グリーンブックのレビュー・感想・評価
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人種差別
アメリカの根の深い問題、特に南北戦争時のアメリカは黒人を奴隷として扱っていた その後のアメリカ社会でも常に人種差別問題で暴力や暴行など頻繁に繰り返されていた、そんか時代背景の元 非凡な才能で名声を手にしていたドク、彼は感じていたんだろう 自分は何なのか?人種差別とはどういう事なのか
勇気を振り絞って回った南部の地域、そして運転手として行動を共にする 純粋で生活は楽ではなかったがそれなりに幸せな人生を送っていたイタリア人トニー
しかしこの作品はそんな問題も孕みながら 生活習慣さえ違う2人が一緒に行動していくうちにいろんなトラブルに巻き込まれ 黒人であるが故の現実に向き合い 心を通わせていく 奇跡的な真実の物語である
トニーとその家族は明るく開放的で、賑やかな家庭の日常が羨ましくも思った、家族の姿もこうあるべきで人種を超えた人間愛に心を掴まれた、泣くような映画ではなかったかも知れないが ドクをドロレスが歓迎し抱き合いながら耳元で囁いた時は涙が出てしまった。
この作品は全ての人に見てもらいたい。
マハーシャラのピアノは素晴らしい、本当に演奏してるとしか思えなかったが。
感動というよりも心温まる映画
色々と考えてしまったなあ
考え方の違い、人種差別、時代が変わっても、これは今の時代にも同性愛、学歴、貧困など似ているなあと思ってしまいました。
旅をしている間に色々と起こる問題、それを解決して乗り越えて行くうちに二人が理解していく過程が観ていてほっとなります。
全ての人がこんな風に理解し打ち解ける事はできないけど、せめてこの映画を観ている間はと思うのです。
白人にもなれない、黒人にもなれない、だからといってずっと境界線の間を漂っていく人生が対語まで続くとは思いたくない。
そして白人に生まれたからといて必ずしも裕福で幸福な人生を送っているわけではない現実。
二人が理解しあえたということだけでも、この映画を観たかいが有ると思いました。
やっぱり良かった。
ロードムービー。
途中も結末も、ある程度の予測はつくものの、
やっぱり良かったですね。
そもそもグリーンブックというものの存在も知らなかったし、
あの時代の差別はあんなものじゃなかった、という意見もわかりますが、
それでもなお、ドンシャーリーのアイデンティティを保つための
必死の姿、移民であるが為に、何かと団結して生活していくたくましいトニー、、
二人の対立がやがて友情につながる過程は良かったです。
社会のルールなんて、所詮は人間が都合よく作ったもの。
それに対して、NO!を言える勇気ある人々の声によって、
いくつもの問題が変わろうとしています。
ハートフルウォーミングな、でも今にも通じる
静かで、強いメッセージを感じる映画でした。
ロードオブザリング以来のヴィゴのファンとしても
★5つにしました♪
実力派W主役のアウトサイダーズ
天才ピアニストだが黒人。白人だが移民でチンピラ。というマイノリティなアウトサイダー同士が、まだまだ社会に受け入れられていなかった時代の心温まるお話し。差別主義的な大統領や移民排斥の世の流れに対するアンチテーゼではあるが、とてもわかりやすく楽しい作品。
ロードオブザリングでワイルドさ全開だったアラゴルンの印象がとにかく強いヴィゴ・モーテンセンはどうしちゃったの?レベルで太った役作りをして、粗暴でやんちゃだがある意味仕事のできる用心棒という役柄をしっかり果たしている。つい最近みたアリータでも悪の中間管理職を演じ、ずっと並行して見ているハウスオブカードでは議員のロビイストだったり大統領首席補佐官など本当に様々な役で圧倒的な存在感を出す超名助演俳優マハーシャラ・アリは、黒人というマイノリティをピアノの腕で乗り越えようとする熱くも静かな天才ピアニストを熱演。この2人の演技は必見。さらに時代をよく理解させてくれるエピソードや、喜怒哀楽の濃淡をしっかり出す脚本もあってとても楽しい作品でした。
優しさに包まれたなら
とても良かった。
作家性なのか、
差別がテーマなのに
全体的に優しい雰囲気を纏っていて心地良かった。
トニーは教養がないだけで差別があるわけではなく、
粗暴なのにとても優しいキャラクターが
とても愛おしく、
シャーリーの佇まいもトニーと相対してて、
ナイスコンビだった。
若干軽過ぎる気もするけど、家族で楽しめる、特に
子どもに差別を考えようとする時に丁度良い映画かな
と思う。
ヴィゴ・モーテンセンを舐めてた。
体もこのために作ったのだろうか?
