グリーンブックのレビュー・感想・評価
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味わい深いビゴっっ!!!!
彼や此れやと語りたい気持ちをぐっと堪えて (笑) 一言だけ云いまする!!
『スケアクロウ』(1973)
『ミッドナイト・ラン』(1988)
『セント・オブ・ウーマン / 夢の香り』(1992)
『スモーク』(1995)
『フェイク』(1997)
『最強のふたり』(2011)
の如く、
そ れ 迄 全 く 異 な っ た 人 生 を 歩 ん で き た 男 二 人 が 、何 か し ら の 理 由 で 出 会 い、
ほいで
心 の 深ぁ い 奥 底 の 部 分 で 通 じ 合 い 認 め 合 う 姿 は
ほんまのほんまに美しく素ん晴らしいっっ!!!!
Excellent っっ!!!!
差別おじさん
トニーは口は悪いけれど、情に厚い良い人間。だけど人種差別に対しては無知で鈍感、全く悪気がないようです。こういう「人の良い」人種差別おじさん、残念ながら結構多いと思います。また、皆がやっているからという仲間意識的なものも大きいのかもしれません。日本でも在日差別をするおじさんはいますが、「韓国人の女性とお付き合いしたらきっと変わるだろうなあ」といつも思っていました。この作品は、そんな差別おじさんを素敵に変身させられるかもな作品です。
アメリカ人は田舎者
結末は予想される予定調和的物語ではあるのだが、最後まで面白く見られた。最近のSFX頼りのアメコミ映画に辟易としていたので久しぶりにいいアメリカ映画を観たという感じだ。アメリカの差別社会は黒人白人だけでなく同じ人種でも格差が大きく移民国の違いでも差別があり、おまけにLGBTの差別まである。この映画を見てアメリカという国は基本的には田舎者で教養人もそれほどいないように思える、それは現代でもそれほど変わってないのではないだろうか。主人公のピアニストもポピュラーばかり弾かされてクラッシックは弾かせてもらえない、映画でも最後にオンボロピアノでやっとショパンを聞くことが出来たが、もう少し音楽映画としても楽しみたかった。
ハリウッド流ハートウォーミング
アカデミー賞にふさわしい作品。手紙のくだりにはほこっり。モーテンセン主演男優賞惜しい。
正直、米国の黒人差別や深南部について肌感覚ではわからない。が恐れずに言うと白人目線な気が。ハリウッド商業映画なりのダイバーシティ配慮。黒人映画なら #ブッラックパンサー を推す。
当時の125ドルは、、、、
調べました、1962年→2018年。 ネットってホント便利☆
で、当時の$125は現在の貨幣価値で$1,050ぐらい、ざっと10倍弱弱てとこでしょうか。 $100 ≒ 今の$840、差額$25は→$210。 おーたしかに、週でこの賃上げなら手を打つかもな。 ここでは関係ないので円との為替変動は入れません。
映画の話をしますと、感覚的にですが、この映画はふたりの「強い」人が出てる話かなと思いました。 ふたりの強さはお互い異質です。
ドライバーのトニーは自由な心の持ち主です。 真に自由であり続けるためには強さが必要なのだと、彼をみていてわかります。 彼の強さはひとつには体力と腕力、そして狡猾さです。
彼は愛情を受けるのも上手いので孤独ではありません。 しかし粗野で了見が狭く、わからないものには無関心・非寛容で そこが弱みになっています。
一方、ドクは高等教育と努力によって地位と名声を築いてきました。 しかし肌の色や個人的指向(ネタバレ部分)に強いコンプレックスがあり そこが絡むと途端に暴走し破綻します(南部に真っ向から挑んでいこうとするとか、もうね 笑)
彼をみてるとガードの堅さは弱さなのだとわかります。 それ故に彼は孤独です(ただし理解者はいます)。
この映画では いいか悪いかよりも前に、誰が「強い」か「弱い」かを示す箇所が随所にあった気がしました。
