事かもわからず面談に行ったイタリア系アメリカ人のトニーが、雇い主となる黒人系のドクターシャーリーに出会う。ドクターシャーリーは実は他分野で博士号を沢山持つピアニストで、まだまだ黒人差別の残る時代にニューヨークからアメリカ南部を回る演奏旅行に出る。そのガードマンや運転手を兼ねた、トニーの仕事。
普通ならば、まっぴらごめんなのだろうが、トニー自身が白人と言えどもイタリア系で、黒人ほどではないにしても生粋の白人からは差別される対象でもあり、職業や経済的な水準も移民層にあたるから、お金のためにも不本意ながら引き受ける事になる。
黒人差別かと思いきや、白人内での差別も含まれていて、トニーがドクに理解を示せるのは同じ被差別の立場を味わっているものとして当然でもあるのだが、それでも、最初はイタリア系も黒人系には家に入る事さえ快く思わないほど。それが、お互いの境遇を理解し合い、傷の舐め合いに至り、深い友情と信頼関係を築き上げる話でもある。
正直、多様性をアピールしながらも、いまだに何かにつけて暗黙の序列を決めたがる白人は、一対一なら良くてもメジャーな価値観は本当に不愉快。今作を見て、先人達がしてした過去に落ち込むどころか、拍手して賞を授けようとするのは、作中で黒人音楽を理解するアピールのためにアーティストを呼ぶが、黒人そのものにはされたら嫌な態度でも平気で取る文化を当然とする姿勢と、現代もなんら変わらなく思える。
でも、口は悪いがハッタリと機転はきくトニーと、才能とお金はあるが性的マイノリティのハンディと寂しさを抱えたドクターシャーリーことドクの関係性は最強のふたりそのもので、見ていて面白さはある。
ドクはその時代にどこで育ったんだと不可思議に思うほど、言葉も綺麗で教養があり男性ながらお淑やか。
でもドクがそう振る舞う理由は、どこに行っても差別される黒人だからこそ、たとえ暴力に訴えても国全体が白人有利であり通らない。勝つための唯一の手段が品位で勝ることと考えているから。だから、何があっても態度を崩さないのだ。白人社会の中でも被差別地位に当たるイタリア系移民のトニーはカッとなったら手が出てしまうタイプだが、ドクがそれを諭し、マナーや文語を教え、繊細な速弾きをするドクは一見無敵。
ところが、ドクには疎遠になった兄しか家族がおらず、ドク自身はゲイ。それゆえいつもどこか孤独を顔に浮かべていて、1日にウイスキーを一本空けるほど飲んでしまう。黒人という理由で括られがちだが、奴隷のようにされる黒人達と、モーニングを着てピアノ弾きをするドクの立ち位置は差別を受けていてもまた少し社会的立ち位置が異なり、でも白人にも混ざれず、更にゲイでもあるドクには混ざれるコミュニティもないのだった。
なんでも口に出しストレートで配慮がない表現もするトニーとは真逆のドクだったが、お互いへの理解が進むうちに、「嫌だったら口に出せよ。寂しい時は自分から先に手を打て。」と言ったトニーの言葉を胸に、ツアーを終え、ニューヨークに帰宅し家でひとりぼっちになったクリスマスの夜、ドクはトニーの家のファミリーディナーに訪ねてくる。一対一では親しくなっても、公の場では疎外されるのが常識なのに、クリスマスに白人家庭を訪ねたらどうなるのか、想像に容易いからドクは一度は断った。どれだけの勇気を持って、壁を乗り越えるために訪ねてきたのか。そして、元々差別意識の薄いトニーの妻は温かく迎えるが、ドクに「素敵な手紙をありがとう」と言うところから、表面的な態度ではなく、心からドクそのものを歓迎しているとわかる。
本当だ。品位こそが唯一の方法であり、どんなに傷付いても品位しか見方を変えて貰える方法はないのだと実感する。そして、それでも貫いてきたドクがやっと、ひと家庭を変えることができた瞬間を見られて、見ていても嬉しさがこみあげると共に、それほどまで地道で長い道のりなのだと実感する。
差別に抵抗せず品位を保てど、人間なのだから毎回傷つく。それでも常に耐えて、態度を崩さない忍耐力は尊敬を超えるのだが、吐き出す場を持てていなかったドクにとって、トニーと知り合えたことは一生の財産だろう。
