グリーンブックのレビュー・感想・評価
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差別を乗り越える勇気と、差別をなくすヒントが詰まった傑作
アカデミー賞受賞で気になって見に行ってみた。
本来ヒューマンドラマを劇場で見るのはあまり好きではなかったが、この一作は劇場で秀逸なストーリーと演技にに没頭してしまった。
当初心のどこかでお涙頂戴ものの作品だと思っていた所があったが、キャストの演技(特にヴィゴモーテンセン)と60年代の差別に真剣に向き合う内容、時折織り交ぜられるユーモアのテンポの良さによって間違いなく一流のヒューマンドラマ、又はロードムービーに仕上がっており、魅入ってしまうだろう。
個人的には、主人公トリオを組むロシア出身のメンバーも、脇役ながらいい味を出しており映画にはなくてはならないキャストと感じた。
この映画のメインキャストは皆何かしらの差別を経験しており、それがストーリーに重厚感を出しているのではないだろうか。
この映画を通じて、差別とは何かを具体的に体感でき、差別に立ち向かう勇気の尊さ、葛藤、また差別をなくすためのヒントを感じる事がでるのではと思う。
脚本、演技、内容、どれをとっても素晴らしいアカデミー賞受賞も納得の一言に尽きる一作であった。
塊より始めよ
ロードムービーとして期待すると、主人公の2人は大人すぎる
ので、変化はしますが成長するというイメージでなないので、
期待外れになります。
主人公の2人は、南部での演奏旅行へ旅立ち、成し遂げて、
帰還するという物語なので、英雄物語です。
ドクター・ドナルド・シャーリーは、インテリなので、黒人差別
は知っていますが、カーネギー・ホールに住む、音楽エリートなの
で黒人差別の実感はありません。
ドクター・ドナルド・シャーリーは、演奏旅行を通して、南部を支配し、
黒人差別を支持している、上流白人の人々に黒人差別反対を訴えて、
巡りたかったのではないのでしょうか。
ドクター・ドナルド・シャーリーは、トニー・バレロンガを黒人差別
主義者から、黒人差別反対者に変えます。
黒人差別撤廃という遠大な事をするには、手近いなこと、自分から
始めるということです。
時代背景や米国の地名に詳しくない人は、事前にパンフレット
を購入し、読んだほうが楽しめると思います。
「LBJ ケネディの意志を継いだ男」を観て、気に入った人は、
この映画を観ても気に入ると思います。
1962年、米国の大統領は、ジョン・F・ケネディです。
黒人の差別を撤廃する公民権法が制定されたのは、
1964年7月2日です。
この映画で描かれている米国は黒人差別が法的に認められ
ている時代です。
タイトルの「GREAN BOOK」は、黒人が米国の南部を旅行する
ときに、黒人が南部で宿泊できる宿、店、黒人の日没後の外出
を禁止する情報がまとめられている旅行ガイドブックです。
現代の日本に例えると「地球の歩き方」で、「黒人のための
南部の歩き方」という感じです。
映画で行った都市は、以下の通りです。
・ペンシルべニア州ピッツバーグ
・インディアナ州ハノーヴァー
・アイオア州シーダー・ラビッズ
・ケンタッキー州ルイビル
・ノースカロライナ州ローリー
・ジョージア州メイコン
・テネシー州メンフィス
・アーカンソー州リトルロック
・ルイジアナ州バトンルージュ
・ミシシッピ州テューペロ
・ミシシッピ州ジャクソン
・アラバマ州バーミンガム
ドクター・ドナルド・シャーリーは、両親がジャマイカからの移民で
米国・フロリダ州生まれです。
スタインウェイは、米国製の最高級ピアノです。
チェロとベースは、西洋のクラシック音楽における弦楽器です。
カーネル・サンダースが、フライドチキンのフランチャイズを
ケンタッキー州で1952年に始め、1960年には米国とカナダで
400店舗にもなっていました。
日本でも有名な「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」です。
日本のクリスマスは、クリスマスケーキやフライドチキンを食べる日、
子供がプレゼントをもらえる日、カップルがデートする日として定着
しています。
米国のクリスマスは、家族や親戚が集まって、クリスマスケーキや
フライドチキンを食べるのではなく、御馳走を食べて過ごす日です。
米国のクリスマスは、日本の正月のようなイメージです。
米国でクリスマスを一緒に過ごすということは、家族同然という
ことです。
鑑賞後🍗or🍕で迷い…🍕で締めました。
とってもいい作品
カーネギーホールの2階に住んでいる黒人ピアニストとイタリア系白人運転手が、人種差別の酷いアメリカ南部をコンサートツアーでまわるというロードムービー。
アカデミー賞作品賞受賞作ってなんだか小難しかったり、シュール過ぎたり、生粋の日本人のわたしには両手を上げて「良かった‼️」と言える作品ばかりではないと感じているので、この作品もあまり期待せずに映画館へ。ところが、、、
完全に予想に反してとっても「良かった‼️」!!
各地で様々な差別的な事柄に遭遇して気分が下がったかと思いきや、道中の二人のやり取りは一つ一つ可笑しくて声を出して笑ってしまう。
そして最後はじんわりと。
二人の友情が深まっていく様がお見事でした。
全体を通して、南部の風景とドクの立ち居振舞いが素晴らしく、差別をテーマにしたお話なのに、見終わった後に残ったのは重苦しさではなく爽やかさでした。
もっと暴れて欲しかった
予告編で散々観ていて面白いことは分かっていた。そして期待どうり思ったとうりの映画で全く安心して観られる「いい映画」なのだ。でもいい映画すぎてこれがアカデミー賞?と思う。一昨年の「ムーンライト」以降かつて白人のイベントだったアカデミー賞は黒人のイベントとなってしまった。悪いことではないがこの左右への揺れの激しさがアメリカなのだろう。「ドリーム」と同じ公民権運動が盛んな1962年のお話で、同じように黒人はトイレが別で、ホテルもレストランも別。バーに入ったら殴られて当たり前なのだ。でもそれに立ち向かう黒人のお話。ならもっと暴れていいんでないの?演奏ボイコットだけでいいの?ちょっと甘すぎてやるせない。
実話だからこその面白さ
アメリカアカデミー作品賞受賞作
㊗︎アカデミー賞3部門受賞‼️なにより実話というのが良い!