いろんな人が出てきます、金持ちの黒人、貧しい黒人、差別を態度に出す白人、表には出さない白人、差別しない白人、権力の犬、使用人、等々。
主人公もそれぞれ、白人だけど非プロテスタント、黒人だけどルーツが非アフリカン、というのも差別問題が当時から白人/黒人の単純な2項対立の構造ではなかったとわかります。
事は根深く、人は簡単には分かり合えない。
そして大抵はその場で強いものが弱いものを挫きます。 昔からです、どんな時代でも。 よかろうが悪かろうが。
なのでこの映画は、強い体制よりさらに強いふたりが打開していこうとする話ですね。 だからといって強さ万歳・ハイ解決☆ てワケにはいかない。 強くたってひとりじゃムリ、でも協調ゼロ、それぞれに弱さもあり、危なっかしい。 弱さは人を何かしら困難にさせ、だからこそ人は苦しいんだとわかります。
ふたりとも幸せになってほしいと願わずにはおれないキャラクターですが、果たして…。
モノゴトがいいか悪いか、正しいか間違っているかよりも、強いか弱いか、なおかつ自分が何をすべきかすべきでないか、何が出来るか出来ないか、そしてそのためにはどう強くあるべきかを考えさせてくれます。
まずひとりひとりがそれぞれに強くなること。 そして強くあってもなお、信じる者の別の強さにも託してみること、それも強さなのではないかと知りました。
時々こんな映画を観たくなる
評判通りのいい映画だった。何がいいって、自然なストーリーがいい。展開がいい。運転手の雑さがいい。ピアノ弾きの目がいい。過去に差別があったこと思い起こさせてくれる。ほんの57年前、アメリカ南部に残っていた差別は当たり前にあった。頭ではわかっているけど、偏ったルールが堂々とあった。それを我慢していた人たちがいた。ピアノの鍵盤は、黒と白で感動を奏でる。ドクとトニーのようないい相棒になれる。時々こんな映画を観たくなる。
まだ終わってほしくない。久しぶりに鑑賞中にそう感じた名作。
60年代初頭、ショービズ界では黒人シンガーがメジャーへと変わりつつあった時代。
そんな時代の空気感さえも見事に描いて見せた監督の手腕にはただただ脱帽です。
まだまだ人種差別が、特に南部では根強く厳しい状況にも関わらず、ドン・シャーリーという黒人天才ピアニストはなぜそこへ演奏旅行に出かけるのか?
そして黒人をニガーと呼び嫌い家に来た黒人配管工が口をつけただけでガラスコップをゴミ箱に捨てるような粗野で乱暴者のトニー・リップはいかにしてピアニストの運転手兼ツアーマネージャーとなりえたのか?
生まれも育ちも立場も違う二人の男が、演奏旅行を通じてぶつかり合いお互いに認め合うまでを素晴らしい様々なエピソードで語るロードムービーの傑作。
ラストシーンは思わず胸が熱くなりました。
本年度のアカデミー賞作品賞にふさわしい名作です。
これぞ、映画。大満足。
オスカー作品賞・脚色賞・助演男優賞受賞のニュースを、待っていたかのように公開されるとは。グッジョブ!。
ストーリーは簡単。
①雇い主の黒人ピアニスト→カーネギーホールの上に住む、お金持ちで孤高。クラッシックオンリー。頭がよく、ドクターの資格も。
②雇われた運転手→「大食い競争」で勝つ大食感で、けんかっ早い。頭は弱め。
そんな二人が一つの車で、黒人差別激しい南部へ演奏旅行に行くなんて、ヤバくないわけがない。
運転手と言いつつも、用心棒として随行していくのが頼もしい。
最初ピアニストは、面接のとき高い椅子から運転手を見さげるようにふるまってました。それが段々距離が近くなっていくのが、二人の関係を示していました。
最後もね。胸ギュッとつかまれて、ほろり。
1人の食事より、たくさんの人と食べるのが楽しいように。
この映画もできれば、複数人と鑑賞して。あの食べ物(おいしそうだった!)を食べに行きたくなるかもね。
今年最初の劇場作品に、ふさわしい1作でした。
楽しい映画
人種差別といった社会の重い側面を抜きにして、音楽、映像ともに楽しめる作品でした。
感想としては涙、よりも笑いの方が合ってる気がします。
この映画のハイライトは1番最後のシーンなのでお忘れなく!