最初はトニーの周りも、自身たちもイタリア系でありながら、黒人をニガーニガーと呼び、汚らわしいかのように扱い、黒人が家に来たりなにかを触るのも良い顔をしないような、差別意識が当たり前に染み込んだ人達しかいなかった。
教養とは無縁だったトニーが、国内トップクラスのピアニストの音を知る機会を得て、更に価値観まで正してくれるドクと知り合えたのもまた大きな財産。クリスマスに、ドクがいない場面でも、帰宅したトニーは「ニガーはよせ」と言えている。作中、知らなかった田舎の風景の自然に癒されて「なんでも見てみるもんだな」と妻に手紙を書くトニー。その通りである。
最初こそドクに財布を取られないか警戒したりするトニーだったが、お給料のためもあるが何よりドクのために、ドクを守ってくれるトニーがドクはきっととても頼もしかっただろう。
家族持ちで家族を愛しているトニーはクリスマスに間に合うように家に帰りたい、その希望を叶えるため、豪雪の中運転を進めて眠くなったトニーの代わりに、最後にはドクが自らハンドルを握って運転し、トニーは後部座席で安心して眠る。
でも、劇中、お互いの価値観に相違はあるが、どちらも必要な場面が多数ありピンチを切り抜けていくのは見ていて楽しい。
・飲んだくれたドクをバーに迎えに行き喧嘩をふっかけられるが、ハッタリで銃を所持と思わせて事なきを得る。暴力で勝負するなと話したドクにトニーも理解をしていたが、現金を奪うために強盗されそうだった場面では拳銃のおかげで助かる。
まさか本当に拳銃所持だったとは。ハッタリで後ろのポケットに手を入れていた時は、実はポケットにあるのは黒人専用ホテルが記載されたグリーンブックだったりして笑、などと思っていたのに。
・嘘や買収を嫌うドクだが、ゲイとして警察に捕まったドクをトニーが迎えに行き、トニーが警察を話術で買収し揉み消してもらう。
・差別発言にカッときたトニーが警察を殴り、ドクもトニーも警察に収容されるが、不本意ながら普段は口聞きなど好まないドクが人脈を利用し大統領からトップダウンで警察に電話が行き、解放して貰う。
・立ち寄った土産物店で売り場から離れて地面に落ちていた緑の石、翡翠を落ちているしラッキーとトニーが盗み、ドクが断固譲らず戻しに行くが、最後にはドクがお守りがわりに翡翠を車のフロントガラスに置こうと言い出す。
・作中何度も警察沙汰になり白人が善悪まで取り仕切り黒人というだけであらぬ事でも悪いとされる場面を何度も見てきて、クリスマスに運転中もまた警察に車を止められる。トニーもドクも見ているこちらも「あぁまたか面倒な事になる」と思ったところで、「タイヤがパンクしていませんか?」と親切心とわかる。度重なる差別に憤ってきながらも、逆に白人を決めつけた自分を自覚し、思い込みは良くないと思わされる場面。
など。
産まれた時にはマイケルジャクソンがいて、60年代70年代の黒人音楽も好きで育った私は元々有色人種だし、白でも黒でも黄色でも、同じ人間同士にしか見えない。
本来ならただの、ピアニストと運転手の友情の話で、経済的な水準を信頼関係が乗り越えただけの話なのだが、人種差別という文化が背景にあるから一本の映画になり賞まで取るほど大きな話になる。それほどまでに根深い、差別の社会問題。
肌の色が違うから人間扱いしないという見方には理解に苦しむ。肌が黒いから動物とみなし、奴隷にする目的で黒人をアフリカから買ってきて、裸で鎖に繋いで船で輸送し、やりたくない仕事はなんでも押し付け、感謝どころかゴキブリかのように扱ってきた心境が未だ本当に理解できない。たとえ百歩譲って別の生き物かのように見えたとしても、顔を見れば感情があることくらいわかるだろう。嫌がることをさせて心が痛まない人達が大量にいる白人社会は理解に苦しむ。
同じ白人の中でも、ブランド青目は良し、アイルランド系イタリア系オランダ系など移民は下、ユダヤ系は嫌い、イギリスとアメリカは馬鹿にし合うなど、排他しそれも猿扱いするようなジョークを当然としていた過去の価値観は現代でもそう簡単には覆っていない。価値観が遅れていると思われないよう保身目的で、態度に出さなくなっただけ。奴隷はやめても、基本的に共和党は白人に優しいし、社会的な水準をひっくり返せている移民層が少ないことからも根深い。
