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映画「パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ」 パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ
劇場公開日 2018年11月3日
解説
初めての愛犬に振り回されっぱなしの女性が恋に仕事に奮闘する姿を描いたイギリス製ロマンティックコメディ。ロンドンで暮らす高校教師サラは恋人募集中。ある日、サラの祖母が他界し、飼っていたパグ犬パトリックを相続することに。これまでペットを飼ったことのないサラはパトリックの世話に悪戦苦闘しながらも、パトリックのおかげで恋が急展開し……。主演は「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」のビーティ・エドモンドソン。共演に「デッドプール」のエド・スクレイン、「追想」のエイドリアン・スカーボロー。「のむコレ2018」(18年11月3日~、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
2018年製作/94分/イギリス
原題:Patrick
配給:アットエンタテインメント
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とりわけ、日本での評価が高い海外映画がある。
その理由が(なんとなく)わかる気がする。
個人的な見解だが、その理由は萌えによるところが大きい。と思う。
かわいいの押し出しがあると日本でウケる。
かわいいを小動物に依存したばあいも、日本ならいける。
日本に、ペットとの日常を綴ったドラマ・映画が多いのは、その需要があるから──だと思う。
おそらく外国には萌えに依存してしまう文化圏がなく、かわいい小動物で釣る作風──みたいなものがない。
動物の映画だとしても、人間との有機的な繋がりがある。
Hachiも、Megan Leaveyも、ボブという名の猫も、そしてこの映画もそうだ。
動物を据えた映画の狙いや着地がなんであれ、日本人は動物の「かわいい」によって納得し、ほのぼのした気分になり、癒やされてくれる、いわば「楽勝なカスタマー」または「攻略しやすいマーケット」と言える──。
・・・かどうかは、わからないが、日本人が「癒やし」や「ほのぼのした空気感」が好きなのは事実だと思う。
萌える、ギラつきのない、優しく、甘い世界観をもっているもの。
たんじゅんに、登場人物や絵面がかわいいことで、多くの日本人は溜飲することができる──と個人的には見ている。
と結論すると、矛盾に遭遇する。
日本の映画監督がつくる映画。
巨匠・新鋭・気鋭・鬼才・天才と呼ばれる人たちのつくった「ザ日本映画」には萌えやほのぼのがない。
日本映画は古参も新鋭も、まるで鋳型から抜けたように画一な作風=ロマンポルノ風の悲哀を持ちネタにしている──ように見える。(これは個人所見です。)
ところが日本人は、ザ日本映画とは、逆の、ほのぼのした萌える海外映画が好き。──だから「矛盾」と言ってみた。
ボブという名の猫同様、この映画も、日本での評価が高かった。
主人公を演じるBeattie Edmondsonは顔も体躯も抵抗値がきわめて小さい女優さんで、イギリス訛りが好ましく、展開上の振幅も激しくない。「ほのぼの」で甘く、パグ犬パトリックが「かわいい」。バカっぽいけど愛らしい話。かつハッピーエンド。
日本発の萌えなのに、なぜ海外製のほうが巧いのかと言えば、日本で「萌え」がつくられたばあい、ユルユルになってしまうから。
ようするに作り手が萌えちゃっていたら、しごとにならない──という話。
だから、動物をあつかった映画も、萌えを制御できる外国人がつくった外国製のほうが、圧倒的にいい。
これは「ザ日本映画」全般にあてはめることができる現象だが、日本映画の重鎮にはポルノ出身者が(すごく)多い。
で、よく思うんだが、ポルノを撮るばあい、ちんちん立っててしごとになるだろうか?
欲情を描くなら、(とうぜんだけど)つくってる人の欲情は制御できてなきゃならない。
同様に「かわいい」を撮るなら撮ってるひとが「かわいいなあ」って思っていたら、むり。
日本映画がダメなのは、撮ってるひと(監督)が「おれこの女優とヤレっかもしんねーぞ」とか考えながら撮ってるから。──ではなかろうか。(これは偏見に満ちた妄想です。が、当たりだったら、すいません。)
2021年5月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
何かとついてなさそうな主人公のドタバタ頑張ってるストーリー
爽やかな展開
でも私には軽く感じてあまり心に響かなかったです
2020年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
パグはお利口で愛嬌がある顔立ちで初心者にも飼いやすい犬種と言われている。イギリスではパグよりもテリアとのミックスのフレンチブルドッグの人気が高いようだ。パグのパトリックが主役と言う訳ではなく新しい飼い主サラ(ビーティ・エドモンドソン)の奮闘を面白おかしく描いたコメディだ。イギリス映画らしく主人公が根っからの愛犬家でないところも皮肉っぽい、パトリックというか祖母の霊なのか男運の悪いサラに招きよせた二人のイケメン(?)、性格が良ければ獣医さんの方が断然いいのにバツイチのおじさんに靡くのはこれまでの恋愛学習の成果なのか?
気になったのは劇伴の違和感、祖母の葬式でもロック調の曲が高く流れていたのは映画のトーンとして悲劇性を和らげたかったのだろうがそぐわないし、エンドロールのバック・ミュージックも不安感を煽るような旋律でハッピーエンドを壊していた、あまりにもベタに描いたのでサラの先の人生が先妻の娘までかかえて楽ではないぞと思わせて深みをだしたかったのだろうか。まあ音楽を除けば学園ものも絡めて、ほのぼのとした気楽に楽しめるライトコメディでした。
最初から最後まで終始爽やかでほっこりする内容でした。
おっちょこちょいな主人公とやんちゃなパグちゃんの振る舞いがとても面白く、ラブストーリーでありながら、コメディ要素もあり、飽きることなく最後まで観れました。
パグちゃん大活躍ですので、犬好き、動物好きならそれなりに楽しめるかと思います。
個人的にはかなり楽しめましたので、やや高めの評価にしております。
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