誰でも楽しめるロードムービー
本日TOHOシネマズ上野にて鑑賞。
先日の2019アカデミー賞で作品賞を受賞した作品。
人種差別、LGBT、宗教観など重いテーマが根底にえるがそれをオブラートで包み込み誰でもほっこりと感動する作品に仕上げたロードムービーになっている。
ロードオブザリングで精悍な演技を見せてくれたヴィゴ・モーテンセンがでっぷりと体重を増やし下卑たキャラクターを見事に演じてました。
誤字脱字だらけの手紙を送り彼の教養が伺えるがそれは育った環境なのだろう。
彼自身も当初黒人に偏見をもっている。それも彼がいる世界だ。
黒人と付き合いもない世界ではそういう考えに染まって行ってしまうのだろう。
仕事で演奏旅行に出ることになり黒人と始めて向き合っていく。
マハーシャラ・アリ演じる彼とは対照的なピアニスト。
教養溢れ才能がある。
彼がアメリカの南部に敢えて演奏旅行になぜいくのか。
彼の戦いや孤独感がマハーシャラが見事に演じている。
自分の気持ちを素直に見せることのない彼が旅を経ていくごとに少しづつヴィゴに見せていく。
そしてラストはジワっと泣かせてくれる。
時代は1960年のアメリカの偏見を描いている。1960年から約60年近く経っているが今なおアメリカの人種差別の闇は消えない。
本作が2019年のアカデミー作品賞を受賞したがそこまで評価が高いとは思えないしロードムービーとしてみてもそれほど目新しさは感じなかった。
それでも時々泣かせ、笑わせ、ほっこりとさせてくれるいい映画には違いない。
人間の強さと弱さ、温かさを感じる作品
何度も泣かされたからよかったけど、、、
なんというか、その時代や環境を直に知らないからアレだけど、差別問題を中央に持ってきすぎというか、、。本当にああいう事はあったんだとは思うけど、黒人差別を浮き立たせ過ぎな気が。
はっきり言って、こういう"いかにも差別問題扱ってます映画"は正直ウンザリする。
それで苦しんでる人がいるのもわかる。でも、それを題材にすればアカデミー賞狙えるっていう風潮が見える気がして嫌だ。
何気ないワンシーンだけで差別描写があるくらいが一番ズッシリくるけどね。
これだと、二人の絆は黒人差別の環境があってこそ培われたって感じがしなくもない。
そうじゃなくて、互いに自分にない要素を相手に見つけ、その要素を二人の過ごした時間が互いの魅力として受け入れ、それがいつしかなくてはならない存在になる。そういう純粋な人と人の絆が二人にはあったんだと思う。
まあ、とりあえず
笑えたし、泣けたし、話は普通に面白い。
昔の社会を学べる
確かにアカデミー作品賞
まずは、アカデミー作品賞、おめでとうございます。
最近のアカデミー賞は、一昨年の『ムーンライト』もそうですが、あの大統領の就任以来、白人至上主義からの脱却を意識した選考と言われています。そうした視点から見れば、アカデミー賞に相応しい内容の作品。
舞台となるのは、1960年代のアメリカ社会。人種差別が色濃く残っていて、たとえ一流ピアニストでさえ、ホテル、レストラン、トイレに至るまで、白人との差別を受け、黒人の人達の無言の叫びが聞こえてくるようでした。
イタリア系白人の運転手と黒人ピアニストの全く性格の違う2人の主人公。最初は、思いが通じ合わなかった2人が、次第に互いを理解し、思いやる感情が生まれていく、ロードムービー。
主演のマハーシャラ・アリのピアノ演奏は、本物ということですが、ホントに素晴らしいです。ララランドのライアン・ゴズリン以上の演奏でした。
驚いたのが、ヴィゴ・モーテンセンの変容振り。あのロード・オブ・ザ・リングの凛々しく、肉体美のアラゴルンとは、全く別人。ヘビースモーカーのだらしない激太りの親父となっていました。これも役作りなのでしょうね。
最後は、人種を超えた友情に、ジワッと胸が熱くなる、ステキな作品でした。
よかったよ
いい映画!でも作風に新しさや驚きはない
先週アリータで、悪役演じてたマハーシャラ・アリが、助演男優賞!
本場アカデミー賞三冠グリーンブック
人種差別が題材の実話
セレブの黒人一流ピアニストとイタリア系運転手兼ボディーガードが、人種差別の壁に挑む演奏ツアーで、想定内ながら想定以上の現実に立ち向かうバディムービー
大どんでん返しもないですが、2人が関係を築いていく描写が最高のいい映画でした。
ただ30年前でも撮れた感じの作風に目新しさはないだけに・・・
特にこの十数年〜イーストウッド監督作品で、コレ系は見慣れた感はあるし、アカデミー賞作品賞には、チョッとビックリって感じでした。
大画面じゃなくても大丈夫なので、映画好きの方は是非〜オススメです。
ヴィゴのナイスキャラ
難しい事考えずに2人の友情を楽しむ
ボヘミアンより100倍!
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