理由なく長年ずっとずっと差別されてきた側も、白人からなにか指摘されると素直に受け取れず、根底に差別があるからではないかと白人を見てしまう逆差別の意識が芽生えてしまうのも仕方がないかなと思う。
トニーが俺はイタリア系だけど、全員ピザやパスタが好きだと思われてもいちいちなんとも思わないよと話す場面で、傷つき方は人によるかなと思うが、やはり揉め事でイタリア系をハーフニグロと罵られると、トニーも手が出る。
白人だって、白人だから人の気持ちがわからないんでしょと言われたら嫌なはず。
血の系統で、体格毛質や運動や音楽の才能はある程度分類できたりするが、人種に限らず誰と接する時も、「どうせ〇〇なんだから」と決めつけてはいけないし、決めつけられすぎて、「どうせ自分は〇〇だから」と理解されることを諦めてもいけない。
それを理解して、ずっと差別にも孤独にもひとりで耐えてきたドクが、終始品位のある佇まいは維持しながらも、自分から人の輪に入れていくようになる変化を、ライトゥーミーで刑事役、ハウスオブカードではフロントマンを務めていたマハーシャラアリが演じている。堂々としていてしなやかで、とても素敵。フライドチキンを初めて食べる場面でも、風呂上がりにクリームかなにかを塗る場面でも、ピアニスト役でも納得の細くすっとした綺麗な手がとても印象的。
「素敵な手紙をありがとう」と迎えるトニーの妻ドロリスに、満面の笑みで応えるラストシーンが大好きな作品。笑っていた方がさらに素敵。
ドクの運転にキュンと来る👍
こういう映画を見た時、一番なんで面白いのかが自分の中で
整理できない。でも、間違いなく面白いと思うのだ。
単純にアクションや恐怖シーンがあればわかりやすい。
だって、興奮したか?怖かったのか?感情のバロメーターが
振り切れれば映画としては成功だから。
当時のアメリカは今よりもっと差別の激しい時代。
育ちのいい黒人のドクと貧困層の品のないトニー。
たった80日のツアーなのに多くのトラブルに見舞われる。
トニーはお金はないけど愛する家庭がある反面、
ドクは孤独であった。トニーは乱暴ものではあるが本質的には
単純で良い人間である。元々黒人に偏見を持っていたトニーも
ドクと長い時間共にすることで簡単に友情が芽生えていく。
トニーは下町育ちの乱暴なテクニックで力づくで解決するのに対し
ドクは有力者に裏から手を回すところに二人を対比するギャップが面白かった。
クリスマスイブに間に合わせるためトニーの代わりにドクが運転するシーンなど
ドクの優しさやトニーに対する感謝の表れが見られ非常に心温まった。
また、トニーがドクをパーティに招待したのを一旦は断ったに関わらず、
再び舞い戻って来たのは、やっぱり家族愛に飢えていたのだろう、
非常にキュートに思えた。
過剰な演出や展開もないが二人が徐々に心を交わしていく様子が
丁寧に描かれていてとても良い作品だと思った。
これ、最強のふたりと通じるものがあるよね。
これも実話を元にしてるんでしょ?
こんな素敵な出会いってあるんだなー👍
ティッツ・バーグは巨乳の町ww
何でもっと早く観ておかなかったんだ!
というくらい心に沁みる実話でした。この作品を観なければ『グリーンブック📖』の存在も知りませんでしたし、改めて人種差別 LGBTQを同じ人間として受け入れられない世界の残念な歴史は観ていて辛かった。。。
それでも、ちゃんと幸せな笑える場面もあって、『最強のふたり』『大災難PTA』を思い出したり… 感謝祭やクリスマスに家族の元へ帰る文化っていいな…。
終始、不穏な空気を漂わせるのですが、想像を超えた事態にはならず…… ノミの心臓にはやさしかったです。
シャーリーがゲイの関係でトニーに助けてもらった後にシャーリーが「昨夜は悪かった」と謝るシーン
"「気にすんな、この世は複雑だ」" とトニー
この言葉が全てだと思いました。以上です!
