グリーンブックのレビュー・感想・評価
全915件中、361~380件目を表示
二本立て二本目。本日超満員の原因。 がさつで貧しいが家族思いのトニ...
二本立て二本目。本日超満員の原因。
がさつで貧しいが家族思いのトニー、高潔で裕福だが差別を受ける黒人ドン、という2人が心通わせていくお話。「最強のふたり」のパクリやろ、そんな古典的手法にやられるはずが…
見事にやられてしまった。主人公ふたりが素晴らしい。ロードムービー的要素、そして音楽。こりゃたまりませんわ。アカデミー、納得。
それにしてもアカデミー受賞も批判されたりといまだ色濃く残る黒人差別。ひどすぎます。声高に叫び続けるどっかの国より、それこそ謝罪と補償が必要なのでは。
ラストまで素敵でした。奥さん、最高(笑)
旅は道連れ、世は “ 品格 ”
人種差別を暴力で解決しようとするのでなく
《品格》で持って世直しをしようとしたふたりの物語。
肌は白いが “ イタリア系 ” というだけで
差別を受けてきたトニー。
“ ニガー ” と罵られながらも毅然とした振る舞いで
音楽という文化的な武器で世を渡るシャーリー。
人種と階級層が渦巻くニューヨークのナイトクラブで
用心棒を続けてきてヒトの底辺を見てきたトニーは
腕力と、でまかせ(はったり)でしか
世渡りの術を知りませんでした。
劇中でトニーが言います。
「俺は黒人よりも黒人だ!」と…
一方、当のシャーリーは
幼い頃からピアノの才能を見出され今に至るので
虐げられている同胞の苦労を
真の意味で理解していなかったかもしれません。
また彼らを救う術も持ち合わせておらず
無力感にさいなまれ、
少し卑屈になっていたと思います。
実はシャーリーよかトニーの方が
人種差別という問題を
より肌身に感じていたのかもしれません。
が、トニーに卑屈さは微塵も感じませんでした。
旅の道中で音楽や文化、そして食べ物という
《共通の言語》をふたりが獲得していき
同じ目線、同じベクトルが重なったときが
本作『グリーンブック』が提示している
差別と偏見に対する考え方の
ひとつの答えなのでしょう。
決して卑屈な態度でいるのではなく
品格と笑顔で持ってしてヒトと接し
(あと多少のハッタリも必要かな?)
人類共通の文化的な言語を用いて
ヒトとヒトとが理解し、共感し合える。
そんな世界の、そんな人間に、わたしはなりたい…
個人でも社会でも外交にでも言えることですよね!
スピルバーグ氏のNetflix作品への一連の発言で
部門新設などの大改革にブレーキをかけたり
米アカデミー賞にて司会者の “ 差別発言 ” だったりして
本作『グリーンブック』が作品賞に輝くとは
なんとも皮肉なものですね…
2019/03/14 劇場にて鑑賞
心に心地よい
これぞ男の友情
差別を受けている人はDr.シャリーを目指すべき
最高!!
【王道を貫く傑作。 何度観ても涙が溢れる作品である。】
タイトルなし
もうひといき
当たり前にはびこる人種差別の描写はとても良かったが、無骨な白人がヒーローとしてインテリではあるが弱者でもある黒人を助けるイメージが強い。差別する側だけでなくされる側の心理にもう少し踏み込んで欲しかった。とくにドクターの「自分は社会の中の白人にも黒人にもなりきれない」という葛藤は見ものであり、掘り下げてほしい。また主人公以外の白人による差別については解決に至らなかったというか、踏み込まれなかったのも悲しい。
王道を行くロードムービーに捻りはない
顎高く孤高な主人公:ピアニスト・ドクは彼自身の全てを対比されるようなガサツな男と旅をしていく中で、
最後には「孤高な主人公の顔の表情までもが変わった!」という王道を行くロードムービーに捻りはない。
2人の登場人物のキャラクター性すら直球勝負なので、
予告編を観ただけで、映画の内容すべてが解ってしまいます。
そして、ロードムービーお約束の警察登場!
映画全体に影響を与えることなく、定番としてエピーソドに入れたはいいが
その後での扱い方が判らず、後半には対比させる為に、2回目の出来事までつくってしまう。。。
脚本家の苦悩は解るが、
もっとシンプルな構成にした方が良かっただろう。
映画のキーポイントになる筈のグリーンブックに関するネタはないが、編集でカットしてしまったのか?
レインボーネタも不要。
ピアニスト・ドクが差別の残る南部での演奏ツアーを行った理由は説明会話で解ったが、
突っ込んだエピソードが入らず残念。
アカデミー作品賞を受賞するも、シナリオの脆弱さは隠しきれない。
アカデミーショーは只「黒人映画」に賞を与えたかったのであろう。
帰り道、アメリカの縦(南北)横断を2日で走破するという凄さ!
2人で何を話したのだろうか? 表現したら野暮だな
KFCが出てくるが、僕達の知っているKFCではない
晩餐で鶏肉が出るが、手で食べるエピソードが入ると思ったが
編集でカットされちゃったのでしょう。
途中、ララランドの曲が一瞬かかるが、その意味は解らなかった。
ゴミ箱でパーキングメーターを隠すシーンで笑えばいいのだろうか?
アメリカ文化が判らない僕には、どこで笑ったらいいか判らない。差別問題を深く考えさせられる映画
だが、戦ってはいないし、抵抗はするが社会への問いかけや広がりは与えていない。
それでは、何をしにツアーに出かけたのか?
この映画を観たら、次に「最強のふたり」「ドライビング ミス デイジー」を観たらいいと思う。
誰とどんなシーンで観ても外さない感動実話。
黒人差別を扱ったノンフィクション映画としては、劇中の過激な描写が少なく、ファニーな描写が多い、気軽に観ることができる作品である。一方で、感情が大きく揺さぶられるような山場が無いのが残念な点。
教養として楽しむなら◎だが、映画として楽しむなら△
※以下ネタバレ含む
黒人差別が残る1960年代のアメリカで、差別に屈せず南部での演奏活動を行う黒人ピアニストと彼の運転手役として旅を共にするイタリア系アメリカ人が友情を育む様子を描いた実話。
鑑賞後の所感としては、理不尽な状況に屈さず、勇気を持って自分の信念に従って行動する主人公2人に感服した。
暴力ではなく品位のある言動で世論を変えようとしたドクターと、周囲に惑わされることなく自分の心に素直に生きるトニーの2人の姿は、自分の行動を省みる良い機会となった。
華やかさは無くも感慨深い。友情が育んだ、本当の勇気。
【賛否両論チェック】
賛:差別と正面から向き合った2人の奮闘を、時に感動的に、時にコミカルに描き出していく様が、得も言われぬ印象深さを生んでいる。
否:ストーリーはかなり淡々と進むので、興味を惹かれないと眠くなってしまいそう。
がさつで黒人を嫌っていた主人公と、プライドの高い黒人ピアニスト。最初は全く反りが合わなかった2人が、黒人差別の過酷な現実を当事者として経験していく中で、次第に熱い友情を育んでいく様が、観ていて心が温まります。
こうしたテーマは、ともすると雰囲気も重くなってしまいがちですが、本作は違います。反発し合うトニーとシャーリーの姿を時にコミカルに描きながら、差別の実像を浮き彫りにしていく感じが印象的です。そしてそんな差別に心折れそうになりながらも、シャーリーにツアーを続けさせるために奮闘するトニーも、またカッコよく見えてきます。
「勇気が人を変える。」
という言葉が心に沁みる、そんなステキなロードムービーです。
全915件中、361~380件目を表示