イタリア系マフィアの頼もしく愛しいボディーガード
は彼だから良かった気がします。
もしかしたら、この僕が感じた心地よさが、
黒人にとっては歴史が歪曲されたようで心地悪く、
白人にとっては体が良く
アカデミー賞を獲ったのかな、とも感じました。
ケンタッキーフライドチキンが食べたい。
☆3.7くらいが妥当
いま現在で星4.2くらいの評価ですが、これはアカデミー賞効果だと思います。
通常評価だと3.7あたりが妥当です。
もちろん私個人の主観的な評価ですが、月に4本以上は劇場で見ているので、それなりに妥当かと思います。
(ちなみにこのサイトのレビューで星4.1を超えたら名作扱いで、見た方が良いと個人的に思っているのですが、今回は、個人的な名作基準4.0超えてくるとは思えなかったのでコメントしました)
内容としてはイタリア系移民の白人主人公が黒人のピアニストと過ごすうちに彼ら黒人に対する偏見が変わっていく、というもので、期待を裏切るようなストーリー展開は特に起きません。しかし当時の時代背景や有色人種に対する風当たりの強さや人間としての生き様やどう自分を受け入れて人生を生きるか等、色々考えさせられる点もあり、私は見てよかったかなと思います。
それにしてもちょっと地味かな。もうちょっと何かグッとくるものが欲しかった。一般の素人が偉そうにコメントしてすいません。
やっぱり3.7です。
対比する二人の調和
超ガサツなイタリア人、トニーがピアニストのドンの運転手となり対称的な2人が互いに影響され人種の垣根を超えた友情を描くロードムービー。
ガサツなトニーと紳士的でお堅いドン。
完全に相反する2人という映画的定番のいわゆる凸凹コンビ。
雇う側のドンだが、トニーは雇用条件をこれでもかと叩きつける蛮行、ドンの紳士的食事の作法の破壊、腕っぷしでの問題解決などガサツさを振り切ってドンの心情に影響を与える。
しかしドンも持ち前の紳士的振る舞いで、トニーにも影響を与え、決して2人のどちらかを受け身に回さない対等さを保つことがこの映画の魅力的な部分といえる。
個人的には手紙のくだりがお気に入りだ。(笑)
フード描写が多岐にわたり使用され、トニーのガサツさや、後にドンとの信頼関係を物語る演出は実に微笑ましい重要な要素といえるだろう。
1961年という時代背景における人種差別問題にもスポットが当てられ、格差、差別という胸糞悪い行為もトニーが観客を代弁するかの様に破壊しカタルシスを与えてくれる。
いつまでもこの二人をみたいたい
この多幸感が溢れでる映画を是非ご覧あれ
シンプルでわかりやすい作品
自分の眼鏡で世界をみることの大切さを教えてくれた
良作だが、アカデミー作品賞には違和感
字幕版を鑑賞。2018 年度アカデミー作品賞受賞作である。どんなに映画を見ない人でも、作品賞を取ったほどの映画は無条件で見る価値があると昔から思って来たのだが、時々首を傾げたくなるような受賞作に出くわすことがある。
例えば、1999 年の受賞作「アメリカン・ビューティー」よりは、「グリーン・マイル」の方が上だったと思うし、2012 年の「アルゴ」よりは「レ・ミゼラブル」、昨年の「シェイプ・オブ・ウォーター」よりは「ゲット・アウト」の方が相応しいのではないかというのが個人的な意見である。この作品も、決して悪いわけではないが、映画としての出来は「ボヘミアン・ラプソディ」の方が上だと思った。
本作は、1960 年初頭の時代の黒人差別を題材にしており、細かなところまで非常に神経が行き届いていて、描き方も非常に丁寧なのだが、個人的にはアカデミー作品賞のレベルには達していないと思う。今年の監督賞はメキシコ人のキュアロン監督で、昨年の監督賞と作品賞もメキシコ人のデル・トロ監督、今年の作品賞は黒人差別が題材と、まるで反トランプ大統領という政治色の表明のためにアカデミー賞が使われてしまったような気がしてならないのである。
そう言えば、1989 年の作品賞に輝いた「ドライビング Miss デイジー」と本作は、運転手と雇い主の人種関係が逆転しているのが興味深い。「デイジー」の方は、白人の老婦人とその黒人運転手との 25 年間にも亘る関係を描いた傑作であった。本作の方はわずか2ヶ月間の話である。
人種差別を正当化する科学的根拠はない。最初に生まれた現代型の人類が黒人であったことは考古学上間違いないとされていおり、黒人以外は突然変異で後から発生したと考えられている。スポーツ分野において、陸上競技の各種の記録などを見れば、記録保持者やオリンピックの金メダル獲得者や、更にバスケット・ボールの超一流選手などには圧倒的に黒人が多いので、黒人が白人を見下すなら分からないでもないが、白人の方が優れているという証拠を挙げろと言われても特に思いつくものはないのに、現実的に差別する側になっているのは白人の側である。
1960 年代のアメリカは、人種差別が現在より色濃く残っており、特に南部の州では、黒人の利用を認めていないレストランやホテルも多く、黒人利用可能な施設を紹介したガイドブックが「グリーン・ブック」と呼ばれる小冊子である。この映画は実話に基づくもので、登場人物の名前も実話通りである。
アメリカで名の通ったジャズ系のピアノ・トリオが、2週間の南部を中心にした演奏ツアーを計画し、その運転手として、腕っぷしは強いがガサツでクセのあるイタリア系アメリカ人のトニーを採用するところから話は始まる。雇用主のドクは、黒人ながら超一流のピアニストで、ロシア留学の経験を持ち、カーネギー・ホールの上の階に居住していて、ホワイト・ハウスにも時々招かれて演奏しているという大物で、気品と教養に溢れた人物である。
この2人がツアーを一緒に進めるうちに様々な差別に遭遇する訳だが、気になるのは、いつも窮地に追い込まれるのが黒人のドクで、それを救うのがいつもトニーや大物政治家など白人ばかりである点である。アカデミー賞の中継を見ていたら、この映画のスタッフは、監督をはじめ、多くが白人であったのが印象的であった。もう一つ気になったのは、全てが過去の話であって、現代に繋がる問題点を何一つ提示していないということである。
とは言え、非常に心温まる物語であるし、決して出来が悪いわけではないのだが、アカデミー作品賞はやり過ぎではないかというのが個人的な意見である。演出は、もっと泣かせる作り方もあったと思うのだが、かなり淡々とした作りであった。そんな中にあっても、ドクが一度だけドビュッシーを弾くところは素晴らしかった。また、トニーが妻に宛てて書く手紙の文章にドクが手を入れるところも素晴らしいと思った。
(映像5+脚本4+役者4+音楽3+演出4)×4= 80 点。
一期一会
素敵な妻
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