2人の友情に感動
人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマとのこと。
当初「グリーンブック」とは何かわからなかったが、黒人用旅行ガイドであることを知り、そこまで人種差別がひどかったのかと思ってしまった。
あらすじ
1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われることになる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。初めは、何かと衝突していた2人だが、次第に心を通わせていく。そして、生涯の友として過ごすことになるのだった。
この映画で思ったことは、人種差別のひどさであった。最後のコンサートツアーのホテルにて「VIPの待遇で」と言われながらも、ホテルのレストランで食事をさせてもらえないことやスーツの試着を断られるなどひどい仕打ちである。しかし、それにめげずシャーリーは前向きに生きていく。そして、クリスマスイブに間に合わせようと疲れているトニーを気遣い、車を運転し、シャーリーを家まで送っていく。「トニーから家によって行きな」といわれながら一度は断る。しかし、トニー家を訪れ、トニーの妻から大歓迎を受ける。
友情がなければ、このようなことは起こっていないだろうと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
南部でピアノの演奏をする旅。
2人の車での旅、その道中の揉め事や会話で当時のことがわかる。
笑いあり、憤りあり、最後の方は感動もした。
南部の人はそう簡単には変わらなくて偏見は根深い、でもドクと過ごしてるうちにトニーは変わった。
ドクもまたトニーといて変わった。
グリーンブックというのを知らなかった。
視聴後に心が温まる作品
映画館の予告で見たときは「人種差別がテーマ」でよくある感動系作品だろうな、と気にしていなかったです。
オススメする人が多かったので、重い腰を上げてやっと見ました。
そうしたら、自分が思い描いてた作品とは全然違って、すごく良かったです。
①人種差別はテーマじゃなく、作品の年代の当たり前を描いている
②主人公2人の凸凹な設定が多種多様にあることに気づく
ストーリーが進むにつれて、黒人、白人だけじゃなく性格や教育水準など
③コメディな演出が多くて、退屈しない
本当のテーマは、アイデンティや少数派の孤独です。
そんな人生の中に、信頼できる友人が見つかる嬉しさ、
その家族の中に迎えられる温かさがこの作品のポイントです。
視聴したあとに心が温まりました。
慣習的な黒人差別
奴隷制が無くなっても、人々には思想的あるいは慣習的な黒人差別が根強く残っていることがよくわかる映画であった。
トニー・リップが旅で出くわす様々な黒人差別に対して抗議したり話術で巧みに解決しようとする場面は気持ち良く見ることができた。
黒人差別を扱う映画にしては珍しくハッピーエンドで終わるため、ほっこりした気分になれる。
差別という名前自体の意味を考える
黒人差別のテーマかな?と思ってみたら思いの外にテーマが深かった…
黒人で、ゲイで、黒人なのにソフィスティケイトされた天才ピアニストはどこにも居場所を感じていない
イタリア系で荒っぽくて学のないリップは家族や仲間を大事にしているが仕事がない
お互いにお互いを人間としてみた時、おっさん同士の友情が生まれていてぐっとくる
才能もあって悪い奴じゃないのにどうして不当な扱いなんだろう…という疑問を感じる自体リップはすごいいい奴だと思う
何がいいってヴィゴモーテンセンがすごくいい
とにかくこんなにいい役者だったとは…
差別を扱った新しい視点
育ちも良く裕福な黒人ピアニストのドッグ
イタリア系移民で粗雑に育ったトニー
まだ差別の色濃く残る南部へツアーにでる
ドッグを守るのは仕事のうちだったはずが
いつのまにか仕事の契約関係なくお互いに人として
心の交流がはじまる。
肌が黒いことも、教養がないことも
人としての価値には何の影響もなく
全く違った2人が信頼しあい助け合う姿は心が温まる。
ラストでトニーの仲間に一瞬
ドッグへの差別心や戸惑いが垣間みえるが
トニーの妻が心から喜びハグをするところがとても素敵
差別ってしていないようで
いつの間にか色のついたメガネで人を見てしまう事があるけれど
こんなふうに真っ直ぐに交流できたらいいなぁ〜
心地よい