定型的な『人種問題』処理
黒人だが知性はある、白人でノー天気で知性に欠ける、この二人の組み合わせ。
いわば定型的で、人種問題の奥深さを避けて通る映画手法だと思うのですね。
もっと、ギリギリと深淵を掘り下げろとハリウッド映画には期待はしないけどね。
秀逸な脚本によるマイノリティ同士のロードムーヴィー
昔の映画「夜の大捜査線」から脈々と作られてきたこの手の映画。
何度も観たフォーマットでありながら、きめ細かい脚本のおかげで飽きずにグイグイ引き込まれ、あっという間に終わってしまう。
とにかくヴィゴ・モーテンセン演じるイタリア系白人のダメさ加減も含めた魅力的なキャラがいい。散々笑わせてくれる。
それを受けるマハーシャラ・アリ演じるピアニストも「ボヘミアン・ラブソティ」のフレディ・マーキュリー同様に彼らが持つ「孤立感」がひしひしと伝わってくる。
また、対白人、対黒人との立ち位置も面白い。
後半は予想できる展開ながら決して「つまらない」展開ではなく、むしろそうあって欲しい展開をそのままなぞってくれたので有難い。本当そう思う。
個人的ににはラストの奥さんが言う洒落たセリフが好き。
とにかくこの手の映画が好きだなぁ。と改めて思う一本。
幸福なる偶然の出会いに感謝
巨漢のヴィゴ・モーテンセンが、人間味溢れる慈悲深い演技で、知性が滲む眼の奥で愛と哀しみが同居する複雑な役をマハーシャラ・アリが見事に演じきり、二人の画には、終始一体感があり、互いを必要とした関係性の幸福なる出会いの肯定に満ちていた。余談だが、良い映画には必ず印象的な食事が差し込まれているものだ。フライドチキンを頬張るドライブに出掛けたいものだ。
寄り添う心、生まれる友情、素晴らしい
素晴らしい作品だったー!!!!!
途中までは抑揚少なめで、ひょいと寄り添う感じの作りなんだな〜なんて思っていたけど途中から急速に心にグサグサに変化。
抑揚少なかったときは果たしてシャーリー役はマハーシャラ・アリでなくてもよかったのでは?この人が助演男優賞??と少し批判的だったけど、後半の巻き返しでそれらの気持ちがぜーんぶ一掃された。ビゴ・モーテンセンとのコンビだったから良かった作品なんだなー✩
オスカーで作品賞なんて獲ってしまうと批判の矢面に立たされてしまう(ここ数年は特に)けど、作品を観た後で今振り返っても8作品中この作品が作品賞をとるのが一番妥当だったんぢゃないかとすら思えてくる。(毛色違いの「バイス」は観てみないとなんともわからないけど。)
凸凹コンビの、仕事の枠を越えた深い友情の物語
〈あらすじ〉
舞台は1962年のNY、口は悪いが世渡り上手なトニーが、勤め先のクラブ?の改修工事による長期休業させられることになり、一時的な職探しをしていた。
そんな時、ある黒人天才ピアニストである、ドクター・シャーリーが、差別の強い米南部のツアーをするための、ドライバー兼用心棒を探しており、気が進まないながらも、仕事を受けることに。
最初はギクシャクしていた関係だったが、ツアーを続けていくことで、徐々にお互いの心を通わせていく、心温まる実話。
〈感想〉
正反対な性格の主役二人の掛け合いに笑えて、そして温かい気持ちになった。
トニーは、がさつで口が悪いが、家族を愛し、仲間も多い。そして、荒事の解決能力が高い。
一方、シャーリーは、繊細で、品のいい言葉を話す、孤独感漂うピアノ弾きの天才。
こんな二人なので、最初は会話も考えも噛み合わなかった(この噛み合わなさが、面白くて笑えた)。
しかし、長旅で多くの時間を二人で過ごす中で、お互いの魅力に気づき、それを認めた時、差別や悪しき風習をも乗り越えられる、深い友情が芽生えてくる。
ここでいう魅力とは、表面的にみえる能力のことであり、トニー場合は問題解決能力を、シャーリーの場合は天才的なピアノの腕である。
人間は中身が大事という意見もあるが、
最初は、外見や目に見える能力でも、何か惹かれる部分を見つけ、魅力に感じることが出来れば、苦手な人とも仲良くなれるのではと、前向きな気持ちになれた作品でした。
ちなみに、シャーリー役の方のピアノの演奏は、リアリティありました。
顔と手が同時に映るシーンが多かったが、本当に弾いているみたいだった。
俳優さんの、努力の賜物ですね
(実際にピアノ弾ける人なのかな。というか、本当に弾いていたらすみません)。
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