「2人の友情が育むハートフルな物語」グリーンブック モリリンモンローさんの映画レビュー(感想・評価)
2人の友情が育むハートフルな物語
久々に温かい気持ちにさせられた映画でした。
黒人差別が厳しい1962年のアメリカで白人のトニーと黒人ピアニストのシャーリが旅を続ける中で友情を育んでいく物語。
ピアニストのシャーリは舞台では拍手喝采を受けるものの舞台の外では人としてまともな扱いをしてもらえない。そんな厳しい環境の中で、心優しいシャーリは誰にも心を寄り添える仲間がいなかった。トニーはそんなシャーリに心を寄せ、彼の凝り固まった心を徐々に溶かしていく。
シャーリも遠距離となったトニーに対して妻のドロレス宛の手紙を手伝ったり、トニーの子供じみた行動を説教する。
お互い言い合うけど、そういうやりとりの中で2人の友情が育んでいき、最後は仕事としてではなく、本当の親友として終わりを迎えたことに心が温かくなりました。
自分が生まれていなかった時代のアメリカはこんなに黒人に対しての差別が酷かったのかと知り驚きました。
ただ、そんな時代にいろんな世間の目はあった中でも人として接していたトニーはほんと温かい人だなと思いました。周りがどうとかじゃなく、自分を持ってるからこういう優しい人間でいられるんだろうなと思いました。
非常に良かったです。心に残したい作品になりました。
話はそれますが、トニー役を演じたヴィゴモーテンセン
ロードオブザリングが好きだった自分からしたらそれ以来に見たのでそれだけで泣けてきそうでした。
アラゴルンはクールでかっこいいイメージしかなかったけど、トニーはそれとは全然違ってワイルドだけどちょいと子供っぽいところもあったり、手紙がうまく書けなかったりと、また違った良さが出てました。
これからも頑張ってほしいです。