アカデミー作品賞受賞したが、人種差別の社会派映画と思って、それ以外の予備知識なく大して期待していなかった。しかし、所々笑えるシーン、ほっこりするシーンがあり、良くまとまっていた。でっぷりとしたヴィゴ・モーンテセンが何より良かった。マハーシャラ・アリの気高さ、時折見せるはにかんだ笑顔が良かった。良いストーリーが進む中で、ラスト悲劇が待ち受けてるのでは、ハラハラしたがハッピーエンドで何より。
タイトルなし(ネタバレ)
声を出して笑えるシーンがいくつかあった。だからこそ、映画館で観たらもっと良かった。
トニーとドクターが全然性格が違うが、お互いの良いところを尊重するのが好き。人は変われると、前向きになれる映画だった。
ヴィゴ・モーテンセンは、増量を役作りの為にしてさすがです。
人種差別。
人種差別がどれほどのものか。
黒人専用ホテルがあったことを、この映画を見て知りました。
黒人だからだめ、黒人だからひどい目に合わす、そんな世界がきっと今でもゼロではないと思います。
グリーンブックとは、黒人さんが快適に過ごすことができるホテルが載っているブックだったんですね。
きっともっとひどいこともたくさんあったと思います。
最初はあんなに黒人さんを黒と呼び、家の修理に来た黒人さんが使用したコップを捨てるくらいのトニーが、ドクと出会い、差別をしなくなり、受け入れて、尊重し合う、そんな関係性がどんどんできていくさまを見ることができる映画です。
ほとんどが、車の中、ホテル、ピアノ演奏のみの模写ですが、その中でも2人の関係が築き上がっていくのがのくわかります。
お互いの育った環境、伝え方、表現の仕方、すべてに違いがたくさんあり、お互いがお互いの言葉の意味、意図を理解しきれないところからお話は始まります。
時間が経つにつれ、お互いがお互いを少しづすわかりだすことから溝が深まっていきますね。
ケンタッキーの骨は笑顔で捨てたのに、飲み物のゴミを拾わせるところが好きでした。
白人さんたちには嫌煙され、黒人さんたちの輪ですら、育ちが良すぎるが故に、嫌煙され、ドクは、わたしはなんなんだとすごく葛藤していました。
はったりだけでのし上がってきたというトニー、拳銃を持ったフリをしているのかと思っていたら本当に持ってましたね!笑
ラスト、ドクがいないことでクリスマスを楽しみきれていない、心に引っかかっているところが表情に出てましたね。
でもお酒を片手に訪れたドクは、寂しい時は一歩踏み出すんだよと言っていた主人公の言葉通り、勇気をだし一歩踏み出し、家にきました。
奥様とドクが対面しハグをした際に
【素敵な手紙をありがとう】と、手紙を書くのを手伝っているのがドクだって気づくあたり、さすが奥様ですね。
終わり方が好きでした。
実話ということで、こういう関係性の出来上がり方で人と人は繋がれるんだなというきもちで見れました。
好きな映画、5本の指に入りそう!
映画館で観られない今日この頃、でも家でじっくり観られてよかったです!だってエンディング、トニーの妻ドロレスがドクにハグするシーンでは涙ボロボロでしたから。
当時の世界状況、黒人と白人の差別、白人内でもイタリア系に対する差別。日本人も当時であれば有色人種として同じ扱いだったんだろうなぁって思うと複雑です。
何の悪意もなく本当においしいんだからってケンタッキー・フライド・チキンをドクに無理やり食べさせるくだり、しっかり美味しさをかみしめるドク。窓から骨を投げ捨てるガサツなでもドクのプライドを考え、つい力任せになりながら助けようとするトニー。いい演技ですね。最初に黒人の使ったグラスをゴミ箱に捨てるシーンから徐々にドクとの友情が育まれていく経緯は観ていてすがすがしいものがありました。
手紙をドロレスが嬉しそうに読むシーン(でも本当はだれが書いたのかしっかり把握しているところ)全部素敵です。
黒人と白人のおじさんたちのロードムービー、友情ムービーとしての題材はありきたりなのかもしれませんが、才能もお金も名声もあるけれど孤独なドクが、ガサツで品のない、家族もその横並びのトニーの家にやって来た時、固まる家族たちと相反して妻のドロレスだけが彼を歓待するシーン。彼女のトニーに対する愛情の深さ、またドクのことを会ってもいないのにしっかり理解する賢明さ!彼女こそ陰の主役でしょう!!
いい映画です!老若男女観てほしい映画です。どなたか書かれていましたが高校や中学の映画鑑賞会で上映してほしいものです。
私も友達にDVDを無理やり貸す段取りをしています!
広い視野を持つことが長旅のコツ。後ろの友人にサンドイッチを渡すことを忘れずに。
思想も人種も経済環境も違う2人が、ディープサウスを旅することにより友情を育んでゆく様を描くバディ・ロードムービー。
主人公トニー・リップを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『はじまりへの旅』の名優ヴィゴ・モーテンセン。
トニーを用心棒として雇う、天才ピアニストのドクター・シャーリーを『ベンジャミン・バトン』『ムーンライト』の、オスカー俳優マハーシャラ・アリが演じる。
🏆受賞歴🏆
第91回 アカデミー賞…作品賞、脚本賞、助演男優賞(アリ)の三冠を達成‼️
第76回 ゴールデングローブ賞…脚本賞、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演男優賞(アリ)の三冠を達成‼️
第43回 トロント国際映画祭…ピープルズ・チョイス・アウォード!
第72回 英国アカデミー賞…助演男優賞(アリ)!
第90回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー…作品賞!
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実話を元にした伝記映画だが、その内容はかなり脚色されているようである。
当時30代前半だったはずのトニー役に、ヴィゴ・モーテンセンがキャスティングされていることからも分かるように、実話をベースにした創作であると認識した方が良いだろう。
粗野で乱暴、ギャンブル好きで無学だが、口上手で機転の利く、家族を愛する合法磊落なイタリア系移民のトニー。
彼の雇用主であり、繊細かつ知的、常に冷静だが少々世間知らずで、融通が効かないところがある黒人のシャーリー。
正反対の2人が、旅を通して友情を築いていく様子は定番ではあるがやはり楽しい。
トニーが書く手紙を、シャーリーが添削し助言を与えている場面は微笑ましすぎて何故か泣ける。
旅に出る前のトニーは黒人、ドイツ人、アジア人、ユダヤ人など、自分と異なる人種の人間に対して差別的。
ただ、これは60年代初頭のアメリカ人としてはおかしなことではなく、寧ろ普通の感覚だったのではないだろうか?
彼は世間の「普通」に順応して黒人を嫌悪していたのであり、特別な理由があって差別をしていたわけではない。
その為、持ち前の陽気さですぐに黒人たちとも仲良くなり一緒にギャンブルをして遊んでいる。
だからこそ、ディープサウスのあまりに苛烈な差別意識に困惑し、怒りを覚える。
そして、自らの差別意識の間違いに気付き、意識を改める。
広い視野を持ち、実際の体験を経ることこそが偏見を無くすのだということをこの作品は説いているのである。
人種差別の描写は気分が悪くなるほど陰惨。だが、映画全体の雰囲気はコメディ調であり、娯楽作品として楽しめる。
この映画の魅力はやはりシャーリーというキャラクター。
黒人でありながら大富豪。その為、他の黒人の人たちに馴染むことが出来ず、孤独な心を抱えている。
貧しいながらも家族や友人に囲まれているトニーとは対称的であり、天才的な資質や物質的な豊かさが必ずしも幸運とは限らないことが示唆されており、この辺りも映画として上手いなぁと感じる。
この複雑なキャラクターを演じ切ったマハーシャラ・アリの技量には脱帽。賞を総なめにするのも分かる。
娯楽作としても楽しく、人種差別のことを考えることも出来、2人の友情に涙することも出来る。
素晴らしいクオリティの映画だが、ケチをつけるとすれば音楽描写が平凡だったところ。
特にクライマックスのバーでの演奏はもっと盛り上げても良いと思う。リトル・リチャードの「ルシール」を演奏しても良かったかも。
また、シャーリーのゲイセクシャルの描写も取ってつけたようで、あまり必要性を感じなかった。
同性愛者の黒人という、人権派の人達が喜びそうな設定ではあるが、人種差別というテーマ性がぶれてしまうのであまり良いとは思わない。
一番気になったのはシャーリーの兄。如何にもな感じで会話に出しているのだから、やはり兄に向けて手紙を書く場面は必要だったのではないかと思う。
多少の傷はありますが、アカデミー賞で作品賞を受賞するのも納得な傑作!
全人類に見て欲しい一本です。
奇妙な二人
1962年と言えばNASAでの黒人女性の活躍を描いた映画「ドリーム」と同じ時代背景なので察しはついた。人種偏見を扱った映画は多いので不謹慎ながら食傷気味になっていた。
確かにそういった範疇ではあるものの、むしろ人種問題や雇用関係を超えた二人の魂の化学反応を愉しむ趣向に仕上がっていてうれしい誤算だった。
そういえば「ロッキー」もイタリア系と黒人チャンプの炎の友情だった、アメリカではイタリア系移民も下に見られていたので黒人蔑視はあながち他人ごとではなかったのかもしれない。
普通なら交わることの稀な二人が出会い相互に感化されてゆく話は「最強のふたり」と似ているが貧しい側の筈の黒人がVIPというのは予想外だった、その辺が映画化への弾みだったかもしれない。
エピソードの選択と配列も巧み、程よいユーモアも和みを加え、音楽が人の心を開くという展開も見事でした。社会派ドラマと気負わずに奇妙な二人のロードムビー、ゴールが雪のクリスマスイブ、かかるBGMがシナトラのHave yourself a merry little Christmasというベタな演出も微笑ましい、素敵な音楽と共に楽しめる良作でした。
差別による孤独、そして友情という救い
差別について歴史で学ぶだけでは本当に起こったことを理解したとは言えないと感じた
実話をもとにしたこの映画を観ることができて良かった
心に残った台詞
どんなに虐げられていても、耐えて品位を保つ
信念に突き動かされた言葉
You never win with violence. You only win when you maintain your dignity.
どこにも属さない孤独
帰国子女の自分には一番刺さった言葉
If I’m not black enough, and if I’m not white enough and if I’m not man enough, then tell me Tony, what am I?
勇気ある行動が、同行するTonyの中の差別の心を溶かし友情へ変えていった
You asked once why Dr. Shirley does this? I tell you. Because genius is not enough. It takes courage to change people’s hearts.
そして旅の最後、クリスマスの夜に、Tonyを思いやるShirlyと、離れていてもShirlyの思いやりに気づいているTonyの妻の言葉が救いになる
素敵
2人の友情が育むハートフルな物語
久々に温かい気持ちにさせられた映画でした。
黒人差別が厳しい1962年のアメリカで白人のトニーと黒人ピアニストのシャーリが旅を続ける中で友情を育んでいく物語。
ピアニストのシャーリは舞台では拍手喝采を受けるものの舞台の外では人としてまともな扱いをしてもらえない。そんな厳しい環境の中で、心優しいシャーリは誰にも心を寄り添える仲間がいなかった。トニーはそんなシャーリに心を寄せ、彼の凝り固まった心を徐々に溶かしていく。
シャーリも遠距離となったトニーに対して妻のドロレス宛の手紙を手伝ったり、トニーの子供じみた行動を説教する。
お互い言い合うけど、そういうやりとりの中で2人の友情が育んでいき、最後は仕事としてではなく、本当の親友として終わりを迎えたことに心が温かくなりました。
自分が生まれていなかった時代のアメリカはこんなに黒人に対しての差別が酷かったのかと知り驚きました。
ただ、そんな時代にいろんな世間の目はあった中でも人として接していたトニーはほんと温かい人だなと思いました。周りがどうとかじゃなく、自分を持ってるからこういう優しい人間でいられるんだろうなと思いました。
非常に良かったです。心に残したい作品になりました。
話はそれますが、トニー役を演じたヴィゴモーテンセン
ロードオブザリングが好きだった自分からしたらそれ以来に見たのでそれだけで泣けてきそうでした。
アラゴルンはクールでかっこいいイメージしかなかったけど、トニーはそれとは全然違ってワイルドだけどちょいと子供っぽいところもあったり、手紙がうまく書けなかったりと、また違った良さが出てました。
これからも頑張ってほしいです。
泣ける
クリスマスになんとかトニーを自宅に返してあげようと、まさかの雇い主のドクターが睡魔でダウンしたトニーがクリスマスに帰宅するのは間に合わないがモーテルで泊まろうと言ったけど、ドクターはトニーに変わって運転をして自宅へ送り届けた。
トニーが目を覚ますと自宅前だった。
ドクターは一度自宅に戻ったが、
最後はドクターもトニーの家にやってきてみんなでクリスマスをワイワイ祝った。
トニーの奥さんがドクターとハグをし、手紙はあなたが書いたのねありがとう、とささやく。
奥さんは気付いていた。
トニーが、旅の前は黒人を差別していたのに、クリスマスパーティーの会話中に誰かがニガー はどうだった?とトニーに旅の感想を聞いた時にトニーが ニガーと言うな!と叱った。
それをみた奥さんは、明らかにトニーが変わった、と思ったのだろうなという表情をしグッときた。
最後とトニーの奥さんとドクターがハグするシーンも泣いたなあ
あー良かった。
中盤くらいから2人の変化がみられて見えない絆がうまれはじめてると感じた。
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